« 蟹工船(2009年版) | トップページ | メディアの報じる「民意」 »

2010年7月12日 (月)

面白い!

 サッカーの日本代表選手で顔と名前が一致するのは中村俊輔選手だけで,対戦相手の「パラグアイ」と「腹具合」の違いもわからないぐらい僕はサッカー音痴なんですが,そんな僕でも,今回のワールドカップはめっちゃ面白かったです。何が面白かったかって,試合の内容ではなく,ドイツの水族館のタコ「パウル」の予言。ついには決勝戦の結果まで的中させ,結局はドイツチームの試合と決勝戦の計8試合すべてを的中させたとか↓

Photo
(スペイン優勝を予言するパウル:asahi.comから転載)

 タコの予言はもちろん「まぐれ」ですが,8回連続で的中する確率は「2の8乗」分の1,すなわち256分の1で,まぐれとは思えないほどの確率の低さ。ほんと面白い話題です。

 面白いと言えば,昨日の参議院選挙の開票結果は面白かったし,この結果が民意だなんて,ほんと笑えます。選挙の結果は与党が大敗し,非改選議席を合わせても与党は半数割れとなり,またまた「衆参ねじれ」が復活。日本の有権者がこんなに「ねじれ」が好きだったとは,まったく意外でした。

 しかも,かつて自民党が衆院で3分の2以上の議席を保有していた時のように「参院否決後に衆院で再議決して3分の2以上の賛成で成立」ということもないでしょう。つまり,自民党政権時代の「ねじれ」とは異なり,与党の思いどおりに法案が通る可能性がほとんどなくなったわけです。このため,必然的に悪法は成立しにくくなるわけで,これはこれでいい面もあり,僕はある意味で「ねじれ」容認派なんですが,いったいどれだけ多くの有権者がそういう意識を持って積極的に「ねじれ」を選んだのかというのは,大いに疑問ですね。

 ところで,選挙区で落選した得票数上位5人の票は以下のとおり。
  1.千葉景子氏 (民主)696,739票(神奈川)
  2.岡部まり氏 (民主)617,932票(大阪)
  3.藤川雅司氏 (民主)567,167票(北海道)
  4.小池 晃氏 (共産)552,187票(東京)
  5.島田智哉子氏(民主)544,381票(埼玉)

 いずれも50万票を超える大量得票。これだけ得票しても落選するというのは,獲得議席が得票数に比例せず大量の死票が出るという選挙制度上の欠陥と,都市部の定数が少なく抑えられて都市部の候補者が不利になる定数不均衡が原因と言えるでしょう。

 落選候補のうち得票数トップの千葉景子氏は現職の法務大臣。大臣の約半数は国会議員でなくてもいいので,千葉氏には大臣を続投させると報じられていましたが,いっそのこと交代して小沢一郎氏を法務大臣にしちゃえばブラックユーモア的で面白かったと思いますよ。

 今回の民主党は一人区で惨敗でしたが,もし一人区の獲得議席が前回並みだったら民主党は軽く単独過半数を確保できたわけで,結局参議院は一人区がすべてで,衆議院は小選挙区がすべて みたいな側面があり,今の選挙制度はとにかく歪んでいると言えます。

 それにしても最近は,ある一方向に極端な風が吹いたり,無党派層がどっとある政党を支持したり,内閣支持率が短期間に急変したりするなど,有権者がせっかちすぎるというか飽きっぽいというか,いったい有権者はどんな政治を望んでいるのか,僕には理解困難になりつつあります。

 僕はどこかの党員や党友でもないし,特定の政党を熱烈に支持しているわけでもありませんが,それでも何十年も昔から一貫して,ほとんど変わらない投票行動を取っています。ところが最近の選挙は,激しく揺れる世論の動向の中で,結局はどのタイミングで選挙するかで結果がすべて決まってしまうような傾向があり,自分の1票がいかに小さく無力なものであるかを痛感しています。

 過去の関連記事:おかしな選挙制度(2009年9月3日)

|

« 蟹工船(2009年版) | トップページ | メディアの報じる「民意」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/48863170

この記事へのトラックバック一覧です: 面白い!:

« 蟹工船(2009年版) | トップページ | メディアの報じる「民意」 »