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2012年6月 3日 (日)

巨人の星

 アニメ「巨人の星」は,知る人ぞ知る,1960年代後半から1970年代にかけてテレビ放映されたスポ魂アニメです。なんたって,善良で無垢な少年少女をかなりの高確率で巨人ファンにしてしまうという,とても恐ろしい番組だったんです↓

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 かくいう僕も,子供の頃はこのアニメ(&漫画)にけっこうハマったものです。最近,この「巨人の星」の主人公の星一家が,ケータイauのCMに出ていて,これがけっこう笑えます↓

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 特に,家に固定電話すらなかった星親子がスマホを手にしているシーンは爆笑です。

 さて,この「巨人の星」,日テレ系のCS放送でただいま再放映中。懐かしくって毎回録画して見ていますが,当時夢中になったこのアニメも,今見るとやはり突っ込みどころが満載。たとえば,第16回の「早すぎた登板」と第17回の「宿命の対決」の一部を紹介しましょう↓

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 いきなりですが,「登ばん」のルビが間違ってます。「とおばん」じゃなくて「とうばん」が正解です。よい子の皆さんは間違えないように気をつけましょう!

 この「早すぎた登板」は,父親に仕込まれた剛速球投手・星飛雄馬(「ひゅうま」で変換できませんでした)が,青雲高校に入学して初めての公式戦で天才バッター花形満と対戦するもの。新入部員で補欠選手の星飛雄馬が,花形満と対戦したいために「キャプテンの小宮投手を降板させて自分に交代させろ」と監督にダダをこねます・・・おいおいおい! これってあり得ないです↓

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 試合が劣勢のため,伴PTA会長も「何とかしろ!」と監督を電話で恫喝↓

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 このPTA会長の恫喝もあってか,星投手の初登板が実現します。ところで,この伴PTA会長は,星飛雄馬の相手捕手である伴宙太の父親なんですが,野球部とは直接関係ないくせに常に野球部に口出しして野球部をかき回すうっとうしい存在。これって,読売新聞社のある人を彷彿させて笑えます。

 さて,この試合で花形満を偵察に来ていたのが熊本の左門豊作↓

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 偵察メモを書くのはいいけど,このメモが誤字だらけ。たとえばこれ↓

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 「うわさどうり」でなく,正しい表記は「うわさどおり」です。よい子の皆さん,気をつけましょう。そして,僕が見つけた誤字がもう一つ↓

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 星飛雄馬を初めて見た感想が「おそるべき選手がかくれいた」だと。1文字抜けてますよ。アニメの制作者は気がつけよ!って思います。

 それはともかく,いよいよ星飛雄馬と花形満の初めての対決が実現。結果はいかに?

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 この二人の初対戦は,「ヘボキャッチャー」と花形にバカにされた伴捕手が怒って,故意に打撃妨害するという結果に↓

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 このため,この勝負の結果はお預けで,花形は一塁に出塁。そして,花形は一塁を回ったところで急に二塁へ走り出して進塁するという行為に↓

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 この結果,花形は二塁でセーフになりますが,これってヘンです。打撃妨害になった時点でボールデッド(プレーが中断した状態)となり,自由に進塁できないというのが本来の野球ルールです。

 この他にも,ルールの解釈間違いがあります。たとえば第24回「謎のへそ作戦」で,星一徹が青雲高校野球部の監督を務め,レギュラーメンバーと補欠メンバーで紅白戦をするシーン。補欠チームの伴宙太がホームランを打ち,星飛雄馬と話しながらホームに生還。伴はホームベースを踏み忘れます↓

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 これを見たレギュラーチームの星監督が,戻ってきたボールを伴に渡せと指示↓

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 捕手が伴にボールを渡した瞬間「タッチアウト!」のコール↓

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 これもヘンです。ホームランでベースを踏まなかった場合は確かにアウトですが,返って来たボールを選手にタッチしてもダメです(ていうか,生還した選手がベンチに入ってしまったらどうすんねん!)。正しくは,プレー再開後にボールを持ってそのベースにタッチして審判にアピールすることでアウト(ホームランの無効)が成立します。実際に,かの長嶋茂雄氏が現役時代にこのポカをやってしまったことが有名です。それにしても,このアニメ(漫画)の原作者は,野球のルールを知らなさすぎます。

 まあ,細かい突っ込みはさておき,このアニメ,懐かしくって思い出が深く,僕としてはけっこう楽しめます。また,頑固な星一徹は今見るとなんとなくかっこよく,幼い飛雄馬をだんだんオトナに育てていく表現はそれなりに良くできているなと感じます。CSでの再放送はしばらく続くので,当分楽しめそうです。それに,今は分別あるオトナなので,このアニメを見て巨人ファンになってしまうような心配もないので(笑)

 なお,セリフが消されていて無音になるシーンが時々あり,なんて言っているのか気になってしようがなかったのでネットで調べたところ,どうやら「日雇い人夫」という表現が日雇労務者に対する差別用語としてカットされているようです。でも,星一徹を表現する上で「日雇い人夫」を消したら作品として成立しないような気がするので,ちょっとやりすぎではないでしょうか。

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