関西たべもの言葉
「食」に関する関西ことばが日常生活から急速に姿を消していることが,武庫川女子大学言語文化研究所の調査でわかったそうです。この調査結果によると,関西で60代以上のほぼ半数以上が子どもの頃に使っていた「なんば」「ごんぼ」「関東炊き(かんとだき)」「ばらずし・五目ずし」という単語を学生が使う割合は,1割に満たなかったらしい。また,「もみない・あじない」は30代以下でほぼ消滅で,「煮抜き」も50代以下ではほとんど使われなくなっていたとか。
(asahi.comより転載)
元関西人の僕としては,この調査結果には複雑な気持ちになりますが,たしかに「煮抜き」「なんば」「ごんぼ」「ばらずし」「かしわ」などは子供の頃は使っていた記憶がありますが,関西でしか通じないとわかってからは,意識的に使わなくなったようです。「かしわ」は「むかしは」使ってた・・・なんて。
それにしても,「お造り」や「ミンチ」が関西特有の表現だとは知りませんでした。「お造り」って,「刺身」を上品な表現にした共通語だと今まで思っていたし,「ミンチ」って単に「挽肉」の英語なのかと思っていましたが,西日本でしか使わない方言らしいですね。う~~ん,知らなかったです。ちなみに,「挽肉」の英語は「minced meat」「ground meat」らしいです。
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コメント
「ミンチ」、「お造り」のこと、まったく知りませんでした!びっくりです。全国区の言葉かと…。
確か、映画『火垂るの墓』で、せっちゃん(節子)が「おつくり食べたい」と言っていたように思うのですが、西日本以外の人には、節子があげようとしたものが何だったのか、ちゃんと伝わったんでしょうか…何だか心配になってきました。
「ミンチ」にもびっくりです。関東では「メンチ」、関西は「ミンチ」と言うのかと思いこんでいました(笑)
投稿: kate* | 2010年2月 9日 (火) 23時19分
ですよねー。「煮抜き」や「かしわ」は僕の親ぐらいの世代でないと使わないみたいで,すっごく懐かしい響きですが,「お造り」「ミンチ」は今でも普通に使っているので,関西語だったとはビックリです。関東人に通じるか,こんど試してみますね。
投稿: かば | 2010年2月 9日 (火) 23時36分