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2009年6月28日 (日)

世襲の是非

 携帯各社は,家族間の通話やメールが無料になったり大幅割引になったりするサービスを導入していますが,この場合の「家族」の定義ってどうなっているんでしょうね。別居の義母が僕と同じauを使用しているので,家族割引が適用可能なのかauのコールセンターに聞いてみたところ,「家族がどこまでの範囲かという規定は特にありません」との回答。なんじゃそれ? って思いましたが,「姓も現住所も違う場合に,家族であることの証明方法は?」と聞くと,「戸籍謄本をauショップに提示してください」とのこと。

 「家族」の範囲が何親等以内かと決まっていないというのもウソみたいですが,家族であることを証明する手段が戸籍謄本だなんて,今どきちょっと信じられない。携帯ショップのおねーさんに気軽に戸籍謄本を見せることのできる人なんて,少数派じゃないでしょうか。携帯各社が大々的に宣伝している家族割引制度ですが,携帯の名義が異なると家族であることの証明方法が壁となり,結局は割引適用できるケースは極めて限定的ということでしょうね。ちなみにドコモの場合は,コドモを含むファミリー割引の適用範囲は「3親等以内」と明記されていますが,住所も姓も違う場合にそれをどうやって証明するのかはわかりません。やはり戸籍謄本ということなんでしょうか。

 さて,「3親等以内」と聞いて思い出すのは,民主党の世襲制限規定でしょうか。民主党は,次期総選挙から,3親等以内の親族が連続して同じ選挙区から立候補することを禁止することを決めたそうです。もっとも,世襲議員の代表格である鳩山由紀夫代表ほか,現職議員でこの制限に該当する議員はいないらしいので,要するに該当者が出ないような条件を上手く選んだだけなんでしょうね。

 片や,自民党は世襲議員のオンパレードと言われています。あるメディアの調査によると,次期総選挙の立候補予定者881人(5月7日現在)のうち,親や親族から地盤を引き継いだ「世襲候補」は133人(15%)で,このうち自民党の立候補予定者の場合は33%が該当するとのことで,やはり他の党に比べて自民党の世襲候補者数は突出しているようです。

 このように,世襲議員に関しては色々話題になっていますが,政治家以外の職業の場合はどうなんでしょう。世の中には,経営者が世襲で選ばれる,いわゆる「同族経営」の大企業が多数ありますね。トヨタとかサントリーとかキャノンとか。同族経営には利点があるのかも知れませんが,不適格な人が経営者になるというリスクも当然あるでしょう。でも,一民間企業の経営に関することであり,一般人がどうこう言う立場にはありません。

 同族経営とまで行かなくても,いわゆる「縁故採用」は多くの企業にあるのではないでしょうか。縁故で採用された人が社員・元社員の親族だったら「世襲社員」ってことになり,民間の大企業には一定数の世襲社員がいると思われますが,それでも,「33%が世襲」なんてことはあり得ないし,もしそんな大企業があったら,そんな会社には絶対勤めたくないです。

 スポーツや芸術のように実力本位で決まる世界では,「長嶋茂雄氏の息子」というだけでメディアに注目されたりすることはあっても,最終的には実力第一となるので,比較的公正な世界と言えるでしょうね。もっとも,歌舞伎のように世襲が原則となっている分野も一部あるみたいです。歌舞伎に限らず,芸能人の場合は,実力よりも親の力や話題性が優先した「世襲芸能人」も少なくないですね。

 ということで,世襲の有無は分野・職業によってさまざまですが,「世襲が必須」というケースももちろんあります。代表的なのは皇室・王室でしょうか。皇室・王室は世襲だからこそ意味があると言えますが,結局は政治の実権を握っていないからこそ世襲が大衆に受け入れられていると言えるのではないでしょうか。国家元首が世襲で決まる北朝鮮のような国や,天皇が実権を握っていた旧憲法時代の日本のような国家体制には,どうしても無理が生じるでしょうね。

 民間企業の場合には世襲があっても許せますが,公務員や公益法人となれば話は別。財団法人「日本漢字能力検定協会」の前理事長と,その長男の前副理事長が背任罪で逮捕・起訴されたニュースがありましたが,公益法人にもかかわらず,親子で理事長・副理事長を勤めるなんていうことがどうやってあり得るのか,ほんと理解に苦しみます。

 これと同様に,公職である国会議員に世襲というのは許されないものなんでしょうか。たしかに,公的な選挙で選ばれる職業でありながら,世襲議員が多くを占めている現状は異様です。それに,この就職難の時代に「親が国会議員というだけで簡単に議員になれるなんて許せない!」というやっかみもあるでしょう。世襲議員に関しては賛否いろんな意見がありますが,その中でわかってないなーと思うのは,「世襲候補がイヤならその人に投票しなきゃいいじゃん!」みたいに,有権者が選べばいいという意見。

 比例代表区はともかく,選挙区選挙の場合でも,有権者の多くは候補者の経歴などよりも政党で選んでいるはずです。たとえば,世襲に反対している自民党支持者が,自民党の公認候補が世襲だからといって,民主党候補や共産党候補に入れるなんてありえない。つまり,今の選挙制度の下では実質的に有権者に候補者個人を選ぶ選択権がなく,「有権者が選べばいい」というのは筋違いです。

 やはり「本人に特別な才能や実力がなくても誰でもなれる」というシステムにこそ問題があるのであって,世襲かどうかというのは別問題だと思います。結局は,立法行為に必要な知識と能力があることを証明できるような資格試験制度を設けて,議員に立候補する人の資格要件を厳しくすべきだと思います。資格制にすれば,世襲かどうかにかかわらず不適格議員は淘汰され,弁護士の子どもが弁護士であっても誰も違和感を覚えないのと同じように,国会議員の子どもが国会議員になっても誰も文句言わなくなると思いますよ。

 過去の関連記事:こんな政治制度に(2008年6月22日)

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2009年6月26日 (金)

COSMOS

 米国天文学者のカール・セーガン氏が監修したTVドキュメンタリー「コスモス(COSMOS)」という番組がありました。日本では1980年にテレビ朝日系列で放映されたので,ご覧になった年配の方も多いのではないでしょうか。僕もこの番組にめっちゃハマった一人です。宇宙に関するこんな見事なドキュメンタリー番組はそれまで見たことがなく,当時としては画期的でした。

 テレビ放映とともにカール・セーガン著「COSMOS」(日本語版)も刊行されました。この本は今でも僕の宝物です↓

Cosmos

 そして,約1年後に発行された「COSMOS(イラスト版)」。これも宝物です↓

Cosmos_2

 今だったら,気に入った番組はビデオに録画して保存しておくことができますが,この番組の放送当時は家庭用ビデオが普及するより前。テレビ番組の保存はこういった書籍で代用してましたね。というか,その後普及し始めたホームビデオを僕が欲しくなったきっかけは,映画のコレクション以外に,この「COSMOS」と,そしてNHKのドキュメンタリー「シルクロード」でした。「COSMOS」も「シルクロード」も,素晴らしいドキュメンタリー番組です。

 でも,僕がホームビデオを購入してからは,この番組が再放送されることはなく,悔しい思いをしたものです。このため,この番組は,僕の記憶の中では長年「幻のドキュメンタリー」となっていました。ところが最近,この番組の輸入盤DVDが販売されていることを知って,俄然欲しくなり,迷わず買ってしまいました。「Cosmos Collector's Edition)」というDVDで,7枚セットで全13篇の番組が放映当時のまま収録されています↓

Cosmosdvd

 このDVDの値段はAmazon価格で13,109円ですが,同じものがAmazon出品の輸入業者だと8,218円で購入できます。輸入盤でも日本語を含む7ヶ国語に対応しているので,英語が苦手な僕でもまったく問題ありませんでしたよ。

 ということで,本編スタート↓

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 そうそう,これこれ。このオープニング,この音楽。番組放映当時を思い出して興奮します。超懐かしいです。泣けます。この番組は視覚効果を狙ったシーンが多くありますが,すべてカール・セーガン氏自身のナレーションで進行し,ナレーションがほとんど絶え間なく続くにもかかわらず,それが全然苦にならないし,まったく飽きさせません。見事です↓

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 この番組は,「空想の宇宙船」に乗って地球外へ旅立つという設定。当時の映像は最近の高度なCGには遠く及びませんが,それでも放送を見た当時の感激がよみがえります↓

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 話の内容が,とにかくわかりやすい。宇宙と天文学に関する話題とともに,地球の歴史,生物学,数学,化学,量子力学,脳の解明から特殊相対性理論まで,本来なら難しい内容を超わかりやすく解説してくれます。「理系落ちこぼれ」の僕にも容易に理解できるので,「科学全般の入門書」としてもこの番組は最適でしょうね。

 そして,セーガン氏の根底にあるのが「宇宙を知ることは人間自身を知ることである」という考え。そして「人間は孤独ではない」と,地球外生命存在の可能性を語り,生命の宿る地球の素晴らしさを述べるとともに,環境破壊や核戦争への警告を発しています。

 なお,このビデオには,放映から10年後の最新情報を補足的に説明するシーンも挿入されています。10年後の解説シーンはこれ。セーガン氏も歳とりました↓

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 セーガン氏は1996年に他界していますが,地球外生命との遭遇を扱った小説(映画)「コンタクト」の原作者としても有名ですね。僕は小説を読んだし映画は何度も見ましたが,「コンタクト」にはこの「COSMOS」を彷彿させるシーンも多く,地球外生命の探索はセーガン氏の生涯のテーマだったみたいです。

 ということで,僕としては超オススメのDVDですが,米国で作られた7ヶ国版ということで,日本語字幕はちょっと怪しげ。たとえばこれ↓

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 「確立」は明らかに「確率」の誤字ですね。そしてこんなのも↓

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 「毎秒ごと」ってのは「重ねことば」で誤用ですよね・・・う~~ん,こんな細かいことを指摘するって,やな性格。

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2009年6月21日 (日)

絞死刑

 今日は古い映画の感想です。1968年公開の「絞死刑」を見ました(監督:大島渚,出演:渡辺文雄,尹隆道,佐藤慶,石堂淑朗,足立正生,戸浦六宏,小松方正,松田政男,小山明子 ほか)。この映画は死刑問題を扱った大島渚作品ということで,そう聞いただけでワクワクします。前々から見たいと思っていたんですが,DVDはかなり高価で販売されていて,TSUTAYAのレンタル対象にもなかったのであきらめていたところ,最近CSで放送されていたものです。

 「絞首刑」ということばはありますが,「絞死刑」というのは造語。「絞首刑」と「死刑」をくっつけたということでしょうか。映画が始まると,いきなり観客に対して「あなたは死刑廃止に賛成ですか?」とか「死刑執行シーンを見たことがありますか?」みたいな問いかけがあり,超シリアスな映画だと思わせますが,予想に反して,コメディータッチの映画なんです。

 在日朝鮮人の死刑囚「R」は2件の強姦・殺人罪で死刑執行されたものの,意識不明のまま脈が停止せずに処刑に失敗。この死刑囚を蘇生しようとした時,「殺すために蘇生させる」という矛盾に対して教育部長・教誨師・医務官が対立します。そして蘇生した後,このまま生かすのか再度死刑執行するかで,また対立。さらに,蘇生した死刑囚は記憶喪失になってしまったため,「心神喪失状態にある時は執行を停止」という法に引っかかって刑が執行できないということでも対立。このあたりの関係者のやり取りはめちゃ滑稽です。

 このまま死刑執行場での密室劇がずーっと続くのかと思ったら,突然外に出て空想シーンに切り替わって,空想と現実が入り交じり,徐々に支離滅裂な世界に入っていきます。このあたりは大島監督らしい作品でしょうか。死刑制度問題・在日朝鮮人差別問題などを扱った重い映画ではありますが,映画に隠されたメッセージはかなりわかりづらいと感じました。なお,死刑執行に失敗して蘇生するというのはもちろんフィクションですが,この死刑囚は,実際にあった「小松川事件」という殺人事件の犯人という設定になっています。

 ちなみに,この映画の医務官役で出ている戸浦六宏さん(故人)は,大島監督の映画に多く出演していますが,僕の大好きな名脇役なんです。ちょっと人相の悪いところが悪役にピッタリで,テレビドラマ「ザ・ガードマン」(古すぎ?)の悪役で活躍していたのを記憶しています

 この映画は,今は使われなくなった差別用語がバンバン使われていたりするので,地上波ではまず放送されない作品でしょうね。ということで,レンタルがなくて見るチャンスが少ないという意味でも,一見の価値ある映画だと思います。CS「日本映画専門チャンネル」で,今後は6月30日・7月8日・28日に放送予定。興味ある方はぜひご覧下さい。

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2009年6月20日 (土)

JR乗り放題

 JR東日本は,12都県の普通列車と東京湾フェリーや京浜急行バスなどの路線が2日間乗り放題になる割引切符を6月20日から発売。鉄道やフェリーは高速道路料金の大幅値下げで利用客が落ち込んでいるため,夏の旅行シーズンに向けて連携して需要喚起するのが狙いとか。

 この切符の利用期間は7月20日~8月31日の毎日と9月の土曜・休日の連続する2日間で,値段は大人5,000円だそうです。特急券を購入すれば東北・上越・長野新幹線を含む特急が利用できるので,普通列車限定の「青春18きっぷ」と違って,ビジネスなどでも利用できる機会は多そうですね。ただし,乗り放題となる区間は首都圏のJR東日本を中心とした範囲のみです↓

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 これに限らず,鉄道各社は高速道路に対抗して次々と新タイプの「割引きっぷ」を発売していて,5月8日から利用開始した「西日本パス」などが有名。この「西日本パス」の値段は12,000円(2日間用)または16,000円(3日間用)で,JR西日本とJR四国の全エリアとJR九州の一部エリアをカバーし,新幹線を含む特急も乗り放題です(指定席は利用回数制限あり)↓

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 ただし,この「西日本パス」は「智頭急行」や「北近畿タンゴ鉄道」などの第三セクター路線は別料金。まったく独立に運行している三セクならともかく,JR特急がJR路線から連続して乗り入れているにもかかわらず別料金というのは理不尽で,利用客との間でトラブルが多発しているということが話題になっています↓

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 (asahi.comより転載)

 「西日本パス」は,金・土・日・月のうちの連続2日(または3日)というところがミソで,ビジネス用途では多少使いづらくなっているものの,週末のレジャーや単身赴任者の週末帰省など,かなり広く使えそうですね。西日本在住の人がうらやましいです。で,JR東日本でも同等のフリー切符がないか探してみたところ,「大人の休日倶楽部会員パス」なんてのがありました。新幹線を含む特急が3日間12,000円で乗り放題です。利用可能エリアはこちら↓

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 この切符はJR特急が乗り入れている「北越急行」や「IGRいわて銀河鉄道」などの三セクもフリー区間に含まれている点が「西日本パス」よりも良心的。また,JR西との境界駅である直江津よりもずっと西の,JR西エリアである福井までがカバーされているというのも便利。首都圏から北陸方面への旅行に使えるというわけですね。もっとも,この切符は50歳以上対象の「大人の休日倶楽部」会員限定で,曜日指定はないものの,利用期間はオフシーズンのみという制約もあります。この切符と「西日本パス」を組み合わせたら,上越新幹線→在来線特急→山陽新幹線というルートで,首都圏から九州まで格安で行って帰ってこれるじゃん! と思ったものの,利用期間が重ならないため,そんな裏ワザは使えないということなんですね。各社からさまざまなフリー切符が発売されていますが,利用期間や利用可能エリアなどが商品毎にまちまちで,ほんと複雑怪奇です。

 いずれにしても,最近のJRフリー切符はJR各社単位の地域限定商品が主流です。JR全線が乗り放題となる切符として「青春18きっぷ」や「フルムーン夫婦グリーンパス」がありますが,いずれも旧国鉄時代からの遺産。国鉄がJRに分割民営化されてからは,この手の全線フリーパス切符は発売されておらず,いずれのフリー切符も地域限定です。

 まあ,民営化されたからこそ,こういった多彩な割引切符が発売されるようになったと言えるのかも知れませんが,JRの地域ごとの分割民営化というのは,複数のエリアにまたがって利用する人(特に会社間の境界付近に住む人)にとってはやはり不便なものです。1本(ていうか2本?)のレールでつながった鉄道路線を複数会社に分割するのは,やはり無理があったと今でも思っています。JRの民営化はある意味成功だったと思いますが,郵政民営化と同じように,たとえば「鉄道運行」「駅舎管理」「路線整備保守」みたいに,業務毎に分割するという方法もあったのではないでしょうか。

 過去の関連記事:
  JRのサービス(2006年1月19日)
  分社化(2009年2月11日)
  JRもフリーパスを!(2009年5月7日)

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2009年6月19日 (金)

臓器移植法改正

 衆院は18日の本会議で臓器移植法改正案を採決し,原則「脳死は人の死」とし,臓器提供の拡大をめざすA案を賛成多数で可決。残りのB,C,D案は採決されないまま廃案に。ただし,参院でA案がそのまま成立するかどうかは不透明な情勢とか。

 この法案改正は,純粋に「人の死をどう判断するか」という問題というよりは,むしろ臓器移植の推進を目的とした改正だったわけで,その点に関してはちょっと抵抗ありますが,それはさておいて,臓器移植法改正案のA,B,C,D案って,結局何がどう違うんでしょう。比較的わかりやすく図示したのはこれでしょうか↓

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 (asahi.comより転載)

 脳死状態になった人には意識も思考も感覚も何もないわけで,僕だったらそんな状態で生き続けたいとは全然思わないので,もし自分が脳死と判断されたら,迷わず「死」と扱って欲しいと願っているし,家族にもそのように意思表示しています。このように,自分が脳死状態になった場合には,生き続けたいと思わない人の方が多数派なのではないでしょうか。

 もっとも,肉親が脳死状態になった場合に生き続けて欲しいと思うかどうかは,経済的な事情も含めて,人それぞれの問題でしょう。このため,脳死を「人の死」と判断するかどうかというのは,その当事者(本人または家族)が決めるべき問題だと思っています。今回,脳死を「人の死」と認めるA案が採用されたとしても,脳死の人が全員一律に死と判断されるわけではなく,「法的に死と判断してもいい」というだけのことだと認識しています。その意味で,僕としてはA案が可決されたのは良かったと思っています。

 衆院では「A案はともかくD案でもよかった」と考えていた議員は多いらしいですが,参院では「衆院から送られるのがD案だったら可決されたのに,A案だったために否決された」となる可能性があるみたいで,こんな採決方法で本当によかったんでしょうか。なんだかすっきりしません。

 今回の衆院採決では,共産党が棄権し,他の政党は党議拘束を外して自由投票としたらしい。もともと各党の公約に明示された問題ではなく,党としての態度が明確になっていない法案なので,党議拘束を外したこと自体は正解だと思いますが,そもそもこんな重要な問題を議員の個人判断にまかせてよかったんでしょうか。

 選挙で議員を選ぶ場合,有権者の多くは,比例代表議員はもちろん,選挙区の議員であっても,結局は所属政党で選んでいるわけで,今回の「人の死をどう判断するか」みたいな政党色の薄い問題に対して,議員個人の考えを全面的に信頼してその議員や政党に投票しているわけではないでしょう。ほとんどの政党が党議拘束を外すような法案を国会議員個人の判断に委ねるというのは,どう考えても無理があります。こういう政治色の薄い問題こそ,議員に委ねるのではなく,国民投票のような方法で決めるのが理想的ではないでしょうか。

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2009年6月14日 (日)

総務相辞任

 日本郵政の社長人事をめぐる混乱の責任をとって,鳩山邦夫総務相が辞任しました。鳩山氏の大臣辞任というのは,僕にとってはどーでもいいことなんですが,たかが一会社の社長人事になんでここまでこだわったのか,僕にはなかなか理解できませんね。まあ,鳩山氏は,子どもがダダをこねるように,言い出したら聞かないところがあるので,今回も言い出して引っ込みがつかなかったということなんでしょうか。それとも「選挙目当て」のような,何かの打算があってのことなんでしょうか。

 鳩山氏は,東京中央郵便局建て替えに関する言動とか,草なぎ剛氏逮捕時の「最低の人間」発言と地デジポスター撤去とか,いろんな言動で騒がせてくれるのでちょっと心配な人ですが,その中でも「死刑執行は自動的に進めばいい」発言だけは,僕も共感できた言動でしたね。

 ところで,「離党するのか?」との記者質問に対して,鳩山氏は「仲間と相談して決める」とコメントしていました。なんで離党という話になるのか,この質問をした記者のセンスは理解できませんが,これを完全否定しない鳩山氏もまたコワイです。ていうか,こんな重要なことを自分自身で決められないというのも情けないものです。

 それにしても,よくわからないのは,この社長人事騒動が,なんで「郵政民営化 推進派 VS 反対派」みたいな構図で報道されるんでしょうね。鳩山氏は西川善文社長を更迭せよと言っているだけで,少なくとも表向きは「郵政民営化に反対」とはひとことも言ってないし,仮にもし西川善文社長が辞めたらなんで郵政民営化が後退すると見なされるのかが,僕にはイマイチ理解できません。

 ていうか,西川社長の続投を推している人(郵政民営化の推進派?)は,なんで西川氏でなければダメだと言うんでしょう。郵政民営化の推進ということだけなら,西川氏以外でも適任者はいると思いますよ。それとも,西川氏以外にやりたがる人がいないということなんでしょうか。よくわかりません。いずれにしても,多くの問題を抱えてこれだけ周囲から色々言われながらも「続投したい」という西川さん,アンタはほんと偉い! 僕だったらとっくに逃げ出してますよ。

 過去の関連記事:自動的に執行(2007年9月28日)

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2009年6月12日 (金)

ダビング10の真相

 わが家のビデオ録画機は,ハードディスクのない,直接DVDに録画するという年代物のレコーダーなんです。最近このレコーダーが絶不調でTV番組の録画に失敗することが多くなり,この際なのでそろそろ買い換えようかと検討中。

 せっかくなので,最新の「ブルーレイ+ハードディスク」のタイプにしようかと思っています。それに,「ダビング10」が1年前に解禁となり,今売られている録画機もダビング10に対応済みらしいので,タイミング的にもいいかなと思っています。

 ということで,ハイビジョン録画機器のカタログを見て検討中なんですが,この手の商品というのはバリエーションが豊富すぎて,違いがホントわかりづらい。さらにややこしいのは,ディジタル放送の受信にはB-CASカードが必要で,テレビとレコーダーそれぞれにカードが必要なわけですが,BS/CS有料放送の場合は,契約したカードに対してのみ有効。テレビとレコーダーで独立に受信したい場合には,それぞれのカードに有料放送契約が必要となってしまうため,通常はカード1枚のみ契約し,契約カードをレコーダーに入れておき,有料放送を録画せずに見るだけの場合はレコーダー経由で見るという方法が一般的でしょう。あるいは,有料放送を見たり録画したりする都度カードを差し替えるという方法もあります。う~~ん,ややこしい。

 わが家のハイビジョンテレビはシャープのAQUOSなんですが,シャープ製の「ハイブリッドダブレコ」タイプのレコーダーだとAQUOSとi.LINKケーブルで接続することにより,テレビからのハイビジョン出力をレコーダーで受けて録画することもできるみたいです。この方法だと,ダブルチューナータイプのものに比べて安価だし,カード差し替えなどの手間も省けていいですね。うん,これで決まり!・・・と思ったんですが,カタログをよく読むと,「i.LINKで録画した場合はダビング10になりません」との注意書きがあったので,この方法は却下。う~~ん,ディジタルの世界って,ほんと奇々怪々です。

 さらに,ダビング10の説明のところに,「ディジタル放送番組のすべてが『ダビング10』になるわけではありません」との小さな注意書きが。あれ?? ディジタル番組は無条件にダビング10対応になると思ってたんですけど・・・・

 ネットで調べてみると,たしかにその注意書きのとおりで,番組によってダビング10対応のものと非対応(コピーワンス)のものがあるらしい。しかも,ある番組がダビング10対応かどうかは,録画したリストに表示されることでわかるらしい。つまり,録画前でなく録画した後でないとわからないということ。なんじゃそれ? さらに調べたところ,地デジやBS無料放送はほとんどがダビング10対応で,BS/CSの有料放送は基本的に非対応らしいです。

 昨年の北京オリンピック開催に合わせて鳴り物入りで解禁となった「ダビング10」ですが,どうやら真相はそういうことらしいですね。ちょっと期待外れでした。それにしても,ディジタル放送というのはわかりにくいシステムです。

 過去の関連記事:ダビング10(2008年6月20日)

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2009年6月11日 (木)

ビジネスマナー

 世界14ヶ国でレンタルオフィスを展開している「サーブコープジャパン(株)」が,13ヶ国を対象にビジネスマナーに関する調査を実施。それによると,ビジネスマナーが厳しい国について「日本」を挙げた人が62%にのぼり,断トツで1位だったとか。ふ~~ん,そうなんですね。

 また,ビジネスマナーに反していると思う行為を複数回答形式で尋ねたところ,1位は「不適切な言語の使用」で79%,2位が「出社時に挨拶をしない」で77%,3位が「部屋の中で大声で話す」で66%だったそうです↓

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 (サーブコープジャパン(株)のホームページより)

 この中には「上司をファーストネームで呼ぶ」「メールで笑顔やキスマークなどの絵文字を使う」なんてのがありますが,ビジネスマナー違反という以前に,日本ではこんな光景をほとんど見ないような気がしますけどね。

 僕が思う「ビジネスマナー違反」の断トツは「時間を守らない」「期限を守らない」なんですが,当たり前すぎて選択肢に用意されてなかったみたいですね。また,先日の記事にも書いた「書類にツバをつける人」は,やはり絶対イヤです。

 この際なので,これ以外に僕が不快と感じるビジネスマナーを挙げちゃいましょう↓
(1)靴を脱いで椅子の上であぐらをかく人
(2)パソコンのディスプレイに直接指を触れる人
(3)客先訪問などの改まったシーンで上着のボタンを外している人
(4)会議中に鳴ったケータイに必ず出て席を外す人
(5)オフィスで爪切りする人(自宅でやって下さい!)

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2009年6月 7日 (日)

不明朗な航空運賃

 6月4日の静岡空港開港に伴い,新航空会社「フジドリームエアラインズ」(FDA)が7月23日から就航開始する予定とか。この新会社の就航路線は,福岡や新千歳などの乗客数が見込める路線をあえて避け,静岡と小松・熊本・鹿児島を結ぶ3路線。大手との運賃競争に巻き込まれて苦戦するのを避けたとのことです↓

Fda
 (asahi.comより転載)

 たしかに,全日空や日本航空などの大手航空会社との競合路線を運航する新規参入会社は,運賃の安さがセールスポイントで,新規参入のおかげで大手の航空運賃も劇的に下がってきたと言えます。そういえば,僕とは別会社の知人の場合,「福岡行きはスカイマークの使用を会社から義務づけられていて,そのためANAやJALのマイレージがつかなくて残念」とこぼしてました。今や経費節約のため,スカイマークなどの低運賃便の利用を義務づけている会社があるんですね。

 ちなみに,6月22日(2週間後)の羽田→福岡の航空運賃を調べてみると,全日空は以下のとおり↓

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 一方のスカイマークの航空運賃は以下のとおり↓

Sky0622

 このように,普通運賃だと片道20,000円もの差があり,7日前購入の割引き運賃でも,その差は1,300円~10,200円となります。これだけ運賃に差があると,大手航空会社を利用した場合の付加価値というのは,いったい何なのかと思えます。それにしても,早期購入割引で半額以下になるという大手の運賃も,不明朗感いっぱいですね。

 ところで,先週は宮崎県へ出張に行って来ました。僕はいつも全日空を利用していますが,全日空の羽田~宮崎便の場合,SNA(スカイネットアジア航空)との共同運航便(Code sharing)というのがあります。つまり,ANA便として予約・購入が可能でANAマイレージもつくものの,実際の運航会社はSNA。このため,機材も乗務員も機内サービスもすべてSNAが実施します。たとえば6月22日の羽田→宮崎便の運航表は以下のとおり↓

Ana0622_2

 ここで「SNA運航」と書かれたのが共同運航便で,12便のうち過半数の7便が該当します。ANA便でもSNA便でも運賃はまったく同じですが,僕の経験では,サービスにはかなり差があると感じます。SNA便の場合,機体はボーイング737と一昔前の機種で,ビデオやオーディオのサービスもありません。シートが合成皮革になっていて多少の高級感があるものの,ヘッドカバーがないのがイマイチ。そして,機内サービスの飲み物の種類が少ないし,ANAでお馴染みのアメのサービスもありません。

 この程度の機内サービスの差だけなら,たいした話じゃないですが。何よりも気に入らないのは,SNAは出発時刻が遅れる確率がかなり高いこと。僕のこれまでの経験では,SNAが定刻出発する確率は3分の2ぐらいです。それでなくてもSNA便はANA便に比べて所要時間がかかっているのにね。上の時刻表によると,ANAの羽田→宮崎所要時間が1時間35分~40分なのに対して,SNA便は1時間45分~55分と10分程度長くなっています。機体が古いからなんでしょうか。理由はよくわかりません。

 でもまあ,多少のサービスの差があっても運航会社が違うのでやむなしと思っていたし,全日空便として予約しているので運賃が同じで当然と思っていたのですが,つい最近,SNAの運賃表を見てびっくり↓

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 これは同じ6月22日のSNAの運航表ですが,SNAの単独便が1便もなく,すべてANAとの共同運航便なのはいいとしても,運賃に大きな差があるのは驚きです。普通運賃で8,200円,往復運賃では9,700円もの差があります(いずれも片道分の運賃)。なお,7日前購入の割引き運賃の場合の差は1,000円~4,000円となります。同じ便でも,早期に購入したりツアーで購入したりすると大幅に安くなるなど,航空運賃というのはもともと超不明朗ですが,同じ便をまったく同じ日に同じ条件で購入しても,運航会社から直接購入した場合と大手航空会社から購入した場合でこんなに価格差があるなんて,まったく理不尽ですね。これだけの価格差がありながら,利用者にとってのメリットが,大手のマイレージがつくだけというのは許せません。それとも,航空機事故に遭った時の保証が大きく違うなんていう,笑えない差があるんでしょうか。

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2009年6月 2日 (火)

消えたマスク

 新型の豚インフルエンザは,新たに感染者が出た地域もあるようですが,逆に終息宣言が出された地域もあったりして,結局国内はどういう感染状況なのかよくわかりませんが,以前ほど騒がれなくなったのは確かみたいですね。僕は先週名古屋地区へ出張し,休日は繁華街へ出てナゴヤドームで野球観戦などしましたが,潜伏期間が過ぎても発症していないので,とりあえず「野球感染」はなかったみたいです。良かった良かった。

 それにしても,名古屋の街中でも,帰路の新幹線の中でも,東京都内の人混みの中でも,マスクをしている人はあまり見かけず,新幹線の中でマスクしている自分だけがアホみたいでしたよ。このように,マスクを着用している人はほとんどいないのに,どこの店に行ってもマスクは売り切れ。マスクはいったいどこへ消えてしまったんでしょうね。不思議です。

 マスクが店頭から消えてしまったのに,出張訪問先の名古屋の会社では,全員マスクの着用が義務づけられていたため,花粉シーズンに買ってストックしてあったマスクを持参して,毎日着用していました。僕は花粉シーズンでも,花粉のひどい日の出退勤時ぐらいしかマスクは着用しないので,1日中マスクをして仕事するなんてのは初めての体験。慣れるまでは違和感あったけど,慣れてしまうとなかなかいいもんだと思えてきました。

 インフルエンザというのは,感染した人がくしゃみなどをした際の飛沫を周囲の人が吸い込むことで感染していくものなので,感染している人がマスクをするのは感染拡大防止の効果があるものの,感染していない人がマスクをしても効果はあまりないと言われています。でも,先週ずっとマスクを着用していた経験からすると,マスクには,自分の手がうっかり口に直接触れてしまうことを防ぐ効果がありますね。電車のつり革・ドアの取っ手・階段の手すり・エレベータのボタン・パソコンのキーボードなどなど,手は不衛生な所にしょっちゅう触れていますが,無意識にその手を自分の口につけたりするものです。そう考えると,マスクの感染防止効果は大きいかも知れません。

 それに,携帯のメールを見て思わずニヤッと笑ってしまうような恥ずかしい場面でも,マスクをしてたらそんな表情を隠せます。こういう点でも,マスクってけっこう便利だなと感じました(笑) また,マスクをして外を歩いる時に,たとえばイヤな上司にばったり出会っても知らんぷりできるという点でも,顔を隠せるマスクというのは便利なものです。でも,会社の中だと,マスクをしていても,知っている人ならだいたい見分けがつきますよね。人間というのは,顔の一部分を見ただけで誰だかわかってしまうほどのパターン認識能力を持っているものです。

 ところで,一時的に外したマスクを机の上などに無造作に置く人がいますが,これって無神経ですよね。感染防止が目的のマスクには,ウィルスが付着している可能性が大きいということ。他の人への感染防止という意味で,使用済みのマスクを机上などへ放置しないで欲しいものです。同じように,オフィス内の共用の屑入れに使用済みマスクを捨てるのも困ります。

 オフィスの屑入れと言えば,鼻をかんだティッシュは共用の屑入れには入れないで欲しいですね。花粉シーズンになると,オフィス内の屑入れをティッシュで山盛りにしている人がいるけど,ほんと気持ち悪いです。このため,僕は必ずティッシュはトイレ内のゴミ箱や蓋付きのゴミ箱などにわざわざ捨てに行くようにしていますよ。これって,僕の方が神経質すぎるんでしょうか。

 さて,明日から今週末まで,またマスク持参で西日本へ出張です。ではでは。

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