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2009年1月30日 (金)

地域ブランド力

 (株)日経リサーチが,地域名称や名産品などがどの程度のブランド力を持っているかを調べた「2008年地域ブランド力調査」の結果をまとめたそうです。調査は全国の16~69歳男女を対象にインターネットで昨秋実施したもので,合計回答者数は地域総合評価が23,422人,名産品が10,638人とのこと。調査結果はこちら↓
http://www.nikkei-r.co.jp/area_brand/

 これによると,都道府県ランキング上位は,1位:北海道,2位:京都府,3位:沖縄県,4位:東京都,5位:大阪府 と,前回調査(2006年)とほぼ同等の順位ですが,宮崎県が前回28位から15位と,大きく順位を上げているそうです。これは知事の知名度などの影響でしょうか。

 この調査にどんな意義があるのかよくわからないし,アンケート対象者がどの地域にどれだけいるかによって大きく結果が異なると思うので,素人の僕には「お遊び」程度の調査にしか思えませんが,「知事はやはりタレント出身がいい!」なんて風潮にならないか,ちょっと心配なところです。

 ところで,この調査結果によると,都道府県ランキングの下位は茨城・栃木・群馬と,北関東の3県が独占したそうです。たしかに,たとえば九州の人にとっては,東京よりもはるかに目立たない北関東3県の区別や特徴などを知らない人が多いかも知れませんね。

 それに,茨城を「いばら」と発音してしまう人が多いのも残念です。正しくは「いばら」ですので,全国の皆さん,お間違えのないように。栃木を「とちき」と言ったり,宮城を「みやき」なんて言ったりする人はいないので,茨城は全国で唯一,都道府県名を正しく発音されない県なのかも知れません。ちなみに,大阪府の茨木市も「いばらき」ですので,念のため。なお,僕は今は茨城県人ですが,「いばらきけん人物」とも言われています(笑)

 それにしても,地域ブランド力が最下位とされた群馬県は,中曽根氏・小渕氏・福田氏(親子)など,これまで多くの総理大臣を輩出した「すごい県」というイメージがありましたが,いくら総理大臣が多く出ても地域ブランド力には全然貢献してないってところが,けっこう笑えます。

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2009年1月29日 (木)

すごかっ!

 九州へ出張中ですが,出張先の新聞で見かけたローカル記事・・・JR九州は,ICカード乗車券「SUGOCA(スゴカ)」のサービスを3月1日から開始すると発表。利用できるのは,福岡・佐賀・熊本・大分各県の鹿児島本線・長崎本線・日豊本線の一部など計124駅。そして来春には,西鉄の「nimoca(ニモカ)」・福岡市営地下鉄の「はやかけん」(3月7日サービス開始予定)・JR東日本のSuicaとの相互利用ができるようになる予定。

 JRグループのICカードは,スイカ・キタカ・トイカ・イコカのように,「××カ」と命名するのがお決まりのようですが,九州の方言をもじって「すごか」としたのは,JR西の「行こか」と並んでナイスな命名ですね。

 九州出張で僕がよく利用するJR駅は宮崎空港駅なんですが,この駅は空港駅にもかかわらず,いまだに自動改札じゃなくて有人改札。駅員さんが他人なのにゆうじん(友人)改札・・・なんていうギャグを思いつきますが,それはともかく,九州内のローカル駅に行くと,いまだに裏が白いきっぷをよく見かけます。片やフル規格の新幹線も整備されつつあるし,そしてIC乗車券の導入。九州内JRの設備のギャップはすごかっ! ですね。

 それにしても,JR東のSuicaって便利です。モバイルSuicaさえ持っていれば,全国どこでもいつでもチャージできて,首都圏だけでなく関西圏も中部圏も使え,さらに来春からは九州の主要駅でも使えるようになるんですね。やっぱりSuicaはすごかっ!

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2009年1月28日 (水)

高速道路値下げ

 定額給付金の話題の陰に隠れた感がありますが,第2次補正予算の成立により,高速道路料金の大幅値下げが実施される見通しになりました。これに必要となる費用は約5,000億円とか。ただし,実施は予算関連法案の成立後とのことです。

 値下げの内容は,普通車の場合,大都市圏をのぞく地方の高速道路は休日(土日・祝日)どこまで行っても1,000円になるそうです。また,東京湾アクアラインと本州四国連絡橋も1,000円に,首都高と阪神高速は700円区間が500円になるとか。いずれも自動料金収受システム(ETC)を付けた車両が対象で,2年間の暫定措置。

 関西方面へ長距離帰省する機会が多い僕の場合,高速道路料金の負担はかなり高額になるため,休日限定とはいえ,この値下げはたしかにありがたいです。でも,これって本当に景気対策になるんでしょうか?

 物流コストのうち高速料金がどれぐらい占めているのかわかりませんが,休日限定でどこまで物流コスト低減効果があるのかは疑問です。また,一般ドライバーが,高速料金が安くなったからといって,土日にわざわざ遠出をしようと考えるものなのか,よくわかりません。もともと一般道を使用していたドライバーが高速を利用するようになる可能性はありますが,それでは景気対策にはならないでしょう。

 なんといってもヘンなのは,この値下げがETC車限定である点。値下げ対象がETC搭載車のみのため,国交省は,新規に2回以上の分割払いでETCを購入する場合に限って5,250円を助成し,ETCの普及促進を図るらしいです。要するに,これは経済対策でなくETC普及政策ですよね。なんでそこまでしてETCを普及させたいのか,理解に苦しみます。やはりETC関連の特定業界の利益のためということなんでしょうか。

 現在でもETC車限定の割引制度は導入されていて,この恩恵は僕も受けていますが,「どこまで行っても1,000円」みたいにタダ同然にする対象がETC車のみというのは,あまりにも不公平です。一般車の値下げができない合理的理由は何もないはずです。このようにタダ同然にするのなら,いっそのこと全車無料にすればいいのにと思います。そうすれば料金所の設備も余計な経費も要らなくなると思うのに,ほんと理解に苦しみます。

 過去の関連記事:ETC(2005年12月26日)

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2009年1月26日 (月)

蚕の思い出

 昨日のゴジラの記事で,「モスラが繭を作るシーンを見て蚕を思い出した」と書きましたが,今日は,僕の蚕に関する思い出について。

 僕のパソコンで「かいこ」と入力すると,やはり「解雇」と変換され,最初は「蚕」とは変換されません。それぐらい蚕というのは遠い昔の存在になってしまったようですが,僕が子どもの頃(たしか小学4年生だった),学校で蚕を飼う実習をしていて,各家庭にも何匹か幼虫を持ち帰って育てていたことがありました。

 蚕の餌は,ご存じのとおり桑の葉っぱ。桑というのは蚕の餌となるのが主目的の植物で,桑畑の地図記号も有名ですね(アルファベットの「Y」の右下に「-」をつけたような記号)。水田や茶畑と並んで専用の地図記号があるぐらいに,桑畑というのは,かつての日本中のあちこちで見られた光景なんでしょう。今の子どもは桑畑の地図記号なんか知っているんでしょうか。ていうか,桑畑なんか見たこともない子どもが大半なんでしょうね。

 蚕の幼虫を家庭に持ち帰って,餌となる桑の葉をどうやって手に入れていたのか,記憶が定かではありませんが,当時は京都の町中でも簡単に調達できたんでしょうね。そういえば,京都には「蚕ノ社(かいこのやしろ)」という神社が今でもあり(市内を走る京福電鉄の駅名としても有名),織物の始祖がこの神社に祀られているらしいです。

 僕は虫が大の苦手でしたが,蚕の幼虫だけは可愛くて好きだったし,触ることもできました。そしてある日,僕が育てていた幼虫が,みんな揃って繭を作り始めた時の驚きと喜びは今でも忘れられません。完成した白い繭は超美しく,これを茹でて絹糸にしてしまう(当然,中のサナギは死んでしまう)のって残酷だなあと思ったものです。

 もちろん僕は繭を茹でたりしてないので,成虫になってある日突然繭から出てきました。そして成虫は,何も食べずにひたすら卵を産み続け(成虫になったら桑の葉は食べません),生み終えたらそのまま死んでしまいました。もちろんモスラのように空を飛んだりはしません。蚕の成虫というのは,蛾や蝶のように大空を舞うことはなく,種を残すためだけに成虫になるみたいです。なんだか哀れです。

 そういえば,今では考えられないことですが,かつてある大学には養蚕を研究する学科がありました。それくらい,養蚕業が日本の繊維産業の一端を支えていた時代があったんですね。ということで,都会に育った僕にとっても,蚕というのは身近な存在で,とても懐かしい思い出として記憶に残っています。・・・「懐古趣味」って?

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2009年1月25日 (日)

復活ゴジラ

 先日書いた「初代ゴジラ」の続編で,12月から1月にかけてCSで放送された,1984年から1995年までに公開された7作品の感想です。

 全体的な感想としては,初代シリーズの後半の作品に比べると,すべての作品について最低限のクオリティは確保されていると言えます。制作費はある程度かけていると思えるし,出演者もそれなりの俳優が起用されています。何よりも「怖いゴジラ」が復活しているのが僕には嬉しいですね。巨大怪獣であるゴジラが日本に上陸し,暴れ,火を噴き,町を破壊し,人間が逃げ回る・・・そんな怪獣映画の原点の面白さが復活しているといえます。

 また,ゴジラなどの怪獣が上陸するのはすべて実在する土地であり,実際にある馴染み深い建造物が破壊されたりします。これは,その土地を知っている人間が見るとけっこう衝撃的で,逆にこれがゴジラ映画の醍醐味ともいえるでしょう。破壊される町のミニチュアも,以前のシリーズに比べると格段に精巧になっていてリアルです。また,従来のシリーズよりもゴジラは巨大化していますが,都会に建築されたビルは当時よりも高層化しているため,巨大化したゴジラよりもビルの方がさらに巨大化していて,破壊シーンもなかなかの迫力です。

 ただ,全体的に映画の終わり方が気になります。なんでここで終了なのか? なんでこれでゴジラを撃退したと言えるのか? 単に海に帰っただけじゃん! と思える終わり方が多く,イマイチすっきりしません。まあ,次の作品に繋げるためにそうしているのかも知れませんが。

 それと,新シリーズでは,自衛隊が宣伝を兼ねて全面的に協力しているそうで,防衛設備などの描写がかなり緻密になっています。ただ,自衛隊の武器だけではやはりゴジラを撃退できないし,撃退できないのがわかっていながらゴジラに近づき,ゴジラの吐き出す熱線で簡単に破壊される戦闘機や戦車は哀れです。宣伝のために全面協力した割には,自衛隊のオマヌケぶりが目立ちすぎですよ。【以下,思いっきりネタバレあり】

1.ゴジラ(1984年公開)
  監督:橋本幸治
  出演:田中健,沢口靖子,宅麻伸,夏木陽介 ほか

 牙が鋭くなって顔も「怖いゴジラ」に戻り,なんとなく安心しました。ただ,目が大きくてちょっと「可愛さ」が残っているのが気になりましたが。

 今回のゴジラは,餌となる核物質を求めて静岡県にある原発(浜岡原発がモデル?)を襲います。かなり強度な耐震設計がされている原発とはいえ,ゴジラなら簡単に破壊できるんでしょうね。ゴジラによって原発が破壊され,炉心や制御棒がむき出しになるシーンはなかなか恐ろしいものですが,そんな破壊シーンを撮影する記者・カメラマンが登場します。破壊された原発に積極的に近づく記者って,ありえないと思いますよ。

 「戦術核兵器」を一度は実戦で使ってみたい米ソが,ゴジラ撃退のために日本近海での核兵器使用の許諾を日本政府に迫るというのは,なかなかリアルです。でも,日本の首相は「安全な核兵器なんてない」「一度でも使ったら抑止力が崩れる」と言って,他の大臣の反対を押し切って米ソを説得します。よく言わせるよなあと思いました。

 ところが,ソ連が宇宙からの核弾道ミサイルを新宿へ目がけて誤射してしまいます。なんとも情けないことに,日本の防衛力では核ミサイルを撃墜することができず,撃墜をアメリカに依頼する羽目に。巨額の防衛費を使いながら,たった1機のミサイルを撃墜できない自衛隊って,なんのためにあるんでしょうね。戦車や空母や戦闘機なんか要らないので,他国からのミサイルを撃墜する設備だけ装備しておけばいいのにと思います。それが本来の「国防」だと思いますよ・・・おっと,ゴジラ映画なのに,どうしても視点がそっちへそれてしまいます。

 今回のゴジラは東京を破壊しますが,有楽町付近でゴジラに襲われた新幹線に乗っていた かまやつひろし氏(現 ムッシュかまやつ)が一瞬映るのには笑えます。それにしても,ゴジラが東京駅付近を暴れているのに,東京駅から新幹線を発車させるなよって思います。

 出演者は,田中健,沢口靖子,宅麻伸,夏木陽介,小林桂樹,内藤武敏,鈴木瑞穂,小沢栄太郎,加藤武,潮哲也,石坂浩二(以上,敬称略)など,なかなかの豪華メンバーでしたが,デビューした頃の沢口靖子さんって,ほんとダイコンでしたねー。(今でも?)

2.ゴジラVSビオランテ(1989年公開)
  監督:大森一樹
  出演:三田村邦彦,田中好子,高嶋政伸,峰岸徹,高橋幸治 ほか

 遺伝子工学の博士が,生命力の強いゴジラ細胞を使って,亡くなった娘の遺伝子と薔薇を融合させたところ,巨大な薔薇の怪物「ビオランテ」となって現われ,ゴジラと戦うという物語です。今回ゴジラが上陸するのは大阪で,1955年公開の「ゴジラの逆襲」以来ですが,さすがに40年経つと街の風景は大きく変わっています。

 映画はちょっと「前置き」が長すぎて,なかなか本題に入らなかったのがイマイチ。また,当時20代前半の高嶋政伸さんは,どう見てもタダの若造で迫力不足。とても自衛隊の指揮官には見えません。そして,例によって自衛隊は無力で,結局は超能力女性の念力頼みってところが,なんとも非科学的で情けない。

 それにしても,巨大な植物怪物「ビオランテ」はかなりキモイです。これを作ってしまった博士はとんでもない人だと思いますが,映画の中でなんで責められないのかが不思議です。ということで,あの大森一樹氏が監督ということで期待して見ましたが,ちょっと期待外れの作品でした。

3.ゴジラVSキングギドラ(1991年公開)
  監督:大森一樹
  出演:中川安奈,豊原功補,小高恵美,原田貴和子 ほか

 23世紀がゴジラによって壊滅的な打撃を受けたため,過去に遡ってゴジラを抹殺することを目的に,未来人が20世紀の日本にやってくるというストーリー。そして,さらに,戦時中の1944年のラゴス島へ移動し,ゴジラの元祖となる怪獣をベーリング海の海底へテレポーテーションするというもの。

 これにより,20世紀の時点で出現していたゴジラが急に消えるなど,タイムパラドックス的にかなり無理のあるストーリーだと感じました。結局ゴジラの抹殺には失敗するわけですが,海底へテレポーテーションするのではなく,最初から宇宙空間へ葬ってしまえばよかったのにと思います。というか,ゴジラの元祖の怪獣は明らかに爬虫類。そもそも海に沈めた時点で生きられないはずですよね。

 それにしても,23世紀の未来から来た宇宙船内のディスプレイがブラウン管だったのには笑えました。せめて液晶ディスプレイにして欲しかったところですが,たしかに,この映画が作られた1991年には,まだカラー液晶ディスプレイは普及してなかったですね。そして,もっと面白かったのが,「23世紀には日本はアメリカやソ連以上の巨大な経済大国になっている」という未来人のセリフ。たしかに,この映画のシナリオを作った時点ではソ連は崩壊していなかったわけですが,ソ連が崩壊したのが1991年12月26日。そしてこの映画が公開されたのが同年12月14日とほぼ同時。当然セリフの変更は間に合わなかったということですね。

4.ゴジラVSモスラ(1992年公開)
  監督:大河原孝夫
  出演:別所哲也,小林聡美,村田雄浩,米澤史織 ほか

 激しい嵐のシーンから始まるのは初代「モスラ対ゴジラ」(1964年公開)を彷彿させます。この映画のタイトルは「ゴジラVSモスラ」ですが,やはり「モスラ対ゴジラ」の方が,僕には聞き慣れていてしっくりします。「ゴジラVSモスラ」と呼ぶのは,四条河原町を「河原町四条」と呼ぶような違和感があります(と言っても,わかる人にしかわからんでしょうが)。

 これまでは,モスラが登場する映画といえば,タマゴから幼虫が生まれたり,幼虫がサナギ→成虫になったり,成虫が死んだりというパターンでしたが,この映画では,タマゴから幼虫が生まれ,さらにサナギになって成虫になるまですべてカバーされています。ちょっと盛りだくさんすぎです。というか,生まれてから成虫になるまでが短すぎです。繭を作り始めてから成虫になるまで一晩しかかかっていなかったみたいで,ありえないです。

 初期作品「モスラ」は東京タワーで繭を作りましたが,今回は国会議事堂です。モスラは東京がお好きなようですね。それにしても,モスラが繭を作るシーンは,小学生の時に見た,蚕が繭を作るシーンを思い出させてくれて,懐かしいです。でも,成虫になったモスラは蚕の成虫とは異なり,極彩色でしかも空を飛びます。要するに「巨大な蛾」というわけで,これ,けっこうキモイです。

 今回のモスラは,ゴジラと対等に戦えるように,ゴジラの熱線を反射できる光線を武器として持っています。ちょっと「蛾」を超越しすぎのような気がします。でもまあ,過去のモスラ関連の名曲がすべてこの映画の中で披露されたので,行き過ぎは許しましょう。

 なお,この映画では「バトラ」という怪獣も登場します。バトラは能登から上陸し,内陸へ向かって名古屋の町を破壊します。片やゴジラは,海底火山から地中のマントルの中を通って,噴火した富士山から陸上へ出てきます(ありえん!)。そして横浜方面へ向かい,横浜市内でモスラやバトラと対決します。横浜の有名な建物が破壊されるのも,なかなか見ものですよ。

 映画のラストでバトラは死にますが,20世紀最後に地球に大隕石が到来する予定で,これを破壊するのがバトラの使命とかで,この役目をモスラに託してバトラは絶命。そして,その使命を引き継いだモスラが飛び立ち,宇宙空間で羽ばたくモスラがラストシーンです。でも,空気のない宇宙空間で羽ばたいても飛べないと思いますよ,モスラさん・・・てか,蛾は空気のない宇宙空間では生きていられないんでは?

5.ゴジラVSメカゴジラ(1993年公開)
  監督:大河原孝夫
  出演:高嶋政宏,佐野量子,原田大二郎,小高恵美 ほか

 初代シリーズに続いて巨大ロボット「メカゴジラ」が登場し,ゴジラと戦います。ゴジラと戦わせるのが目的なら,何もゴジラと同じ二足歩行にする必要はないと思うし,操作の安全性を考えたら,わざわざメカゴジラの中に操作する人を入れずに遠隔操作すればいいのにと思いました。

 メカゴジラの性能はかなり向上したものの,結局は自衛隊の戦車や戦闘機の登場が必要になるというのには笑えます。そして,高嶋親子の競演というのも,なんだかわざとらしくて笑えました。

 この映画でショックだったのは,僕の故郷である京都の町がゴジラに破壊されたこと。京都は戦災も免れたし,これまでゴジラにも破壊されていません。今回,京都の有名な建造物がゴジラに初めて破壊されたのはちょっとショックです。どうせなら「京都の恥」と言われる京都タワーを破壊して欲しかったですね(笑)

 そして,決戦の部隊は千葉県の幕張。ここでは,僕の大好きな千葉マリンスタジアムまで破壊されてしまいます。う~~ん,これもショック。

6.ゴジラVSスペースゴジラ(1994年公開)
  監督:山下賢章
  出演:小高恵美,橋爪淳,米山善吉,柄本明 ほか

 ゴジラを倒して地球を破壊するために,宇宙に運ばれたゴジラ細胞から誕生した怪獣「スペースゴジラ」が今回のゴジラのお相手。このスペースゴジラは,いったい誰が何のために地球へ送り込んだのかが,結局はっきりわかりませんでした。

 そして,人類側の作戦は,「Tプロジェクト」と呼ばれ,超能力者によるテレパシーでゴジラを操るというもの。国家プロジェクトにもかかわらず超能力者頼みってところが相変わらず笑えます。そして,MOGERA(Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type の略らしい)という対ゴジラ戦闘機も活躍します。

 今回のゴジラは九州に上陸し,鹿児島→熊本→別府→大分→福岡のルートで九州を縦断し,福岡でスペースゴジラと対決します。僕が出張でよく行った見慣れた九州各地の風景が破壊されたのは,なかなかショックです。

7.ゴジラVSデストロイア(1995年公開)
  監督:大河原孝夫
  出演:林泰文,辰巳琢郎,石野陽子,河内桃子 ほか

 今回のゴジラは,ゴジラの体内の核分裂が激しくなり,ゴジラ自身がメルトダウンを起こしそうになるという設定。目が赤く光り,カラダも赤く燃えるゴジラは不気味でちょっと怖いです。

 羽田でゴジラが暴れるシーンは,なかなか見ごたえありますが,デストロイアと戦わせてゴジラを退治しようとしていたのに,ラストでは逃げようとするデストロイアを人間が攻撃するなど,人間のやることは支離滅裂です。

 そして,「ゴジラのメルトダウンで地球は崩壊!」と言っていたのに,結局はメルトダウンしたものの冷凍弾で地球は救われるという結末。わけわかりません。

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2009年1月23日 (金)

安い定食

 岡山県美咲町に「食堂 かめっち。」という「卵かけご飯」専門の食堂があり,店のオープンから1年が経過し,これまでに卵かけご飯を食べた客は約7万人とか。この卵かけご飯は「黄福(こうふく)定食」という定食で,300円でご飯も卵も食べ放題。なんと「1時間待ち」の時もあるそうです。

 卵かけご飯って,熱いご飯と生卵と醤油の味のバランスが絶妙で,ほんと美味しいと思います。300円で食べ放題というのはたしかに安いと思いますが,卵って原価はめちゃ安いし,これでも十分モトが取れるんでしょう。ていうか,卵かけご飯は調理が一切不要だし,300円も出さなくても自宅で簡単に食べられるじゃん! って思いますが。

 「ご飯も卵も食べ放題」といえば,東京はじめ全国にチェーン店がある「さくら水産」を思い出します。僕も東京へ出張した時に利用したことがありますが,ランチタイムは刺身や焼き魚などをメインにした500円の日替わり定食で,「ごはん」「みそ汁」「生たまご」「板のり」「お新香」が食べ放題。「300円で卵かけご飯食べ放題」よりも,断然お得感がありますね。

 500円で食べ放題といえば,以前の記事でも紹介しましたが,京都のMKタクシーが経営している「MKバイキングレストラン」があります。ここは夕食も500円という点が素晴らしいです。

 定食といえば,神奈川県庁舎の食堂の定食用食券を,自宅のパソコンとプリンタで偽造して利用した県職員が,停職6ヶ月の懲戒処分を受けたなんていうニュースが最近ありました。これがその食券(下が偽造で上が正規の食券)↓

Photo
  (asahi.comより転載)

 写真を見ただけではわかりませんが,タダの紙に普通のプリンタで印刷しただけと思えるショボい食券で,たしかに今の時代なら簡単に偽造できそう。県側は被害届を出さなかったため,刑事事件にもならず,取るに足りないニュースだと思いますが,この新聞記事の見出しは「定食タダ食いし停職!」でした。新聞は,このギャグが書きたくてこんなニュースを取り上げたのかな。

 金額が少なくても,食券を偽造するというのは文書偽造や詐欺に抵触する重い罪。わずかのカネのためにこんなことをするのは,定職を失うぐらいの覚悟が必要ってことでしょうね。

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2009年1月22日 (木)

平和な国

 アメリカのオバマ新大統領の就任式があったワシントンには,全米から約200万人の国民が集まったとか。この日の就任パレードで,オバマ氏はクルマを降りて少し歩いたそうですが,どのあたりで歩くかは当日まで完全な極秘で,入念な準備と厳重な警備の中,事前に決められた部分だけを歩いたと言われています。

 片やわが日本では,たとえ誰が総理大臣になっても,「一目見たい」と言って全国から何百万の人が集まるなんてことは,絶対にありえないでしょう。そして,オバマ大統領就任式があったちょうど同じ日の朝,麻生総理は,首相公邸へ引っ越し後初のウオーキングを実施したと報じられていました↓

Photo
 (asahi.comより転載)

 ウオーキング中に麻生総理とすれ違った人の中には,それが麻生氏だとは気づかなかった人もいるみたいです。たしかに,この格好でサングラスをして歩いたら「ちょっと怪しいオヤジ」にしか見えないし,誰だかわかりませんね。それにしても,アチラの国では大統領がちょっと外を歩いただけで大騒ぎ。対照的にコチラの国では,総理大臣が無防備で(防弾チョッキぐらいはしている?)公道を歩くのも自由だし,しかもそれが総理だと気づかない人もいるってことですね。日本ってほんと平和な国で,涙が出ます。

 でも,アメリカでは,新大統領就任宣誓に立ち会った最高裁長官が,米憲法に規定された「宣誓の言葉」の語順を間違え,オバマ氏もそのまま復唱してしまったため,「オバマ氏は本当に米大統領になったのか?」との議論が浮上。そこで,念のために宣誓をやり直すことになったというニュースもありました。いやはや,アメリカも意外と平和な国なんですね。

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2009年1月20日 (火)

百貨店とコンビニ

 20日に発表された2008年の全国主要コンビニの既存店売上高は,前年比4.5%増と9年ぶりに前年実績を上回り,全店の売上高は7兆8,566億円となり,景気後退で売り上げ不振に苦しむ百貨店(7兆3,813億円)を初めて上回ったとか↓

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  (毎日jpより転載)

 これって,小売業界の関係者の人には興味ある話題かも知れませんが,一般庶民にはどーでもいいニュースですね。ていうか,消費者の立場で見れば,百貨店とコンビニって,売っている物が全然違うし,そもそもの目的・用途がまったく違うでしょう。この2つの売上高を比較するというのは,「パソコンの売上高がサツマイモの売上高を上回った」と言っているのと同じぐらい意味がないような気がしました。

 でも,毎日だけでなく,朝日にも日経にも,同じようにこの話題が取り上げられていましたよ。それはともかく,このニュースで掲載されていた朝日のグラフは,なんともセンス悪いです↓

Photo_4
  (asahi.comより転載)

 下の棒グラフを見ると,コンビニの売上高は毎年順調に増えているように見えるのに,上の折れ線グラフはマイナスの年が多いです。折れ線グラフの「既存店前年比」というのは,どうやら「売上高の前年比」という意味ではないらしい。僕には,このグラフはまったく理解できませんでした。

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2009年1月19日 (月)

薬指の長い人

 証券の売買をするトレーダーは,薬指が長い人の方が向いているらしいということが,英ケンブリッジ大の研究チームの調査でわかったとか。研究チームがロンドンの金融街シティーで短期取引を専門とする男性トレーダー44人を対象に,人差し指と薬指の長さの比率と,トレーダーの収益や経験年数などとの関係を調べたところ,薬指が相対的に長いグループ(人差し指が薬指の93%の長さ)と短いグループ(同99%)の収益の差は,1人当たり年間60万ポンド(約7,800万円)以上になったそうです。

 それにしても,あほらしい調査をするものですね。日本のお役所がよくやる,調べるまでもなく結果がわかっているような調査というのは,予算を消化するためにやっているとしか思えなくて腹立たしいものですが,このケンブリッジ大の調査というのは,日本の役所が実施する調査をはるかに超越した無益さを感じます。

 そもそも,なんでトレーダーの「人差し指と薬指の長さの比率」と収益の関係を調べようという発想になるのか,あまりにも範囲が狭すぎて笑えます。体のある部分の特徴と何かの関係なんて,無数に組み合わせが考えられるので,マジメに調べ始めたらきりがないでしょうね。投資のリスクとクスリ指に因果関係があるということなんでしょうか。それってタダのおやじギャグじゃん!(しかも英語と日本語だし)

 調査の結果,収益の差が1人当たり年間7,800万円以上もあったというのには驚きますが(もっとも,収益が何十億もあって,そのうちの7,800万円なら大きな差とは言えませんが),サンプル数がたったの44人なので,意味ある統計結果とは思えませんね。でも,いちおう気になって,念のために僕も人差し指と薬指の長さを測ってみましたよ。指の長さなんて,付け根のどのあたりから測ればいいのかイマイチはっきりしませんでしたが,だいたいのところ,105%ぐらいの比率で人差し指の方が長いという結果でした。つまり,ケンブリッジ大の調査に従えば,全然トレーダー向きじゃない(株などに投資したら損をする?)ってことですね。たしかに当たってるわい!

 過去の関連記事:
  ノーベル賞と寿命(2007年2月5日)
  つまらない調査(2008年11月17日)

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2009年1月18日 (日)

認知症

 軽い認知機能の衰えがある「認知症予備群」の高齢者でも,計画力を鍛える知的な趣味と運動を定期的に長く続けると,記憶力や注意力などが改善されることが,東京都老人総合研究所(都老研)と世田谷区の研究で明らかになったという話題がありました。

 この研究は,テストの結果により軽い認知機能の低下が認められた91人のうちの38人に,旅行・パソコン・園芸などの,計画を立てたり考えたりすることが必要な趣味の活動と運動を組み合わせた3年間のプログラムに参加してもらい,3年後に再テストを実施したというもの。研究の結果は,このプログラムに参加した人は,参加しなかった人に比べて記憶・注意・思考・言語のいずれについても明らかに成績が優れており,特に記憶力や注意力については,3年前よりも改善されていたということです。

 知的な活動や趣味を続けていれば認知症になりにくいというのは,これまでも一般的に言われていたことなので,3年間もかけて調べるほどの内容でもないという気もしましたが,こうやって日々考えながらキーボードを叩いてブログを書き続けていたら,年老いても認知症になりにくいのかなと,ちょっぴり安心しました。

 ところで,認知症問題を描いた小説としては,有吉佐和子作「恍惚の人」が有名ですね。僕は若い頃にこの小説を読みましたが,それまでは認知症や高齢者介護の問題などが大々的に取り上げられることはなかったので,「恍惚の人」にはかなりの衝撃を受けました。その後この作品は映画にもなったようですが,残念ながら僕は見ていません。そして,認知症の一つであるアルツハイマー病を扱った映画として思い出すのは,3年近く前に公開された「明日の記憶」(2006年公開,監督:堤幸彦,出演:渡辺謙,樋口可南子 ほか)です。【以下,ネタバレあり】

 この映画「明日の記憶」は,広告代理店の部長を勤める49歳の男性が,急に物忘れが激しくなり,不安に思った妻に連れられて病院で診察を受けたところ,「若年性アルツハイマー」の診断結果が下されるというもの。

 アルツハイマーというのは,40代という若さで,しかも日常的に知的労働をしていても発症する可能性があるとうことで,ほんと恐ろしいものです。さらに,この映画は,広告代理店の部長という,仕事をバリバリしていて責任ある立場の人間がもし発症したら,どんな悲惨な結果を招くかということを,見事に表現しています。客先へ出向く途中で道に迷ってしまう部長の姿は哀れで,ほんとドキドキしました。

 そして,この部長の娘さんの結婚式では,何らかのハプニングが起こることを予感させ,予想どおりハプニングが起こるわけですが,この結婚式のシーンはなかなか感動的で泣かされます。ただ,この映画のメインテーマは要するに「変わらぬ夫婦愛」だったみたいで,これは僕が期待していたのとちょっと違いました。ていうか,夫婦愛に恵まれた「仲のいい夫婦」って羨ましいものですね。はい。

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2009年1月17日 (土)

ぼったくり

 2日ほど前ですが,福岡市内の路上で,通行中の男性に対して実際の料金よりも著しく安いと誤認させて店に勧誘したとして,性風俗店の従業員が逮捕されたというニュースがありました。

 どうってことのないニュースですが,この従業員の容疑は「ぼったくり防止条例違反」だそうです。「ぼったくり防止条例」なんていう名前の条例があったのには思わず吹き出しました。「ぼったくり」というのは,たしかに不当に高い代金を徴収することを指すことばだと思いますが,どう考えても俗語ですよね。その証拠に,たとえば広辞苑(手許にあったのは第4版と古いですが)を引いても「ぼったくり」ということばは出てきません。

 痴漢などのハレンチ行為を取り締まる条例として「迷惑防止条例」が全国的に有名ですが,「迷惑防止条例」のようなわかりにくい名称にせずに「ぼったくり防止条例」というストレートな名称にした福岡市のセンスは,お役所らしくなくて面白いです。もっとも,ぼったくり行為もこの「迷惑防止条例」で取り締まれるような気もしましたが,詳しいことはよくわかりません。

 話はまったく変わりますが,広島県が景気対策・雇用対策の一環として,地元に工場がある「マツダ」の車200台を購入する補正予算案を臨時県議会に提案するという話題がありました。

 「景気対策・雇用対策」と言えば聞こえはいいですが,公費で特定企業を救済するかのような予算計上には違和感を覚えます。そもそも自動車に限らず,役所が購入する購入品というのは,特殊な仕様のものを除いて,すべて競争入札で購入先を決めるのが原則で,購入時に業者を自由に指定できないはずです。広島県だからといってマツダ車を指定するということが本当に許されるのでしょうか。

 でもまあ,自動車購入に関しては,広島といえばマツダ,愛知といえばトヨタみたいに,従来からきちんと競争入札してメーカが決まっていたのかというのは,極めて怪しいですよね。いずれにしても,広島県外の外野からではありますが,無競争で高値で購入して税金がぼったくられることのないことを祈っています。

 過去の関連記事:エレベーター(2006年6月10日)

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2009年1月14日 (水)

やっぱり理解できない

 政治の世界というのは,ほんと理解できないことが多すぎます。いちばん理解できないのは,なにかと話題になる「内閣支持率」のこと。ちょうど,14日付の朝日新聞に,最近4内閣の支持率の推移が出ていました↓

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  (1月14日付朝日新聞から転載)

 小泉内閣→安倍内閣→福田内閣→麻生内閣と,内閣発足時の支持率は見事にだんだん下がってきており,そして時間経過とともに右肩下がりになるのが「お決まり」です。麻生内閣の場合は,発足当初の支持率が50%近くあったのに,4ヶ月弱経過した現在は20%未満まで下がってきています。いったいどこまで(ゼロかマイナスまで?)下がるねん? って思いますが,50%から20%まで下がるということは,単純計算で,発足当初支持していた人のうちの60%の人が不支持に変わったということになります。

 僕が見る限り,麻生内閣は,いい意味でも悪い意味でも,発足当初から何も変わっていないし,発足前のイメージどおりの内閣。そして,大きな失敗も大きな成功もしていないという印象です。言い換えれば,もともと僕は何も期待していなかったということかも知れませんね。麻生内閣のやっていることは,たしかに理解できないことが多いですが,それ以上に,支持率が短期間で急激に下がるということが僕にはなかなか理解できません。発足当初支持していたという50%の人は,麻生内閣にいったい何を期待していたというんでしょうね。支持するからにはきちんと理解した上で支持して欲しいし,支持したからにはある程度きちんと見届けて欲しいものだと思います。

 これは,麻生内閣に限らず,安倍内閣の時も福田内閣の時も同じです。内閣支持率というのは時間とともになんで下がるのかが不思議です。ちなみに僕は,内閣を「支持する」ということの意味がイマイチ理解できていないので,過去の内閣すべてについて,支持とも不支持とも答えられません。「内閣を支持するか支持しないか」という「100か0か」の質問ではなく,いっそのこと「好きか嫌いか」と聞いてくれた方が,よほど答えやすいです。

 最近の政治のニュースで,もう一つ僕が理解できないのは,渡辺喜美議員の離党問題。たかが一議員が自民党を離党しただけなのに,メディアはいったい何を騒いでいるんでしょう。あまりニュース価値のある話題とは思えませんが,そこをあえて突っ込むなら,渡辺氏は離党していったい何をしたいのか,まったくわかりませんね。渡辺氏は「国民の手に政治を取り戻すため」みたいな抽象的なことを言ってますが,意味不明です。また,大阪府の橋下知事と連携しようとして知事に拒否されたみたいなニュースもありましたが,国政と直接関係のない,しかもゴチゴチの自民党寄りの大阪府知事と連携しようなんて,わけわかりません。この人は何か勘違いしているんではないでしょうか。

 そして,僕がこれまで何度も書いてきたように,党公認で当選して議員になったからには,離党したら国会議員を辞職するのがスジだと思っていますが,渡辺氏はじめほとんどの政治家にはそういう意識はないようです。渡辺氏の行動を批判する政治家は多いものの,「離党したなら議員辞職すべき」と言う人は皆無です。メディアからもそういう声はまったく聞こえません。これは僕の感覚の方がおかしいんでしょうか。

 さらに理解できないのは,ほっとけばいいのに,民主党にこれを歓迎するムードがあること。たとえば民主党の山岡国対委員長は,「志を同じくする人の所にはあえて候補者を立てない」として,次期衆院選で渡辺氏の選挙区には対立候補を立てないと表明しています。渡辺氏本人は民主党と連携するとは言っていないし,いつまた自民党に復党するかもわからないのに,民主党は実質的に選挙協力するということなんですね。ホントおめでたい政党だと思いますよ。

 過去の関連記事:内閣支持率(2007年7月3日)

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2009年1月13日 (火)

定額給付金

 定額給付金に関する議論を聞いていると,ほんとバカバカしくって面白い。ヘタな漫才よりもよほど面白いと思います。面白いからなのか,鳩山総務相はこれに「ニコニコ給付金」なんていう命名をして笑わせてくれています。

 定額給付金の目的が生活支援なのか景気対策なのかということで,麻生総理の発言がぶれていることに対して批判が集中しているようですが,たしかに,麻生氏の発言は大きく変化していますね。11月時点で「高額所得者は辞退すべき」「1億円の収入があって受け取る人はさもしい」と言っていましたが,最近は180度方向転換して「高額所得者も受け取って消費に使うように」と奨励しています。発言の変化の理由を「当時とは経済情勢が変わった」みたいなことを言っていますが,11月と1月で何がそんなに大きく変わったのか,僕にはよくわかりません。

 この程度の「低額」給付金が景気対策に効果あるとは思えないし,まして生活支援といっても全員にばらまいてしまえば永続性がなく,ほんの一時しのぎにしかならないでしょう。そもそも住宅が無い人(住民票の無い人)への支給は不可能という問題もあります。そして,支給するために発生する膨大なコストも無視できません。

 やはり,多くの人が指摘しているように,定額給付金の目的は「与党の選挙対策」ということで,給付するということ自体に意義があるということなんでしょうか。でも,世論調査によると,定額給付金の支給には反対の声の方が多いという結果が出ています。世論の反対を押し切ってまで実施することがなぜ選挙対策になるのかというと,たぶん,次の総選挙で与党は,「定額給付金を受け取った人は野党に投票しちゃダメですよ。野党はこれに反対していたんですよ!」みたいなことを主張するのでしょう。そう言われたら,受け取った人の中には「ああそうか,そうだよねー」と勘違いしてしまう人がいるかも知れません。こうなるんだろうということは,給付金に反対の声が上がった時,麻生氏が「反対の人は受け取らなければいい」みたいなトンチンカンな発言をしていたことからも容易に推測できます。

 そんな折り,12日夕方の民放のニュース番組(FNNスーパーニュース)に,麻生総理が生出演しているのをたまたま見かけました。

 この番組の中で麻生総理は,「11月以降に石油価格が下がってデフレになり,景気対策が必要となり,定額給付金の目的も変化してきた」と述べています。このため,高額所得者である木村太郎氏に対しても「ぜひ受け取って使って欲しい」と言っていました。ふ~~ん,11月以降デフレになっていたんですか。僕は全然知りませんでした。でも,他人には受け取って使えといいながら,自分自身は受け取るかどうかは決めていないというのも,なんだかはっきりしない人ですね。木村太郎氏もそこを突っ込んでいましたが,結局麻生氏からはっきりした回答はありませんでした。

 また,3年後の消費税増税について,麻生氏は「3年後に景気が回復していたらという条件付き」と述べています。だからといって,3年後に景気が回復していなかったらその分の財源をどうするのか(単に先送りするということなのか),はっきり言わなかったし,テレビ局側からもそれ以上突っ込んだ質問はありませんでした。

 せっかく総理を招いて直接質問できる貴重な機会なのに,コメンテーターの木村太郎氏が質問したのはたった2問だけ。あとは一般人の質問とか宮崎県の東国原知事のヨイショ発言とか,麻生氏のプライベート生活のビデオ放映とか,どうでもいい内容に時間を割きすぎた感がありました。突っ込みどころ満載の麻生総理に対してきちんと突っ込んだ質問ができず,欲求不満の残る内容だったと言えます。まるで,自分の意見や感想ばかり述べてきちんとした質問ができない一部野党議員の国会質問並みでした。

 民放のニュース番組に現職の総理大臣が生出演するなんて,昔は規制が厳しくてありえなかったので,時代は変わったものだと思います。でも,結局は突っ込み不足で麻生総理をヨイショするだけの番組だったという印象です。また,慣れてないというか手際が悪すぎて,番組の進行がすごくぎこちないと感じました。この手の番組は,やはりNHKに一日の長があるようです。

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2009年1月12日 (月)

派遣切り

 「派遣切り」によって仕事や住居を失うといった問題が連日報道されていますが,非正規雇用というのは,派遣だけでなくパートやアルバイトもあり,企業側にとっては,パートやアルバイトは派遣労働者以上に「仕事打切り」がやりやすく,事例も多いのではないかと思いますが,今メディアを騒がせているのはほとんどが「派遣切り」の問題。パートやアルバイトに関しては不思議とあまり話題になっていませんね。実情はどうなんでしょうか,気になるところです。

 それはそれとして,派遣労働に関しては,経済界の強い要求により1999年にすべての業種で原則自由化されたものであり,企業が派遣労働の適用を拡大したり契約期間満了で派遣を打切ったりしたとしても,法的にはなんら問題ありません。「こういう時のために,簡単に打切りができる派遣労働を確保していた」というのが企業側の本音なのでしょう。それでも,「企業が安易に派遣切りをするのは許せない」「派遣労働によって生産調整するのは社会悪」みたいな論調が幅を利かせています(契約期間内の派遣解除はもちろん不当ですが)。

 たしかに,正規雇用の社員数を必要最小限に抑えて,大量の非正規雇用の労働力に頼り,いざとなれば非正規労働者を切り捨てるというやり方は決して褒められたスタイルではないし,大企業として社会的責任を果たしていないとも言えるでしょう。

 ただ,このあたりの実態は,業種によってかなり差があるような気がします。たとえば僕の働く職場の場合,今のところは「派遣切り」の話は聞かないし,そもそも,派遣労働者に対しては継続的に作業を確保する責任が生じるため,派遣労働者自体の採用を少なく抑えているのが実態です。

 かといって,もちろんすべての仕事を自社の正規社員で消化しているわけではありません。自社で実施する業務と社外に依頼する業務を区別し,社外に依頼(発注)する部分に関しては,基本的に請負発注としているのが実態です。このため,今問題となっている「正社員か派遣社員か」というのは,僕にとっては理解のできない世界といえます。

 派遣労働者が少なくほとんどが請負発注ということは,言い換えれば,生産調整はすべて請負発注量で調整しているわけで,取引先にそれなりの「しわ寄せ」が行っているということになりますが,これは「派遣切り」のように問題視されることはありません。社会トータルの雇用確保という意味ではまったく同じ問題にもかかわらず,片や「社会悪」として非難され,片やまったく「おとがめなし」というのは,不思議なものです。

 そういえば,2006年頃,メーカによる「偽装請負」が問題になった時期がありましたが,この時は「正規の派遣か請負にすべき。偽装請負は論外」というのがメディアの論調だったと記憶しています。そして今度はその「正規の派遣」が責められる時代になったということなんですね。

 過去の関連記事:偽装請負(2006年8月5日)

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2009年1月 9日 (金)

クローン牛

 飛騨牛の元祖といわれる「安福号」の死後13年間凍結保存されていた細胞から,クローン牛を作ることに成功したという話題がありました。長期凍結保存した細胞によるクローン作成が牛でも可能なことが実証され,死亡した名馬や名牛の復活につながる成果として期待されているとか。一方では,このクローン牛の安全性に対して疑問視する声もあり,まだ食用として実用化される段階ではないようです。

 このクローン牛は,氷点下80度の冷凍庫内で保存されていた精巣から細胞約200個を培養し,卵子に核移植してクローン胚43個を作り,16個を雌牛の子宮に入れることによって赤ちゃん1頭を誕生させたということらしい。

 動物のクローンというのは,一般に体細胞から作成された複製動物ということだと思いますが,このケースのように,体外に取り出した精子と卵子から胚を生成させて子宮に戻すということが,いわゆる「体外受精」とどう違うのかが,素人の僕にはよくわかりません。

 どこまでが体外受精で,どこからがクローンなのか,また,クローンだと安全性にどういう問題があるのかなど,メディアにはもう少し詳しい解説を期待したいところです。そこをはっきりさせておかないと,人間の不妊治療として認められている体外受精とクローン人間との境界があいまいになってしまわないか,僕はちょっと心配です。・・・ん? 取り越しクローンって?

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2009年1月 7日 (水)

舌つづみ

 今日の朝のテレビ番組で,フジテレビの女子アナが「舌づつみ」と言っていたのがすごく気になりました。正しくはもちろん「舌つづみ」で,美味しいものを食べた時に舌を鼓(つづみ)のように鳴らすというのが語源です。「舌つづみ」から転じた「舌づつみ」というのも広辞苑などには出ていますが,プロのアナウンサーたる者,語源に忠実に正しく発音して欲しいものです。

 麻生総理の漢字の誤読みが相変わらず話題になっていますが,踏襲(とうしゅう)→「ふしゅう」,未曾有(みぞう)→「みぞうゆう」などは,単に正しい読み方を知らなかっただけと思えるのに対し,詳細(しょうさい)→「ようさい」,怪我(けが)→「かいが」のように,簡単なことばを間違って発音したというのにはホント驚きます。この人は,もし自分がケガをした時,「あ痛っ! カイガした~!」なんて叫ぶんでしょうか。ありえないですよね。

 つい最近も,麻生総理が色紙に書いた年号が「平成廿十一年」となっていたなんて話題もありましたが(正しくは「平成廿一年」),縦線1本(十)が「10」で,縦線2本(廿)が「20」という原理を知っていたら間違えようがないのにと思います。ちなみに,縦線3本の漢字を無理やり当てはめて「30」と読ませていた年配者がいたのを思い出します。まるでローマ数字みたいです。

 でもまあ,麻生総理の誤読みを,メディアは偉そうにいちいち取り上げなくてもいいのにと思います。麻生総理ほどひどくはないにしても,アナウンサーの漢字の読み方が怪しくて気になるケースはいっぱいありますよ。

 今朝のテレビの「舌づつみ」以外にも,たとえば「他人事(ひとごと)」を「たにんごと」と読んだり,「職人気質(かたぎ)」を「職人きしつ」と読んだりするアナウンサー(これは以前の記事にも書きました)。また,「祝! ××オープン」みたいな垂れ幕を「しゅく,オープン」のように読むアナウンサーも気になりました(正しくは「いわい,オープン」のように読むのが慣例)。

 たしかに麻生総理の日本語レベルは低いと思いますが,そもそも政治家に正しい日本語が完璧に話せるとは期待していないし,まして一般の人が使う日本語が多少怪しくても,僕は全然かまいません。でも,正しい日本語を話すのが使命であるアナウンサーのことばは正確無比であって欲しいし,本来の日本語に忠実であることを期待しています。

 そういえば,麻生総理がしきりに使う「早急(そうきゅう)」というのもけっこう気になります。「そうきゅう」でも間違いではないようですが,元は正しくは「さっきゅう」だったと思います。「早速(さっそく)」と言うべきところを麻生さんだったら「そうそく」なんて言いそうで,ちょっと心配です。

 過去の関連記事:順風満帆(2005年12月13日)

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2009年1月 5日 (月)

刑務所の中

 仕事と住居を無くした人が急増して,世の中は大変なことになっていますが,ホームレスをするくらいなら,3食付きで住居が与えられる「刑務所暮らし」の方がマシ! と考える人が多いかも知れませんね。でも,自由がほとんどない刑務所暮らしがどれだけ大変なのか,あるいは意外と快適なのか,容易には判断できないでしょう。そんな人にとって判断材料となるのが,2002年公開の映画「刑務所の中」(監督:崔洋一,出演:山崎努,香川照之,田口トモロヲ ほか)でしょうか。【以下,ネタバレあり】

 この映画は,特に大きなストーリーはなく,主演の山崎努さんのナレーションとともに刑務所内の生活がコメディタッチで淡々と描かれているだけです。でも,内容は原作者の実体験に基づいているため,普通は知ることのできない刑務所内での生活がとてもリアルに描かれていて,一つ一つのシーンが本当に面白いです。

 同居者の「いびき」対策や,たまの「パン食」が待ち遠しかったり,ごはんに醤油を少し落とすとめちゃ美味しかったりなど,入所経験者でないとわからないだろうなと思えるシーンが満載です。また,刑務所には陰湿で怖いというイメージがありますが,この映画では,雑居房の同居人(5人)はけっこう「いい関係」が保てていて,適度な「和気あいあい感」が感じられました。

 ただ,大声を上げて整列して所内を後進する姿は異様だし,作業中にトイレに行く時や消しゴムを拾う時にも刑務官の許可がいるなど,刑務所生活というのは制約が多く,本当に滑稽でばかばかしいと思いますが,「自由がない」というのはこういうことなんでしょう。

 それにしても,日本の刑務所は必要以上に監視の目が厳しすぎると思います。片や,外国の刑務所生活を描いた映画としては,1994年制作のアメリカ映画「ショーシャンクの空に」(監督:フランク・ダラボン,出演:ティム・ロビンス,モーガン・フリーマン ほか)が有名。日本と比べると米国の刑務所はかなり監視の目が甘いので楽ちんと感じますが,その代償として,刑務所内でホモのおっさん集団に犯されそうになるシーンが何度もありました。やっぱりアメリカって怖い国です(笑)

 話を日本の刑務所に戻して,もし刑務所に入ったら,24時間完全拘束で外に出られないだけでなく,自由にトイレも行けないし「うたた寝」することもできない。もちろんアルコールも御法度。その代わり,寝食に困ることはないし毎日ではないもののお風呂にも入れます。さて,ホームレス生活とどっちがいいか? う~~ん,けっこう微妙で悩みます。

 この映画の終盤で,山崎努さんは懲罰を受けて独房に入ってしまいますが,一人で過ごせる独房の方が雑居房よりもずっと楽しいという感想を漏らします。たしかに,他人に気を使わなくてすむ一人暮らしの方が気楽というのは現代人のホンネであり,僕にもそれは痛いほどよくわかります。「懲罰のために独房入り」という規則は今の時代には通じないということでしょうね。

 過去の関連記事:一人で行動(2006年7月24日)

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2009年1月 4日 (日)

年賀状泥棒

 静岡県で,郵便受けから年賀状を盗んだ容疑で男が逮捕されたというニュースがありました。警察発表によると,容疑者は「独り身で寂しかった。年賀状の家族の写真が見たかった」と供述しているとか。

 かつては,お年玉付き年賀はがきの景品の「切手シート」が非売品で入手困難なために年賀状泥棒が多発したという時代もありましたが,さすがに今は切手シート目当てに窃盗する人なんかいないでしょう。この容疑者の言う「家族の写真が見たかった」が本当かどうかはわかりませんが,考えてみたら家族全員の実名や顔写真が載っている年賀状が盗難に遭うというのは恐ろしいものです。

 わが家の郵便受けも何年か前に年賀状の盗難に遭ったことがあり,年賀状を送ってくれた人に返事が出せずに困ったことがありましたが,それ以上に,個人情報が満載された年賀状がどこへ行ってしまったのかと思うと,薄気味悪いものです。

 お年玉付き年賀はがきの景品目当ての窃盗という可能性もありますが,ちなみに2009年の場合,年賀はがきの景品の当選確率は以下のとおりです(Wikiより)。
 1等(国内旅行,マッサージチェアなどから1点):100万枚中1枚
 2等(体重計,電子辞書,Wiiなどから1点):100万枚中3枚
 3等(有名ブランド食材から1点):1万枚中1枚
 4等(お年玉切手シート):100枚中2枚

 どう考えても,危険を冒して窃盗するには当選確率が低すぎます。もし景品目当てに年賀状を盗んでいる人がいたら,絶対にやめて欲しいものです。

 郵便物泥棒に対しては,郵便受けに鍵をかけるなどの自衛策で防げるかと思いますが,それでも,ポストに投函してから相手に届くまでの間に多数の人間の目にさらされる郵便物には,個人情報漏洩のリスクがあるでしょう。郵便局職員やアルバイト員を信用しないわけではありませんが,特に個人情報や写真などが丸見えとなる「はがき」という媒体は,もはや時代遅れのような気がします。

 メールの普及などにより,年賀状を出す習慣は減りつつあるものの,将来的にも完全になくなることはないでしょう。僕の場合も,こちらから積極的に年賀状を出す相手は少なくなりましたが,来た相手には必ず返信するわけで,返信し続ける限りは翌年も必ず出していただけるので,完全になくなることはありません。

 年賀状という習慣がなくならない限りは,時代の変化に合わせて,より個人情報保護に配慮したシステムへ移行して欲しいものです。たとえば,年賀状は簡易な封書にして文面や差出し人名は外からは見えないようにし,宛先不明時にのみ郵便局による開封を認めるといった方法などがあると思いますよ。

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2009年1月 3日 (土)

気の利いた対策を

 「派遣切り」などで仕事と住居を失った人を対象にした日比谷公園の「年越し派遣村」がパンク状態となったため,厚生労働省は要請に応じて日比谷公園近くの省内の講堂の緊急開放に踏み切り,約250人が講堂に移ったというニュースがありました。

 厚生労働省が住宅の無い人に省内の施設を開放するというのは極めて異例であり,画期的なことでしょう。なかなかやるじゃん! とは思いますが,この「緊急開放」は1月5日午前9時までという期間限定の措置。ここに避難した人すべてが1月4日までに新たな住居を確保できるとはとても思えないので,結局1月5日になれば,またまた大混乱になるんでしょうね。

 お役所にしては動きが速かった点は評価できますが,本質的にはこれは生活保護によって解決すべき問題のような気がします。生活保護に関して,本来受給されるべき人に受給されない(申請書の受取りが拒否される)問題を解決することがまずは重要ではないでしょうか。

 それにしても,片や公共スペースからホームレスを強制退去させることを行政はやってきたわけで,よくまあ相反することをできるものだと感心します。施設の緊急開放は政治家などからの強い要請があったからだと思いますが,やはり政治家やメディアが大々的に取り上げて目立った部分に対しては行政は弱いということでしょうか。

 「派遣切り」と並んで,昨年は「就職内定の取り消し」が何かと話題になりましたが,これに対する厚生労働省の対応が素早かったのも,やはりこの話題が目立って注目を浴びたからでしょう。

 この「内定取り消し」に関して,昨年末に厚労省は悪質な企業名を公表するための基準案をまとめたとのことで,それによると,公表の対象となるのは下記いずれかに該当する場合だそうです。
(1)2年以上連続して内定を取り消した場合
(2)同一年度に10人以上内定を取り消した場合
(3)事業活動の縮小を余儀なくされているとは認められない場合
(4)内定を取り消した学生や生徒に理由を十分に説明しなかった場合
(5)内定を取り消した学生や生徒の就職先の確保に向けた支援を行わなかった場合

 内定を取り消す企業というのは,なるべくそれが表沙汰にならないようにやっていると思うので,この5つの基準に触れたかどうかを,厚労省が公平に客観的に判定できるとはとても思えません。また,仮にそれがわかったとして,そのペナルティーがなんで「企業名の公表」なんでしょうね。

 企業名公表の目的は,次年度以降に就職活動する人への情報提供なのか,企業名公表が「見せしめ」になることを恐れて抑止力が働くのを期待するというお役所的発想なのかはよくわかりませんが,内定を取り消すほどの状況にある企業にとっては今さら社名を公表されてもあまり影響ないような気がします。もう少し気の利いた,効果的な対策を考えた方がいいと思いますよ。

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2009年1月 1日 (木)

新年を迎えて(2009年)

 ブログを初めてから4回目の正月を迎えました。このブログはいつまで続けられるかわかりませんが,本年もよろしくお願いいたします。

 さて,1年前の元日に何を書いたのか確認したところ,2008年の政治に関して予想していて,「今年も総理大臣の交代がありそう」「解散総選挙は絶対ない」と予想していました。結果的にどちらも的中でした。

 1年前は福田政権が発足して数ヶ月しかたっていないところで,内閣支持率も高く,多くの人は年内に福田総理が辞職するとはまったく想像していなかったと思います。また,この頃は「年内に解散総選挙がある」みたいな雰囲気があったのも事実です。ということで,1年前の予想が的中したのには,われながらビックリです。

 それにしても,その後の麻生内閣発足直後は「すぐに解散総選挙」かと思えたのに,なんであの時に解散がなかったのでしょうね。今思えば不思議です。ここで何度も書いているように,総理大臣候補である与党の党首が交代したのなら,すぐに解散して民意を問うのがスジだと思うし,与党にとっても党首交代直後の支持率が最も高い時に総選挙をした方が断然有利でしょう。麻生内閣発足直後に冒頭解散すべきだったという声もあるようですが,本来なら,自民党の新総裁が決まった時点で,新首班指名の前に解散するのがスジだと思いますよ。

 ということで,昨年の予想が的中したのに気をよくして,今年も総選挙と政権交代に関して大胆に予測してみようと思います。

 まずは解散総選挙時期について。たとえば最近のニュースによると,自民党の選挙対策副委員長の菅氏は,「2次補正と本予算の関連法案まで仕上げると4月いっぱいぐらいはかかる。6月から7月にかけては都議選があるので公明党は避けてほしいと要望している」などと述べ,9月の衆院議員の任期満了に近い時期まで先延ばしすることが望ましいと発言しています。

 これだけ長い間解散がないと,過去にはいったいどういうタイミングで解散していたのかがなかなか思い出せませんが,なんだかんだ言っても,今は内閣支持率が低いから解散できないというのは見え見えです。菅氏の意見からもわかるように,与党としては年明けの早い時期に解散するつもりは毛頭なく,衆院議員任期満了間際の解散か,または任期満了後の総選挙になることでしょう。

 そして,麻生総裁では総選挙に勝てないと判断した自民党は,麻生氏が総裁を辞任した上で総選挙の前に新総裁を選出するものと予想します。そして新総裁は,「中身よりも外面」という「選挙に勝てそうな人」が選ばれることでしょう。人気のあるタレント出身議員とか,話術に長けた人とか,オヤジに人気がありそうな女性議員とか・・・もっとも,僕の知る限りでは,そんな「適任者」は思い当たりませんが。

 片や民主党の党首は相変わらず小沢一郎氏。小沢氏には申し訳ないですが,はっきり言って党首としての「賞味期限」は切れてしまっています。衆議院の任期満了とともに小沢氏は「人気満了」といったところでしょうか。しかも小沢氏には健康面の不安もあります。

 そして総選挙の結果は,自民党のこの「ウルトラC」により,与党はなんとか過半数維持となり,政権交代は実現しません。つまり有権者は「衆参ねじれ」の継続を選択するものと予想します。やはり自民党はしたたかな政党です。

 ところで,話は変わりますが,原子時計に基づく時刻と地球の自転運動との時刻差の「1秒」を補正するための「うるう秒」というルールがありますが,世界標準時刻の2009年1月1日0時つまり日本時間の1月1日午前9時直前に,この「1秒」が挿入されたそうです。つまり,今年の1月1日は,いつもの日より1秒だけ長くなるということですので,みなさん,例年より1秒長いお正月をどうぞ満喫して下さい(笑)

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