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2010年8月21日 (土)

送電線鉄塔

 瀬戸内海に海上保安庁のヘリコプターが墜落して5人が死亡/行方不明になる事故がありましたが,原因は島と島の間に張られた送電線にヘリコプターが接触したためとか。そういえば,飛行機に乗って上空から見下ろすと,日本の国土には送電線が網の目のように張り巡らされていているのがよくわかります。建築物も道路も何もなくて人が簡単に行けないような山奥に,いったいどうやって巨大な鉄塔を建てたり長距離の送電線を張ったりすることができるのかが不思議になるくらい,こういった電力設備の建築技術というのは素晴らしいと感じますが,海上にまで送電線が張られていたとは驚きです。

 さて,送電線にちなんだ映画の感想をひとつ。「鉄塔武蔵野線」(1997年公開,監督:長尾直樹,出演:伊藤淳史,内山眞人 ほか)です。この映画は,CSの「日本映画専門チャンネル」で「夏休み映画特集」として最近放映されていたもの。子供時代の夏休みを思い出させる,なんとなく懐かしい雰囲気の映画でした。【以下,ネタバレあり】

 映画のストーリーは,送電線鉄塔に番号が付いていることを発見した小学生が,夏休み中に少年二人で「1号鉄塔」の先に何があるかを探す冒険に出かけるというもの。武蔵野線の69号鉄塔から順次番号が減る鉄塔を追うシーンは,子供の時に遠足で行った京都の御室(おむろ)八十八ヶ所霊場(1番から88番までの番号を付けた小さな堂を巡るハイキングコース)を思い出しました。

 少年が耳を鉄塔にくっつけて「電気の音」を感じるシーンがありますが,僕も子供の頃に似たような経験があります。といっても,京都の町中にはさすがに送電線鉄塔はなく,僕が耳を付けたのは町中に張り巡らされた配電線の電柱です。普通の電柱は音がしませんが,変圧器を搭載した電柱に耳を付けると低いうなり音が聞こえていたのが記憶に残っています。

 また,いっしょに冒険に出かけた年下の少年が「帰りたい」と言って泣き出すシーンや,ここまで同行させてつらい思いをさせて申し訳ない思いながらも,年下の少年を先に帰して自分は冒険を続けるシーンなどには,子供の時に経験したような既視感を覚えました。

 そして,この少年に対して家族から捜索願が出ていたため,あと一歩の「4号鉄塔」まで行ったところで家に連れ戻されることになります。この挫折感の表現もなかなかよかったです。ちなみに,武蔵野線1号鉄塔の先に何があるのかという答えは,新所沢変電所という変電所です。

 ということで,特別激しいストーリーがあるわけでもない地味な映画でしだが,妙に懐かしい「夏休み」を感じることのできる映画だったと思います。

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コメント

私も『鉄塔武蔵野線』大好きです!自分の日記に感想を書いた記憶があるのですが、あまりにもログが多くなっているせいか、ちゃんと検索できませんでした…残念。今はもう立派な役者さんになった「チビノリダー」が出てはりますよね。自分は女子(まだ女子?)ですが、ああいう男の子たちの「夏の冒険」、を観ると、私も既視感を覚えてしまいます。(『少年時代』や『菊次郎の夏』、少し離れますが『ニュー・シネマ・パラダイス』なんかも)
電柱に耳を付けると音が聞こえること、今の今まで忘れてました!確かに聞こえましたね。思い出させてくれはってありがとうございます♪なつかしいー。

投稿: kate* | 2010年8月21日 (土) 23時07分

 こんにちは。
 男女問わず,こういった少年的冒険心ってあるものなんですね。
 電柱に耳を付けて音を聞くのを女子でもやっているとは意外でした。今でも本当に音がしているのか,確かめてみたい気がしますが,オトナになると町中でそんなことできないし・・・若いkate*さん,ぜひ確かめてレポートお願いします!

投稿: かば | 2010年8月21日 (土) 23時25分

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