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2009年11月 9日 (月)

ベルリンの壁

 1989年11月9日は「ベルリンの壁崩壊の日」で,本日は壁が崩壊してからちょうど20年になります。このため,壁崩壊にまつわる番組がいくつか放送されていますが,たとえば7日にNHK-BSハイビジョンで放送された「旧東ドイツ激動の日々」という特集番組では,壁崩壊後の20年間で旧東ドイツ国民の生活にどのような変化があったのかが紹介されていました。

 壁崩壊以降,旧東ドイツ国民は旅行の自由や言論の自由を獲得し,その上で東西ドイツの統一が実現しましたが,その反面,失業者の大幅増加や治安の悪化などの問題に悩まされてきたらしいです。また,旧東ドイツの「ドイツ社会主義統一党」の党員で,それなりに将来が約束されていた人が,信じていた党が突然消えて行き場をなくしてしまったという悲哀や,壁崩壊後は多くの東ドイツ国民が自国の産物に背を向けてしまったために,国営工場で長年作り続けていたアイスクリームがまったく売れなくなって倒産に追い込まれるなど,壁崩壊によって大きな打撃を受けた人が少なからずいることも紹介されていました。

 ベルリンの壁が崩壊した当時,国境周辺には旧東ドイツの兵士が戦闘準備態勢で待機していたらしいですが,壁崩壊とともに戦闘態勢が解除され,兵士たちは歓喜に沸いて解散したという生々しい証言も紹介されていました。国境を守る任務の兵士でさえ,心の底では国家を信用しておらず,自由への思いが強かったというのは感慨深いものがあります。

 言いたいことが自由に言えない社会というのは最悪ですが,国家がいくら情報統制したり国民を洗脳したりしても,人間の感性は素直で正直なもので,国家が考えているほど国民はバカではないということですよね。独裁国家の統治者は,ぜひこのことを肝に銘じて欲しいものです。

 旧東ドイツのように言論の自由のなかった国家において,民衆の本音はどうだったかというのには大いに興味があり,こういった番組は大好きなんですが,意外と語られることが少ないのが戦時中の日本のケースではないでしょうか。あの,極端に言論弾圧されて自由にモノが言えなかった時代の日本国民の本音はどうだったのか,ぜひ知りたいものです。

 たとえば,ポツダム宣言受諾を受けて戦争終結が伝えられた8月15日の玉音放送を,涙して聞く人の姿を映画のシーンなどでよく見かけますが,僕の父親は「なんで泣くのか理解できん。ワシは戦争が終わって万歳して喜んだわ!」と生前言っていたものです。それが父の本音だったのかどうかは,もはや確かめられませんが,何かの文書で読んだ記憶で,「ラジオの音質が悪くて聞き取れず,結局あの玉音放送は何を言っているのかさっぱり理解できなかった」と言っていた人もいました。案外このあたりが真相なのかも知れませんね。

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