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2008年2月14日 (木)

防ぎきれない

 韓国の国宝「南大門」の火災は,不動産売買をめぐる不満を持った人間による放火だったとか。南大門の警備はかなり手薄だったらしいですが,どんな建造物でも,悪意を持った放火犯による火災を完全に防ぐというのは難しいでしょう。日本にも国宝級の建物は山ほどありますが,いくら厳重な警備をして消火設備を完備したとしても,これらの建物を故意による放火から100%守るのは不可能だと思います。

 冷凍ギョーザの薬物混入事件は,過失や事故ではなく,どうやら犯罪の可能性が高いらしい。そうなると,国内・国外を問わず,いくら製造時の品質管理や輸送時の安全確保を徹底したとしても,薬物混入が可能なタイミングは多くあり,完全には防ぎきれないでしょう。たった1枚の脅迫状で全製品の撤去を余儀なくされた「グリコ・森永事件」のように,この手の犯罪に対しては,犯罪者側が圧倒的に優位に立てるものです。

 言い換えれば,故意であれば,あらゆる商品に対して毒物などの混入の危険性があります。冷凍ギョーザの薬物混入が事故でなく犯罪であることが明確になったなら,その時点で販売禁止などの措置は緩和してもいいと思いますね。特に,中国製食品というだけの理由で食品全般の使用を停止することの根拠は非常に乏しいと思います。

 ところで,あるコーヒー豆専門会社では,中国産食品に関する話題が流れた昨年10月以降,客から「中国の原料を使っている?」という質問が多くなったため,コーヒー豆・チョコレート・菓子などに「中国産原料不使用」のシールを貼り付けているとか↓

Photo
(写真はasahi.comから転載)

 必要に応じて原産国をきちんと表示すればいいのに,ことさらに中国産でないことだけを明示するなんて,はっきり言って中国製品に対するイジメとしか思えません。なんとも不愉快な表示です。

 ということで,僕は中国産原料使用のバレンタイン・チョコレートでも全然気にしませんので,念のため。

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