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2009年12月18日 (金)

1ヶ月前ルール

 天皇と中国の習近平国家副主席との会見がちょっとした騒ぎになりましたね。天皇が外国要人と会見する際には1ヶ月以上前に宮内庁に要請する慣例になっていて,今回の場合は1ヶ月を切っていたにもかかわらず政府サイドからの強い要請を受けて特例で会見を実施したとのことで,これを「天皇の政治利用」だと批判している政治家やメディアがあるようです。

 天皇の会見に「1ヶ月前ルール」という慣例があったなんて,今回初めて知りましたが,会見実施日の1ヶ月より後に要請することがなんで「天皇の政治利用」に該当するのかが,僕にはイマイチわかりません。しかも会見時間はたった20分程度。スケジュールの都合さえつけば何日前でも会えばいいし,スケジュールの都合がつかなかったり健康上の問題があったりする場合には,たとえ何ヶ月前でも会えないのは当然だと思いますけどね。

 でもまあ,これはあくまで素人の意見であり,現実にはいろんな複雑な事情や過去の難しい経緯などがあることでしょう。この件に関しては,専門家がきちんと判断してもらえばいいとして,僕が特に違和感を持ったのは,宮内庁長官の発言です。

 宮内庁長官は,会見実施日よりも前に会見の実現を公然と批判していたので,その発言は当然関係者の耳にも入ったわけですが,「会見は実施すべきでない」みたいな発言をするのって,これから会見しようとしている天皇と副主席に対して非常に失礼なことではないでしょうか。もし政府の会見要請を批判するなら,せめて会見終了後にすべきだったと思いますよ。

 そもそも宮内庁というのは内閣府に置かれている1機関であり内閣から独立した組織ではありません。もともと政府が内々に決めたルールであり政府内で処理すべきところを公然と政府を批判するというのは,宮内庁が政府の権限が及ばない独立機関であるかのような特権意識を宮内庁長官は持っているのかも知れませんね。

 自民党は,この問題を検証する緊急特命委員会を開くなどして,徹底的に政府を批判する構えですが,この会見を求めたのがそもそも自民党の中曽根康弘元首相だったというオチがついたのには,ちょっぴり笑えました。

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