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2008年7月20日 (日)

合否結果の事前通知

 大分県の教員採用試験や昇任試験での成績操作と贈収賄は論外として,大きな問題にはなっていませんが,教員採用試験での合否結果が事前に通知されていたというのも,なんだか「怪しい」と感じます。

 あるメディアの調べによると,教員採用試験の合否結果が受験生に届く前に,問い合せのあった国会議員の秘書や県議らに合否結果を事前通知していた教育委員会が17道県と4指定市にのぼり,発表後に連絡したり照会に応じたりする便宜供与も16教委にのぼっていたとか。また,この「事前通知」は,教員採用試験だけでなく,自治体職員や警察官の採用試験でも広く実施されていたことが明らかになっています。

 問い合せがあった人全員に対して公平に通知しているのなら問題ありませんが,県議などに対してのみ通知するというのはなんともいやらしいと感じます。もっとも,いったん断わっても「前例だ」と言われてやむなく教えたというケースもあるとのことで,教えた方の職員もそれなりに苦労はしているんでしょうね。

 やっぱり,事前通知を迫る議員側に問題があるんでしょうか。県議といっても言ってみれば県の一職員。県の幹部でもあるかのような特権意識を持って事前通知を要求するのは理不尽でしょう。また,合否情報を早く流しただけなのに「自分が採用してやった」みたいな発言をする議員もいるらしく,隅に置けません。

 議員の立場としては,「支持者から頼まれたら断れない」「働きかけが無理でも,本人に結果が届く前に結果が連絡できれば格好がつく」のような言い分があるらしい。でも,そういう口利きまがいのことが議員の重要な仕事だと思っているなら,とんでもない勘違いだと思います。支持者に頼まれて断れない議員というのも情けないものです。

 でもやっぱり,一番問題なのは議員に依頼する支持者の意識の低さだと思いますね。議員に頼むと合否結果がちょっとだけ早く知ることができる・・・たったこれだけの目的で議員に依頼する人なんていないでしょう。議員の口添えが合否に影響を与えるのを期待すればこそ依頼しているのは,ほぼ間違いないです。

 それに,議員がいきなり合否結果だけを問い合せるとはとても思えない。当然事前に「よろしく頼む」みたいな一言があったことでしょう。採用側がそれを圧力と感じず採用結果にまったく影響がなかったと断言できるんでしょうか。

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