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2010年2月20日 (土)

選択的夫婦別姓

 選択的夫婦別姓制度の導入を目指す民法改正案の概要が明らかになりました。以下のような内容です。
(1)夫婦別姓を選択できるものの,いったん選んだ姓は変えられない。
(2)子の姓は結婚時に夫か妻のどちらかの姓に決めて兄弟姉妹間の名字は統一する。
(3)すでに結婚している夫婦でも,配偶者との合意があれば,法施行後1年以内に限って別姓に変えられる。ただし,その場合でも子の名字は変えられない。

 また,結婚可能な最低年齢は女性を16歳から18歳に引き上げて男女とも18歳とし,婚外子については,遺産相続の際に婚外子の取り分を結婚した夫婦の間で生まれた子の半分とする規定をなくして同一とするらしい。また,女性の再婚を禁止する期間についても見直し,現行の6ヶ月を100日に縮めるとか。

 この民法改正案は,過去には5年の歳月をかけて1996年の法制審答申でまとめられたものの,自民党内の保守派が「夫婦別姓では家族の一体感がなくなる」「婚外子を平等に扱えば不倫を助長する」などと反発したために政府案としては国会に提出できなかったという経緯があり,現内閣でも,鳩山総理は基本的に賛成しているものの,国民新党の亀井金融相が反対しているほか,民主党内にも根強い反対論があるらしい。

 夫婦別姓を可能とする民法改正については,首を長くして待っている人が大勢いるはずで,「成立したら結婚する」と言っている僕の知人もいます。僕も選択的夫婦別姓制度には大賛成で,姓をどうするかを個人が自由に決めることに対して,なんでためらう人がいるのかが理解できません。反対している人の「家族の一体感がなくなる」みたいな考えは「余計なお世話」で,価値観の押しつけだと感じます。全員に対して夫婦別姓にしろと言っているのではなく,単に別姓の選択を認めるだけなのに,なんで強行に反対するんでしょうか。

 選択的夫婦別姓制度の導入には賛成なんですが,それでも,この改正内容には不満がいっぱいです。自由に選択できるようにしながら,いったん選んだら変えられないというのは中途半端だし,兄弟姉妹間の名字を統一するというのも「余計なお世話」と感じます。兄弟姉妹間を統一するという制約を外すとともに,子供自身の意思で将来選択できるようにしてもいいのにと思います。

 また,女性の離婚後の再婚を禁止する期間を6ヶ月から100日に縮めるとのことですが,子供の父親が誰かというのは再婚禁止期間の長短とは全く別の問題であり,当事者の自己責任で解決すべき問題でしょう。今や,DNA鑑定をすれば実の父親が誰かを特定することも可能であり,女性に限定した再婚禁止期間は撤廃すべきと思います。

 ということで,不満の残る改正案だと思いますが,男女差別や婚外子に対する相続差別の解消も盛り込まれていて,まずは一歩前進と評価します。この改正案をぜひ成立させて欲しいものです。ちなみに,僕の考える究極の理想的な制度は,戸籍制度を廃止して「姓」そのものをなくすか,ファーストネームと同様に姓も個人が自由に付けられるような制度です。

 ところで,夫婦別姓が選べるのは,法施行後に結婚する人だけでなく,既婚者も対象なんですね。ということは僕の家族も選択制の対象ってこと。法施行後1年以内限定とか子の名字は変えられないというのには不満ですが,この機会にじっくり考えてみたいものです。といっても,今さら面倒なのでたぶん変更しないと思いますが。

 過去の関連記事:
  夫婦別姓(2006年6月7日)
  無戸籍者(2008年5月21日)

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