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2008年12月14日 (日)

労働組合は必要?

 減産を理由に今月26日付での解雇を通告されたいすゞ自動車栃木工場の非正規従業員が労組を結成し,解雇予告の無効などを求める仮処分を宇都宮地裁に申し立てたとか。労働者が自発的に団結して経営者側と戦うという,さながら現代版「蟹工船」とも言える展開ですが,この訴えに対して裁判所がどのような判断を下すのか興味あるところです。

 某革新政党は「労働者の社会的反撃が始まった。我が党は労働者が反撃に立ち上がる流れに強く連帯して闘いを展開していきたい」などと,ずいぶん張り切ったコメントを出しています。雇用情勢悪化のおかげで「やっと自分たちの出番が来た!」ってところでしょうか。

 それにしても,解雇を通告されてから初めて労組結成というのは,いくらなんでも遅すぎ。今まで何してたん? と感じる人も多いでしょうね。これまでは雇用確保や待遇面で何も不満がなかったため,労組を結成して経営者と交渉する必要なんかなかったということでしょうか。

 かつて資本家と労働者が対立していた時代があったものの,経済成長と好景気を背景に,労働者の待遇が改善され,大企業を中心に労働組合は徐々に「形だけ」の存在に変わっていったといえます。その結果,多くの大企業の労組は「御用組合」と呼ばれるようになり,「組合の幹部になると出世する」みたいな関係が構築されて,労組はさらに「骨抜き」にされてきたようです。そして,出来レースなのに「形だけ」の賃上げ交渉をいくら労使間でやっても,多くの組合員はそれを感じ取り,労組の存在意義を認めなくなっていったのだと思います。

 今回のいすゞ自動車のケースは非正規従業員が対象ですが,このような事例によって,「解雇通告でも出ない限りは労組なんて必要ない」というのが多くの労働者のホンネだということが,図らずもわかったといえるのではないでしょうか。

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