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2009年3月13日 (金)

政治資金規正法

 本日はブルートレイン「はやぶさ・富士」のラストランだったそうですね。僕が若い頃は,東京発九州方面行きの夜行特急が花形の時代で,当時は「はやぶさ」「富士」以外に「あさかぜ」「みずほ」「さくら」などの多くの九州行き夜行列車が運行されていて,「いずれはブルートレインで九州へ!」という憧れがあったものです。でも,学生の頃はそんな贅沢できるお金がなかったし,働いてからはそんな悠長な旅行ができる時間がなく,結局この願いは叶うことなくすべて廃止となってしまいました。残念です。

 さて,今は九州へ出張中ですが,下の写真は,特急「富士」の終着となる大分駅で見かけた光景で,「富士」関連グッズの直売イベントです(昔は「富士」は日豊本線経由で西鹿児島まで行っていたと記憶していますが,今は大分が終着なんですね)。国鉄当時とは違って,JRはなかなか商売熱心になったようです。

Photo

 そして今は宮崎県に来ていますが,県内の自販機で見つけたドリンクがこれ↓

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 いわゆる「はちみつレモン」の,レモンの代わりに日向夏を使ったものなんでしょうか。ちょっと珍しいので買ってみたら,裏面のデザインがこれ↓

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 おえ~~! このデザインの容器には口をつけたくないです。買ったのは失敗でした。それはともかく,ここ宮崎県は,地上波の民放がいまだに2局しか入らない「陸の孤島」なんです。で,ふだんならめったに見ない番組ですが,「太田光の私が総理大臣になったら」というテレビ番組をたまたま見てしまいました。この日の「法案」は「政治献金を一切禁止に!」というもの。

 この「法案」は,小沢一郎氏の西松建設献金問題をきっかけに出たテーマだと思いますが,この問題,ホントわけがわからないことだらけです。小沢一郎氏は,1975年に全面改正された政治資金規正法の「生みの親」とも言われており,小沢氏本人がそれに違反するようなドジを踏むとも思えないので,結果的に秘書が起訴されるか不起訴になるかは微妙であり(起訴される確率は五分五分でしょうか),「結果を待って進退表明する」と言っている小沢氏側の態度もいくらか理解できますが,結果がどちらに転ぶにしても,僕にとってはやはりわけわからん事件です。特に何がわからないかというと・・・

(1)政治資金規正法が「企業から政党への献金」「個人から政党への献金」「個人から政治家個人への献金」を認めているのに「企業から政治家個人への献金」だけを認めないというのは,一見理にかなっているようでも,よく考えると奇々怪々な法律。企業と個人はある意味表裏一体であり,政党と政治家も一心同体の関係。「企業から政治家個人への献金」だけを禁止しても,いくらでも抜け道があり,それが今回の事件に繋がったということでしょう。

(2)西松建設が野党の政治家に多額の献金をしていたというのには驚きですが,やはり,地元の実力者である小沢氏に献金することにより,それなりの「見返り」を期待していたということでしょう。であれば,わけわからん法律である政治資金規正法違反容疑よりも,なんでストレートに談合や贈収賄などの容疑で立件しようとしないのか,ちょっと不思議です。

(3)政治資金の問題に関して与党側が面と向かって批判できないのには笑えますが,小沢氏側が「国策捜査」と主張したことに対しては批判の意見が多いようです。でも「公正中立な検察が国策捜査するなんてあり得ない」みたいな主張には笑えます。これまで警察・検察が過去にどんな偏った捜査をしてきたのか,歴史を知らなさすぎると言えます。

(4)「違法ではない」と断言しながら,西松建設がらみの献金を急に返金すると言っている立派な議員には感心しますが,じゃあ同様に,すべての献金をチェックして,西松建設に限らず企業がらみの献金をすべて返金すると言う立派な政治家が一人も出てこないのは不思議ですね。

(5)この問題が報じられた直後の世論調査によると,民主党の支持率が大幅ダウンして内閣支持率が上昇に転じたとか。失政があったり大臣が不祥事を起こしたり野党党首が問題を起こしたりといった直後のタイミングでの世論調査とは,メディアは相変わらず意地悪だと感じますが,それはともかく,何かあるたびに政党や内閣の支持/不支持の態度を変える有権者が多いというのには,僕はなかなか理解できません。長年自民党を支持していた人が,たった半年の麻生内閣を見て民主党支持に変え,小沢氏秘書の逮捕で自民党支持に戻り,仮に小沢氏の秘書が不起訴になったり二階氏周辺で逮捕者が出たりしたら,また民主党支持に変えたりするんでしょうか。僕には信じられませんが,数字を見る限りそういう人が一定数いるみたいですね。

(6)そして,僕が最も理解できないのは,政治家個人がなんでそんなに献金(カネ)を必要とするのかということ。政治家個人が,その立場を利用して私腹を肥やそうとしているということなのでしょうか。それならそれで明確ですが,政治家はそんなことは絶対言わない。必ず「政治には金がかかる」と言います。

 で,「太田光の私が総理大臣になったら」の話に戻って,太田氏の提案は,「政治家の活動費は議員歳費(年間6,203万円とか)と政党交付金だけでいい! 政治献金は一切禁止! なんでそんなに政治にカネがかかる?」というもの。この主張には僕も概ね賛成です。ところが政治家の中で太田氏提案に賛成したのは自民党の片山さつき氏だけで,あとの出演議員は党派を問わず(自民・民主・共産・社民とも)全員が反対。特に,個人献金は個人の意思を尊重して認めるべきと主張する人が多かったようです。

 何人もの現役国会議員が出演しているにもかかわらず,僕が最も知りたかった「なんで政治に金がかかるの?」について,明確な回答が得られなかったのは残念でした。地元での事務所の維持費とか人件費とか街頭演説やポスター・ビラなどに多額の金が必要との主張でしたが,なんでこれをやらないと政治ができないのかが僕にはまったく理解できません。議員の仕事というのは法律を作ること。これのための調査・研究などの費用は今の議員歳費で十分すぎると思いますが,どうなんでしょう。

 また,街頭演説やポスター・ビラなんて,所詮は選挙のためでしょう。でも,僕は街頭演説を聞いたり,ポスターやビラを見たりして,投票する候補者を決めたことは過去に一度もないし,将来もあり得ないでしょう。どの政党に投票するかの判断材料は,国会でどんな法案に賛成してどんな法案に反対したかという事実だけで十分です。なんで選挙のために街頭演説やポスター・ビラにカネをかける必要があるのか,政治家は全然わかっていないような気がしました。

 ちなみに,テレビのお遊び企画なのでどーでもいいことですが,この「法案」は8対12で否決という結果に。これに対して一般視聴者の反応は,83%対17%で賛成多数。やはり政治家の感覚は一般人の感覚とは乖離していると感じます。

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