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2008年12月22日 (月)

私は貝になりたい

 映画「私は貝になりたい」(監督:福澤克雄,出演:中居正広,仲間由紀恵,笑福亭鶴瓶,石坂浩二 ほか)を見ました。1958年のフランキー堺さん主演の同名テレビドラマのリメイク版で,このテレビドラマは伝説的に有名で,当時かなり話題になったそうですが,もちろん僕は見ていません。

 この映画の主役コンビは中居正広さんと仲間由紀恵さんで,バラエティー番組かテレビドラマの延長かと思わせる顔ぶれ。特に,シリアスドラマの中居正広さんというのは,時代劇のキムタクと同じぐらい僕には違和感があります。そして笑福亭鶴瓶さんとの競演というのも,何かのバラエティー番組で見たような組み合わせ。「僕が見たくなくなるような出演者の人選をしないで!」って言いたくなりました。【以下,多少ネタバレあり】

 でも,僕の予想に反して,映画はなかなかよくできていて,この出演者に対する違和感も,映画が進むにつれて徐々に慣れて気にならなくなりました。「泣かせどころ」も満載で,特に拘置所での金網越しの妻子との面会シーンにはじーんとなりました。また,戦前・戦後の時代を感じさせるセットはなかなか良くできていたし,首つり用のロープが並ぶ死刑執行場所の「不気味さ」もよく表現できていたと思います。

 また,「上官命令は天皇の命令と同じ」との意識で絶対服従で行動したにもかかわらず,戦犯容疑で受けた裁判の中でアメリカ人裁判官に「命令は文書で指示を受けたのか?」とか「なぜ命令を拒否しなかったかのか?」などと詰問されるシーンの「かみ合わなさ」「滑稽さ」は上手く表現できていました。それにしても,主役の中居正広さんが拘置所に収容された際,「お仲間です」と言って紹介された同室の先住人が,同じSMAPの草薙剛さんだったのには笑えましたね。

 疑問だったのは,召集令状(いわゆる「赤紙」)を受け取った時に,あからさまに残念がるシーンがあった点。他人の前でそんな態度を見せることなんて許されない時代だったのではないかと思いますよ。また,戦時中の大本営の中に,それなりの地位と思われる女性職員がいたというのも,女性がそんな地位につける時代ではなかったはずであり,ちょっと違和感がありました。

 米軍捕虜を殺害しようとするシーンは映画「戦争と人間 完結篇(1973年)」の中国人殺害シーンに似ていたし,死刑囚の妻が嘆願書の署名を集め歩くシーンは映画「砂の器(1974年)」の父子放浪シーンを思い出させるなど,「かつて何かの映画で見たようなシーン」がいくつかありましたね。

 ということで,気になる点もありましたが,全般的には満足できた映画です。また,この映画は,僕はTOHOシネマズ会員カードの無料ポイントで見たので,かなり得した気分です。TOHOシネマズ会員の「6本見たら1本タダ!」というシステムはありがたいものです。また,通常料金だと映画を1本見ると1,800円ですが,毎週木曜日は「メンズデイ」で1,000円だし,曜日にかかわらず毎月1日と14日は1,000円均一。また,60歳になると「シニア割引」でいつでも1,000円になるらしいです。60歳になる日が待ち遠しいです(笑)

 ということで,僕は映画を見る時は,なるべく1,000円で見られる日を選んで見て,ポイントがたまったら通常料金でしか見られない日に見るようにしています。そうすれば,7本で6,000円,つまり,実質的に1本あたり857円で見られる計算になります。TOHOシネマズに限らず,こういうシステムを取り入れているシネコンは多いと思いますが,映画をよく見る人はぜひ会員になりましょう! そして,入会を申し込む時は,受付のおねーさんに「私は会員になりたい!」って言いましょう! 絶対ウケますよ。

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コメント

うまい!座布団3枚!

投稿: dashi | 2008年12月24日 (水) 17時34分

 あ,ありがとうございます。
 このギャグを使いたいために,わざわざこの映画を見に行きました・・・なわけないか。

投稿: かば | 2008年12月24日 (水) 22時29分

この話はフィクションですからねぇ。

「私は貝になりたい~」と言った人は実在しましたが、その人は中尉で二等兵ではありませんし、実際の極東軍事裁判では二等兵は「上官の命令を拒否し難い状況だった」等と言った理由で死刑が執行されたケースはありませんし。

「上官の命令は天皇の命令と心得よ」といった言葉は実在しますが、これは「軍隊において、上官の命令は絶対である」という意味です。
上官の命令が絶対であるのは、別に日本だけでなく、どこの国でも同じなのでアメリカ人に理解できないはずが無いのです。
ただ、翻訳のまずさが正確な意思疎通を妨げた、という面はこの作品で描かれているとおりですが。

それと、命令に背いたら殺されるというのも実際の日本軍と異なっています。
命令拒否が死刑になる状況は最前線にいる場合等と限られていて、本土にいる場合は最大懲役5年という軍規になっています。

他にも、処刑された中将(名前が違いますが)は実在しますが、実在した人は「処刑したアメリカ兵は捕虜ではなく、爆撃により民間人を大量に虐殺した戦犯だから、処刑は合法だ」と主張しているのですが、その点もこのドラマは史実と異なっています。

投稿: A.Na | 2011年1月14日 (金) 01時19分

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今日は最近の個人的に話題の仲間由紀恵について語ります。私の周りでは仲間由紀恵につ... [続きを読む]

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