2015年8月16日 (日)

ジュラシック・ワールド

 公開中の映画「ジュラシック・ワールド」(監督:コリン・トレヴォロウ,出演:クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワード ほか)を見てきました。子供の時に初代ゴジラシリーズで育った世代としては,巨大生物ものの映画というのは妙に懐かしく,外せません。

 現代に蘇った恐竜に対して最新のバイオ技術でDNA操作し,より凶暴な恐竜を人工的に生み出し,巨大テーマパークとして日々多数の来場者が訪れるという設定。もし本当にこんなテーマパークがあったら(本物の恐竜でなくロボットでもいい),ぜひ行きたいものです。

 動物愛や家族愛など,アメリカ人好みのストーリー設定が全開で,アメリカ臭がぷんぷんの映画ですが,適度にハラハラドキドキさせてくれて,それなりに楽しめる映画ではありました。また,主演級の人はどんなピンチになっても絶対に死なずに生還するというアメリカ映画「お決まり」の結末がわかっているので,安心して(?)見ることができます。

 巨大生物が出てくる映画というのは特撮映画の醍醐味ですが,どんなシーンでも今やCGで実現可能となってしまう点がかえって物足りなく,一作目の「ジュラシック・パーク」ほどの驚きは感じられませんでした。それにしても,かつての着ぐるみのゴジラが町を破壊する昭和の映画が懐かしいです。

 さて,この映画は3D版と2D版が上映されていますが,せっかく映画館で見るんだから3D版を見たいところです。ところが,字幕の3D版を上映している映画館が非常に少ないんです。今は京都へ帰省中なんですが,京都のTOHOシネマズでは3D版は日本語吹き替え版のみ。このため,わざわざ大阪(梅田)まで見に行って来ました。調べてみたところ,TOHOシネマズの場合,全国に60館以上の映画館がありますが,この映画を字幕3Dで上映しているのは東京の6館と大阪の1館のみでした。これ以外の3D上映箇所はすべて日本語吹き替え版のみでした。

 今でこそテレビの有料放送では「ノーカット・字幕スーパー・途中CMなし」が当たり前ですが,僕のような年配の映画ファンは,かつてのテレビ放映の洋画=「日本語吹き替え・途中CMあり・ぼろぼろにカット」という時代に育った関係で,「日本語吹き替え版はオリジナル映画をばっさり改変した安っぽい洋画」というイメージがいまだに抜けていません。映画館でお金を払って日本語吹き替えの洋画を見るなんて,僕にはあり得ないです。

 もちろん最近は,洋画は吹き替えの方がいいという人がたくさんいるのも事実で,それはそれで選択肢として提供いただければいいでしょう。でも,3D字幕版が上映されているのが東京と大阪のみ(名古屋や横浜などの大都市圏でさえ3Dは吹き替え版のみ)というのは,あまりにもひどい。地方の人は字幕が読めないと馬鹿にされているのかとさえ思えます。

 この手のパニック映画を見るのは若い人が多いのかなと思っていましたが,今回この映画を大阪(梅田)で見た時,観客は意外と年配者が多いような気がしました。第一作「ジュラシック・パーク(1993年公開)」からのファンが多いのか,僕のようにオールドファンは字幕版が好きだからなのか,その理由はよくわかりませんが。

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2015年7月24日 (金)

映像の世紀

 1995年から1996年にかけてNHK地上波で放送された番組で,NHKスペシャル「映像の世紀」という番組がありました。涙なしには見られない,素晴らしいドキュメンタリー番組です。

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 これは,20世紀が終わろうとしている1990年代後半において,20世紀に映像(動画)として残されていたフィルムを紹介したドキュメンタリーです。最近CSのヒストリーチャンネルで「終戦70年 "私たち"は何を見たのか?」というシリーズで放送されていたもので,今回改めて見ることができました。20世紀の世界がどのように動いてきたかを動画によって五感に直接訴える,優れた番組です。よくこんな残酷なシーンが当時地上波で放送されたものだと感心する貴重なシーンも多数あります。

 CSのヒストリーチャンネルで最近何回か放送されていたようですが,調べたところ,8/13~14にも全11集が通して再度放送されます。これがラストチャンスかも。ぜひお見逃しなく! ちなみに,このドキュメンタリーはDVDでも発売されていますが,このDVD BOXの価格はAmazonの場合で84,200円!・・・高すぎます。なお,もしAmazonで購入される場合は,ぜひこのブログのページ左下のリンクから購入お願いしま~す!(笑)

 この映像を見て感じたのは,人間の歴史には必然の「流れ」があるということ。今思えばバカげた戦争やむちゃくちゃな独裁政治や無益な革命についても,その時点では民衆の支持により必然的に発生したというケースが多いです。あのヒトラーの独裁政権でさえ,決してクーデターによって生まれたものではなく,極めて民主的な選挙で選ばれ,民衆の絶大な支持によって誕生したものです。

 したがって,日本でも,ヒトラーのような非人道的な独裁政権が誕生しうるということをきちんと認識しておくべきでしょう。たとえば,財政再建や景気回復を達成し,ヒトラーのように民衆を引きつける演説能力のある指導者が現れたとしたら,国民の圧倒的支持によって独裁政権が誕生する可能性があります。何しろ,今の日本の選挙制度は極めて非民主的であり,50%程度の支持があれば80%以上の議席が獲得できて憲法改正でも何でもできてしまうのですから。

 そう思うと,日本の政治が大きく変わる曲がり角になったのは,衆議院に小選挙区制が導入された1994年だったと僕は思います。昨日,参議院の1票の格差を3倍程度に抑える10増10減改正案を自民党他が提出すると報じられていましたが,なんでこんな格差3倍というバカげた改正案しか提出できないのか,レベルの低さにあきれます。本案のように合区を進めて格差を是正していったら,結局行き着くところは大選挙区制か比例代表制しかあり得ないという単純明快なことが,なんで理解できないんでしょうか。

 それはともかく,1994年の衆議院の小選挙区制導入が歴史の曲がり角で,なんでこんなアホな選挙制度にしてしまったのかと,後世の人は後々気づくことになるのでしょうね(もちろん,賢明な人は最初から気づいて反対していたと思いますが)。

 今の平和で平穏な日本にあっては,「戦争も独裁政治も過去のことや遠い海の向こうで起こっていることであり日本では無縁」と漠然と考えている人が多いと思われるのが本当に心配であり,過去の歴史を知らなさすぎると言えます。上に書いたように,今の選挙制度では独裁政権が生まれる可能性は十分あり,自分が生まれるたった10年前まで日本は戦争をやっていて,今の北朝鮮と同様に飢餓に苦しみ言論の自由もない恐ろしい国でした。かの911テロで世界貿易センタービルに航空機が突撃自爆するシーンは衝撃的で,なんてアホなことを? と思いますが,これってかつての日本軍の神風特攻隊が普通にやっていたことであり笑えません。

 要するに,歴史を振り返って後から「あれは間違っていた」というのは簡単ですが,その時点では気づかない,あるいは気づいていても流れに逆らえなくなっていることがあるという怖さを認識すべきです。現在でも,どう見てもアホだと思える国が現に存在しているのが何よりの証拠です。かく言う自分自身も,もしあの時代のドイツに生きていたら,たぶんヒトラーに投票してしまったことでしょう。

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2014年1月 3日 (金)

高視聴率の謎

 みなさん,本年もよろしくお願いいたします。ブログは2回続けて堅めの話だったので,本日は,どうでもいいようなちょっと柔らかい話題を。

 この大晦日に放送された第64回NHK紅白歌合戦の視聴率が,関東地区で第1部(午後8時55分まで)が36.9%,第2部(午後9時以降)が44.5%で,両部ともに前回を上回り,第2部は6年連続で40%を超え,あのドラマ「半沢直樹」を上回って年間トップだったとか。(ビデオリサーチ発表)

 44.5%というのは驚異的な数字だと思うものの,僕はテレビの視聴率なんて古い時代の遺物と思っています。ネットや携帯や車載テレビなど,テレビ番組を見る形態は多様化しており,家庭用テレビで見る場合でも,リアルタイムで見たり録画してから見たりなど,人それぞれ。おまけにBS放送は対象外で視聴率調査の対象は地デジ番組のみ。家庭用テレビでリアルタイムで地デジを見ている人だけを対象とした視聴率調査結果は当然偏った地域と偏った年代層による集計結果であることが容易に推測でき,この数字に一喜一憂するのはほとんど意味ないし,視聴率の数字に関してはニュースに値するものではないと思います。

 受信料を支払っていない自分が言うのもなんですが,NHKには僕が好きな番組が多いものの嫌いな番組も多く,たとえば紅白歌合戦の終了後に放送される「ゆく年くる年」は大好きな番組の一つ。NHKスペシャルのようなドキュメンタリーものも大好きです。逆に紅白歌合戦は絶対に見ない(見たくない)番組の一つです。

 僕が紅白を見ない理由は,番組の目的が意味不明なこと。その年のヒット曲を集めたいのか,長年ヒット曲がない大御所の歌手の歌を披露したいのか,よくわかりません。そもそも,男女対向で争うというのがあまりにも時代錯誤。勝ち負けの判断基準もよくわからないし,結果が勝ったからどうってこともない。

 それにしても,紅白の裏番組となる民放各局の「やる気なさ」にはあきれます。まともに紅白に対抗しようとしているとはとても思えないような番組ばかりと感じます。それこそ,ドラマ「半沢直樹」のスペシャル版でも放送したら,紅白なんて軽く吹っ飛ぶかも知れないのに。つまり,裏番組のつまらなさによる消去法で紅白の高視聴率が達成できているのかなと思えます。その意味で,他局が本気を出した時の紅白の視聴率がどうなるのか,ちょっぴり興味がありますね。

 今回の紅白は,北島三郎さんの「最後の紅白」ということが話題になっていたようですが,これに意識的にぶつけたのか偶然なのかはわかりませんが,AKB48の大島優子さんが紅白の中で卒業発表したことに対して(事前にNHKの了解を取っていたらしいが),ネット上ではブーイングの嵐となっているみたいです。「北島三郎さんに失礼」「紅白の舞台を利用するのは許せない」「いったい何様?」みたいな。

 卒業発表といっても,単に「1年以内に辞める予定」と言っただけであり,別に驚くほどでもない話。このような話題に熱くなれるネットの世界って,ほんと面白いものです。(時間に余裕のある人が多いんでしょうか)

 僕のようなオヤジでも,AKBの歌はカラオケで何曲か歌えるし,一方,北島三郎さんの歌を僕はほとんど知らないし(知っているのは「函館の女」ぐらいか),そもそもカラオケでは演歌は歌いません。僕の場合,カラオケでは演歌よりもAKBの歌の方が確実に盛り上がります。僕にとっては,北島三郎さんよりもAKBの方が身近な音楽です。

 また,出す曲のほとんどがミリオンセラーになるAKBと,ヒット曲はないものの過去の実績と実力でコアなファンに支えられている北島三郎さんのようなベテラン歌手のどちらが音楽業界に貢献しているかは意見が分かれるところですが,僕の個人的意見としては,AKBの業界への貢献は絶大であり,この程度のことで北島三郎さんに失礼などとは全然思いません。

 いずれにしても,「その年のヒット歌手+ヒット曲のない大御所」という紅白の人選にはかなり無理があると思え,後進に道を譲るとして以降の紅白出場辞退を申し出た北島三郎さんは,オトナの対応をしているように感じます。さて,今年以降の紅白で北島三郎さんに続いて辞退宣言する大御所は出てくるのでしょうか。

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2013年12月14日 (土)

ゼロ・グラヴィティ

 おひさしぶりです。さて,本日は映画の感想を。

 公開されたばかりの話題の映画「ゼロ・グラヴィティ」(監督:アルフォンソ・キュアロン,出演:サンドラ・ブロック,ジョージ・クルーニー ほか)を見てきました。スペースシャトルで船外活動中に事故で宇宙空間へ放り出された宇宙飛行士が,なんとかして地球へ生還しようとする姿を描いた3D映画です。

 最近の映画の特撮シーンはCGが全盛で,このため,最近は「このシーンはどうやって撮影したの?」と思うようなことがほとんどなくなりました。それでも,この映画の場合は,いったいどうやって撮影したのかと思ってしまうぐらい,特撮シーンはリアルで素晴らしく,映像の完成度は極めて高いと感じます。

 この映画の見どころは,無重力かつ真空の空間での物体の動きに尽きます。特にニュートンの第1法則(慣性の法則)どおりに物体が運動するシーンが,これでもかというほど続けて出てきます。その動きが,まったく物理学の法則どおりで,見ていて気持ちよく爽快です。

 慣性の法則に従えば,宇宙空間で動き出した物体は絶対に止まらず,非常に危険な存在となります。そして,万一人間が宇宙空間に解き放たれた場合には,その人間は宇宙空間を永久に一定速度でさまよい続け,絶対に助かりません。慣性の法則というのは非常に冷徹で非情な法則です。この映画は宇宙空間における「慣性の法則の怖さ」をとても上手く表現した映画と言えるでしょう。

 地球上で動く物体は,空気などのさまざまな抵抗や摩擦があるおかげで,永久に動き続けるようなことはありません。地球上に住む人間にとっては,慣性の法則にさからう物質のおかげで,安全で快適な生活が実現できていると言えます。

 さらに,地球上で人間が快適に住むためには「重力」が非常に重要ということがわかります。この映画のタイトル「ゼロ・グラヴィティ」は「無重力」という意味ですが,原題はその逆で「Gravity」です。この映画は,重力が人間にとって不可欠であることを最も言いたかったのかも知れません。

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2013年8月 5日 (月)

風立ちぬ

 7/20から公開されているアニメ「風立ちぬ」を見てきました。宮崎駿監督としては「崖の上のポニョ」以来5年ぶりの作品とのことで,大いに期待して見ましたが,「まあ悪くないけど平凡」というのが僕の正直な感想です。 【以下ネタバレあり】

 零戦の設計者の堀越二郎氏の半生を描いた作品とのことですが,宮崎アニメでおなじみの「空を飛ぶ」というテーマを技術的にリアルに描いた映画ということでしょうか。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」などは,空を飛ぶこと自体が空想の動きであったのに対し,この映画は実在の戦闘機を描いたということで,リアルな反面ちょっとマニアックすぎるかなという印象でした。

 それでも,航空機の設計者という技術者に対する尊敬の思いが表れているようで,技術者の端くれの僕としてはちょっぴり嬉しかったです。それに,懐かしい計算尺が上手く使われているシーンがあり,面白かったですね。パソコンや関数電卓で育った今の理系人間は,計算尺なんて使ったことないんでしょうね。かく言う僕も,学生時代にぎりぎり関数電卓が普及しはじめた頃だったので,計算尺のお世話にはなりませんでしたが。

 あと,設計対象が平和用途の民間機でなく戦闘機であったことを作者は申し訳ないとでも思ったのか,ちょっぴり反戦的なシーンを盛り込んで「ささやかな抵抗」をしているように感じました。

 映画の前半を見て,いったいどこまでマニアックな世界に突っ走るのかと思ったら,後半は意外と平凡な恋愛ドラマでした(後半の恋愛ドラマ部は堀辰雄の「風立ちぬ」をベースにしているようです)。しかも,戦争と絡めた悲恋ドラマになるのかと思ったら,不治の病に冒された女性との単なる恋愛ドラマというのには,拍子抜けの感があります。

 さて,ちょうど一昨日,「天空の城ラピュタ」が地上波で放送されていました。宮崎アニメの中では僕が最も好きな作品で,これまで何度も見ており,ストーリーもセリフもほとんど覚えていますが,それでも放送されたらついつい見てしまい,クライマックスシーンでは泣けます。この時代の宮崎作品は,ストーリーにも厚みがあって純粋に楽しめたことが懐かしいです。

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2012年6月 3日 (日)

巨人の星

 アニメ「巨人の星」は,知る人ぞ知る,1960年代後半から1970年代にかけてテレビ放映されたスポ魂アニメです。なんたって,善良で無垢な少年少女をかなりの高確率で巨人ファンにしてしまうという,とても恐ろしい番組だったんです↓

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 かくいう僕も,子供の頃はこのアニメ(&漫画)にけっこうハマったものです。最近,この「巨人の星」の主人公の星一家が,ケータイauのCMに出ていて,これがけっこう笑えます↓

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 特に,家に固定電話すらなかった星親子がスマホを手にしているシーンは爆笑です。

 さて,この「巨人の星」,日テレ系のCS放送でただいま再放映中。懐かしくって毎回録画して見ていますが,当時夢中になったこのアニメも,今見るとやはり突っ込みどころが満載。たとえば,第16回の「早すぎた登板」と第17回の「宿命の対決」の一部を紹介しましょう↓

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 いきなりですが,「登ばん」のルビが間違ってます。「とおばん」じゃなくて「とうばん」が正解です。よい子の皆さんは間違えないように気をつけましょう!

 この「早すぎた登板」は,父親に仕込まれた剛速球投手・星飛雄馬(「ひゅうま」で変換できませんでした)が,青雲高校に入学して初めての公式戦で天才バッター花形満と対戦するもの。新入部員で補欠選手の星飛雄馬が,花形満と対戦したいために「キャプテンの小宮投手を降板させて自分に交代させろ」と監督にダダをこねます・・・おいおいおい! これってあり得ないです↓

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 試合が劣勢のため,伴PTA会長も「何とかしろ!」と監督を電話で恫喝↓

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 このPTA会長の恫喝もあってか,星投手の初登板が実現します。ところで,この伴PTA会長は,星飛雄馬の相手捕手である伴宙太の父親なんですが,野球部とは直接関係ないくせに常に野球部に口出しして野球部をかき回すうっとうしい存在。これって,読売新聞社のある人を彷彿させて笑えます。

 さて,この試合で花形満を偵察に来ていたのが熊本の左門豊作↓

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 偵察メモを書くのはいいけど,このメモが誤字だらけ。たとえばこれ↓

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 「うわさどうり」でなく,正しい表記は「うわさどおり」です。よい子の皆さん,気をつけましょう。そして,僕が見つけた誤字がもう一つ↓

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 星飛雄馬を初めて見た感想が「おそるべき選手がかくれいた」だと。1文字抜けてますよ。アニメの制作者は気がつけよ!って思います。

 それはともかく,いよいよ星飛雄馬と花形満の初めての対決が実現。結果はいかに?

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 この二人の初対戦は,「ヘボキャッチャー」と花形にバカにされた伴捕手が怒って,故意に打撃妨害するという結果に↓

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 このため,この勝負の結果はお預けで,花形は一塁に出塁。そして,花形は一塁を回ったところで急に二塁へ走り出して進塁するという行為に↓

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 この結果,花形は二塁でセーフになりますが,これってヘンです。打撃妨害になった時点でボールデッド(プレーが中断した状態)となり,自由に進塁できないというのが本来の野球ルールです。

 この他にも,ルールの解釈間違いがあります。たとえば第24回「謎のへそ作戦」で,星一徹が青雲高校野球部の監督を務め,レギュラーメンバーと補欠メンバーで紅白戦をするシーン。補欠チームの伴宙太がホームランを打ち,星飛雄馬と話しながらホームに生還。伴はホームベースを踏み忘れます↓

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 これを見たレギュラーチームの星監督が,戻ってきたボールを伴に渡せと指示↓

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 捕手が伴にボールを渡した瞬間「タッチアウト!」のコール↓

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 これもヘンです。ホームランでベースを踏まなかった場合は確かにアウトですが,返って来たボールを選手にタッチしてもダメです(ていうか,生還した選手がベンチに入ってしまったらどうすんねん!)。正しくは,プレー再開後にボールを持ってそのベースにタッチして審判にアピールすることでアウト(ホームランの無効)が成立します。実際に,かの長嶋茂雄氏が現役時代にこのポカをやってしまったことが有名です。それにしても,このアニメ(漫画)の原作者は,野球のルールを知らなさすぎます。

 まあ,細かい突っ込みはさておき,このアニメ,懐かしくって思い出が深く,僕としてはけっこう楽しめます。また,頑固な星一徹は今見るとなんとなくかっこよく,幼い飛雄馬をだんだんオトナに育てていく表現はそれなりに良くできているなと感じます。CSでの再放送はしばらく続くので,当分楽しめそうです。それに,今は分別あるオトナなので,このアニメを見て巨人ファンになってしまうような心配もないので(笑)

 なお,セリフが消されていて無音になるシーンが時々あり,なんて言っているのか気になってしようがなかったのでネットで調べたところ,どうやら「日雇い人夫」という表現が日雇労務者に対する差別用語としてカットされているようです。でも,星一徹を表現する上で「日雇い人夫」を消したら作品として成立しないような気がするので,ちょっとやりすぎではないでしょうか。

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2012年4月 1日 (日)

映画三昧の毎日

 1ヶ月ぐらい前に自分専用のディジタルテレビとレコーダーを購入したため,毎日映画を見まくっていて,超忙しい日が続いています。

 お気に入りの映画は録画してブルーレイディスクに保存しているんですが,最近やたらと録画した映画に地震速報が入ってしまうので困っています。リアルタイムで見ている人ならともかく,映画を録画保存するのが趣味の僕にとっては,震度3程度の地震速報に映画の画面の一部が占有されるのは超ウザイです。

 リアルタイム視聴と録画視聴で,速報を出したり出さなかったりできるような技術をぜひ開発して欲しいものです。ていうか,ニュース番組ならともかく,映画などの専門チャンネルに,そもそも地震速報などを表示する必要があるのか,大いに疑問です。

 それはともかく,ひさびさに映画の感想などを。

 「愛されるために,ここにいる」(フランス,2005年公開)
  監督:ステファヌ・ブリゼ
  出演:パトリック・シェネ,アンヌ・コンシニ ほか

 3月30日にNHK・BSプレミアムで放送されていた映画で,ストーリーは,裁判所の執行官という憎まれ仕事に加え,ホームに入所している気難しい父親や息子との人間関係に問題を抱えて疲れ果てている50歳の男性が,通い始めたタンゴ教室で年下の女性と知り合い,互いに恋愛感情が高まっていくというドラマです。

 フランスでは大ヒットした映画らしいですが,まあ,何の変哲もないソフトな恋愛ドラマってところです。でも,自分と同世代の中年男性が年下の女性と恋愛感情になるってところが,自分的にはけっこう気に入りました。(笑)

【以下,完全ネタばれあり】
 この女性に婚約者がいたことがわかり,女性も遊び半分だったことを告げて二人は結局別れてしまい,たったこれだけで終わり? と一瞬思わせますが,まだ終わりません。男性の少年時代のトロフィーを父親が捨てたことを知って父親と大げんかした直後に父親は他界。その後で,トロフィーが大事に保管されていたことを知り(これは予想どおりの展開でした),男性は,人間は本心を言わないものだと悟って女性と再会し・・・でも,結局それからどうなったのか(この女性が婚約者と別れたのかどうか など),詳しいことはわからずに映画は終わります。

 ところで,主役の男性は50歳という設定ですが,どう見ても外見は60超えの無口で冴えないオヤジです。片や女性の年齢は30代後半から40ぐらいに見えます。どう見ても親子ぐらいの年齢差。この女性がこのオヤジを好きになる理由が理解できませんでした。

 ちなみに,出演者の実年齢を調べてみたところ,中年男性役のパトリック・シェネ氏は1947年5月生まれなので,この映画が公開された時点で58歳(でも,58には見えません。どう見ても還暦以上です)。相手役女性のアンヌ・コンシニさんは1963年5月生まれなので,当時42歳で実年齢差は16歳です。女性はともかく,男性はどう考えてもミスキャストだったと思いますよ。

 ちなみに,僕はまだ還暦には達していません。いくら4月1日でも,僕の場合は還暦と言ったら信じてしまう人がいそうなので注意しないと・・・

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2011年8月26日 (金)

突然の引退

 いやー,びっくりしました。島田紳助さんの突然の引退・・・びっくりしたといっても,突然引退したからでもないし,暴力団員と関連があったからでもありません。まあ,芸能人と暴力団というのは持ちつ持たれつの関係だし,ましてダーティーなイメージのある紳助氏,暴力団員と付き合いがあったと聞いても驚きません。僕がこのニュースを知ったのは24日(水曜日)の朝のNHKのニュースなんですが,NHKがこの件を大きく取り上げて報道していたことに対して驚いたということです。

 NHKによく出てくる(NHK好みの?)お笑い芸人としては,タモリ氏や笑福亭鶴瓶氏などが思い浮かびます。ちなみに,鶴瓶は「つるべえ」じゃなくて「つるべ」だそうです。ATOKでは「つるべ」できちんと変換されますね。それはどーでもいいとして,NHKにほとんど出演しないお笑い芸人としては明石家さんま氏や島田紳助氏あたりが思い浮かびます。NHKに出ない芸人は,本人がNHKを嫌っているのか,NHK側が嫌っているのか,受信料を払っていないのか(笑),僕には理由がよくわかりませんが。

 ということで,本人が死亡したとか,本人が刑事事件の当事者だったとかならともかく,NHKが芸能人としてほとんど出演させていない島田紳助氏の芸能界引退を大々的にNHKがニュースで報じるというのは,とても違和感があり,驚いたというわけです。もしこの世に「NHKしか見ない人」が存在したら,このニュースを見て「島田紳助っていったい誰?」となるんでしょうね。あ,そういえば思い出しました。僕の亡き祖父はちょっと変わった人で(そして超ウヨクな人でしたが),絶対にテレビはNHKしか見なかったですね。

 先日のアナログ放送が終了する日にNHKが放送していた特番で「昭和30年代の思い出のテレビ番組」みたいな企画をやっていましたが,当時の人気ナンバーワンの番組は街頭テレビで有名なプロレス中継ということでした。プロレスなんかまったく無視して絶対に放送しないNHKが,プロレス中継の人気という事実を放送しなければならないというのも皮肉なもので,今回の件と似ているなと感じました。

 ところで,この紳助氏,「こんな程度でも暴力団と関係があったら芸能活動は引退なんです」みたいな発言をしていましたが,これからこの手の話題が自分自身にどんどん出てくるのを予感して「やばい」と思って先手を打って引退したということでしょうか。

 それにしても,紳助氏のテレビでの発言が原因で右翼との間でトラブルになったというのがどんな発言だったのか,ちょっと気になります。右翼の反発ということなので,やはり皇室関係の話題でしょうか・・・で,ネットで調べてみると,わかりました。やっぱり皇室関係でした。といっても,皇室を批判したとかそういったものではなく,あまりにも品のない単なるギャグなので,ここでは内容は割愛します。

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2010年8月21日 (土)

送電線鉄塔

 瀬戸内海に海上保安庁のヘリコプターが墜落して5人が死亡/行方不明になる事故がありましたが,原因は島と島の間に張られた送電線にヘリコプターが接触したためとか。そういえば,飛行機に乗って上空から見下ろすと,日本の国土には送電線が網の目のように張り巡らされていているのがよくわかります。建築物も道路も何もなくて人が簡単に行けないような山奥に,いったいどうやって巨大な鉄塔を建てたり長距離の送電線を張ったりすることができるのかが不思議になるくらい,こういった電力設備の建築技術というのは素晴らしいと感じますが,海上にまで送電線が張られていたとは驚きです。

 さて,送電線にちなんだ映画の感想をひとつ。「鉄塔武蔵野線」(1997年公開,監督:長尾直樹,出演:伊藤淳史,内山眞人 ほか)です。この映画は,CSの「日本映画専門チャンネル」で「夏休み映画特集」として最近放映されていたもの。子供時代の夏休みを思い出させる,なんとなく懐かしい雰囲気の映画でした。【以下,ネタバレあり】

 映画のストーリーは,送電線鉄塔に番号が付いていることを発見した小学生が,夏休み中に少年二人で「1号鉄塔」の先に何があるかを探す冒険に出かけるというもの。武蔵野線の69号鉄塔から順次番号が減る鉄塔を追うシーンは,子供の時に遠足で行った京都の御室(おむろ)八十八ヶ所霊場(1番から88番までの番号を付けた小さな堂を巡るハイキングコース)を思い出しました。

 少年が耳を鉄塔にくっつけて「電気の音」を感じるシーンがありますが,僕も子供の頃に似たような経験があります。といっても,京都の町中にはさすがに送電線鉄塔はなく,僕が耳を付けたのは町中に張り巡らされた配電線の電柱です。普通の電柱は音がしませんが,変圧器を搭載した電柱に耳を付けると低いうなり音が聞こえていたのが記憶に残っています。

 また,いっしょに冒険に出かけた年下の少年が「帰りたい」と言って泣き出すシーンや,ここまで同行させてつらい思いをさせて申し訳ない思いながらも,年下の少年を先に帰して自分は冒険を続けるシーンなどには,子供の時に経験したような既視感を覚えました。

 そして,この少年に対して家族から捜索願が出ていたため,あと一歩の「4号鉄塔」まで行ったところで家に連れ戻されることになります。この挫折感の表現もなかなかよかったです。ちなみに,武蔵野線1号鉄塔の先に何があるのかという答えは,新所沢変電所という変電所です。

 ということで,特別激しいストーリーがあるわけでもない地味な映画でしだが,妙に懐かしい「夏休み」を感じることのできる映画だったと思います。

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2010年7月11日 (日)

蟹工船(2009年版)

 2009年公開の映画「蟹工船」(監督/脚本:SABU,出演:松田龍平,西島秀俊 ほか)がWOWOWで放送されていたので見ました。旧作(1953年版)はモノクロ映画でしたが,本作品は総天然色(ふるっ!)の映画。カニの甲羅の毒々しい赤さが印象に残る映画でした【以下,ネタバレあり】

 小林多喜二の原作が発表されたのは1929年とのことで,この映画の時代背景もこの年代のようですが,出演者の髪型や髭,「マジ」なんていうことばが出てくるようなセリフや話し方など,時代考証的にはむちゃくちゃな映画と言えます。おまけに船員がトイレに閉じこめられるシーンに出てきたトイレが,なんと洋式トイレ。この時代にはあり得ないでしょう。船員も「トイレ」という表現を使っていましたが,この時代に「トイレ」という外来語が日常的に使われていたかも大いに疑問。もっとも,SABU監督は意識的に(わざと)現代に置き換えていたとも解釈できますが。

 この映画では「歯車」がシンボル的に描かれていますが,巨大な歯車のシーンは,あのチャップリンの「モダン・タイムス」の工場内のシーンを思い出させます。主人公が資本家に搾取されていることに気づき,労働者に呼びかけて団結しょうと立ち上がるというのがこの原作のテーマですが,この映画では,主人公が脱出後にロシア船に救助され,ロシア船の船員の言動がきっかけとなって蟹工船に引き返して労働者に呼びかけるというストーリー。ちょっとあり得ない気がします。

 僕は原作を読んでいないので,この映画がどこまで原作に忠実に描かれているのかというのは判断できませんが,原作とまったく別物の映画になったわけではないようで,意外なオチがあるわけではなく,映像的に特別面白いとか画期的とかいうこともなく,結果的には,お金を払ってまで見たい映画だとは思えませんでした。1953年版とどちらがいいかともし聞かれたら,僕は1953年版の方をおすすめします。

 過去の関連記事:蟹工船(2009年2月1日)

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