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2009年4月 1日 (水)

最新のロボット技術

 ホンダは,島津製作所などと共同で,人間が脳の中で動作を思い浮かべるだけでロボットを操作できる技術を開発。これは,人がものを考える時,脳では微弱な電流や血流の変化が起きるという原理を利用したもので,人間がセンサーのついたヘルメットを装着し,たとえば「右手を動かそう」と考えると,センサーが脳の血流と頭皮の電流の変化を計測し,二足歩行ロボット「ASIMO」に解析データを伝達。命令を受け取ったアシモは,あらかじめプログラムされたとおりに右手を振るというもので,今のところ,右手のほか,左手,足,舌の4つの部位の単純な動作に対応できるそうです。

 今は基礎研究段階で,装置の重量が約300kgもあり,人間が脳の中で動作を思い浮かべてからロボットが動くまで約7秒もかかるらしいですが,正答率は90%以上で,将来は家事の手伝いや福祉などに活用できる可能性があるとのことです。

 心の中で思っただけで装置を動かすというのは,SFの世界に出てきそうな,夢のような話ですが,こんな研究をしている人がいるということは,いずれは実用になるのかも知れませんね。でも,赤外線リモコンや音声応答などで装置を動かす技術はすでに実用化されているので,手足が動かせず声も出せない人のための装置ということならともかく,普通に考えれば「念じただけで装置を動かす」というのは,それほど実用的な研究とは思えませんね。

 それよりも何よりも,人間が頭の中で考えたことが電気的に解析されて具現化されるということ自体に,僕はある種の恐怖を感じます。将来的には,小型のセンサーを相手に向けると,その人が考えていることが瞬時に解析されてディスプレイに表示されるようなことが可能になるのかも知れませんね。そうなると,美女と対面した僕がちょっとエッチな妄想などしようものなら,瞬時にそれが相手のディスプレイに表示されるってことになり,超恥ずかしいです(笑)

 人間というのは,話している内容や書いている内容がいくらマトモでも,心の中では何を考えているかわからない,とんでもない動物だと思いますが(自分も含めて),逆に言えば「思ったことを外に出さない」という自制心を持つ,素晴らしい生き物だとも言えます。これができるからこそ,健全な人間関係や社会の秩序や平和な世界が保てていると言えるでしょう。

 かなり前に読んだ,「龍は眠る」という宮部みゆきさんのSF小説を思い出しました。この小説は,「人の心が読める」という超能力を持った少年が,その能力ゆえに人間の本音や醜さや知って苦悩するというストーリー。「人の心が読めたら」という人間の究極の願望がもし実現したら,マトモな人間関係を保つのは超困難で,特に恋愛というのは絶対に成立しないということを思い知らされました。

 ということで,人間社会の平和を保つためには,人間の脳波というのは絶対に侵してはいけない聖域であり,人間の思考を電気的に解析しようというのは,神をも恐れぬ行為ではないかと,このニュースを見て感じました。

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