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2009年1月 7日 (水)

舌つづみ

 今日の朝のテレビ番組で,フジテレビの女子アナが「舌づつみ」と言っていたのがすごく気になりました。正しくはもちろん「舌つづみ」で,美味しいものを食べた時に舌を鼓(つづみ)のように鳴らすというのが語源です。「舌つづみ」から転じた「舌づつみ」というのも広辞苑などには出ていますが,プロのアナウンサーたる者,語源に忠実に正しく発音して欲しいものです。

 麻生総理の漢字の誤読みが相変わらず話題になっていますが,踏襲(とうしゅう)→「ふしゅう」,未曾有(みぞう)→「みぞうゆう」などは,単に正しい読み方を知らなかっただけと思えるのに対し,詳細(しょうさい)→「ようさい」,怪我(けが)→「かいが」のように,簡単なことばを間違って発音したというのにはホント驚きます。この人は,もし自分がケガをした時,「あ痛っ! カイガした~!」なんて叫ぶんでしょうか。ありえないですよね。

 つい最近も,麻生総理が色紙に書いた年号が「平成廿十一年」となっていたなんて話題もありましたが(正しくは「平成廿一年」),縦線1本(十)が「10」で,縦線2本(廿)が「20」という原理を知っていたら間違えようがないのにと思います。ちなみに,縦線3本の漢字を無理やり当てはめて「30」と読ませていた年配者がいたのを思い出します。まるでローマ数字みたいです。

 でもまあ,麻生総理の誤読みを,メディアは偉そうにいちいち取り上げなくてもいいのにと思います。麻生総理ほどひどくはないにしても,アナウンサーの漢字の読み方が怪しくて気になるケースはいっぱいありますよ。

 今朝のテレビの「舌づつみ」以外にも,たとえば「他人事(ひとごと)」を「たにんごと」と読んだり,「職人気質(かたぎ)」を「職人きしつ」と読んだりするアナウンサー(これは以前の記事にも書きました)。また,「祝! ××オープン」みたいな垂れ幕を「しゅく,オープン」のように読むアナウンサーも気になりました(正しくは「いわい,オープン」のように読むのが慣例)。

 たしかに麻生総理の日本語レベルは低いと思いますが,そもそも政治家に正しい日本語が完璧に話せるとは期待していないし,まして一般の人が使う日本語が多少怪しくても,僕は全然かまいません。でも,正しい日本語を話すのが使命であるアナウンサーのことばは正確無比であって欲しいし,本来の日本語に忠実であることを期待しています。

 そういえば,麻生総理がしきりに使う「早急(そうきゅう)」というのもけっこう気になります。「そうきゅう」でも間違いではないようですが,元は正しくは「さっきゅう」だったと思います。「早速(さっそく)」と言うべきところを麻生さんだったら「そうそく」なんて言いそうで,ちょっと心配です。

 過去の関連記事:順風満帆(2005年12月13日)

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