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2009年5月 3日 (日)

憲法記念日

 本日は憲法記念日ということで,ここぞとばかりに各新聞は憲法に対する持論を展開しているようです。朝日新聞の社説は「こんな時代だからこそ平和憲法をよりどころにしたい」といった論調。片や読売新聞の社説は,2年前に憲法改正の手続きを定めた国民投票法が成立したにもかかわらず,その後改憲作業が進んでいないことに対して苦言を呈する内容。特に民主党に対して批判的な論調となっています。また,「機能不全に陥りがちな『ねじれ国会』の現実は,衆参両院の機能の見直しを迫っている」と述べているのは,憲法を改めて「一院制にせよ」という主張みたいです。

 新聞の社説は各社それぞれの考えなので,それはそれでいいとして,一般記事の扱いにも差があるのは面白いものです。朝日の場合,4月に実施した全国世論調査の結果を5月1日に公表し,それによると,憲法9条を「変えない方がよい」の64%に対して「変える方がよい」は26%にとどまったとのこと。憲法改正を「必要」とする人は53%いるものの,9条の改定は少数派との調査結果です。

 3日のWebニュースでも,大江健三郎さんらが呼びかけた「九条の会」アピールに賛同して全国にできた草の根組織に関する記事や,憲法9条や平和について考える「5.2憲法集会in京都」で,ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授のスピーチなど,朝日の記事は護憲一色です。さらに,「9条全国投票の会」が呼びかけて全国各地で行われているという,市民がボードにシールを貼って9条を守るか変えるかの意思を示す運動に関して,「長崎県諫早市のアーケード街での投票の結果,1時間で166人が参加し,『守る』が138人を占めたと」いうのも紹介されていました↓

Photo
 (asahi.comより転載)

 子どもが「守る」を指さしているシーンがヤラセっぽくていやらしい気がしますが,そもそも,こういうアンケートって,質問のしかた次第で結果は何とでもなるでしょう。この写真のように「9条を守る会」みたいな垂れ幕があって「守る」「変える」という選択肢がある場合と,「憲法を改正する会」みたいな垂れ幕があって「変えるべき」「今のままでいい」みたいな選択肢がある場合とでは,かなり違った結果になるでしょうね。ていうか,それ以前に,地方都市のアーケード街でのわずか166人の投票結果を全国紙で公表して,いったい何の意味があるの? と突っ込みたくなります。

 片や読売の場合は,護憲運動に関する記事はほとんどなく,日本青年会議所(JC)が全国で開いている憲法タウンミーティングに関して報道し,このうち大分では,戦争に関して政府見解と異なる論文を発表して航空幕僚長をクビになった田母神氏が「憲法9条に『陸海空軍はこれを保持する』と書いたらいい」などと独自の改憲論を展開したとの記事。

 どちらの新聞も,記事の内容は真実であり,ウソは報じられていないと思いますが,何を記事に選んだかという時点で,各紙はかなりの独自色を出していると言えます。これはほんの一例ですが,新聞の読者は常にそれを意識して,真実を見極めて正しい判断をして欲しいものだとつくづく思います。

 ちなみに,僕の憲法に対する考えは,いわゆる保守勢力が主張する改憲(自衛隊の諸活動の合憲化と軍拡)には反対であり,その意味では「護憲派」ということになるのかも知れませんが,今の憲法に対して変えて欲しいと思っている点は多々あります。詳細は過去のブログに書いているので省略します。下記は一例↓
(1)天皇の国事行為に関して:2008年1月8日
(2)大統領制に関して:2006年4月2日

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