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2013年8月 5日 (月)

風立ちぬ

 7/20から公開されているアニメ「風立ちぬ」を見てきました。宮崎駿監督としては「崖の上のポニョ」以来5年ぶりの作品とのことで,大いに期待して見ましたが,「まあ悪くないけど平凡」というのが僕の正直な感想です。 【以下ネタバレあり】

 零戦の設計者の堀越二郎氏の半生を描いた作品とのことですが,宮崎アニメでおなじみの「空を飛ぶ」というテーマを技術的にリアルに描いた映画ということでしょうか。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」などは,空を飛ぶこと自体が空想の動きであったのに対し,この映画は実在の戦闘機を描いたということで,リアルな反面ちょっとマニアックすぎるかなという印象でした。

 それでも,航空機の設計者という技術者に対する尊敬の思いが表れているようで,技術者の端くれの僕としてはちょっぴり嬉しかったです。それに,懐かしい計算尺が上手く使われているシーンがあり,面白かったですね。パソコンや関数電卓で育った今の理系人間は,計算尺なんて使ったことないんでしょうね。かく言う僕も,学生時代にぎりぎり関数電卓が普及しはじめた頃だったので,計算尺のお世話にはなりませんでしたが。

 あと,設計対象が平和用途の民間機でなく戦闘機であったことを作者は申し訳ないとでも思ったのか,ちょっぴり反戦的なシーンを盛り込んで「ささやかな抵抗」をしているように感じました。

 映画の前半を見て,いったいどこまでマニアックな世界に突っ走るのかと思ったら,後半は意外と平凡な恋愛ドラマでした(後半の恋愛ドラマ部は堀辰雄の「風立ちぬ」をベースにしているようです)。しかも,戦争と絡めた悲恋ドラマになるのかと思ったら,不治の病に冒された女性との単なる恋愛ドラマというのには,拍子抜けの感があります。

 さて,ちょうど一昨日,「天空の城ラピュタ」が地上波で放送されていました。宮崎アニメの中では僕が最も好きな作品で,これまで何度も見ており,ストーリーもセリフもほとんど覚えていますが,それでも放送されたらついつい見てしまい,クライマックスシーンでは泣けます。この時代の宮崎作品は,ストーリーにも厚みがあって純粋に楽しめたことが懐かしいです。

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