« ぼったくり | トップページ | 薬指の長い人 »

2009年1月18日 (日)

認知症

 軽い認知機能の衰えがある「認知症予備群」の高齢者でも,計画力を鍛える知的な趣味と運動を定期的に長く続けると,記憶力や注意力などが改善されることが,東京都老人総合研究所(都老研)と世田谷区の研究で明らかになったという話題がありました。

 この研究は,テストの結果により軽い認知機能の低下が認められた91人のうちの38人に,旅行・パソコン・園芸などの,計画を立てたり考えたりすることが必要な趣味の活動と運動を組み合わせた3年間のプログラムに参加してもらい,3年後に再テストを実施したというもの。研究の結果は,このプログラムに参加した人は,参加しなかった人に比べて記憶・注意・思考・言語のいずれについても明らかに成績が優れており,特に記憶力や注意力については,3年前よりも改善されていたということです。

 知的な活動や趣味を続けていれば認知症になりにくいというのは,これまでも一般的に言われていたことなので,3年間もかけて調べるほどの内容でもないという気もしましたが,こうやって日々考えながらキーボードを叩いてブログを書き続けていたら,年老いても認知症になりにくいのかなと,ちょっぴり安心しました。

 ところで,認知症問題を描いた小説としては,有吉佐和子作「恍惚の人」が有名ですね。僕は若い頃にこの小説を読みましたが,それまでは認知症や高齢者介護の問題などが大々的に取り上げられることはなかったので,「恍惚の人」にはかなりの衝撃を受けました。その後この作品は映画にもなったようですが,残念ながら僕は見ていません。そして,認知症の一つであるアルツハイマー病を扱った映画として思い出すのは,3年近く前に公開された「明日の記憶」(2006年公開,監督:堤幸彦,出演:渡辺謙,樋口可南子 ほか)です。【以下,ネタバレあり】

 この映画「明日の記憶」は,広告代理店の部長を勤める49歳の男性が,急に物忘れが激しくなり,不安に思った妻に連れられて病院で診察を受けたところ,「若年性アルツハイマー」の診断結果が下されるというもの。

 アルツハイマーというのは,40代という若さで,しかも日常的に知的労働をしていても発症する可能性があるとうことで,ほんと恐ろしいものです。さらに,この映画は,広告代理店の部長という,仕事をバリバリしていて責任ある立場の人間がもし発症したら,どんな悲惨な結果を招くかということを,見事に表現しています。客先へ出向く途中で道に迷ってしまう部長の姿は哀れで,ほんとドキドキしました。

 そして,この部長の娘さんの結婚式では,何らかのハプニングが起こることを予感させ,予想どおりハプニングが起こるわけですが,この結婚式のシーンはなかなか感動的で泣かされます。ただ,この映画のメインテーマは要するに「変わらぬ夫婦愛」だったみたいで,これは僕が期待していたのとちょっと違いました。ていうか,夫婦愛に恵まれた「仲のいい夫婦」って羨ましいものですね。はい。

|

« ぼったくり | トップページ | 薬指の長い人 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/43784422

この記事へのトラックバック一覧です: 認知症:

« ぼったくり | トップページ | 薬指の長い人 »