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2010年5月30日 (日)

世論調査結果

 朝日新聞社が5月29,30日の両日に実施した緊急世論調査結果によると,鳩山内閣の支持率は17%まで落ち込んだとか。内閣支持率は僕にとってはどうでもいいんですが,朝日新聞によると,今回の世論調査の質問内容は以下のとおりです。

◆鳩山内閣を支持しますか。支持しませんか。
◆いま,どの政党を支持していますか。
◆今年の夏に,参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら,比例区ではどの政党,またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
◆今度の参議院選挙の結果,どの政党に議席を伸ばしてほしいですか。
◆沖縄にあるアメリカ軍の普天間飛行場の移設問題についてうかがいます。鳩山内閣は,飛行場を沖縄県・名護市・辺野古に移設する一方で,沖縄の基地負担の軽減に取り組む政府方針を決めました。この政府方針を評価しますか。評価しませんか。
◆鳩山首相は移設問題を5月末までに決着させると表明していました。鳩山首相は約束を守ったと思いますか。守らなかったと思いますか。
◆普天間飛行場の移設をめぐる鳩山首相のこれまでの取り組みを,どの程度評価しますか。(択一)
◆鳩山首相は,普天間飛行場の問題で,首相を辞任するべきだと思いますか。辞任する必要はないと思いますか。
◆社民党の福島・消費者大臣は,辺野古への移設に反対し,鳩山首相に解任されました。福島大臣の対応を評価しますか。評価しませんか。
◆沖縄にある米軍基地などを整理・縮小するために,一部を国内のほかの地域に移すことについて,賛成ですか。反対ですか。

 マスコミの世論調査というのは,相変わらず質問内容が誘導的なので,調査結果にはあまり興味がありませんが,ちょっとだけ興味を引いたのは最後の「沖縄にある米軍基地の一部を国内の他の地域に移すことに賛成か反対か」という質問。この結果は「賛成50%,反対34%」だったそうです。

 今回の世論調査に回答した人のうち,沖縄の人はどれぐらいいるんでしょうか。人口比率では,沖縄の人口は日本全体の約1%で,この世論調査はコンピューターで無作為に選んだ人が対象らしいので,沖縄県の人の回答は約1%と考えるのが自然でしょう。つまり,沖縄の基地の一部を国内の他の地域に移すことに対して,沖縄県外の人の約50%が賛成しているということになります。

 だったら,これに賛成している人に対して,「あなたの住む地域に米軍基地が移転してくることに賛成ですか?」という鋭い質問を,なんでしてくれないんでしょうね。県外移設へ賛成している人でも,自分の地域に移設されるとしたら大半の人が反対するというのが,基地移転が難しいことの本質だと思いますが,この世論調査の安易な質問を見て,マスコミは問題の本質を何もわかっていないと感じました。

 多くの有権者にとって,普天間基地問題に関する鳩山内閣への批判の理由は,あくまで政権公約違反だとかやり方がまずいとかいうことであって,決して「自分の地域で基地を受け入れてもいいので,沖縄県民の負担を軽減してあげたい」というわけではないでしょう。「日本国内に米軍基地は不要」と考えている人でない限りは,残念ながら,これが県外の有権者の本音なんです。

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2010年5月23日 (日)

宝くじ売上金

 総務省OBの天下り公益法人が宝くじの売上金の一部で別の公益法人や地方自治体などを助成する事業について,「事業仕分け」が無駄事業や天下りの温存につながっていると指摘し,「廃止」と結論づけたそうです。また,改善されるまでは宝くじ発売を認めないよう総務相に求めることも決めたとか。

 たとえば「自治総合センター」という公益法人は首相官邸に隣接するオフィスビルの一角にあり,職員15人のために500坪弱の広さで家賃が年間1億8000万円とか。また,総務省OBらの天下り役員が2000万円前後の年収を受けていることが指摘されるなど,公益法人に対しては厳しい批判があるようです。

 一方,地方自治体はこの「事業仕分け」に猛反発し,たとえば鹿児島県の伊藤知事は,「全国知事会で鳩山首相から普天間基地問題でお願いがあるという状況の中で,一方的に仕分け対象にするのはおかしい」「地方の自主財源の話であり,懐に手を突っ込む話だ」と不満をぶつけたそうです。

 普天間基地の件はまったく別問題なので,この鹿児島県知事の発言はとんちんかんだと思いますが,それはともかく,宝くじの販売額に占める収益・経費の割合は高すぎます↓

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  (asahi.comより転載)

 2008年度の売り上げ1兆420億円のうち,当選金に還元されたのは4762億円,つまり還元率(期待値)はたったの約46%で,公営ギャンブルの還元率75%に比べると低すぎると言えるでしょう。この図によると経費は1480億円(約16%)なので,還元率を公営ギャンブル並みの75%まで引き上げてもおつりは出るということです。おつりの1125億円を地方自治体に分配すれば十分ではないかと,僕は思いますよ。

 宝くじの当選金への還元率が低いこと以上に僕が不満なのが,高額償金への還元が少ないことです。ジャンボ宝くじを買う人は,ほとんどが1億円以上の高額償金に期待していることでしょう。ジャンボ宝くじに対して,なんで300円・3000円・1万円・10万円などの大量の低額当選金を割り当てる必要があるのか,まったく理解できません。

 2009年の年末ジャンボを例に取ると,ジャンボ宝くじ発売の1ユニット(1,000万通,発売額30億円)あたり,1等2億円は1本,2等1億円は2本,1等の前後賞5000万円は2本・・・1000万円以上の高額当選金はたったこれだけです。つまり,高額当選金に限れば,当選確率は200万分の1で,還元率はたったの17%。

 もし還元率を75%まで改善し,当選金はすべて「1億円」として低額当選金を一切廃止したと仮定すると,1億円の当選本数は22本まで増やすことができます。1ユニットあたり22本ということは,当選確率は45万分の1まで上昇します。つまり,10枚買ったら4万5000分の1で,100枚買った場合にはなんと4,500分の1。これぐらいの高確率で1億円が当選するなら,大いに買おうという気になるんですけどね。

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2010年5月 9日 (日)

わかってない

 どんなに素晴らしい政策でも,賛成する人がいれば反対する人が必ずいるもの。ある政策に対して全国民の利害が一致して全員が賛成なんてことはありえません。米軍普天間飛行場移設問題のゴタゴタを見ていると,政府はこの当たり前のことが全然わかっていないように思えます。

 沖縄県民も,鹿児島県徳之島の島民も,そして米軍も,みんなが納得して賛成する移設案で決着させようというのは,土台無理な話。決着するには誰かを犠牲にするしかありません。そもそも民主党が「県外移設」を公約に掲げた時点で,米軍の意向に反することや,沖縄県以外のどこかの県を犠牲にする可能性があったことは想定内のはず。今ごろ何を迷っているのかと言いたくなります。

 鳩山由首相は移設先として検討中の徳之島の3町長と7日に初めて会談し,徳之島に普天間のヘリ部隊の一部か訓練機能を移転する案を打診したものの,3町長は移設を拒否する考えを首相に伝えたとか。

 ちょっと気になったのは,3町長は「移設反対が島民の総意」であるかのように反対の態度を表明していますが,本当にそう言い切っていいものなんでしょうか。どんなに素晴らしい政策でも反対する人が必ずいるのと同じように,経済効果を期待するなどの理由で,移設に賛成する奇特な島民も必ずいるものです。

 3町長が鳩山総理に手渡した移設反対署名は,島の全人口(約27,000人)に匹敵する25,878人と言われています。3町長が移設反対のよりどころとしているのはこの署名数なのかも知れませんが,この署名は反対派島民が島内外で集めたもので,島民以外の署名も含まれており,島民の署名は約77%の約20,000人分とか。さらに,公職選挙法で定められた正式な署名ではないので,代理署名があったり,選挙権のない年少者の署名があったり,そもそも,「つきあい」で署名したり村八分を恐れて署名したりした人も含まれているかも知れません。きちんとした無記名の住民投票でもしない限り,正確な移設反対者数はわからないと思いますよ。

 とは言っても,静かな島に米軍が移設してくるとなれば,多くの人が反対するのは当然でしょう。これは,米軍に限らず,発電所でも,刑務所でも,火葬場でも,ゴミ焼却場でも,誘致される側がもし住民投票をしたら,反対が多数になってしまうのはある意味当然でしょうね。

 地元住民の声をすべて聞いていたら,日本中のどこにも発電所一つ建設できなくなってしまうわけで,「公共性のある迷惑施設の建設」に対して住民がどのように公平に負担するかというのは本当に難しい問題です。しかも,発電所やゴミ焼却場の場合と違って,米軍基地に公共性があるのかというのは意見が分かれるところ。普天間飛行場の軍事上の位置づけはよくわかりませんが,しょせんは米軍の戦略上の1拠点であり,日本国民にとっての公共性はほとんどないというのが僕の率直な思いです。そもそも,被占領時代はとっくに終わったのに,他国の軍隊がいつまでも常駐していること自体が,極めて異常な状態だと思いますよ。

 過去の関連記事:
  国民投票法案(2006年3月24日)
  住民投票(2006年3月14日)

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2010年5月 7日 (金)

近況報告

 まとまった文章を書く時間がないので,近況報告をいくつか。

 4月下旬に,僕の住む町で殺人事件がありました。事件現場はなんと自宅から1km圏内。ビックリです。って,都会に住む人なら殺人事件なんて珍しくないんでしょうけどね(ほんと?)。

 5月連休は京都へクルマで帰省しましたが,3月に開通した首都高速中央環状線の新開通区間をさっそく利用↓

Photo
   (asahi.comより転載)

 この区間は,首都高速3号線と4号線を結ぶ地下40mのトンネル4.3kmで,僕のように都心環状線を「通過するだけ」のクルマを迂回させて渋滞解消を図る目的で整備されてきたそうです。たしかに,ゴールデンウィークの渋滞時期にしては,比較的スムーズにクルマが流れたような気がします。

 さて,今回の帰省は法事が主目的だったんですが,空いた時間に行ってきたのがここ↓

Photo_2

 神戸にあるスカイマークスタジアム(旧 グリーンスタジアム神戸)で,オリックス VS 福岡ダイエー戦を観戦。この野球場は長年のあこがれでしたが,念願叶って初めて行きました。内野が天然芝の,目を見張る美しさの野球場です。超満員でした。

 5月5日のUターンは,渋滞を避けて日本海側(北陸)周りで移動するという裏ワザで帰宅。このため,Uターンラッシュの日にもかかわらず,渋滞には全然巻き込まれず,超快適でしたよ。

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2010年5月 1日 (土)

マイク失言

 街角で有権者と対話した英国労働党のブラウン首相が,終了後のクルマの中で,自分を批判する発言をした女性の悪口を言うのを,外し忘れたマイクに拾われて全英に放送され,謝罪する羽目になったとか↓

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 有権者の間には「首相の言葉は信じられない」との雰囲気が広がり,英国で5月6日に実施される総選挙を前に実施された世論調査では,ブラウン首相の支持率が3党の中で最下位になったそうです。

 このニュースを聞いて,ブラウン首相に対して「本心は何を考えているかわからない,とんでもない人間だ」って,普通の人は思うんでしょうか? 僕は全然そうは思いません。政治家なんて,自分を批判する人に対しては,いくら謙虚な態度をしていても,心の中ではこのブラウン首相と同じように相手を見下しているものでしょう。いや,政治家に限らず,人間誰しも,態度と本音とは異なることが多いものです。

 今回のケースのように政治家が有権者から批判されたり,一般人がお客様から不本意な苦情を受けたりしたような場合には,相手に対して不満の感情を持つのは当然であり,僕自身にも少なからず経験があります。自戒を込めて言うなら,どこで誰が聞いているかわからないので,他人を批判するような発言にはくれぐれも気をつけたいものです。

 人間は「思ったことをストレートに外に出さない」という自制心を持つからこそ,健全な人間関係や社会の秩序が保てていると言えるでしょう。ちょっとした不注意から本音が全国に放送されて支持率が急落してしまったブラウン首相に対して心から同情するとともに,この失言をあえて全国に放送したテレビ局ってオトナじゃないなーと,つくづく思いますね。

 過去の関連記事:最新のロボット技術(2009年4月1日)

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