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2013年12月14日 (土)

ゼロ・グラヴィティ

 おひさしぶりです。さて,本日は映画の感想を。

 公開されたばかりの話題の映画「ゼロ・グラヴィティ」(監督:アルフォンソ・キュアロン,出演:サンドラ・ブロック,ジョージ・クルーニー ほか)を見てきました。スペースシャトルで船外活動中に事故で宇宙空間へ放り出された宇宙飛行士が,なんとかして地球へ生還しようとする姿を描いた3D映画です。

 最近の映画の特撮シーンはCGが全盛で,このため,最近は「このシーンはどうやって撮影したの?」と思うようなことがほとんどなくなりました。それでも,この映画の場合は,いったいどうやって撮影したのかと思ってしまうぐらい,特撮シーンはリアルで素晴らしく,映像の完成度は極めて高いと感じます。

 この映画の見どころは,無重力かつ真空の空間での物体の動きに尽きます。特にニュートンの第1法則(慣性の法則)どおりに物体が運動するシーンが,これでもかというほど続けて出てきます。その動きが,まったく物理学の法則どおりで,見ていて気持ちよく爽快です。

 慣性の法則に従えば,宇宙空間で動き出した物体は絶対に止まらず,非常に危険な存在となります。そして,万一人間が宇宙空間に解き放たれた場合には,その人間は宇宙空間を永久に一定速度でさまよい続け,絶対に助かりません。慣性の法則というのは非常に冷徹で非情な法則です。この映画は宇宙空間における「慣性の法則の怖さ」をとても上手く表現した映画と言えるでしょう。

 地球上で動く物体は,空気などのさまざまな抵抗や摩擦があるおかげで,永久に動き続けるようなことはありません。地球上に住む人間にとっては,慣性の法則にさからう物質のおかげで,安全で快適な生活が実現できていると言えます。

 さらに,地球上で人間が快適に住むためには「重力」が非常に重要ということがわかります。この映画のタイトル「ゼロ・グラヴィティ」は「無重力」という意味ですが,原題はその逆で「Gravity」です。この映画は,重力が人間にとって不可欠であることを最も言いたかったのかも知れません。

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