給食費に連帯保証人
給食費滞納への対策として,熊本県益城町は給食費の納付に「連帯保証人」を設ける徴収方式を導入する予定とか。対象は給食費免除世帯を除く町立小中学校の児童・生徒の保護者で,事前に連帯保証人とその連絡先を提出してもらい,5ヶ月続けて滞納したら保護者に「保証人あてに督促状を出す」と通知し,それでも納めなければ保証人に支払いを促してもらい,さらに滞納が続けば保証人に立て替えを求めるとか。
借金でおなじみの連帯保証人制度というのは,保証人が債務者(借りた本人)と全く同じ義務を負い,借りた本人が返済を拒否した場合や本人の返済状況次第では,いきなり連帯保証人に返済を求められることもあるという,非常に理不尽な制度です。このため,連帯保証人制度に対しては,人権上の問題から見直しの意見が根強く,欧米などではそもそも存在しない制度とも言われています。
借金をするような場合,実の親子のように,よほどの血縁関係でもない限りは,連帯保証人を引き受けるのは困難でしょう。言い換えれば,親子以外の親族や他人に連帯保証を頼むのは非常識ともいえるでしょう。僕の場合も,マイホームなどのローン借り入れ時は,他人はもちろん年金生活者の親に連帯保証人を頼むわけにもいかず,結局は機関保証を利用することになりました。
このように,別生計の人に連帯保証人を依頼するというのは現実的に極めて困難であるにもかかわらず,たかが給食費ごときで連帯保証人の提出を求めるなんて,あまりにも安易でバカげていると思います。正当な理由がないのに給食費を滞納する人に対しては(何が「正当な理由」かはともかく),給食を止めるなり,法的措置(差し押さえとか?)で給食費を徴収するなりすればいいのにと思います。
もちろん,経済的理由で給食費を支払えない人に対する免除制度とか,義務教育における給食費は全員無償にすべきとか,そもそも給食制度自体が必要なのかとか,そういった議論はそれはそれでやればいいと思います。
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