カップめん騒動
神奈川県藤沢市のスーパーで販売された日清食品の「カップヌードル」に防虫剤が混入し,食べた女性が嘔吐や舌のしびれなどを発症。また,神奈川県横須賀市の生協で販売された「CO・OPカップラーメン」からも殺虫剤の成分が検出されたというニュースがありました。
これらのカップめんが「実は中国で生産されていた」というオチはなかったわけで,どちらも日本国内の工場での生産。「カップヌードル」は茨城県取手市の日清食品工場で製造され,「CO・OPカップラーメン」の方は埼玉県嵐山町にある明星食品の工場で製造されていたものだそうです。
ところで,取手市にある日清食品の工場にはカップヌードル型の煙突があり,煙突の煙はカップヌードルから湯気が上がっているように見え,なかなか面白いです。JR常磐線の車窓からもよく見えます。この写真は,たとえばこちらのブログで紹介されています↓
http://blog.goo.ne.jp/cocoro110/e/6c89a582ea783892e22e0401c8e16733
この白い煙が,ただの湯気なのか排気ガスなのかはわかりませんが,この煙突のデザインはなかなかセンスいいと思います。たとえこの煙突から有害排気ガスを出していたとしても,僕はこのセンスはけっこう好きですね。
話を元に戻して,「カップヌードル」を販売したにスーパー対して,保健所は賞味期限や製造所が同一の他の日清食品製のカップめんの販売自粛を指導。製造元の日清食品も,問題の商品と同じ日に同じ工場で作られた商品の自主回収に乗り出したとか。また,日本生活協同組合連合会は,「CO・OPカップラーメン」を扱っている全国の加盟生協に,5品目のカップラーメンを店頭から撤去するよう要請したらしい。
現時点では薬物混入経路が不明なため,安全確保のために商品を撤去するのはやむを得ないのかも知れませんが,こういう事件が発生するたびに関連商品を即回収というのは,なんか違うと僕は思います。食料品に対して,もし誰かが故意に異物を混入させたな場合は(この事件もたぶん故意によるものでしょう),まず防ぎようがない。注射器のような先の細いもので液体を注入したら,カップめんに限らずどんな商品にでも簡単に混入できてしまいます。その意味では,食べる部分がむき出しになっている野菜や果物や魚貝類などの方が,カップめん以上によほど危険と言えます。
誰がどういう意図でどの商品に混入させたのかがわからない限りは,回収すべき商品の範囲を決めるのは容易じゃありません。同じ種類の商品だけを回収するというのは気休めにすぎないと言えます。スーパーなどの店頭で混入した疑いがあるなら,そのスーパーの食料品すべてを撤去するのがスジということになってしまいます。さらに言えば,中国製冷凍餃子が問題になった際に「中国製冷凍食品は撤去」と判断したような人は,今回の事件を受けて「日本製のカップめんはすべて撤去」と判断するのでしょうか。そう考えると,事故が起こったからといって短絡的に関連商品を関連店舗から撤去するというのは,やはり無理があると思います。
ということで,故意に異物を混入するというのはまったく許し難い犯罪ではありますが,食品を購入するということは,どこで何を買ってもある一定のリスクを伴うということを消費者は認識するしかないのかも。そして,人口が10倍多い国では,確率的に事件の件数も当然10倍多くなるということでしょう。
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