« 規制が多すぎ | トップページ | 不思議な放送法 »

2012年6月16日 (土)

世界を歩かずに考えてみた!

 人気ブロガー ちきりんさんの最新の著作「世界を歩いて考えよう!」の書評コンテストが行われています(詳細は こちらのブログ)。で,せっかくなので,僕も応募してみようと思ってこのブログを書きました。ただ,「書評」っていうのも恐れ多いので,僕のブログはあくまで「読書感想文」ってことで。

Photo

 さて,僕は中国に行ったことがありますが,中国の大都会は表と裏とのギャップが大きく,表通りに近代的なビルが並んでいても,一歩裏通りへ入ると古い住宅がひしめいていて,まるで昭和30年代の日本にタイムスリップしたような感覚を覚えます。また,近年中国はクルマが急激に増え,街を歩くと明らかにクルマ優先社会になっているし,公害問題などを見ても,中国はかつて日本が歩んできた道を後追いしているなと感じます。

 そして,この本には書かれていませんが(ちきりんさんも訪れたことはないみたい)北朝鮮。思ったことを自由に発言できず,民衆が飢餓に苦しんでいても軍事に巨額の費用をかけるとんでもない国。しかも国の統治者が世襲で決まってしまうという異常な国ですが,これって,かつての(戦時中の)日本を彷彿させます(といっても僕が生れるよりも前の話ですが)。

 韓国もまた,いろんな意味で日本がかつて通った道を歩んでいると感じる人が多いようです。ちきりんさんの本にも「韓国へのタイムトリップ旅行」と題して,10年前に韓国へ訪れた際,「韓国での徹底した日本製品の排除ぶりを見て『これこそが日本が歩んできた道』と感じた」と書かれています。アジアの近隣諸国の多くは日本と同じ道を歩んでいるということでしょうか。

 そして今,日本よりも過激に変化してきた韓国を見て,ちきりんさんは「10年後,20年後に日本を訪れた韓国人が,こんどは『韓国も昔はこうだった!』と感じるのではないか」と述べ,「既に韓国に追い越された日本人が韓国を旅行して日本の未来の姿を見ることができる。これは決して哀しいことではなく,むしろ楽しいこと」と書かれています。なるほど納得です。凡人の僕は,韓国が日本の後追いをしていると感じても,韓国に日本の未来を見ることになりそうという発想はできませんでした。

 この本は,北極と南極以外の全世界を踏破したのではないかと思えるぐらい多くの地域を訪れたちきりんさんの豊富な経験がリアルに表現されていて,読む人は海外旅行の疑似体験ができるとともに,ちきりんさんのひと味違った考え方が随所に書かれていて,その感性に驚かされることがたくさんあります。また,最後の章の「旅をより楽しむために」には,旅先でのトラブル対処法など,ちきりんさんの経験に基づく旅のノウハウがいくつか掲載されていて,ちょっぴり実用的な本とも言えるかも知れません。

 この本を読んで,世界のあちこちを歩いて旅してみたくなったという人も多いと思いますが,僕の場合はまったく逆。日本の素晴らしさを再認識でき,僕に語学力と経済力がないことも相まって,リスクの高い外国旅行はしたくないなとますます思うようになりました。世界の観光名所を巡るだけなら,僕は「東武ワールドスクエア」に行くだけで十分です。

 日本という国は,特に政治のレベルが低いと僕は感じています。政府は相変わらず特定の利益者の代表であり,米国には頭が上がらず独立国家の体をなしていないと感じます。また,先日,エジプトの最高憲法裁判所が「選挙制度の一部が法の下の平等に反しており違憲で,議会の当選は無効」とする判決を出しましたが,このエジプトの判決の是非はともかく,たとえ違憲であっても「選挙無効」という単純明快な判決を出す勇気と度量を持たない日本の裁判所は,諸外国に比べてレベルが低すぎると感じます。

 このように,政治の面で僕はこの国に絶望していますが,それでも日本は大好きな国です。ちきりんさんも書かれているように,とにかく日本は清潔で衛生的。食べ物は安全で美味しいし,水道の蛇口をひねるとタダ同然で飲める水がふんだんに出るというのは幸せです。

 最近,某国の「公衆トイレのハエは2匹まで!」というニュースには笑わせてもらいましたが,日本の都会ではハエすら見ることがめったにありません。そして,日本のホテルやデパートのトイレはキレイで,必ずウォシュレットがあるし(これは僕にとっては超重要)。

 飼い主のマナーがいいからか,日本の都会では路上に犬の糞なんかめったに落ちていません。路上に動物の糞が散乱している国も多く,これが雨水に溶けて流れるのならまだいい方で,乾燥している地域だと,路上の糞は乾燥して粉々になって空中に飛散してしまいます。衛生的な環境で育った日本人だったら,この空気を吸っただけでお腹を壊しそうです。やはり日本は空気もキレイで衛生的だと僕は感じます。

 さらに,日本はサービスのレベルが高くて快適。列車は当たり前のようにダイヤどおりに発車・到着するし,飛行機で預けた手荷物はほぼ100%返ってくるし,コンビニのレジは,客が2人以上並んでいたらすぐに店員が飛んできてレジを開けてくれます。かつては評判の悪かった公務員の窓口対応も,最近は非常に良くなっていると感じます。まして,入れ墨を見せて住民を威嚇するような公務員は絶対にいません(笑)

 そして何よりも,治安がいいのはありがたいです。あれだけの大災害があっても,暴動一つ起きないのは,諸外国と比べたら驚異的と言えるでしょう。列車の座席に荷物を置いたまま席を離れても安心だし,ホテルの部屋に貴重品を残して外出しても盗難に遭うことはまずありません。僕が外国へ行った時は,ホテルの部屋の貴重品ボックスすら信用できなくて,貴著品は常に持ち歩いていました(心配しすぎ?)。

 さて,ちきりんさんは今や超有名なブロガーですが,本名や素顔を隠して出版したり講演会に出席したりするなど,とてもミステリアスな存在。素顔を出さないままこれだけ著名になるというのは極めて珍しいケースでしょう。もっとも,ご本人が意識的に隠しているというよりは,成り行き上こうなってしまって今さら公開できないのかなと想像していますが。

 ちきりんさんの素顔がお披露目される日がいずれ来るのか興味津々ですが,なんと,この本の中に,ちきりんさんの全身写真(ただし遠目)がワンカットだけ収録されています。ファンの方は必見です。是非お買い求め下さい(ネットで購入される方は ご本人のブログからどうぞ)。

 実像が隠されてきたためか,驚くべきことに,ちきりんさんを男性だと信じている読者が多いみたいです。いまだにちきりんさんを男性だと信じている方は,ぜひこの本の写真を見て確かめて下さい。真実が明らかにされますよ。ん? 着衣の写真なのでわからんって? 実はやっぱり男性だったのでしょうか。う~~ん,ミステリアス。

|

« 規制が多すぎ | トップページ | 不思議な放送法 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/54980553

この記事へのトラックバック一覧です: 世界を歩かずに考えてみた!:

« 規制が多すぎ | トップページ | 不思議な放送法 »