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2008年9月28日 (日)

こんな辞め方も

 昨日の「辞める理由」の続編です。中山国土交通相が大臣就任わずか5日で辞任(戦後2番目に短い記録とか)。大臣に就任したら,自分の所轄に全然関係ない内容にもかかわらず,言いたいことだけ言ってぱっと辞めてしまう・・・こんな辞め方もあるんですね。面白すぎます。しかも,中山氏が辞めた理由は「国会審議への影響を回避するため」で,例の日教組発言に対しては撤回も謝罪もするつもりはないらしい。

 2日前にも書いたように,全国学力テストを実施した目的が「日教組の強いところは学力が低いという中山氏の持論を証明するため」だったというのは,多くの関係者や生徒を欺く行為であり,巨額の税金の無駄遣いという点でも,これについては許し難いと思っています。でも,中山氏の発言を批判しているマスコミも野党も,この点についての批判はほとんどなく,なんだか外しているように感じます。まあ,この点は僕の感覚がずれているのかも知れませんが。

 この中山氏の日教組発言に対しては,日教組の実態がどうで,何が問題なのかといった事実が一般人にはほとんど伝わってこないため,僕は否定も肯定もできません。かつて僕が中高生だった頃は,土地柄もあり時代も時代だったので,日教組の組織率が高く,ほとんどの教師が組合員だったと思いますが,組合員教師が特別に目立った行動をしているという印象はなく(たまにストライキはありましたが),むしろ非組合員の教師の方にちょっと変人が多かったかなという程度の印象でした。そして今,自分の子供を小中高に長年通わせていますが,日教組が問題だという具体的な事例はこれまで何一つ耳に入って来ていません。

 中山氏のような政治家だけでなく,世の中には日教組の存在を問題視している人が多いようですが,右翼の街宣車が日教組批判をしているのと同レベルの内容しか僕には聞こえてきません。この機会にぜひ,具体的な事例や正確なデータをきちんと国民に開示し,なぜ「日教組の解体」が必要なのか,なんらかの法的手段なり法改正が必要なのかを,ぜひ論理的に明らかにして欲しいものです。

 ちなみに,「全国学力テストにより日教組の強いところは学力が低いということが証明できた」という「中山説」に対して,朝日新聞は「成績トップの秋田の日教組の小中学校組織率が5割超で全国平均(34.1%)を大きく超えるなど,全体的な相関関係はうかがえない」と報じていました。以下asahi.comから引用↓

 教員採用不正事件を引き合いに出しながら中山氏がやり玉にあげた大分は,小中学校の日教組の組織率が6割を超える。今年の全国学力調査では,小6,中3の全科目で,平均正答率が全国平均を下回った。この点だけをみれば発言は「当たっている」ようにもみえるが,科目によって結果はばらつく。小6国語Aでは全国平均と2.9ポイントの差が付いたが,小6算数A,中3国語Aでは,わずか0.2ポイント差だ。
 では,調査の成績が良かったところはどうか。中山氏の出身地で選挙区でもある宮崎は,小6の2科目と中3の全科目が全国平均を上回るまずまずの成績で,組織率は1割未満。ところが,小6の全科目でトップ,中3もすべて上位3位に入った秋田の組織率は5割以上。組織率が9割近くと全国トップを誇る福井は,中3の3科目で1位だった。
 「中山説」では,成績の低いところは日教組が強いはずだが,小6,中3の全科目で最下位だった沖縄の組織率は4割弱にとどまる。中3の全科目でワースト2位だった高知に至っては1割に満たず,何ともバラバラだ。

Photo

 ということで,これを読んだだけでは僕にはよくわかりませんが,いずれにしても,日教組の問題点を証明する手段が生徒に対する全国学力テストというのは,あまりにも短絡的でばかげていると思います。中山氏には,このテストのために使った税金を返せと言いたいぐらいの気分です。日教組の問題点を指摘したいのなら,教師全員に対して適正テストをするとか,教師の勤務状況を確認して組合活動との関係を調べるとか,違う方法がいくらでもあったと思いますよ。

 過去の関連記事:いろんな先生(2006年11月4日)

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2008年9月27日 (土)

辞める理由

 政治家が辞める理由って人それぞれですが,特に最近は怪しげな理由で辞める人が多いものだと感じます。

 福田首相が辞めたホントの理由は,辞任会見で釈明していた内容とはちょっと違っていて,既に報じられているとおり「自民党を選挙で勝たせるため」というのが最大の理由でした。自分の党の都合で,党首を辞任するだけでなく総理大臣まで簡単に辞めてしまうという神経にはホントあきれます。

 汚染米問題で19日に引責辞任した福田内閣の太田農林水産相もホントわけわからなかったです。この日に突然辞める理由ができたと思えないし,しかもわずか5日後には新内閣誕生の予定で,何もしなくても自然に辞めることになるのはわかっていたはず。たった5日間だけのために,手間のかかる大臣交代手続きなんかしなくてもよかったのにと思います。結局はこの辞任も選挙対策ということなんでしょう。そして,たった5日間とはいえ,この間の農林水産相は官房長官が兼任。兼任可能ということは,元々いてもいなくてもよかった,ていうか,いない方がよかったってことなんでしょうか。

 25日には,小泉元総理が次期衆院選には立候補せずに引退すると大きく報じられていました。そして,実の子供(チルドレン)の中から,秘書をしている次男を後継者に指名したとか。周囲から推挙されたとかいうのならともかく(たとえ推挙されても遠慮するのが親としてのマナーだと思いますが),自分で自分の息子を指名するとは,なんとも大胆な人です。

 この後継指名に関しては,内外から厳しく批判されているようですが,単に小泉氏はその程度の人物だったということで,それはそれで本人の勝手でしょう。ただし,党公認として立候補できるかは小泉氏が決める問題ではなく,党が適切に判断すべき問題ですね(もちろん無所属で立候補するのは勝手ですが)。この次男氏の政治家としての資質について僕は知りませんが,最終的には良識ある有権者がきちんと判断すればいいこと。いずれにしても,選挙になったらマスコミがこの次男氏に対して過剰な報道をするかと思うと,今から頭が痛いです。

 それはともかく,小泉氏は総理を辞めてからはこの次男氏を従えて選挙区を回って地ならしをしていたとも言われており,準備万端でぬかりなくこの機会を待って引退するというのは見え見え。つまり,議員を引退する本当の理由は「息子に跡を継がせるため」ということなんでしょう。にもかかわらず,この引退表明を「鮮やか,潔い,最高!」(武部勤元幹事長)みたいに絶賛する人が多いのには笑えます。

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2008年9月26日 (金)

問題発言

 中山国土交通相が報道各社のインタビューに対して「問題発言」を連発したと報じられていました。タダの国会議員の時には何を発言しても責めずに「何でもアリ」なのに,大臣になったとたんに発言の一字一句を問題視するマスコミにはウンザリですが,それでも,中山大臣の「全国学力調査」の発言はちょっと許せません。以下,発言内容の抜粋↓

 「大分県の教育委員会のていたらくなんて日教組ですよ。日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ。私は(文科相時代に)なぜ全国学力テストを提唱したかと言えば,日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ。調べてごらん。だから学力テストを実施する役目は終わったと思っている」(asahi.comより)

 要するに,「大分県教育委員会の問題は日教組が原因」「大分県の学力が低いのは日教組の問題」「日教組の強いところは学力が低い」というのが中山大臣の持論らしい。まあ,そう考えるのはご本人の自由ですが,「全国学力テストを実施した目的は,日教組の強いところは学力が低いということを証明したかったから」「それが証明できたから学力テストの役目は終わった」との発言には驚きです。

 あれだけ賛否両論あったにもかかわらず,多額の税金を使って実施した全国学力テストの目的が,こんな目的だったというのは信じられません。そういう目的なら,最初からそれをきちんと説明した上で実施を決定すべきでしょう。そして,仮にそれが「証明」されたとして,何をどのように政策に反映するつもりだったのでしょうね。よくわかりません。こんなテストに付き合わされた子どもたちも,いい迷惑だったと思いますよ。

 大阪府の吹田市教育委員会が「過当競争につながる」として全国学力調査の市町村ごとの結果を公表しないと決定したことに対して,大阪府の橋下知事は「吹田市長は教育に関して理解がない。吹田市の子どもたちがかわいそう」などと吹田市を批判したという話題が最近ありましたが,この学力調査の「目的」を考えると,こんな大阪府の論争もまったくトンチンカンだったということなんですね。笑えます。

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2008年9月22日 (月)

闇の子供たち

 タイを舞台に子どもの人身売買や渡航移植の問題を描いた映画「闇の子供たち」(監督:阪本順治,出演:江口洋介,宮崎あおい,妻夫木聡 ほか)が,「内容が不適切」とするタイ政府観光庁などの判断により,9月23日開始のバンコク国際映画祭で上映中止となり,タイ国内の映画館での上映も困難になったという話題がありました。

 この映画は,日本国内では8月から公開中で,僕も最近見ました。ストーリーは,臓器密売にタイの貧困家庭の子どもが巻き込まれていることを突き止めた日本人記者の取材活動と,人身売買で捕われた子どもたちをNGOメンバーが救出しようとする話。内容はもちろんフィクションですが,描写がなかなかリアルなため,とても切なくて悲しくて重苦しい映画です。

 人身売買,臓器提供,外国人への売春,そしてエイズ感染によりゴミ同然に捨てる・・・同じ人間が,幼い子どもにこんなひどい仕打ちをするというのはショックで,ホラー映画なんかよりもよほど怖い映画だと感じました。いくらフィクションとはいえ,タイ政府が「国民に見せたくない映画」と判断したのも,なんだか納得できます。

 ちょっと「ありえない」というシーンが多かったのと,「こんな結末でいいの?」という点が少し気になりましたが,買春する外国人の醜さ・気持ち悪さが上手く描けていたし,テーマがテーマだけに極めてマジメに作られていて好感の持てる映画だったというのが僕の感想です。

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2008年9月20日 (土)

赤旗配布に有罪判決

 2005年9月の総選挙の投開票日前日に,東京都内の警視庁職員官舎の集合ポストに共産党機関紙「しんぶん赤旗」の号外を配ったとして,国家公務員法違反(政治的行為の制限)の罪で在宅起訴された厚生労働省元職員に対し,東京地裁は求刑通り罰金10万円の判決。この裁判は,公務員の政治的活動を禁じた法律の規定が表現の自由を定めた憲法に違反するかなどが争点となっていたそうです。

 この手のニュースには必ず反応してしまう僕ですが,一つ言えることは,公務員の政治的活動については,公務中はもちろん私的な時間でも法律で制限されているのは事実。その意味で,この元職員の行為は,たしかに国家公務員法違反に当たると思います。ただし,この法律が憲法に違反しているかどうかに関しては,僕の個人的な意見は違憲(ギャグか)。公務時間中は当然禁止されるべきですが,公務時間外まで個人的活動を禁止するのは行き過ぎだと思います。公務に差し支えない時間外であれば,赤旗を配布しようと自民党の機関誌を配布しようと個人の自由であるべきと考えます。

 それはそれとして,やはり気に入らないのは,この手の事件が必ずそうであるように,警察・検察が特定の政党を狙い撃ちしたという点。配布したのが赤旗でなく民主党や自民党の機関誌だったら,まず摘発されなかったでしょう。この裁判で検察側は,「政治的偏向の強い行為で国民の信頼を著しく害するおそれがあった」と訴えていたそうです。広く「政治的活動」と言わずに「政治的偏向の強い行為」と主張している点が,まさに検察の「偏向」した主観で特定政党のみを摘発対象としたものといえるでしょう。

 そしてもう一つ問題なのは,この元職員は住居侵入の疑いで現行犯逮捕され,国家公務員法違反で追送検されたものの,このうち住居侵入罪については「軽微」として検察側は不起訴処分としていた点。昨年12月に,マンションに入って共産党のビラを配布した行為に対して「住居侵入罪」として罰金5万円の有罪判決が出た裁判がありましたが,この裁判のように,ある裁判では住居侵入罪で立件しておきながら,本件の場合は住居侵入罪を見送って,より裁判に勝てる可能性の高い国家公務員法違反での起訴。つまり,公正中立にすべての違反者を処分するのが目的ではなく,この元職員を有罪にすることが目的であって容疑はなんでも良かったということを示していると言えるでしょう。

 特定政党を狙い撃ちするのを目的に,5万円や10万円の罰金刑という軽微な犯罪の立件のために,相当額の捜査費や裁判費を税金から投入するという警察・検察のやり方には,非常に憤りを感じます。

 過去の関連記事:
  公務員の政治活動(2006年7月2日)
  公務員の地位利用(2007年3月27日)
  逆転有罪判決(2007年12月13日)

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2008年9月16日 (火)

政界再編?

 民主党の小沢代表は,国民新党との選挙協力のあり方について,「いくつかの選挙区で競合しているので徹底的に調整したい。(合併して)一つになることも選択肢だ」と述べ,総選挙前の両党合併も視野に入れて調整することを明らかにしたらしい。

 まあ「どうぞお好きに」って感じの話題です。元自民党員から元社会党員までの,いろんな考えを持った人が集まった民主党なので,さらに国民新党といっしょになってもならなくても,何も変わらないでしょう。ただ,合併するなら総選挙前に実施して,新しい体制で選挙に臨んで有権者の判断を仰ぐのが正しいやり方だと思うので,単に選挙協力の一環で出た話とはいえ,「総選挙前に合併」というのはぜひ守って欲しいものです。

 これは他の政党も同じ。選挙の結果によって政界を再編するというのは有権者の意思を無視するものであり,許せません。政界再編をするなら,衆院解散後の総選挙前のタイミングで実施するべき。そうでない場合には,いったん議員辞職してから党籍を変更するのがスジです。

 そいういえば,福田総理の辞任騒動ですっかりかすんでしまった感がありますが,8月に,民主党を離党した参院議員2人と無所属の参院議員2人の計4人で「改革クラブ」という,新党だか部活だかよくわからないクラブを結成したという話題がありました。一夜で離党を撤回して元に戻るという支離滅裂な姫井議員は無視するとして,2人の民主党議員(名前すら覚えていませんが)は比例区選出らしい。党の得票で当選したと考えるのが自然な比例区選出議員が,党籍変更後も議員にとどまっているという神経が,僕にはちょっと信じられません。

 過去の関連記事:こんな政治制度に(2008年6月22日)

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2008年9月15日 (月)

敬老の日

 今日は敬老の日。厚生労働省の発表によると,国内最高齢は沖縄県の113歳の女性で,全国の100歳以上の高齢者数は9月末時点で36,276人になり38年連続で過去最多を更新中で,今後も増加は続くだろうとの見通し。「90歳で定年」「90歳から年金支給開始」なんていう時代が,いずれ来るかも知れませんね。

 長寿というのは大変おめでたいことであり,高齢者に敬意を表するのは当然の礼儀だと思いますが,じゃあ自分は長生きしたいかというと,僕はそうは思いませんね。どっちかというと,今を楽しく生きられたらいいと思っているし,長生きするために節制しようとも思いません。60歳ぐらいまで生きたらもう十分かなと思っています。したがって,「退職金も年金もいらないから,今楽しむためのカネくれよ!」って思うし,年金保険料などの今現在の負担を少なくして欲しいという思いが強いです。

 そして死ぬ時は,できるだけ周囲に迷惑をかけずに,苦しまないで,なるべく肉体的損傷を負わずに,一瞬のうちに安らかに死にたいものです。こんな理想的な死に方ができれば,60歳といわずいつ死んでもいい。極端なことを言えば明日死んだとしても悔いはありません。人生いろいろ,会社もいろいろ,そして生死に対する人の考え方もいろいろ。とにかく長生きしたいという人もいれば,早死でもいいのでとにかくぽっくり逝きたいという人もいるでしょう。それはそれで人それぞれの人生であり,尊重したいと思います。

 ということで,僕自身は,いつ死んでも困らないように,というか,なるべく周囲に迷惑がかからないように,準備は怠っていません。具体的には,預金やクレジットやローンや保険などがどうなっているのか,残された家族がわかるようにきちんとリストに整理しているし,万一の場合の連絡先とか,葬儀のやり方とか,遺影はこれを使ってとか,そういった事務処理的な内容を書き留めています。ここまで冷静に準備できる自分がちょっと恐いけど,これは,10年前に亡くなった僕の父親がきちんと記録を残してくれて遺族が大変助かったという経験から,そうしているものです。

 長寿を祝う日にこんな内容で,大変失礼しました。

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2008年9月13日 (土)

転校生

 子どもの頃,学校に転校生がやって来た時って,なんだかワクワクしたような記憶があります。僕自身は転校の経験はありませんが,できれば一度は経験してみたかった。それまでの学校生活の思い出もイヤな記憶もすべてリセットしてゼロからスタートできる転校生がうらやましかったものです。

 ということで本日は,最近テレビやDVDで見た「転校生」関連の映画3本の感想を。

1.転校生 - さよなら あなた -(2007年公開)
  監督:大林宣彦
  原作:山中恒
  出演:蓮佛美沙子,森田直幸 ほか

 「転校生」といえば,大林宣彦監督の「尾道三部作」の一つ(1982年版)が有名です。何かの拍子に2人の人間の心とカラダが入れ替わってしまうというストーリーで,しかもそれが思春期の男女のため,入れ替わった後のドタバタがコミカルに描かれています。そして,戸惑いながらも相手に対するいたわりや思いやりの感情が芽生えていくという展開は見事で,特に男女を演じた二人(小林聡美,尾美としのり)の演技は出色でした。

 そして,この「転校生 - さよなら あなた -」は,同じ大林監督によるリメイク版ですが,前作が映画の最後に男子生徒が尾道から出て行くのに対して,この映画では,映画の冒頭で男子生徒が尾道から長野に転入してきます。これは,観客に前作との連続性を意識させるようにしたのでしょうか。

 男女が入れ替わるストーリーは前作同様ですが,その後の展開は大きく異なっています。ストーリー的にはちょっと「???」なのと,超広角・ローアングル・傾いたカメラなど,極端なカメラワークがちょっと鼻につきます。前作の素晴らしさを改めて認識させてくれた映画というのが正直な感想。でも,紅葉風景などの映像がとても美しく,この映画の舞台の長野にしても,尾道にしても,大分にしても,大林作品の映画というのは,ロケ地の美しさを見事に表現していて,必ずその土地へ行ってみたい気持ちにさせてくれます。

 それにしても,もし男女のカラダが入れ替わるようなことが本当にあったら,本来同性である異性を見て自分の心やカラダがどう反応するのかなと,エッチなオヤジとしては,どうしてもそっちの方に興味が移ってしまいます(笑)

2.狼少女(2005年公開)
  監督:深川栄洋
  出演:鈴木達也,大野真緒 ほか

 正確な時代設定はわかりませんが,懐かしい昭和の頃で,神社に見せ物小屋がやってくるなど,ノスタルジックな雰囲気が満載です。ストーリーは,都会から転校してきた少女と男子小学生との交流を描いたものですが,とても切なくて悲しい物語。

 そして,この転校生は,頭が良くて明るくて美人で,いじめっ子に対して毅然と立ち向かう,オトナが見ても「かっこいい!」と思える理想的な性格。「転校生」に対するポジティブなイメージを全開にした少女といえるでしょう。これ以上はネタバレになるので割愛しますが,オススメの映画です。

3.天然コケッコー(2007年公開)
  監督:山下敦弘
  原作:くらもちふさこ
  出演:夏帆,岡田将生 ほか

 舞台は,小中学校合わせて生徒が6人しかいない過疎の村。そして,東京からこの分校に転校してきた中学2年の男子生徒と同級生の少女との淡い恋の物語 というベタなストーリー。この映画の舞台のような,生徒よりも教師の方が多い少人数の学校教育というのも,独特の「和気あいあい感」があってイジメも起こりにくく,なかなかいいものだと,ちょっぴりうらやましかったです。

 それにしても,転校生が魅力に乏しい平凡人だったら映画にならないからか,「都会から来たかっこいい転校生に心ときめく」というのが転校生ものの定番のようですね。ストーリーは平坦で,起伏も意外性もない映画でしたが,なんとなく心に残る映画でした。

 余談ですが,映画の舞台となった架空の村は島根県らしいですが(エンドロールにも「浜田市民の協力」と出ていた),映画のセリフでしきりに「おーきに」(ありがとう の意味で)を連発していました。近畿地区だけでなく島根県あたりでも「おーきに」って使うんでしょうか。知りませんでした。

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2008年9月10日 (水)

標準報酬の改ざん

 経営難により保険料滞納に陥った会社が,会社負担分の厚生年金保険料を引き下げるために,従業員の標準報酬額を改ざんしていた問題。これを社会保険事務所に指導されてやっていたというのには驚きです。今さら何があっても驚かない年金問題ですが,それにしても,この標準報酬額の問題に関してはわからないことだらけです。

 来年度は,加入者には過去のすべての標準報酬が記載された「ねんきん定期便」が送付されるそうですが,すでに年金を受給している人は対象外らしい。なんで受給者が対象外なのかは理解できませんが,それはともかく,記録を送付された人の場合でも,その金額が正しいかどうかなんてチェックしようがないでしょうね。

 社会保険庁は,コンピューターで管理する厚生年金の全記録を調べる方針を固め,標準報酬がある時点で半分以下に引き下げられるなど,改ざんの可能性がある不自然な訂正が見つかった場合には本人に通知するらしいですが,通知された加入者はどうすればいいねん? って思います。

 そもそも,標準報酬額が改ざんされたとして,具体的にどういう損害が発生しているのかがよくわかりません。改ざんされた結果,企業も個人も負担額が減ったのなら,それはそれでラッキーだと僕は思います。厚生年金は固定部分と報酬比例部分に分けられていて,その保険料と受給額との関係はよくわかりませんが,少なくとも,報酬が多い人ほど受給割合としては「割損」になるものだと僕は認識しているので,標準報酬額を低く改ざんされたなら,加入者にとってはトクしたことになるような気がしますが,これは間違っているでしょうか。

 それとも,本来は個人負担と会社負担が折半のところを,個人負担分はそのままで,会社負担分のみが下げられたということなんでしょうか。もしそうであれば,標準報酬額と徴収した保険料が合っていないはずなので,「不自然な減額」とかに限らず,機械的にすべての記録をチェックすれば簡単にわかると思いますが,そういうシステムになっていないんでしょうか。

 それとも,個人負担額は会社がきちんと天引きしたのに,会社が保険料を納める時に低い報酬額に見合った保険料しか納めなかったということでしょうか。もしそうだとすると,会社が納めるべき保険料の不足という問題だけでなく,従業員から天引きした保険料を会社が着服したということであり,窃盗罪などに該当するとんでもない事件ということになります。単なる保険料問題ではなく,刑事事件として告発すべき問題でしょう。

 今問題となっているのがいずれのケースなのか,報道だけではイマイチはっきりしません。この問題はホントわからないことだらけです。

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2008年9月 8日 (月)

車両のカラー

 本日は関西ローカルの話題。大阪市北区の中之島を貫く京阪中之島線(天満橋~中之島間の約3km)が10月19日に開業するそうです。そして,それに合わせて,京都にある「五条」「四条」「丸太町」3駅の駅名が,「清水五条」「祇園四条」「神宮丸太町」に変更されるらしい。後からできた「丸太町」はともかく,昔から馴染みある駅名「五条」「四条」が変わってしまうのは,元京都人としてはなんとも寂しい。京都市営地下鉄に同じ駅名の駅があるため,まぎらわしいので変更するのだと思いますが,そもそも後からできた地下鉄が京阪と同じ駅名を付けたのが間違い。地下鉄の駅名を最初から別の名前にして欲しかったです。

 それはともかく,中之島線開業に伴い,京阪の列車の種別は「快速特急」「特急」「通勤快急」「深夜急行」「快速急行」「急行」「通勤準急」「準急」「区間急行」「普通」の10種類になるそうで,特別料金がいらない列車の種別数が最も多かった東武鉄道と阪急電鉄の9種類を抜いて最多になるとか。でも,たとえば「通勤快急」と「快速急行」って何がどう違うのか,さっぱりわかりません。上に書いた順序で停車駅が少ないらしいですが,こんなの普通の人には絶対覚えられませんね。

 そして,中之島線への使用を前提として開発されたという京阪の新型車両3000系の写真がこれ↓

3000_2
(京阪電鉄ホームページより転載)

 紺と白のツートンカラーに銀色の帯。昔からの京阪らしさがなくなって,ちょっと寂しいです。京阪のホームページによると,この機会に全車両のカラーデザインを変更する予定らしい↓

Photo_2
(京阪電鉄ホームページより転載)

 ちなみに,僕が昔から馴染み深い京阪の電車は,特急カラーがこれ↓

8000_2
(2008年8月 四条駅)

 そして,特急以外の車両に使われいるカラーがこれ↓

1000_2
(2008年8月 丹波橋駅)

 この緑と黄緑の同系色のツートンカラーは渋くて大好きです。僕のブログのデザインは2色だけの単調で面白くないデザインですが,この2つの色は,実は京阪の車両のカラーをイメージしたものなんです。ということで,この懐かしい色の車両がなくなっていくのは超寂しいです。

 渋い色の電車といえば,僕が大好きな阪急電車の車両がこれ↓

6300

5300
(2008年8月 桂駅)

 小豆色だけの単調なカラーは,あまりにも地味すぎます。関西に住んでいた時は全然感じなかったけど,関東に移り住んでからは,たまに帰省して阪急の車両を見ると,この渋い色彩に圧倒されます。最近のJRや私鉄は,車体の塗装は少なくしてアルミ地をそのまま出すデザインが全盛のようですが,阪急のこのカラーはずっと守り続けて欲しいものです。

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2008年9月 7日 (日)

総裁選の報道

 福田総理が麻生氏と町村官房長官に辞任を打ち明けた時の様子をメディアは報じていますが,それによると,福田総理は「任期ぎりぎりまで解散するつもりはなかったが,政局によっては,追い込まれて解散になる可能性はある。ならば先手を打って,こちらに余裕がある状態で,勝てる態勢を作るべき。民主党の代表が変わらないのであれば,自民党が先に変わって主導権を握るべきだ」と。つまり,総理が国会開会前に辞めれば,新しい首相が内閣支持率の高いうちに解散・総選挙に打って出る戦略が立てられるとの狙い。そして,その狙いどおり,総裁選は多彩な候補者の立候補表明により民主党はかすみがちとなり,勢いづく与党内では臨時国会での「冒頭解散論」も強まってきているとか。

 う~~ん,なるほど,それが目的だったんですね。さすがにしたたかだとは思いますが,辞任会見ではそんなことは一言も言わず,全然別の理由をこじつけて説明するあたり,やはり福田さんは相当のタヌキでしたね。それにしても,辞任の真の理由が,国民のためとか国家のためとかでなく,自分の党が選挙で勝つためというのは,なんとも情けないです。

 そして,この点を批判するでもなく,タダで自民党総裁選の広報をしっかりしてあげているメディアには,今さらながらがっかりです。たとえば最近3日間(9/4~6)の各新聞社ホームページの政治関連記事の件数を見ると,朝日新聞は,44件のタイトルのうち,自民党総裁選関連が15件,他の政党の動向に関するものが5件という状況。Webニュースは無料だしそれでもいいですが,9月5日付朝刊のトップニュースのように(東京本社13版の場合),有料の紙媒体の新聞で,党員にしか投票資格のない総裁選の広報をするというのはなんとも許せないです。

 なお,毎日新聞Webの場合は,9/4~6の3日間の政治関連記事83件のうち自民党総裁選関連が12件,他の政党の動向に関するものが11件と,朝日に比べると比較的おとなしいと感じました。そして,読売新聞Webは,政治関連記事21件のうち自民党総裁選関連が13件,他の政党の動向に関するものは0件。さすがに「政府広報誌」とか「自民党機関誌」と揶揄されている新聞だけのことはありますね。

 メディアがこんな状態だから,我も我もと総裁選に立候補する議員が出てくるのかも知れません。「なんであんたが?」と,何か勘違いして出てきている人もいるように思えますが,総選挙を前にしてタダでメディアに露出できるんだったら,そりゃ「立候補表明しなきゃ損」だという考えには納得です。「とにかく露出した者の勝ち」とならないよう,メディアには節度ある報道を切にお願いしたいものです。総裁選の結果だけ報道してくれたらそれで十分だと僕は思っています。

 過去の関連記事:
  自民党総裁選挙(2007年9月17日)
  民主党代表選挙(2008年8月24日)

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2008年9月 5日 (金)

CMいろいろ

 昨日の記事で書いた「TSUTAYAのネット宅配レンタル」。このシステムを僕が知ったのはテレビのCMですが,TSUTAYAのCMで以前流れていたのは,ドラマの1シーンのような場面を演じる男女が,そのシーンとまったく関係のないセリフ「DVD・CDをネットでレンタル予約!」「あとは待つだけ!」「郵便受けに届き,返却はポストとカンタン!」とか叫ぶCMです↓
http://jp.youtube.com/watch?v=PAbX3yEPXEQ

 ばかばかしい反面,TSUTAYAがPRしたかった内容がしっかりと記憶に残るという意味で,成功したCMだと思います。同じTSUTAYAのCMでも,最近流れている料理シーンのCMは,僕にはちょっと「???」ですが。

 ばかばかしくって笑えるようなCMが僕は好きなんですが,有名なところでは,白い犬がしゃべるソフトバンクのCMですね。このCMには思わず笑ってしまいます。ただ,悲しいことに,そのCMを見たからといって,わざわざ携帯をソフトバンクに変えようとは僕は思いません。いくらインパクトあるCMを流しても,商品の種類によっては,それが販売実績につながる商品とそうでない商品があるということでしょう。

 反対に,嫌いなCMというのも多いです。僕が嫌いなCMは,断トツで「ドモホルンリンクル」のCMです。重苦しくて,暗くて,もたいぶっていて,あのCMを見るとなんだか説教されているようなうっとうしい気分になります。まあこれは,この化粧品に無関係な男性という立場だからかも知れませんね。ぜひ女性の意見を聞いてみたいところです。

 もう一つ僕が嫌いなCMは,大日本住友製薬のCM。「家族の気持ちで薬作りを考える」とかいうキャッチコピーで,井川比佐志さん演じる「おじいちゃん」が,孫の通う学校へ迎えに行くシーン↓
http://dsp-kazoku.net/#/cm/

 孫の女の子が傘を持つおじいちゃんの手に手を添えて相合い傘で下校するシーンですが,普通の人はこれを「微笑ましい」と感じるのでしょう。でも,心のゆがんだ僕は「ありえねー」「いやらしい」と感じ,かえって不愉快な気持ちになります。いずれにしても印象に残るCMだとは思いますが,このCMのスポンサー名をしっかり覚えている人がどれだけいるかは疑問。いかに会社名・商品名を覚えてもらうか,CMって難しいものだと思います。

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2008年9月 4日 (木)

ネット宅配レンタル

 TSUTAYAのネット宅配レンタル ・・・テレビCMでおなじみですが,「無料お試し」ができるってことで,会員登録してみました。

 どういうシステムかというと,たとえば「Aプラン」の場合,ネットで検索して借りたいDVDをパソコン上で予約リストに登録しておきます。登録できるのは最大20枚までで,希望の優先順を付けて登録します。この優先順と在庫状況に従って,まず2枚が自宅に送られてきます。これを返却すると,次の優先順の2枚が自動的に順次送られてくるというもの。月額1,974円の定額で,1ヶ月に最大8枚まで借りられます。また,「Mプラン」の場合,月額2,079円で,1ヶ月に借りられる枚数に制限はありません。ただし,一度に送られてくるのはAプラン同様に2枚ずつです。支払いはカード払いのみとなります。

 で,実際に借りてみました。まず,こんな感じの包装で送られてきます↓

Dvd

 DVDの梱包にしては薄い包装で,衝撃などに本当にだいじょうぶなのか,ちょっと心配なところです。そして,封を開けると,このように,返信先の宛先が書かれた面が出てきて,返信切手も貼られています↓

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 返却時は,この封筒に入れて封をしてポストに入れるだけで返却できるという寸法です。送られてくる時は佐川の「飛脚メール便」ですが,返却時は定形外郵便扱い。このためポストに入れるだけで返却できるという,なかなかのアイデア。

 借りたDVDに返却期限はないため,延滞料の心配はありません。通常のレンタル店での延滞料はけっこう高額で理不尽だと感じていたため,この点は助かります。月単位の定額制のため,長く借りていたらその分借りられる枚数が減り,代わりに延滞料は要らないというシステムですね。これも面白いアイデアだと感じました。

 ただ,8枚借りて月額1,974円(Aコースの場合)というのは,1枚あたり約250円。これを毎月繰り返すというのは,必ずしも安くはないでしょう。また,Mコースが枚数無制限といっても,1回に2枚ずつで,かつ送達時間ロスもあるので,結局は借りられる枚数に限度があるでしょうね。

 それにしても,借りたいDVDを自宅でネット検索できるというのはやはり便利です。一般のレンタル店の場合には,欲しい物がなかなか見つからなかったり,レアな作品の在庫がなかったりなど,かなり不満があります。この点,豊富な在庫からネットで検索できるのはホント便利だと感じました。また,たとえば女性店員に面と向かって借りにくいような商品でも,ネットであれば気にせず借りることができますよ(あくまでも「たとえ」です。念のため)。

 経営側にとっても,来客用の店舗が一切不要のため販売コストを大幅に下げられるでしょう。しかも,少ない拠点で集中的に在庫管理できるので,商品の稼働率が高く非常に効率のいいシステムだと思います。なかなかよくできたビジネスモデルだと感じました。

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2008年9月 1日 (月)

また総理辞任

 9月1日夜,福田首相は緊急に記者会見し,総理大臣を辞任する考えを表明。このテレビ中継を見ていましたが,会見の時間は質問時間を入れてもわずか15分ほど。結局,辞任の理由は僕にはイマイチわからなかったです。

 福田総理は,「自分が総理を続けている限りは民主党が反対するので前へ進まない。態勢を整えて臨時国会に臨み,事態を打開したい」みたいなことを言っていました。民主党のせいにするかのようなグチっぽい発言は,なんだか安倍前総理の辞任会見を彷彿させます。

 「安倍総理の突然の辞任と同じで無責任では?」との記者の質問に対しては,安倍前総理の辞任は健康上の問題であり,自分は違う」との回答。そうはいっても,安倍さんは辞任表明の時には健康上の問題であることを一言も言ってなかったので,今回の福田総理の辞任会見もなんとなく同じに見えてしまいます。

 それに,1ヶ月前に内閣改造した時はこの体制で臨時国会を乗り切ろうとしていたはずなのに,その時と何がどう変わって辞任が必要と判断するに至ったのかも,この会見だけでははっきりしませんでした。総理が代われば野党の対応が変わるとは思えないし,なんで内閣が交代するだけで事態が打開できると考えたのか,結局よくわかりません。

 いずれにしても,総理大臣が何度交代しても,解散総選挙がない限りは国会勢力は変わらないわけで,政局に大きな変化は出ないと思いますが,与党は,今の国会勢力を維持するために,当面は解散総選挙をするつもりはないようです。

 でも,解散がなくても来年9月には任期満了で総選挙を迎えます。となると,与党にとっては,内閣が交代する今のタイミングが総選挙のベストの時期だと思いますよ。というのは,誰が総理大臣になっても,内閣の支持率というのは,総理大臣の交代直後がピークで徐々に下がっていくのが通例。今新しい総理大臣を選んでも,1年後には今より支持率が下がっているのは確実。「失政」が何も指摘されない交代直後に解散総選挙をするのが与党にとっては一番有利なはずです。しかも,形上は「新内閣の信を問う選挙」ということになり,争点が明確となり,このタイミングでの総選挙は有権者にとっても受け入れやすいと思います。この当たり前のことが,与党は全然わかってないようです。逆に言えば,今このタイミングでの解散総選挙は野党にとっては最も不利。なのに,総理辞任後も相変わらず解散総選挙を要求している野党もイマイチわかってないなーと感じます。

 それにしても,今年の元日の記事で,僕は「今年も1回ぐらい総理大臣の交代がある」と予想しましたが,幸か不幸かそのとおりになってしまいました。

 過去の関連記事:新年を迎えて(2008年1月1日)

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