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2008年11月 4日 (火)

理解できない映画

 今日もまた映画のことを書きます。最近の映画ではありませんが,僕が最近テレビやDVDで見た「理解できなかった映画」を2本紹介。

1.炎のランナー(1982年,イギリス)
 監督:ヒュー・ハドソン
 出演:ベン・クロス,イアン・チャールソン,イアン・ホルム ほか

 1920年代のイギリスを舞台に,陸上短距離走に優れた才能を持つユダヤ人とそのライバルの2人の青年が,オリンピックで優勝するまでを描いた感動的ドラマ。アカデミー作品・脚本・作曲・衣装デザイン賞を受賞した名作・・・と言われています。テーマ曲が超有名で,たしかに音楽は名曲だとは思いますが,肝心の映画の方は,僕には理解できませんでした。

 1920年代というはるか大昔なので,オリンピック(1924年のパリ五輪らしい)の競技方法は今と全然違って素朴。短距離走のスターティングブロックなんかもなく,スコップでコースに穴を掘っていたのには驚きました。それはともかく,普通の外国映画だったら,白人がいたり黒人がいたり肥満の人がいるのが当たり前の光景。でも,この映画の大学寮の学生は,全員が白人で,全員がスリムで顔が面長。肥満の人や丸顔の人は一人もいません。時代が時代とはいえ,みんなが同じような顔で,ちょっとキモかったです。

 そして,100m走の予選日が「安息日」と重なったために出場するか欠場するかで悩む選手。宗教上の理由で安息日にはスポーツはできないということだそうですが,個人の信仰の問題とはいえ,これも僕にはちょっと理解できない世界です。

 ユダヤ問題・アマチュア精神の問題など,きわめてマジメなテーマを扱った映画だと思いますが,英国人独特の「格調高さ」が鼻につくこともあり,ちょっと僕には理解できない映画でした。

2.光の雨(2001年,日本)
 原作:立松和平
 監督:高橋伴明
 出演:萩原聖人,裕木奈江,山本太郎 ほか

 1972年の連合赤軍によるリンチ事件を題材にした立松和平氏の小説「光の雨」を映画化したものですが,元々の題材「赤軍リンチ事件」が実話であり,この映画の中で「光の雨」を映画化し,映画のメーキングを作るシーンもあり,しかも映画の制作途中で監督が失踪する事件が発生して映画制作が中止・再開され,未完成の映画を映画の中で完成させるなど,どこまでが実話で,どこまでが映画の中の「実話」で,どこまでが映画の撮影シーンなのかが混乱し,とても不思議な感覚に陥る映画です。メーキングのためのインタビューシーンは本物のインタビューなのかこれも台本なのか,混乱してしまいます。

 連合赤軍メンバー内の重要なキーワードは「総括」と「自己批判」ですが,映画の中で俳優が「自己批判」するなど,ちょっと怖くてわけがわからなくなったりしますが,それにしても,このリンチ事件はおぞましいです。なんでこうなってしまうのか,僕の理解を超えた世界です。現実にあった事件の内容をすでに知っていても,この映画のリンチのシーンはショッキングで,非現実的なホラー映画よりもよほど恐ろしい。ラストシーンで「あ,これは映画だったんだ」と現実の正常な世界に戻してくれるので救われます。なかなか見ごたえのある映画でした。

 話のついでに,1970年の連合赤軍による「よど号」ハイジャック事件の新聞を紹介↓

19700401
  (1970年4月1日付 朝日新聞 東京本社版 朝刊)

 この事件は,日本国内で初めてのハイジャックと言われており,ハイジャック機が北朝鮮に飛ばされるなど,衝撃的な事件でしたが,新聞の見出しが「乗取り日航機・・・」となっているように,当時は「ハイジャック」ということばは一切使われていませんでした。

 「ハイジャック」ということばが使われるようになったのは,この事件の発生以降だったと思いますが,ちなみに,ハイジャックの「ハイ」というのは,「high」=「高い所を飛ぶ」=「飛行機」という意味ではなく,駅馬車強盗が駅馬車の御者を呼び止める時に「Hi,Jack!」(やい,おめぇ)と声をかけたことから来ていて,対象が船でも車でも,乗り物を乗っ取る行為はすべて「ハイジャック」というのが本来の語源だそうです(Wikiより)。知らなかった~。

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