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2008年7月30日 (水)

タイブレーク制

 国際野球連盟(IBAF)は,野球の国際試合において,延長11回以降は無死走者一・二塁の状況から攻撃を始める「タイブレーク制」の導入を発表し,8月の北京五輪でも適用する予定とか。テレビ放映のために試合時間を短縮するのが狙いらしいです。

 この直前のルール変更に対して,全日本アマチュア野球連盟はIBAFに強く抗議しているそうですが,そもそもこのルール変更は,日本の社会人野球で採用しているタイブレーク制のことを連盟がIBAFに紹介したのがきっかけだったとも報じられています。

 それにしても,テレビ放映が目的でオリンピック開催直前にルール変更とは,恐れ入りました。各チームに対してはもちろん,公式記録員や審判などを含めた関係者に対して,本当に短期間でルール変更を周知できるんでしょうか。

 それはともかく,野球にタイブレーク制があるなんて,僕は初めて知りました。調べたところ,社会人野球のタイブレーク制は,延長13回以降でかつ試合開始から4時間を超えた場合に適用され,いきなり一死満塁から試合を行うものらしいです。北京五輪の場合は,延長11回以降は無死一・二塁の状態から始めることになるらしい。

 でも,僕のような古い人間にとっては,こんなのが野球と言えるの? というのが正直な感想。いきなり一死から始まったり,ヒットを打ってもいないのにいきなりランナーを置いたり,めちゃくちゃ違和感あります。個人記録との整合性が取れなくなるのも気色悪いです。また,極端な例ですが,それまで投手がパーフェクト・ピッチングに抑えていたとしても,タイブレーク適用回にいきなりランナーが出て,パーフェクトの記録は自動的に消えてしまうという問題もあります。

 野球というのは「下手をすると試合時間が無限に長くなる」という点で,たしかに珍しいスポーツですね。テレビ放映が普及した今の時代,テレビ中継には不向きなスポーツと言えるでしょう。そういえば,試合時間が無限に長くなるスポーツとして思い出すのは,かつてのバレーボール。サーブ権を獲得したチームがポイントして初めて得点になるルールだったため,サーブ権の移動ばかりでいつまでも試合が進まないということが,昔はよくありました。でもその後,バレーにはラリーポイント制が導入され,試合の進行がスピーディーになったようです。もっとも,このルール変更も,テレビ中継への対応が目的だったとか。このように,他の多くのスポーツはルールがどんどん変化しているのに対して,野球はルール変更が極端に少ないスポーツだと思います。良し悪しは別として。

 いずれにしても,本当に試合のスピードアップを実現したいのなら,いっそのこと「2ストライクで三振」(ていうか二振か)にルール変更しちゃうというのもアリかと思いますよ。それは極端としても,一定回数で打ち切っていったん引き分けにし,トーナメント戦などで決着が必要な場合には,サッカーのPK戦のように,試合終了後に別手段で決着を付ける方法を考えてもいいのではないでしょうか。たとえば「ホームラン競争」とか,いろいろアイデアはあると思いますよ。

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