« 代理投票 | トップページ | 党名の略称 »

2010年4月10日 (土)

たちあがれ日本

 なんだか新党が乱立する傾向にありますが,これら新党を作る人は,今の選挙制度をわかった上でやっているんでしょうか。衆議院の場合,小選挙区を主体とした今の選挙制度は,少数政党を排除して一党独裁に近づけようとする制度。この選挙制度を作った中心政党はとりもなおさず自民党ですが,新党を作ろうとする人は,少数政党が不利にならないような選挙制度改革を実施してから自民党を飛び出すべきだったと思いますよ。

 新党が増えて「選択肢が増えるのはけっこうなこと」なんてことを言う人は,今の選挙制度をまったく理解していないと思います。たとえば昨年の総選挙で善戦した「みんなの党」の場合,全国の合計得票率を議席数に換算すると20議席ですが,実際に獲得したのは5議席。候補者擁立不足などのミスがなければ7議席は獲得できたわけですが,それでもやはり,今の選挙制度は少数政党には圧倒的に不利です。この制度の下で新党を結成して,どうやって議席を拡大し,最終的にいったい何がやりたいのか,いまいち理解できません。

 それはともかく,平沼赳夫氏や与謝野馨氏ら5名で結成した新党の名称は「たちあがれ日本」。命名したのは東京都知事の石原慎太郎氏だとか。結成メンバーの平均年齢が約70歳ということで,「みんなの党」の渡辺喜美代表は「たちがれ日本」と皮肉ったり,「その歳で立ち上がれるのか?」などと言ったり,意味深なコメント。でもまあ,渡辺氏の「みんなの党」っていうネーミングも相当ヘンですけどね。

 この「たちあがれ日本」という党名に対しては,「インパクトがあっていい」という人もいて賛否両論ですが,これ以外の党名候補としては「ありがとう日本」「頑張れ日本」「サムライ日本」などがあったとか。スポーツの応援メッセージじゃあるまいし,どれもセンス悪すぎです。もちろん,政党というのはネーミングよりも中身が大事で,今さら「なんとか民主党」とか「民主なんとか党」なんていう旧態依然の名前を付けたくない気持ちはわかりますが,やはり政党名らしくないのは最大の欠点だと思いますよ。

 まずは選挙の際,投票用紙に記載する適切な省略名称が思い浮かばないのは難点。それとも,漢字が書けない人が書きやすいからいいって? また,テレビなどの開票速報では,「××××,自民新」「××××,民主前」と並んで「××××,たちあがれ新」とか読み上げるんでしょうか。読み上げるたびに吹き出しそうで,アナウンサー泣かせの政党名になりそうです。

 ニュース記事などでは,政党名が文章の中に溶け込まないのもメディア泣かせになりそうですね。「鳩山由紀夫民主党代表は政策を訴えた」みたいな文章なら理解できますが,「平沼赳夫たちあがれ日本代表は政策を訴えた」って聞いても,一瞬何を言っているのか理解できません。

 過去の関連記事:おかしな選挙制度(2009年9月3日)

|

« 代理投票 | トップページ | 党名の略称 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/48051493

この記事へのトラックバック一覧です: たちあがれ日本:

« 代理投票 | トップページ | 党名の略称 »