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2012年6月 9日 (土)

規制が多すぎ

 最近何かとお騒がせのスカイマークが,乗客向けの文書で「機内での苦情は一切受け付けません」と明記し,不満があれば「スカイマークのお客様相談センター」か「消費生活センター」に連絡するように記載していたことが物議を醸し,消費生活センターや消費者庁の抗議を受けて同社が謝罪して文書を回収したと報じられていました。

 何かの商品を買うと,その商品のパッケージに会社の苦情受け付け窓口の連絡先が書かれていますよね。これって,商品に対する苦情を消費生活センターや保健所(食品の場合)などの公的機関に連絡されたら,会社としては後処理が大変で何かと面倒なため,これを避けるために自社の苦情受付窓口を必ず設けているのかなと,僕は思っていました。

 その意味で,自社サービスに関する苦情をわざわざ公的機関に振るというのはとても勇気がいることで,このニュースはかえって好感が持てましたね。

 この乗客向け文書は,「機内での苦情お断り」だけでなく,他の項目もめっちゃ面白いです↓

Photo
 (朝日新聞Webより)

 「荷物の収納を手伝わない」「服装は自由」程度はいいとしても,「従来の航空会社のような丁寧な言葉遣いはしないかも」には笑えます。この文書には賛否両論あるようですが,「この程度は当たり前」みたいな国も多数あるわけで,わざわざ断っている点はむしろ良心的かも知れませんね。この文書がニュースになるというのは,サービス品質の高い日本ならではということでしょう。

 ちなみに,僕が航空会社に望むのは,「正確なダイヤ」と「最低限の安全確保」と,そして何よりも「預けた手荷物が確実に返ってくること」です。その意味で,スカイマークの文書に「お預かりした手荷物が返却できない可能性があります」みたいなことが書かれてなかったのには安心しました。

 僕は,航空会社の機内サービスは過剰といつも感じているし,特に個人負担で飛行機に乗る場合には,過剰なサービスよりも価格が安い方がありがたいです。そもそも,客室乗務員はドアの開閉をして非常時の対応ができる人が機内に一人程度いれば十分で,現在の乗務員数は不必要に多すぎると感じます。

 路線バスはほとんどワンマンカーだし,都会の満員の通勤電車でさえ運転士と車掌が一人ずつしか乗務していません。他の交通機関と比較して,航空機の乗務員はどう考えても多すぎると言えます。おそらくこれは,安全面を考慮した多くの法規制がかけられているんだろうと想像しますが。

 運賃が高くてもいいので十分なサービスを受けたいという人もいれば,余計なサービスや過剰な安全策は要らないのでなるべく運賃を安くして欲しいという人もいるわけで,法的規制をもっと緩めて,乗客が自己責任で航空会社を決める選択肢がもっとあっていいのにと思います。

 5月に関越自動車道で乗客7人が死亡する高速バス事故がありましたが,このバス会社の社長は,運輸局に36の法令違反を指摘されたことを明らかにした上で,「このうちの約20については認識していた」と説明していたとか。

 このバス事故は「かつての規制緩和政策の弊害」のように報じられていますが,安全に関わる重要な法令を故意に違反していたのなら許せないと思う反面,バス会社の社長が違反を認識できないような規制が多数あるというのは,どうでもいい規制をかけすぎている可能性もあります。

 このバス事故をきっかけに「国や自治体がもっと厳しく取り締まるべき」と言う人もいますが,逆に僕は無意味な法規制がまだまだ多すぎるのではないかと思います。国や自治体は,民間業者を法規制でがんじがらめにするのではなく,経営者や消費者をもっとオトナ扱いしてもいいんではないでしょうか。

 過去の関連ブログ:それでも過剰(2010年6月24日)

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