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2008年9月 7日 (日)

総裁選の報道

 福田総理が麻生氏と町村官房長官に辞任を打ち明けた時の様子をメディアは報じていますが,それによると,福田総理は「任期ぎりぎりまで解散するつもりはなかったが,政局によっては,追い込まれて解散になる可能性はある。ならば先手を打って,こちらに余裕がある状態で,勝てる態勢を作るべき。民主党の代表が変わらないのであれば,自民党が先に変わって主導権を握るべきだ」と。つまり,総理が国会開会前に辞めれば,新しい首相が内閣支持率の高いうちに解散・総選挙に打って出る戦略が立てられるとの狙い。そして,その狙いどおり,総裁選は多彩な候補者の立候補表明により民主党はかすみがちとなり,勢いづく与党内では臨時国会での「冒頭解散論」も強まってきているとか。

 う~~ん,なるほど,それが目的だったんですね。さすがにしたたかだとは思いますが,辞任会見ではそんなことは一言も言わず,全然別の理由をこじつけて説明するあたり,やはり福田さんは相当のタヌキでしたね。それにしても,辞任の真の理由が,国民のためとか国家のためとかでなく,自分の党が選挙で勝つためというのは,なんとも情けないです。

 そして,この点を批判するでもなく,タダで自民党総裁選の広報をしっかりしてあげているメディアには,今さらながらがっかりです。たとえば最近3日間(9/4~6)の各新聞社ホームページの政治関連記事の件数を見ると,朝日新聞は,44件のタイトルのうち,自民党総裁選関連が15件,他の政党の動向に関するものが5件という状況。Webニュースは無料だしそれでもいいですが,9月5日付朝刊のトップニュースのように(東京本社13版の場合),有料の紙媒体の新聞で,党員にしか投票資格のない総裁選の広報をするというのはなんとも許せないです。

 なお,毎日新聞Webの場合は,9/4~6の3日間の政治関連記事83件のうち自民党総裁選関連が12件,他の政党の動向に関するものが11件と,朝日に比べると比較的おとなしいと感じました。そして,読売新聞Webは,政治関連記事21件のうち自民党総裁選関連が13件,他の政党の動向に関するものは0件。さすがに「政府広報誌」とか「自民党機関誌」と揶揄されている新聞だけのことはありますね。

 メディアがこんな状態だから,我も我もと総裁選に立候補する議員が出てくるのかも知れません。「なんであんたが?」と,何か勘違いして出てきている人もいるように思えますが,総選挙を前にしてタダでメディアに露出できるんだったら,そりゃ「立候補表明しなきゃ損」だという考えには納得です。「とにかく露出した者の勝ち」とならないよう,メディアには節度ある報道を切にお願いしたいものです。総裁選の結果だけ報道してくれたらそれで十分だと僕は思っています。

 過去の関連記事:
  自民党総裁選挙(2007年9月17日)
  民主党代表選挙(2008年8月24日)

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