COSMOS
米国天文学者のカール・セーガン氏が監修したTVドキュメンタリー「コスモス(COSMOS)」という番組がありました。日本では1980年にテレビ朝日系列で放映されたので,ご覧になった年配の方も多いのではないでしょうか。僕もこの番組にめっちゃハマった一人です。宇宙に関するこんな見事なドキュメンタリー番組はそれまで見たことがなく,当時としては画期的でした。
テレビ放映とともにカール・セーガン著「COSMOS」(日本語版)も刊行されました。この本は今でも僕の宝物です↓
そして,約1年後に発行された「COSMOS(イラスト版)」。これも宝物です↓
今だったら,気に入った番組はビデオに録画して保存しておくことができますが,この番組の放送当時は家庭用ビデオが普及するより前。テレビ番組の保存はこういった書籍で代用してましたね。というか,その後普及し始めたホームビデオを僕が欲しくなったきっかけは,映画のコレクション以外に,この「COSMOS」と,そしてNHKのドキュメンタリー「シルクロード」でした。「COSMOS」も「シルクロード」も,素晴らしいドキュメンタリー番組です。
でも,僕がホームビデオを購入してからは,この番組が再放送されることはなく,悔しい思いをしたものです。このため,この番組は,僕の記憶の中では長年「幻のドキュメンタリー」となっていました。ところが最近,この番組の輸入盤DVDが販売されていることを知って,俄然欲しくなり,迷わず買ってしまいました。「Cosmos Collector's Edition)」というDVDで,7枚セットで全13篇の番組が放映当時のまま収録されています↓
このDVDの値段はAmazon価格で13,109円ですが,同じものがAmazon出品の輸入業者だと8,218円で購入できます。輸入盤でも日本語を含む7ヶ国語に対応しているので,英語が苦手な僕でもまったく問題ありませんでしたよ。
ということで,本編スタート↓
そうそう,これこれ。このオープニング,この音楽。番組放映当時を思い出して興奮します。超懐かしいです。泣けます。この番組は視覚効果を狙ったシーンが多くありますが,すべてカール・セーガン氏自身のナレーションで進行し,ナレーションがほとんど絶え間なく続くにもかかわらず,それが全然苦にならないし,まったく飽きさせません。見事です↓
この番組は,「空想の宇宙船」に乗って地球外へ旅立つという設定。当時の映像は最近の高度なCGには遠く及びませんが,それでも放送を見た当時の感激がよみがえります↓
話の内容が,とにかくわかりやすい。宇宙と天文学に関する話題とともに,地球の歴史,生物学,数学,化学,量子力学,脳の解明から特殊相対性理論まで,本来なら難しい内容を超わかりやすく解説してくれます。「理系落ちこぼれ」の僕にも容易に理解できるので,「科学全般の入門書」としてもこの番組は最適でしょうね。
そして,セーガン氏の根底にあるのが「宇宙を知ることは人間自身を知ることである」という考え。そして「人間は孤独ではない」と,地球外生命存在の可能性を語り,生命の宿る地球の素晴らしさを述べるとともに,環境破壊や核戦争への警告を発しています。
なお,このビデオには,放映から10年後の最新情報を補足的に説明するシーンも挿入されています。10年後の解説シーンはこれ。セーガン氏も歳とりました↓
セーガン氏は1996年に他界していますが,地球外生命との遭遇を扱った小説(映画)「コンタクト」の原作者としても有名ですね。僕は小説を読んだし映画は何度も見ましたが,「コンタクト」にはこの「COSMOS」を彷彿させるシーンも多く,地球外生命の探索はセーガン氏の生涯のテーマだったみたいです。
ということで,僕としては超オススメのDVDですが,米国で作られた7ヶ国版ということで,日本語字幕はちょっと怪しげ。たとえばこれ↓
「確立」は明らかに「確率」の誤字ですね。そしてこんなのも↓
「毎秒ごと」ってのは「重ねことば」で誤用ですよね・・・う~~ん,こんな細かいことを指摘するって,やな性格。
| 固定リンク

コメント