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2008年5月17日 (土)

地震の話題

 中国の四川大地震に関する報道で,倒壊した中国の建築物を見て「日本ではありえない」みたいなコメントを出す専門家が必ずいますね。たしかに,耐震に関する日本の基準は中国よりも厳しいらしいですが,日本でも古い建物の耐震性は怪しいし,そもそも原発や一般の建物などで耐震偽装の問題が発覚したように,いくら基準が厳しくても本当の耐震性に関してはまったく信用できません。かつてアメリカの大地震で高速道路が倒壊した時も,日本の専門家は「日本の高速道路は絶対だいじょうぶ!」と太鼓判を押してましたよ。その結果が阪神・淡路大震災での高速道路の倒壊。外国の地震被害に関してエラソーに「日本ではありえない」というコメントを出す専門家は不愉快だし,イマイチ信用できません。

 それはともかく,10日ほど前に,我が茨城県でちょっと大きな地震がありました。僕が過去に経験した地震としては最大の揺れだったように思います。でも深夜だったので,寝たままで起き上がりすらしませんでしたが。

 この地震は一部の地域で「震度5弱」を観測し,あの「緊急地震速報」の対象となる震度。ところが速報が出たのは地震発生の約1分後とかで,結局今回も速報は大失敗。地震の初期微動を検知して9.3秒後に「M6で震度3以上」と予測し,その後修正を重ねて58.3秒後の9回目で「M6.9で震度4~5弱」と予測したものの,既にこの時点では遅く,結果的に揺れ始めてから約1分後に速報が流れたらしい。「海底で起きたため振幅が徐々に大きくなり,規模が大きいことを予測するのが難しかった」というのが気象庁の言い訳。

 揺れ始めてから「地震が来ます!」という警報はなんともマヌケです。修正した予測結果が出ても,実際に揺れ始めていたら速報は出さないようなシステムに改めた方がいいでしょうね。というか,この緊急地震速報はまだまだ実用段階ではないと思います。以前の記事にも書きましたが,揺れ始めるほんの数秒前に速報が流れたとしても,どれだけ役に立つかわからないし,そもそもその速報を受信できる状態にある人がいったいどれだけいるのかは疑問。国民全員が24時間テレビの電源を入れて,テレビのある部屋にいるわけではないでしょう。また,最近の一部の携帯では,該当する地域にいる人全員にメールで緊急地震速報を通知するサービスもあるみたいですが(受信設定している人がどれだけいるのか知りませんが),受信してから携帯を操作してメールを開くまで,最低でも数秒はかかるでしょう。僕のように携帯メールにパスワードをかけている人は最低でも10秒はかかると思います。きちんと速報が流れたとしても,メールを開いた時点では既に揺れ始めている可能性が高いと思います。

 また,12日には,京急電鉄の運輸司令の端末が「震度5弱の地震が起きた」という試験用データを誤って本物の緊急地震速報として受信し,京急の電車が全線で運転を中止したという話題もありました。このように,緊急地震速報に関しては,これまでは,実際の地震できちんと動作しなかった話題と,誤報で混乱したという話題ばっかりです。この研究費とシステム整備費には巨額の費用が投じられていると思いますが,費用対効果は甚だ疑問。この際,実用を中止し「研究段階」に戻して研究を続けるのか,きっぱりと止めてしまうのか,判断すべきだと思いますよ。

 過去の関連記事:緊急地震速報(2008年1月26日)

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