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2008年9月13日 (土)

転校生

 子どもの頃,学校に転校生がやって来た時って,なんだかワクワクしたような記憶があります。僕自身は転校の経験はありませんが,できれば一度は経験してみたかった。それまでの学校生活の思い出もイヤな記憶もすべてリセットしてゼロからスタートできる転校生がうらやましかったものです。

 ということで本日は,最近テレビやDVDで見た「転校生」関連の映画3本の感想を。

1.転校生 - さよなら あなた -(2007年公開)
  監督:大林宣彦
  原作:山中恒
  出演:蓮佛美沙子,森田直幸 ほか

 「転校生」といえば,大林宣彦監督の「尾道三部作」の一つ(1982年版)が有名です。何かの拍子に2人の人間の心とカラダが入れ替わってしまうというストーリーで,しかもそれが思春期の男女のため,入れ替わった後のドタバタがコミカルに描かれています。そして,戸惑いながらも相手に対するいたわりや思いやりの感情が芽生えていくという展開は見事で,特に男女を演じた二人(小林聡美,尾美としのり)の演技は出色でした。

 そして,この「転校生 - さよなら あなた -」は,同じ大林監督によるリメイク版ですが,前作が映画の最後に男子生徒が尾道から出て行くのに対して,この映画では,映画の冒頭で男子生徒が尾道から長野に転入してきます。これは,観客に前作との連続性を意識させるようにしたのでしょうか。

 男女が入れ替わるストーリーは前作同様ですが,その後の展開は大きく異なっています。ストーリー的にはちょっと「???」なのと,超広角・ローアングル・傾いたカメラなど,極端なカメラワークがちょっと鼻につきます。前作の素晴らしさを改めて認識させてくれた映画というのが正直な感想。でも,紅葉風景などの映像がとても美しく,この映画の舞台の長野にしても,尾道にしても,大分にしても,大林作品の映画というのは,ロケ地の美しさを見事に表現していて,必ずその土地へ行ってみたい気持ちにさせてくれます。

 それにしても,もし男女のカラダが入れ替わるようなことが本当にあったら,本来同性である異性を見て自分の心やカラダがどう反応するのかなと,エッチなオヤジとしては,どうしてもそっちの方に興味が移ってしまいます(笑)

2.狼少女(2005年公開)
  監督:深川栄洋
  出演:鈴木達也,大野真緒 ほか

 正確な時代設定はわかりませんが,懐かしい昭和の頃で,神社に見せ物小屋がやってくるなど,ノスタルジックな雰囲気が満載です。ストーリーは,都会から転校してきた少女と男子小学生との交流を描いたものですが,とても切なくて悲しい物語。

 そして,この転校生は,頭が良くて明るくて美人で,いじめっ子に対して毅然と立ち向かう,オトナが見ても「かっこいい!」と思える理想的な性格。「転校生」に対するポジティブなイメージを全開にした少女といえるでしょう。これ以上はネタバレになるので割愛しますが,オススメの映画です。

3.天然コケッコー(2007年公開)
  監督:山下敦弘
  原作:くらもちふさこ
  出演:夏帆,岡田将生 ほか

 舞台は,小中学校合わせて生徒が6人しかいない過疎の村。そして,東京からこの分校に転校してきた中学2年の男子生徒と同級生の少女との淡い恋の物語 というベタなストーリー。この映画の舞台のような,生徒よりも教師の方が多い少人数の学校教育というのも,独特の「和気あいあい感」があってイジメも起こりにくく,なかなかいいものだと,ちょっぴりうらやましかったです。

 それにしても,転校生が魅力に乏しい平凡人だったら映画にならないからか,「都会から来たかっこいい転校生に心ときめく」というのが転校生ものの定番のようですね。ストーリーは平坦で,起伏も意外性もない映画でしたが,なんとなく心に残る映画でした。

 余談ですが,映画の舞台となった架空の村は島根県らしいですが(エンドロールにも「浜田市民の協力」と出ていた),映画のセリフでしきりに「おーきに」(ありがとう の意味で)を連発していました。近畿地区だけでなく島根県あたりでも「おーきに」って使うんでしょうか。知りませんでした。

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