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2009年7月 8日 (水)

おかしな修正案

 参院与野党の一部議員は,衆院で可決された臓器移植法改正案(A案)の修正案を参院に提出。「脳死は人の死」というA案に対して,「臓器移植の場合に限り脳死は人の死」とする現行法の規定を復活させたとのこと。さらに,「虐待を受けた子どもからの臓器提供の防止策を改正案施行前に実施」「小児の脳死判定基準の検討」「臓器提供した人の家族への精神的ケアや支援」など6項目の付則を盛り込んだとか↓

Photo
   (asahi.comより転載)

 最近の記事でも書いたように,人の生死というのは最終的には本人の意思が最も尊重されるべきであり,脳死を人の死と判断するかどうかは当事者(本人または家族)が決めればいい問題だと思っています。その意味で,今回衆院を通過したA案が理想に近いと僕は考えています。これに対して,今回参院で提出された修正案(というか現行法)は,「臓器移植の場合に限り脳死は人の死」ということですが,これって,同じ脳死に陥った人に対して,臓器移植する場合は「死」を認めるが,臓器移植しない場合は「死」を認めない,つまり生かし続けなければならないということですよね。臓器提供の有無によって「死」の判定が異なるなんて,おかしすぎます。

 「6項目の付則」の是非は僕には判断できませんが,この修正案が提出されたことによって賛否が分かれる可能性が高まり,成案のための意見集約がさらに難しくなったらしいです。やれやれ。

 過去の関連記事:臓器移植法改正(2009年6月19日)

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