« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月31日 (土)

効果は疑問

 ちょっと前の記事にも書きましたが,サマータイム制の導入は,健康面への不安やシステム整備などによる社会への影響が大きく,こんなの絶対やめてほしいし,国会議員の過半数が賛成するとはとても思えず,ほぼ実施されることはないだろうと思っていたんですが,福田首相が「やっていない日本が異例で,我が国も制度を入れるべき。特に環境の問題があり,やってもいいのではないか」などとコメント。民主党の幹部も「今国会の成立をめざす」と語っているそうで,にわかに雲行きが怪しくなり,実施される可能性が高くなってきたみたいです。それにしても,一国の総理大臣が「他国がやっているから」という幼稚な発言をするのはホント情けない。ちなみに,中国・韓国・インドなどのアジア諸国では,ほとんど実施されていませんよ。

 それにしても,まだまだ寒い3月下旬にサマータイムに切り換えるなんてとんでもない。僕の個人的希望としては,むしろ,寒くて朝が起きられない冬季にこそ,時刻を1時間遅らせる「逆サマータイム」を導入して欲しいぐらいの勢い。時刻を早めるというのは,会社や学校単位にやりたい人だけが勝手にやって欲しいと思います。

 ところで,このサマータイム制の効果は「日中の明るい時間を有効活用し,エネルギー消費量を抑える」と言われていますが,本当に省エネ効果はあるんでしょうか。まず空調(冷暖房)に関しては,1日の長さと人間の活動時間が変わらない限りはサマータイムを導入しても変わらないような気がします。逆に,冷房によるエネルギー消費が増えるような気もしますが,よくわかりません。

 導入期間が「6月から9月」とかではなく「3月下旬から10月下旬」とされていることからもわかるように,省エネ効果が期待されているのは空調ではなく,主として照明に関してだと思います。電力消費の大半が照明用だった大昔ならともかく,今や照明の使用がどれだけエネルギー消費に影響を与えているのかは不明ですが,それ以前に,サマータイムで照明の使用量が本当に減るんでしょうか。

 交通機関に関して言えば,自動車やバスなどの照明は,点灯しようと消灯しようと燃料消費量にはほとんど影響ないし,電車のヘッドライトは昼間でも点灯しているので関係ありません。電車の車内の照明が少し節約できるぐらいか。高速道路や街灯などの照明は,元々暗い時間帯しか点灯していないので,時刻がずれようと全然関係ないでしょう。暗くなってから点灯して深夜に消灯するような店舗の看板などの照明量は減ると思いますが,店舗の中やオフィスの照明は,外が明るくても暗くても,営業中はほとんど照明をつけているので関係ないと思います。家庭の照明も同じようなものだと思いますが,明るいうちに帰宅できて,かつ日当たりのいい恵まれた家の照明使用量はたしかに減るでしょう。いずれにしても,照明の使用量が減るのは全体から見ればわずかと思えるので,サマータイム導入によるエネルギー節約効果は疑問です。

 ということで,サマータイム切り換え直前と直後の1日のエネルギー消費量が本当に減るのか,諸外国の実績データを検証するなり,国内で導入実験をするなりして,きちんとした根拠を示して欲しい気がします。なお,これに反対している人の中には,反対理由の一つに「明るい時間が長くなって残業が増える」みたいなことを言う人もいますが,まさか今どき,時計でなく外の明るさを見て仕事をしている人はいないでしょう。この反対理由はちょっと「???」です。

 ところで,我が家にある時計や時計付き装置のうち,電波時計やGPS付き携帯などの,時刻が自動補正されるものを除いても,ざっと数えて10個ぐらいの装置の時刻合わせが必要となります。こんな面倒なこと,毎年2回もやってられない気がしますが,影響はもちろん「時刻を変えるのが面倒」といった単純な問題だけではなく,装置の交換やシステムの大幅改修が必要になるなど,社会全体に与える影響が大きいことが問題。サマータイム制の導入によって,設備改修のためにエネルギー消費がかえって増えてしまうという,笑えない状況になりそうです。

 設備改修などのために多額の出費が強いられることは,企業などにとっては大問題でしょう。財界はそれを知ってか知らずか(いや,もちろん知っていてか),経団連などはサマータイム制導入に賛成らしい。まあ,装置やシステムを提供する側の仕事が増えるのが財界にとっても嬉しいということかも知れませんが,これに賛成する財界って,なんともタチが悪いものだと感じます。

 百歩譲って,本当にサマータイムの効果が絶大だということであれば,夏季だけ時間を早めるのではなく,いっそのこと一年中常に早めてしまう方が,毎年2回切り換えることによる影響が少なくていいと思いますね。これは,要するに標準時刻を1時間早めてしまうということ。つまり,現在の標準子午線を東経135度から150度に移すということです。日本の最東端は南鳥島の東経153度,最西端は「Dr.コトー診療所」のロケ地の与那国島の東経122度。ちょうと2時間分(経度で30度)の差がありますが,東経150度の位置も日本国内に入るので(ただし北方領土よりもさらに東),標準子午線を東経150度に変更しても,国際的には問題ないでしょう。

 過去の関連記事:サマータイム(2008年5月14日)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月30日 (金)

クラスター爆弾

 クラスター爆弾の禁止条約作りを目指す有志国の「オスロ・プロセス」は,ダブリンの国際会議で,一部の最新型爆弾を除いて全面禁止する条約案を全会一致で採択。日本政府は当初この条約案に反対していたものの,最終的には同意したらしい。

 クラスター爆弾というのは,不発弾によって一般市民が被害を受けやすい「非人道的」な爆弾と言われています。専門的なことはよくわかりませんが,兵器を「人道的な兵器」と「非人道的な兵器」に区別するというのには,すごく違和感を覚えます。そして,ゲームのルールを決めるかのように,「使っていい爆弾」と「使ってはいけない爆弾」を決める国際会議って,いったい何なんでしょう。また,最も非人道的な兵器と言える核兵器の全面禁止すら決められないのに,クラスター爆弾の全面禁止を決めるというのも,順序が逆じゃない? って思います。

 そして驚いたことに,憲法で戦力の保持が禁じられているこの日本にも,現に多数のクラスター爆弾が存在し,配備されているらしい。この条約案では,日本国内の既存のクラスター爆弾のほとんどが保有禁止となるものの,不発になる可能性が低い新型の高性能爆弾は保有できるらしい。このため,この条約が発効すると自衛隊保有のクラスター爆弾を最新型爆弾に置き換えることになるそうです。既存のクラスター爆弾には当然多額の税金が投入されており,これを廃棄処分にしたり,最新型爆弾を新たに購入したりするのには,それ以上の巨額の税金の投入が必要ということでしょうね。いったいどういう時にこの爆弾が必要になるのか,僕にはまったく理解できませんが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月26日 (月)

後部座席のベルト着用

 先日,出先でクルマを降りた際,スモールライトをつけっぱなしにしてしまいました。もっとも,クルマに戻ったのは約1時間後で,バッテリーは上がらずに「セーフ」でしたが。

 かなり前の記事にも書きましたが,クルマの電源系統ってホント不可解です。エンジンを停めている時になんでライトの電源系統を生かす必要があるのか,まったく理解できません。ライトの電源系統もワイパーと同じように,エンジンを停めたら切れる系統にしておけばいいのにと思います。さらに理解できないのは,ライト消し忘れのアラーム。僕のクルマの場合,ライトの消灯を忘れると,エンジンを停めてキーを抜いて,さらに運転席側のドアを開けた時に初めて警報が鳴ります。多くのクルマがこうなんでしょうか。先日消し忘れた時は,たまたま運転席側に降りるスペースがなく,別のドアから降りたためにアラームが鳴らなかったんです。同じように,停車してエンジンを切ってそのまま車内で待っているような場合にも,アラームは鳴らないので,昼間だとライト消し忘れの危険性がありますね。

 それはともかく,クルマの後部座席のベルト未着用違反が,6月から取締り対象になるらしいです(高速道路および自動車専用道路での未着用に対して違反点数1点)。僕は後部座席でベルト着用なんかしたことないし,同乗者にも着用を促したことがないです。ていうか,それ以前に,後部座席のベルトはシートカバーの中に埋もれてしまって着用できない状態になっています。

 さらに,深夜に長距離ドライブするような場合には,後部座席の同乗者は座席に横になって寝ている場合もあります。座席で横になるのは安全上問題かも知れませんが,あくまで自己責任ということでいいでしょう。後部座席に限らず助手席であっても,ベルトを着用しないことが運転上の妨げにならない限りは,運転者・同乗者の自己責任で判断するべき問題であり,罰則を設けて強制するのには馴染まないと思います。ホント「余計なお世話」のルール変更だと思いますね。

 それにしても,同乗者が違反しても違反点数が科せられるのが運転手っていうのは,なんとも理不尽だと思いませんか?

 過去の関連記事:クルマの電源(2006年1月8日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月25日 (日)

見せたくない番組

 1週間ぐらい前に,日本PTA全国協議会による「子供に見せたくないテレビ番組」のアンケート結果が公表され,テレビ朝日系「ロンドンハーツ」が5年連続の1位,2位がフジテレビ系「めちゃ2イケてるッ!」,3位がテレビ朝日系「クレヨンしんちゃん」だったとか。反対に「子供に見せたいテレビ番組」は,1位が日本テレビ系「世界一受けたい授業」,2位がTBS系「どうぶつ奇想天外!」,3位がTBS系「3年B組金八先生」。

 このアンケートは毎年実施されているみたいですが,テレビが娯楽の中心でテレビ番組が子どもに大きな影響を与えていた時代ならともかく,今の子どもはPTAが気にするほどテレビなんか見てないように思います。今や,ネットや携帯やTVゲームなど,子どもにとってテレビ以上に夢中になる危険な娯楽がいっぱいあり,このアンケート自体がとても「時代遅れ」な感じがします。

 ということで,どーでもいいようなアンケートだと思うし,これを発表していったい何の役に立つの? とは思いますが,それ以上に,このアンケートには,保護者の身勝手さがぷんぷん漂うような,なんとも言えない不快感を伴います。

 そもそも,アンケートに回答した保護者は,すべてのテレビ番組を比較検討した上での回答ではなく,たまたま自分が見ている番組に対して回答しただけ。つまり,「見せたくない番組」も「見せたい番組」も,いわば視聴率の裏返し。保護者が見ている(または,見たことがある)からこそ,アンケートの上位にランキングされたということでしょう。

 ちなみに,僕はもともとテレビをあんまり見ませんが,「見せたくない」上位の「ロンハー」も「めちゃイケ」も見たことがないので評価できません。また,番組の良し悪し以前に,司会者や主な出演者が好きじゃない番組は,独断と偏見で意識的に避けています。僕が見るのを避けている出演者は,たとえば,みのもんた・たけし・ダウンタウン・とんねるず・武田鉄矢・久本雅美 などなど(以上,敬称略)。したがって,「見せたい」上位の「世界一受けたい授業」「どうぶつ奇想天外!」「金八先生」は,いずれも見ていないので,これまた僕には評価できません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月23日 (金)

ミスト

 5月に公開されたアメリカ映画「ミスト」(2007年制作,フランク・ダラボン監督)の感想を。少しだけネタバレあり】

 「ミスト」と言えば,かなり昔にやった「MYST」というパソコンの探検ゲームを思い出しました。当時,このゲームにはかなり夢中になったので,超懐かしいです。それはさておき,この映画のほうは「MIST(霧)」です。ある町が突然濃い霧に包まれ,スーパーの店内に缶詰めになってしまった人々が,霧の中にうごめく不気味な生き物の恐怖でパニックになるというストーリーです。パニック映画とホラー映画とミステリーとSFを合わせたような映画でした。

 買い物客が狭い店内に閉じこめられたことにより,必然的に起こるのが人間どうしの激しい対立。不気味な生物以上に,この映画に出てくる人間ってマジ怖かったですよ。それにしても,主人公側につく「正しい人たち」のグループと,反対側につく「ヘンな人たち」のグループにきれいに分かれてしてしまうというのは,アメリカのパニック映画で毎度おなじみのスタイル。またかって思いましたね。

 そして,突然発生した霧と不気味な生物に対して,結局「なんでこんなことになったの?」という説明があまり詳しく述べられていなかった点が,逆にミステリアスで良かったと思うし,「衝撃のラスト」と宣伝されていたラストシーンは,この手のアメリカ映画でオキマリの「ハッピーエンド」とは異なり,意外性があって良かったと思います。僕としてはけっこう楽しめた映画でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月21日 (水)

無戸籍者

 「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する」という民法の規定により,親の出生届が受理されずに無戸籍となっていた女性が妊娠し,6月中旬に出産する予定らしい。地元自治体は「親が無戸籍の出生届は受理できない」としており,生まれる子供も親と同様に無戸籍となる可能性が高いとか。無戸籍となった人が出産するケースが明らかになるのは初めてとのこと。

 昨年6月の厚生労働省の調査によると,この「離婚後300日規定」に伴う無戸籍の子供は全国に少なくとも227人いる(実際はもっと多い)らしいですが,この離婚後300日規定」以外に,無戸籍者となってしまうのは以下のようなケースがあるらしい(Wikiより)。

(1)離婚した前夫との間に問題を抱えているため,前夫の子として登録することができない場合。

(2)親が無戸籍者であり,出生届に親の本籍が記載できない場合。

(3)親が制度を理解していないために届け出ない場合。

(4)出生証明書が無い場合。(これは戸籍を作成できない用件ではないが,実際に役所に行くと書類不備だと言われたりして親がそのまま届け出ない状態を放置したりすることがある)
・病院などに頼らず自宅出産しため,必要とされる添付書類の出生証明書が無い場合。
・医療費踏み倒しなどで病院から逃げ出したために出生証明書が無い場合。
・代理出産によって外国で発行された出生証明書を受付拒否される場合。

(5)親の信条や宗教観によるもの。

 ところで,「離婚後300日規定」により無戸籍となる人を救済するために,約1年前から,「離婚後妊娠」に限り「現夫の子」の出生届が認められているそうですが,「離婚前妊娠」についてはいまだに認められていないらしい。「未婚者の結婚前妊娠(できちゃった婚)」の子どもは認められるのに,「既婚者の離婚前妊娠」は認められないというのは,論理的にも科学的にも納得できない制度です。「いつ離婚したか」「いつ妊娠したか」という問題ではなく,「その子が実際に誰の子であるか」「親が誰の子として届けたいか」というのが最も重要でしょう。今の制度は,まったく時代遅れのおかしな制度だと思います。

 「無戸籍者」対策として,この制度に対する改定の要望は多いみたいですが,不思議なことに,戸籍制度自体を廃止しようという声はあまり聞かれません。以前の記事で,夫婦別姓のことや「本籍地なんて意味無い」といったことを書きましたが,この時点では,戸籍制度自体はとりあえず必要なものなのかなと漠然と思っていました。でも,この無戸籍者の事例や,「結婚届=入籍」という制度への抵抗が根強く,ずっと内縁状態を続けている知人女性の話を聞くにつけ,この際,戸籍制度なんて廃止したら? って思います。

 日本以外で戸籍制度を実施しているのは,中国・台湾・韓国など,東アジア地域のごく一部の国だけであり,全世界的には少数派。このうち韓国は2008年に戸籍制度が廃止されるらしいです。戸籍制度は大多数の国で実施していない制度であり,なくてもまったく困らない制度と言えるでしょう。そもそも日本でも,無戸籍者が生まれてしまうこと自体が,戸籍制度の限界を表わしていると思いますよ。

 過去の関連記事:戸籍(2006年6月14日)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月19日 (月)

ミスジャッジの影響

 17日のJ1リーグ「浦和レッズ」と「ガンバ大阪」の試合で,両チームのサポーターが大暴れし,フェンスが破られたり,けが人が出たりするなどの騒ぎに発展したらしい。この騒ぎの一因となったのが審判の判定。テレビでちらっと見ましたが,画面で見る限りは明らかにミスジャッジでしたね。

 フリースローの際,どっちのボールかの判定がおかしかったため,抗議しようとしてレッズ選手の動きが止まった直後にガンバが得点し,最終的に3-2でガンバの勝利。つまり,このミスジャッジがなければ,試合の結果が異なっていた(引き分けになっていた)可能性が高いと言えます。そうなると,僕としては気になるのがtotoの当選結果への影響。ちなみに,僕は今回は購入していませんでしたが。

 今回のtotoは,1等の当選が1口で賞金は約8,926万円。「1つ外れ」の2等は55口が当選して賞金は約35万円。このミスジャッジのために8,900万円の賞金を逃して悔しい思いをした人がいるかも知れませんね。さらにtotoBIGの場合,1等は当選者なしで,「1つ外れ」の2等は45口で賞金は約239万円。この45口の中には「ミスジャッジがなければ6億円当選だったのに!」という人がいたかも。

 サポーターの乱闘には感心しませんが,ミスジャッジのために6億円を逃した人がもし大暴れしたとしても,その人には同情しますね。ミスジャッジを含む「試合結果」そのものがくじの当選結果だと割り切るしかないとはいえ,サッカーの微妙な試合結果で高額くじの当選が決まるtotoって,ホント危ないものだと再認識しました。

 ところで,今回のtotoBIGは当選者が出なかったため,キャリーオーバーが過去最高の65億円を突破。このくじは,1等が出る確率は約478万分の1ですが,今回約716万口が売れたのに当選無しということで,相変わらず1等の当選が出にくい状態が続いており,キャリーオーバーは増える一方。コンピュータが自動で割り当てる当選番号のランダム性に疑問が残ります。この際なので,当選金「6億円」の上限を外すなり,上限を大幅に引き上げるなど(たとえば10億円とか),ぜひ実現して欲しいものです。

 過去の関連記事:toto(2005年12月1日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月17日 (土)

地震の話題

 中国の四川大地震に関する報道で,倒壊した中国の建築物を見て「日本ではありえない」みたいなコメントを出す専門家が必ずいますね。たしかに,耐震に関する日本の基準は中国よりも厳しいらしいですが,日本でも古い建物の耐震性は怪しいし,そもそも原発や一般の建物などで耐震偽装の問題が発覚したように,いくら基準が厳しくても本当の耐震性に関してはまったく信用できません。かつてアメリカの大地震で高速道路が倒壊した時も,日本の専門家は「日本の高速道路は絶対だいじょうぶ!」と太鼓判を押してましたよ。その結果が阪神・淡路大震災での高速道路の倒壊。外国の地震被害に関してエラソーに「日本ではありえない」というコメントを出す専門家は不愉快だし,イマイチ信用できません。

 それはともかく,10日ほど前に,我が茨城県でちょっと大きな地震がありました。僕が過去に経験した地震としては最大の揺れだったように思います。でも深夜だったので,寝たままで起き上がりすらしませんでしたが。

 この地震は一部の地域で「震度5弱」を観測し,あの「緊急地震速報」の対象となる震度。ところが速報が出たのは地震発生の約1分後とかで,結局今回も速報は大失敗。地震の初期微動を検知して9.3秒後に「M6で震度3以上」と予測し,その後修正を重ねて58.3秒後の9回目で「M6.9で震度4~5弱」と予測したものの,既にこの時点では遅く,結果的に揺れ始めてから約1分後に速報が流れたらしい。「海底で起きたため振幅が徐々に大きくなり,規模が大きいことを予測するのが難しかった」というのが気象庁の言い訳。

 揺れ始めてから「地震が来ます!」という警報はなんともマヌケです。修正した予測結果が出ても,実際に揺れ始めていたら速報は出さないようなシステムに改めた方がいいでしょうね。というか,この緊急地震速報はまだまだ実用段階ではないと思います。以前の記事にも書きましたが,揺れ始めるほんの数秒前に速報が流れたとしても,どれだけ役に立つかわからないし,そもそもその速報を受信できる状態にある人がいったいどれだけいるのかは疑問。国民全員が24時間テレビの電源を入れて,テレビのある部屋にいるわけではないでしょう。また,最近の一部の携帯では,該当する地域にいる人全員にメールで緊急地震速報を通知するサービスもあるみたいですが(受信設定している人がどれだけいるのか知りませんが),受信してから携帯を操作してメールを開くまで,最低でも数秒はかかるでしょう。僕のように携帯メールにパスワードをかけている人は最低でも10秒はかかると思います。きちんと速報が流れたとしても,メールを開いた時点では既に揺れ始めている可能性が高いと思います。

 また,12日には,京急電鉄の運輸司令の端末が「震度5弱の地震が起きた」という試験用データを誤って本物の緊急地震速報として受信し,京急の電車が全線で運転を中止したという話題もありました。このように,緊急地震速報に関しては,これまでは,実際の地震できちんと動作しなかった話題と,誤報で混乱したという話題ばっかりです。この研究費とシステム整備費には巨額の費用が投じられていると思いますが,費用対効果は甚だ疑問。この際,実用を中止し「研究段階」に戻して研究を続けるのか,きっぱりと止めてしまうのか,判断すべきだと思いますよ。

 過去の関連記事:緊急地震速報(2008年1月26日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月16日 (金)

一院制議連が発足

 一院制の国会の創設をめざす自民党内の議員連盟の設立総会が,同党本部で開かれたらしい。これは,衆参の「ねじれ状態」解消が狙いとか。

 両院とも同じような選挙制度で,同じような国会勢力で,両院とも同じように政党の力関係で物事が決まる・・・僕も,元々は参議院なんてあってもほとんど役に立っていないという印象を持っていたので,ある意味では一院制には賛成です。参議院を廃止することにより,国会の運営経費が大幅に削減できるメリットもあるでしょう。ただし,一院制を導入するには,衆議院の選挙制度を,民意がきちんと反映できる制度に改めることが大前提だと思います。小選挙区制主体の今の制度は,民意を著しく歪め,無理やり2大政党制にしようとする制度です。民意を正しく反映する「全国一律の比例代表制」が理想だと僕は思っています。

 一院制にするということは,当然憲法を大きく変えることであり,短期間で簡単にできるものではないでしょう。今回発足した自民党の「一院制議連」というのは,当然それをわかった上でのことだと思いますが,設立の理由が「ねじれ状態解消」とは,なんとも身勝手で,場当たり的で不愉快です。両院とも同じような国会勢力で与党が多数の議席を保有し,両院とも同じような議決となって「無意味」と思える時にこそ提案すべきものだったと思いますよ。

 過去の関連記事:
  選挙制度(2006年1月7日)
  選挙制度改革のチャンス(2007年8月26日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月14日 (水)

サマータイム

 自民党は,夏季に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度を導入するための法案を,議員立法で国会に提出する方針を決めたとか。このサマータイム制は夏季の日中時間を有効活用してエネルギー消費量を抑える狙いがあり,今秋の臨時国会までに提出し,早ければ来年夏からの導入をめざしており,首相も法案化に前向きらしい。

 よせばいいのに,政治家ってホント迷惑なことを考えてくれますね。日本でも終戦直後の一時期に導入して失敗したという「過去の経験」に学ばないんでしょうか,政治家は。この制度は2005年にも方案提出の動きがあり,この時は「3月の最終日曜日に1時間早めて,10月の最終日曜日に元へ戻す」案だったらしい。3月下旬ってまだまだ寒いし,「春眠暁を覚えず」の真っ盛りの時期。1時間の早起きなんて絶対できません。

 それと,以前の記事にも書きましたが,サマータイム制導入というのは,ただ単に時計の針を進めるだけではありません。昼夜連続で稼働しているインフラなどのソフトウェアに膨大な修正が発生します。しかも国産のソフトウェア開発メーカには,サマータイム制に関するノウハウも乏しいと思われます。今から法制化して来年夏の導入なんて,とんでもない。絶対間に合わないので,実施したら大混乱になるのは必至。政治家には,そういった面での社会への影響を,もう少し勉強して欲しいものです。もしホントに実施するなら,それこそ10年ぐらいの準備期間が必要だと思いますよ。

 過去の関連記事:続・ソフトウェア問題(2006年3月11日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月13日 (火)

神経質かも

 パソコンのキーボードは ばい菌の楽園・・・そんな調査結果が英国の雑誌に掲載されたそうです。ひどい場合には,トイレの便座よりも不潔なケースもあったとか。キーボードの前でとった食事の「かす」が菌の栄養源になったり,トイレに行って手を洗わずにキーボードをさわったりすることが原因らしい。

 ふ~~ん,キーボードって不衛生なんですね。会社にはそれぞれ自分専用のパソコンがあるけど,トイレに行って手を洗わないオヤジには,自分のパソコンは絶対触らせたくないですね。まあ,僕は神経質なので,キーボードは時々掃除してるし(逆さまにして叩くと,けっこうホコリが落ちてきます),パソコンの前で食事する時はキーボードを遠ざけるようにしてますが。

 神経質といえば,船場吉兆の「料理の使い回し」の件はホント気持ち悪いです。船場吉兆の社長は「手つかずの料理を『食べ残し』と表現するのはニュアンスが違う」と釈明していましたが,これには違和感を覚えます。「手つかずの料理」と「食べ残し」はたしかに違うでしょう。でも,いったん客に出したものは,手をつけたか手をつけていないかなんて確認しようがない。たとえ見た目が「手つかず」であっても,箸が少し触れたかも知れないし,ご飯の一粒だけを食べたかも知れない。それに,手をつけていなくても,会話が弾んで料理に唾液が飛び散ってるかも知れないし,フケが飛んでるかも知れないし,料理の前で客がくしゃみをしてるかも知れない。いったん客に出して店員が目を離したものは,どんな状態であってもすべて「食べ残し」です。店員が運んで客のテーブルに置いて,すぐに間違いに気づいて下げたような場合が「ぎりぎりセーフ」かなと思います。この店は根本的なことが全然わかってないなーと思います。これって神経質すぎ?

 過去の関連記事:
  神経質な人(2006年5月20日)
  料理の使い回し(2008年5月4日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月11日 (日)

JR運賃節約術

 仕事に行く前にちらっと見ただけですが,5月11日の朝のTBSテレビで,JRの運賃などを節約する「セコ技」が紹介されていました。以下のような内容でした。

(1)往復割引運賃の利用
 東京~新大阪の運賃は,往復で17,020円。ところが,片道601km以上だと往復割引運賃(10%引き)が適用されるので,東京から西明石までの往復乗車券16,820円を買った方が200円お得!

(2)乗車券の払い戻し手数料の節約
 乗車券を払い戻す場合は210円の手数料が必要。これを節約する方法として,「同じ種類の切符への初回の『変更』なら手数料不要」というルールを利用し,最低運賃の乗車券(たとえば東京から有楽町までの130円の乗車券)に「変更」するというもの。これにより,払い戻す場合より80円お得!

(3)「山手線内」を避ける
 「山手線内を発着する片道101km~200kmの乗車券は東京駅発着の運賃を適用」のルールがあるため,新幹線で静岡から品川へ行く場合,品川より遠い東京までの運賃3,260円が適用される。このため,山手線発着を外して「静岡~品川~大井町」の乗車券にすると,2,940円となり320円安くなる。往復で640円お得!

 なるほどね~。(1)は実施している人も多いと思われる有名な方法ですね。東京~新神戸だと片道589.5kmなので,西明石まで延長して往復にするだけで1,240円も安くなります。片道の距離が541km~600kmの場合には,601km以上の駅まで延長した方がお得というわけです。ただし,往復乗車券の有効日数以内に戻ってくる必要があります。

 (2)の払戻手数料の話も,僕は気づいてました。でも,130円の切符に変更するなんてまだまだ甘い! 東京地区は最低運賃が130円ですが,大阪地区の場合は最低運賃が120円。したがって,大阪地区の3km以内の乗車券に変更した方がさらに10円浮きますよ(大阪の切符でも,全国どこでも買えるはず)。たとえば,大阪駅から隣の福島駅まで。ただし,間違って東北本線の福島までの切符を買ったりしないように(笑)

 でも,これでもまだまだ甘い! ここは「最低運賃の子どもの切符」に変更しましょう。そうすれば,東京地区でも大阪地区でも最低運賃は60円。正規に払い戻すよりも150円もお得!

 ということで,この際なので,これ以外に僕が考えた「安くする裏技」を一挙に公開します。いずれも回数券などの割引切符を利用しない「正規運賃」でいかに安くするかという合法的な方法で,不正乗車には該当しませんので,念のため。

(4)乗り継ぎ割引の利用
 新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合,在来線の特急料金が半額になるというルールがあります(ただし,適用される乗り継ぎ駅には制約があり,東京駅や上野駅などは対象外)。そこで,このルールを利用して,在来線だけを利用する時の特急料金を半額にしてしまおうという方法です。
 たとえば,函館~八戸の在来線特急を利用する場合,八戸~二戸の新幹線特急券をセットで買うと,在来線特急料金2,400円が1,200円になり,不要な八戸~二戸の新幹線特急券840円を捨てても360円安くなります。往復で720円お得です。同様に,長岡~金沢間だと往復で1140円お得,岡山~高知間だと往復で720円お得,京都~倉吉間だと往復で1,420円お得,・・・などなど。在来線の特急料金の半額よりも新幹線の1駅分の特急料金の方が安い場合に適用できます。

(5)乗車券の分割購入
 JRの運賃というのは,距離が長くなると割安になる反面,距離が長くなると料金の繰り上がる額が大きくなります。このため,料金が繰り上がった直後の駅まで行く場合には,その1駅手前の乗車券まで買い,1駅分の乗車券は別に買った方が安くなる場合があります。
 たとえば,東京から三島まで(120.7km)の場合,通しで買うと運賃は2,210円ですが,1駅手前の函南まで(1,890円)と函南~三島の乗車券(190円)を分けて買うと,トータル2,080円。往復で260円お得です。この他にも該当するケースは無数にある筈です。

(6)「東京近郊区間」の特別ルール
 Suicaが使える東京近郊区間の場合(大阪近郊区間なども同様),どのルートを通っても最短ルートで運賃を計算するというルールがあります↓

Photo

 たとえば常磐線の水戸から上越線の高崎まで行く場合,最短ルートのローカル線には特急が運行されていないので,通常は特急に乗って上野経由で行くと思います。この場合,上野経由の距離に相当する運賃は3,570円ですが,「東京近郊区間」のルールによって,在来線を使う限り運賃は2,520円とかなり安くなります(ただし,新幹線を使った場合は適用外)。
 この特別ルールを利用して,「東京近郊区間」以外で乗降する場合にも運賃を安くしようというものです。たとえば,常磐線いわき から上野経由で高崎へ行く場合,通しで買うと5,520円ですが,「いわき~水戸」「水戸~高崎」に分けて買うとトータル4,140円となり,往復で2,220円お得です。水戸から上越線水上までの場合には,同様に往復で2,300円お得となります。

 (5)(6)のように,乗車券をわざわざ分けて買うのって,面倒だし駅の窓口も嫌がるでしょう。でも,JR東の指定券自動券売機を使えば,どの発着駅の乗車券でも自由に買えるので超便利です。ぜひお試し下さい。

(7)指定券の払い戻し手数料の節約【2008.5.12追記】
 指定席特急券などの指定券を払い戻す場合,乗車日の2日前までなら手数料は320円ですが,前日から出発時刻までだと手数料は料金の30%になります。たとえば,東京~新大阪の新幹線指定席特急券の場合,特急料金が5,240円なので,払い戻すと手数料は1,570円にもなります。これを節約するには,指定券の1回目の変更は手数料不要なので,なるべく安い指定席特急券にいったん変更し,その後で変更後の指定席特急券を払い戻すのがお得です。なお,乗車予定日の前日以降にいったん変更した指定券は,乗車何日前でも払戻手数料は30%になってしまうので,変更後の乗車日はいつにしても同じです。無理に何日も先にする必要はありません。
 日本全国のJR特急で,一番安いのはJR北海道のA特急料金。最短距離だと810円なので,子どもの料金だと400円。これに変更すればいいのです。もっとも,指定券の払い戻し手数料は「最低でも320円」というルールがあるので,無理にここまで安い特急券に変更する必要はありません。1,090円以下の特急券ならどれでも払い戻し手数料は320円となります。たとえば,JR東の最短距離のB特急券だと1,010円。これに変更すれば十分です。このようにすれば,東京~新大阪の新幹線指定席特急券をそのまま払い戻す場合に比べ,1,250円お得!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月10日 (土)

ローズマリーの赤ちゃん

 突然ですが,古い映画の感想などを。
   「ローズマリーの赤ちゃん」(1968年公開)
    原作:アイラ・レヴィン
    監督:ロマン・ポランスキー
    出演:ミア・ファロー,ジョン・カサヴェテス

 昔から何度も見ている映画で,5,000円出してでもDVDコレクションしたいぐらい大好きな映画ですが,先日ある電気店の特売で,この映画のDVDをなんと300円でゲット! 超ラッキーでした。

 原作のアイラ・レヴィンは僕の大好きな作家で,若い頃に「死の接吻」を読んだ時の興奮は今でも忘れられません。「死の接吻」はサスペンス小説の傑作だと思います。

 この映画「ローズマリーの赤ちゃん」は,「エクソシスト」などに代表される,かつてのオカルト映画(死語?)ブームの走りとなった映画ですが,SFXなどによるえげつないシーンは一切無く,心理的な描写だけで対人関係の恐怖感や孤独感などを見事に表現していて,ぐいぐい引き込まれます。過激なSFXに頼るのでなく,こういう「怖さ」の見せ方を,今の映画もぜひ見習って欲しいものです。

 それと,主演の女性がだんだんやつれていく姿がすごく怖い反面,受胎~出産を通して,女性ならではの感情表現や母性愛に目覚めていく描写などが実に上手いなあと感心しました。

 映画の最終場面で脇役の日本人が出てきますが,外国の人から見た日本人像の定番である「黒縁メガネ」と「カメラ」の男性には笑えます。外国映画に出てくる日本人って,必ずこうなっちゃうんですよねー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 9日 (金)

機種変更

 僕が今使ってるケータイは約21ヶ月経過。ほぼ毎年機種変更してきた僕としては最長記録です。ということで,そろそろ機種変更したい気分ですが,今以上に必要な機能がほとんど無いため,機種変更の必要性は感じません。ワンセグ携帯もいいけど,なにしろ僕の住んでいる所はワンセグがきちんと入らない田舎町なので,あんまり必要ない。それに,デザインに関しては「欲しいっ!」と思う機種が今はありません。

 僕は丸みを帯びたデザインが好きで,見た目だけでなく,手に持ったときにしっくりフィットするような,角張ってないのがいい。ところが,最近の携帯は,スリム化とともに,ほとんどが角張ったデザインになってしまったようです。

 そんな中で,僕を虜にしている,ひときわ目を引く異色デザインの携帯がこれ↓

Infobar2

 Auの INFOBAR2 です。発売されたのは最近ではありませんが,突起物が無くてなめらかなデザインは僕の好みで,見ると思わず手に取りたくなります。ケータイショップへ行った時は,最初に必ず手に取って握りしめてしまうという変人ぶりを発揮しています。このケータイは,1日中握っていても飽きません。実用性はともかく,角(かど)や突起が一切無く,平面部分もない(ディスプレイ部分やボタンを含むすべての部分が曲面でできている)デザインには圧倒されます。

 ただ,二つ折りタイプじゃないので,ポケットに入れるとちょっと邪魔。また,クルマのドアの内側の取っ手の中に入らないのも難点。僕はクルマに乗った時,ケータイは必ず運転席ドアの取っ手の中に入れます。ここに入れると取り出しやすいのと,クルマから降りる時は必ずドアに手をかけるため,そこにケータイがあるのに気づき,クルマの中にケータイを置き忘れる心配がありません。車載用の携帯ホルダーなんてのがありますが,ケータイを車載用ホルダーに置くと,ほぼ間違いなくクルマの中に置き忘れると思います。ということで,ケータイを買う時は,自分のクルマの取っ手に入るサイズかどうかを必ず確認して機種を選ぶようにしています。というわけで,この INFOBAR2 のデザインは大好きだけど収納性に難点があるため,涙を呑んで「失格」なんです。

 ところで,この INFOBAR2 は,既に生産終了したみたいで,在庫がなくなり次第販売終了となりそうな雰囲気です。近いうちにケータイショップで握れなくなるのは超悲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 7日 (水)

パンダ貸し出し

 コチラから貸して欲しいと言ったのか,アチラから貸してあげると言い出したのか知りませんが,来日中の胡錦濤国家主席は福田首相に対して,雄と雌のジャイアントパンダ2頭を上野動物園に貸し出すことを約束したらしい。

 中国から日本にプレゼントしていただけるのならともかく,年間1億円というレンタル費を払っての借用。上野動物園のリンリンが死亡して日本にパンダが不在となった直後のタイミングとはいえ,日中の首脳どうしで決めるほどの内容なの? って思いました。

 しかも,肝心の上野動物園を所管する東京都の石原知事は,「パンダがいてもいなくてもいいんじゃない?」「見たけりゃ中国へ行って見てきたらいい」と,さすがに中国嫌いの知事らしい冷めた反応。たしかに,レンタル費の問題だけでなく,他の動物と違って国賓級の扱いが必要なパンダの飼育には,莫大な費用がかかるでしょう。「費用対効果」は大いに疑問です。都は最終的にどういう判断をするんでしょうか。

 都知事とは対照的に,福田首相は「パンダは中国からのプレゼントだ!」みたいな発言でルンルン気分。もしこのパンダが日本で出産したら,子供の名前は「ルンルン」とか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 6日 (火)

終身刑は必要?

 死刑反対派の国会議員と,死刑と無期懲役の「中間刑」を設けたいという死刑賛成派の国会議員が,仮釈放のない「終身刑」の創設を目指して超党派の議員連盟を結成することになったとか。

 この議論の前提となっているのは,死刑 > 終身刑 > 無期懲役 > 有期懲役 の順に重刑であるということですね。でも,どの刑が重いと感じるかは,人それぞれの価値観や生活実態に応じて大きく異なると思います。

 硫化水素中毒という,簡単に自殺できる方法が報道されてから,最近は硫化水素による自殺が急激に広まっています。また,「死刑になりたい(死にたい)ために人を殺した」なんていう,とんでもない事件が最近発生しました。このように,今や「生きるより死ぬ方が楽」と考えている人は潜在的にかなり多くいると思います。こういう人が刑事罰を受けるような場合は,短期の懲役刑よりも死刑を望むかも知れないし,普通の犯罪者でも,中途半端に短期の懲役刑を受けて出所後の社会復帰に苦労するぐらいなら,いっそ死んだ方がマシと考える人もいるでしょう。

 逆に,お金もない,住むところもない,生活保護も受けられない といった,普通に生きていくことが困難な人(けれども生き続けたい人)にとっては,とりあえず衣食住に困らない刑務所暮らしの方が「塀の外」よりも快適だと考えるかも知れません。そういう人にとっては,刑は短期よりも長期の方がいいと感じるわけで,老後の心配が不要で死ぬまで面倒見てもらえる終身刑なんて最高と感じるかも知れません。

 ということで,「重罪に対しては重刑を」というのは当然としても,そもそも何を重刑と感じるかは人それぞれ。終身刑創設の議論をするのはいいとしても,議論の前提となっている「終身刑よりも死刑の方が重刑」というような単純な問題ではないと思います。

 過去の関連記事:償いと死刑制度(2006年9月11日)

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2008年5月 4日 (日)

料理の使い回し

 「船場吉兆」が,客の残した料理を捨てずに別の客に回していたとして,大阪市保健所が立ち入り調査をしたらしい。使い回していた料理は,「アユ塩焼き」「稚アユ素揚げ」「ゴボウをウナギで巻いた『八幡巻き』」「エビのすり身とキスを合わせた『エビキス』」「サーモンの焼き物」「刺し身の添え物のゼラチン」の計6種で,添え物以外は再加熱していたとか。

 う~~ん,高級料亭で「使い回し」をやっていたとは,なかなかショッキングなニュースです。いや,高級料亭の料理だからこそ「捨てるのはもったいない」ということだったのかな。

 高級料亭に限らなければ,この手の「使い回し」はかなり広くやられているのではないかと想像します。僕の過去の実体験を言うと,あるホテルの大食堂で,食後に下げられた大量のお皿から,まったく手をつけていない(と思われる)小鉢などを従業員が選り分けているのを目撃したことがあります。これは明らかに「使い回し」をしていたと思います。また,あるホテルでは,朝食に出された「味付け海苔」が開封されていて枚数が足りないことがありました。他の客が残したものを未使用と間違って使い回したのは明白です。さらに,信じられないことに,ホテルやレストランで,使用済みの割箸を出されたことが過去に3度もあります。使った割箸をきちんと揃えて元どおりに袋に入れるという客の行為も相当非常識ですが,それ以上に,たとえ未使用と判断しても,いったん客に出した物を使い回すという店側は非常識です。

 僕の実体験でこれだけあるので,他の店でも,見えないところでは何をされているかわからないと疑いたくなります。料理をそのまま使い回すのは論外としても,料理に添えられているパセリや,ドリンクの中に入っているサクランボなんて,客が手をつけなかった物は洗って再利用している店があるかも知れませんね。

 この船場吉兆の件に関して,厚生労働省は「食品衛生法では調理側が料理を使い回すことをそもそも想定していないため,違法行為ではないが不適切だ」とのコメント。大阪市保健所も「今のところ食中毒の被害などはなく,違反とまではいえない」として,再発防止の指導程度にとどめるとのこと。その程度の対応でホントにいいのか疑問です。でも,客が手をつけなかった料理をそのまま捨てるというのは,たしかにもったいない行為だとは思います。捨てないのなら,従業員が自己責任で食べるしかないんでしょうかねー。

 ちょっと神経質かも知れませんが,こういうニュースを聞くと,外食すること自体が気持ち悪くなり,外食する場合には「使い回し」がされにくい店を選びたくなります。比較的安心できるのは,寿司屋のように調理場が見える店とか,残り物を自分で廃棄するセルフの店とか,あとは大皿から必要量だけを取るバイキングなどでしょうか。

 ところで,中国料理の場合,料理はテーブル毎に大皿に盛って,各人は自分で大皿から取る方式ですね。この方式なら「使い回し」が許されるというわけではありませんが,今回の船場吉兆の件に比べれば,大皿に残った料理の「使い回し」はまだ衛生的と言えるかも知れません。こうやって残った食べ物をムダにしないというのが,中国式の知恵なのかも。あくまで想像ですが,中国では大皿に残った料理の「使い回し」はフツーに行われているような気がします。

 ちなみに,我が家の食卓は,料理の種類が和洋中なんであっても,この中国料理方式で大皿に盛るようにしています。この方法は,必要以上に残らないし,残った料理の保存にも便利なので,ムダが無くて合理的です。それと,大皿から取る際に,家族間でちょっとした「遠慮」と「譲り合い」の気持ちが生まれるのもいいものですよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 3日 (土)

相棒 -劇場版-

 5月1日公開の映画「相棒 -劇場版-」を見てきました。正式タイトルは「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」・・・う~~ん,ちょっと長すぎ。

 この「相棒」はテレビドラマでお馴染みですが,水谷豊氏扮する刑事の,やたら慇懃でとぼけた感じのキャラが面白くて,僕はけっこう好きなシリーズです。それと,たとえば裁判員制度に対して問題提起するなど,単なるサスペンスドラマでなく,ドラマの「裏のテーマ」がけっこうマトモで地味で,僕は好きですね。

【以下,ネタバレあります】
 今回の映画は,治安が悪化した国の在留邦人へ日本政府が退去勧告したにもかかわらず,残留したために現地で拉致された日本人への対応にまつわる政治的な話が大きなテーマ。実際に何年か前にこれと似たような事件があったことが思い出されます。

 考えさせられるマジメなテーマだった点は好感が持てますが,サスペンス部分の作りがかなり雑な映画だと感じました。「謎解き」が回りくどく,フツーの刑事にはまず解けないと思えるぐらい無理があるのと,犯人が目的を達成するためにわざわざマラソン大会を舞台にすることの必要性がイマイチ理解できませんでした。また,この映画では「スティールメイト(注)」というチェス用語がキーワードになっていますが,このことばとドラマの関係がわかりづらく,そもそもチェスを知らない人にはこの用語の説明が不十分で不親切だと感じました。

 ということで,テレビドラマ版「相棒」を越えることができなかった作品だというのが僕の感想。でも,このシリーズのファンなら,テレビドラマの延長として,テレビ感覚で見るのもといいと思いますよ。

(注)スティールメイト:チェス独特のルールで,劣勢にもかかわらず動かせる手が1つも無い場合に,引き分けになること。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月 2日 (金)

新婚さん いらっしゃい!

 日曜昼のクイズ番組「パネルクイズ・アタック25」の出場者は,パネルの取り方をわかっていない人が多い・・・という記事を過去に書きましたが,この番組の直前に放送される「新婚さん いらっしゃい!」(朝日放送)の最後に行われる「ペアマッチ」も,パネルの取り方に失敗する人が多く,見ていてイライラさせられます。

 この番組は,新婚カップルが自分たちのプライバシーを暴露して笑わせるという他愛ない番組ですが,いかにも笑わせるために作ったと思える「ありえない」エピソードが多く,その内容もだんだんエスカレートしているようです。ここまで言わせるか? という内容が多く,僕はあんまり好きじゃない番組ですが,それでも,この番組の中の「ペアマッチ」は,「アタック25」の直前に流れるため,ついつい見てしまうことが多いですね。

 この「ペアマッチ」は,4×4の16マスに隠されたパネルを「神経衰弱」方式で2枚ずつめくって,一致したらそのパネルの賞品が貰えるというゲーム。賞品にはタワシ(=ハワイ旅行)とか「イエス/ノーまくら」なんてのがあり,賞品総額は170万円とか。ちなみに僕は,マクラは両面とも「イエス」がいいですねー(笑)

 神経衰弱とはいえ,このゲームは一度開いて覚えておく必要があるパネルは最大でも6枚。でも番組収録中はアガッてしまって,これを覚えるのが簡単ではない(と,出演経験のある知人が言ってました)。このため,取れるはずの場面で間違ったパネルを開けてしまって失敗するカップルが多いようです。ということで本日は,僕が考えた「ペアマッチを制するコツ!」を紹介します。というほどたいした内容ではないですが。

 まず,16枚のパネルの配置は,完全にランダムとは思えず,ある規則性があって当てやすいようになっているような気がします。そこで,この番組の出演を考えている人は,まずは毎週番組を録画してパネルの配置パターンのデータを収集し,出やすいパターンを徹底的に分析して覚えましょう。

 ちなみに,過去のパターンを集計している面白いサイトを見つけました。ただし,データは2006年10月までで,その後は更新されていないのが残念↓
http://www.eonet.ne.jp/~space07/tudoi.html

 そして,「たった6枚」が覚えられない対策としては,2人で手分けして半分ずつ確実に覚えるようにするといいでしょう。開いたパネルを交互に覚えるなり,全体の上半分・下半分で分けるなりして,最大でも3枚程度覚えればいいようにします。

 そしてあとは練習。この番組のホームページの「MINI-GAME」という部分をクリックすると,このゲームの練習ができます。番組に出演した気分もちょっぴり味わえますよ。ただし,このゲームのパネルの配置は完全にランダムみたいなので,本番よりもちょっと難しいかも。

 ということで,「ありえないエピソード」をお持ちの新婚さんは,どうぞ挑戦してみて下さい。なお,応募資格は結婚3年以内らしいです。

 過去の関連記事:パネルの取り方(2007年4月15日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 1日 (木)

暫定税率復活

 ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制改正関連法が,4月30日の衆院本会議で「3分の2以上」の賛成により再可決して成立しました。

 このニュースの中で,河野衆院議長が衆院本会議場に入るのを民主党議員が阻止しようとして与野党議員がもみあう光景が,大々的に報道されていました。民主党は,抗議の意思を表わすのはいいとしても,実力行使で本会議の開始を阻止するようなことが本当に成功すると思っているんでしょうか。単なるパフォーマンスでやっているとしか思えません。野党による この手の実力行使が成功したことは,過去に一度もなかったと思います。反対に,与党議員による委員会での強行採決などは「お手の物」で,ほぼ100%成功しています。この手の「理不尽な実力行使」というのは,自民党が最も得意とするところ。民主党はイマイチ「実力行使の使いどころ」がわかっていないようです。

 衆院本会議での再議決は,民主党・社民党・国民新党が欠席し,共産党と一部の無所属議員は出席して反対。その結果,ガソリン税の暫定税率分の投票結果は「賛成337票,反対12票」と,「3分の2」どころか約97%という圧倒的多数の賛成で成立。与党議員に造反者が出た場合は「3分の2」は危ないとも言われていたので,民主党は,成功する可能性がない実力行使ではなく,造反しそうな与党議員との連携を画策するなどの努力をした上で,あくまで本会議には出席して反対の意思表示をすべきだったと思います。

 ところで,暫定税率の復活については,マスコミや野党などは「民意に反している」とコメントしていますが,そもそも前回の総選挙(小泉内閣の時代)でも,昨年の参院選でも,この件は与野党とも争点にはしていなかったと記憶しています。「民意」ということばの正確な定義はよくわかりませんが,今の国会勢力そのものが「民意」であり,選挙でこういう人たちを選んだという点で,国会の決定内容はすべて間接的に「民意の現われ」と言えるでしょう。その意味で,選挙の際,一人一人の有権者は,マスコミの報道や雰囲気などに流されることなく慎重に判断し,自分の投票行動に対してきちんと責任を持って欲しいものだと思います。自分で判断できない人は,投票せずにぜひ棄権していただきたいと僕は思っています。

 過去の関連記事:投票率はどうなる?(2007年7月29日)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »