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2008年12月19日 (金)

東宝の特撮映画

 前回はゴジラ映画について書きましたが,僕の映画の原体験というのは,ゴジラだけでなく,かの円谷英二氏が特技監督をやっていた時代の東宝の特撮映画といえます。ゴジラ映画を取り上げたついでなので,数多くの東宝特撮映画の中から僕のお気に入りの4本を紹介します。

1.空の大怪獣 ラドン(1956年公開)
  監督:本多猪四郎
  出演:佐原健二,平田昭彦,田島義文,松尾文人 ほか

 九州の阿蘇山の炭坑内で謎の殺人事件が発生するというミステリアスな展開で映画は始まります。この事件を調査していた炭坑技師が坑内の落盤に埋もれてしまい,地中に生息していた巨大な鳥「ラドン」と遭遇。やがてラドンは地上に現われて大暴れするというストーリーです。

 この映画を初めて見たのはテレビ放映(もちろんモノクロ)でしたが,それでもラドンの巨大さには圧倒されました。今見てもこの映画のカラー画像は美しく,当時としては非常に良くできた特撮映画。一連の東宝特撮映画の中では最高傑作だと今でも思っています。一見の価値あり。

2.妖星ゴラス(1962年公開)
  監督:本多猪四郎
  出演:池部良,上原謙,志村喬,坂下文夫 ほか

 地球の6,000倍もの質量を持つ恒星「ゴラス」が発見され,その軌道は地球を目指しており,地球と衝突することが判明。このため,南極に巨大な噴射口を建設し,地球自身をロケットのようにして動かし,地球の軌道を変えてしまうという壮大なスペクタクルです。

 この星は巨大で不気味すぎます。怪獣も宇宙人も出てこない「星」という物体だけで恐怖感を現わした点は秀逸です。他の安直な怪獣映画とは一線を画した,印象に残るSF映画でした。

3.マタンゴ(1963年公開)
  監督:本多猪四郎
  出演:久保明,土屋嘉男,小泉博,水野久美 ほか

 7人の男女を乗せたヨットが嵐に遭遇して無人島に漂着。やがて食料が少なくなり,その島に群生していたキノコを食用にする者が出始め,そのキノコを食べた者は徐々にキノコ人間「マタンゴ」へ変身していくというストーリー。

 はるか昔に見た映画ですが,今でも鮮明に記憶に残っているほど,子どもにとっては不気味で怖い映画でした。僕が子どもの頃に見た東宝特撮映画の中では一番怖い映画だったと思います。

 食料がなくなって極限状態になった人間がどうなっていくのかというのは興味深いテーマですが,これを不気味なキノコで表現したアイデアは見事です。

4.緯度0大作戦(1969年公開)
  監督:本多猪四郎
  出演:ジョセフ・コットン,宝田明,岡田真澄 ほか

 海底油田の調査隊が遭難し,謎の潜水艦アルファー号に救助され,連れていかれた場所は「緯度0,経度180」にある海底都市。そして,誘拐された博士親子を救うために,この海底都市の仇敵と戦うという物語。

 作品としての完成度はイマイチでしたが,強烈だったのは,野獣に人間の脳を移植し,人間が野獣をコントロールしようという恐ろしいシーン。子どもの時に見たこのシーンが強烈に印象に残った映画でした。

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