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2009年2月25日 (水)

おくりびと

 映画「おくりびと」(監督:滝田洋二郎,出演:本木雅弘,広末涼子,山崎努 ほか)が第81回米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞。1956年度に外国語映画賞が設けられて以来,日本作品の受賞は今回が初めてとか。

 日本映画がアカデミー外国語映画賞を受賞したのが初めてとは意外でした。黒澤明監督の「羅生門」が受賞したような記憶がありましたが,確認したところ,この映画は外国語映画賞が設けられるより前の1951年の「名誉賞」受賞作品。そして同年のヴェネチア国際映画祭のグランプリ受賞作品でした。

 僕は「おくりびと」を見ていないので,この映画に対する感想は書けませんが,日本映画がアカデミー外国語映画賞を受賞したのは大変おめでたいことでしょう。ただ,「日本中が喜びに包まれて」みたいなテレビ報道を見たり,全国紙のトップ記事に掲載されたりというのは,まるで日本選手主体のオリンピック報道を見ているようで,あまのじゃくの僕としては素直に喜べません。全国紙の第1面記事の中には,アカデミー賞の最高の賞である「作品賞」が何だったのかすら報じられていませんでしたよ(2月24日付け朝日新聞朝刊の場合)。

 そもそも,全世界の映画を対象としたカンヌ映画祭などと比べて,主としてアメリカ映画を対象とした米アカデミー賞がどれほど価値ある賞なのかは疑問だし,その「おこぼれ」のような,アメリカから見た「外国語映画賞」(「外国映画賞」でなく「外国映画賞」というところがミソ?)って,そんなに価値ある賞なんでしょうか。僕にはよくわかりません。でもまあ,アメリカ映画は作品数でもカネのかけ方でも日本映画を圧倒しているのは事実で,アカデミー賞の権威も歴史も「日本アカデミー賞」なんかの比ではないので,その「おこぼれ」はありがたくちょうだいしていいでしょう。

 でも,その日本アカデミー賞にも「優秀外国作品賞」というのがあってハリウッド映画も表彰対象にしているのは,表彰する人とされる人との力関係を無視していて,まるで日本のプロ野球機構が米大リーガーを表彰しているみたいで,ちょっぴり笑えます。

 過去の関連記事:
  表彰状(2006年1月18日)
  ベストテン(2006年9月3日)
  日本アカデミー賞(2007年2月17日)
  カンヌ映画祭(2007年6月4日)

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