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2009年5月17日 (日)

よくわからん報道

 西松建設の小沢一郎氏への政治献金問題に関して,小沢氏の公設秘書が政治資金規正法違反の容疑で逮捕・起訴された事件は,容疑は「政治資金収支報告書への虚偽記載」という書類記載上の問題。これ自体はそんなに大きな罪とは思えませんが,小沢氏が長年同一企業から間接的に企業献金を受けてきたのは事実。政治家への企業献金というのは根深く,昔から問題視されているものの,これまで政治家の多くは法に触れないように上手くすり抜けてきただけではないでしょうか。

 小沢氏の秘書がたまたまドジを踏んだということなのか,これが小沢氏側の言う「国策捜査」ということなのか,僕にはよくわかりません。ただ,秘書は容疑を完全に否認しているにもかかわらず,「秘書が起訴内容を認めた」との報道がなされるなど,この事件に関するメディアの動きが怪しかったのは事実ですね。メディアは,企業献金に関する本質的な問題はスルーしておきながら,結果的に代表を辞任に追い込むほどに,この秘書の容疑だけを重大視したかのような報道をしているわけで,イマイチすっきりしません。

 話は変わって,鴻池官房副長官がJRパスをプライベートで利用したことが大々的に報じられています。国鉄時代から,国会議員にはJR(旧国鉄)の全線グリーン車フリーパスが支給されているのは有名な話ですが,僕にとって意外だったのは,これの使用目的が公務に限定されていたという点。議員活動のための交通費補助という意味だけでなく,JR社員向けのフリーパスと同様に,議員に対する福利厚生の一環みたいな意味もあって,公私にかかわらず自由に使用できるものと,僕は漠然と思っていました。

 国会議員のJRフリーパスが公務限定というのは意外でしたが,これを聞いてふと思ったのは,民間企業の社員や公務員に支給される通勤定期はどういう扱いなんでしょうね。本来,通勤定期は通勤目的に支給されているものですが,休日に私用で定期券を使うことは許されるんでしょうか。このあたりのルールは会社によって異なるのかも知れませんね。ちなみに,僕はマイカー通勤なので該当しませんが,僕の会社の規則にはこの点は明文化されていなかったように思います。

 ところで,鴻池氏が官房副長官を辞任したのは「健康上の理由」だとか。「健康面まで任命責任はない」みたいな麻生総理のナイスなコメントには笑えましたが,それにしても,職務を続けられないほどの重病なのに,なんで官房副長官だけ辞任して国会議員は辞職しないのか,なかなか理解に苦しみます。官房副長官を勤められないほどの病気でも,国会議員の職務には影響ないぐらい国会議員というのはラクな仕事ということなんでしょうか。

 それとも,「健康上の理由」は表向きで,JRフリーパスを不正利用したことが辞任の本当の理由なんでしょうか。でも,JRパスは官房副長官という職務に対して与えられたものでなく国会議員という職務に対して与えられたものですよね。辞任理由がJRパスの不正利用なら,これまた国会議員を辞職しないと辻褄が合わないですよね。ホントわけわからん辞任です。いずれにしても,JRパスの私的利用が辞任するほど重大な問題だということなら,他の国会議員さんについても,私的利用がないか,ぜひきちんと調べて欲しいものですね。

 それにしても,メディアがそれほど深く考えて鴨池氏のJRパス不正利用を問題視しているとは思えないし,まして不倫問題を大々的に報じるなんて,メディアは「いったい何様?」と思います。一個人が不倫しようが風俗に行こうが何をしようが,違法行為をしない限りはプライベートな問題であり,マスコミに個人の行動を暴き立てる権利はないと思いますけどね。

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コメント

報道の無責任さとレベルの低さと世論を恣意的に誘導しようという悪意は本来の報道の在り方を逸脱し暴走としか云えませんね‥その結果が政治を歪め社会を歪め国家を国民を貶め歪めて本人達は満足しているのです。どうしようもありません…
何かというと報道の自由という便利な言葉で逃げを打ち攻撃を仕掛けてきますが規制の無い自由は暴走としか言い様がありません。社会正義のない報道の自由は許されるべきものではありません。
小泉・竹中改悪のとき、小泉・竹中はB層を扇動すべく一部のメディアグループと結託し結果的にメディア全体が国民全体を扇動し、社会保障制度を打ち壊し、郵政グループを売り飛ばすべく画策し、最初にしなければならない霞ヶ関改革はタナザラシにして日本企業(金融も含め)を売り飛ばし国力を大幅に低下させ実質的に日本国民を困窮の危機に陥れた事は間違いありません。国家権力と報道が結託して国民を扇動する事は戦前回帰とも云えます。
報道機関は真の報道の在り方を再度原点に帰って模索すべき時期に迫られている事を自覚し襟を正すべきと思います。
こんな記事がありました。
ノウハウの伝承もなく、エリート意識だけが際限なく膨らんでいく
社員は記者クラブでふんぞり返り厳しい現場は制作会社に丸投げする 「殿様報道局」
(SAPIO 2009号5月13日号掲載)

投稿: y | 2009年5月18日 (月) 00時14分

 メディアには,事実を淡々と正確に伝えてくれることだけを期待していますが,報道のしかたや,それ以前に,何を報道するかについては,必ずメディアの意図が働いていると思います。
 その結果,世の中をある方向に導いているのは結局はメディアという,とんでもないことになっているんでしょうね。

投稿: かば | 2009年5月18日 (月) 21時44分

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