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2008年2月28日 (木)

荷物搬送ロボット

 偶然なのか,違うタイプの2つの荷物搬送ロボットが相次いで公開されました。

 最初は,重たい旅行カバンを運んで道案内もしてくれる自走式ロボット「ロボポーター」。安川電機とゼンリンデータコムが約4年かけて共同開発したもので,2月10日から2月末まで,北九州空港の到着ロビーで実際に空港利用客に使ってもらって実証実験しているらしい↓

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 この「ロボポーター」は,3輪走行で荷物は20kgまで載せられ,タッチパネルか音声で行き先を入力すると,利用客の歩行速度に合わせて先導。運んだ後は,元の場所まで自動的に戻るらしい。3年後に実用化し,1台500万円程度で駅や病院,ショッピングセンターなどに売り込む計画とか。

 そしてもう一つ。ホテルで客の荷物を運ぶポーターロボットの実証実験が,3月1,2日に大阪市のホテルで実施されるらしい↓

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(写真はいずれもasahi.comから転載)

 このロボットは松下電器産業が開発したもので,台に荷物を置き,箱形のキーを引き抜くと「荷物をお預かりしました。どうぞお進み下さい」との音声が出て,超音波センサーで客の後ろを最大時速約6km/hでついて歩くらしい。

 この2つのロボットの大きな違いは,前者はロボットが人間を先導するのに対し,後者は人間がロボットを先導するという点ですね。でも,人間の心理としては,ロボットが後ろを歩いて預けた荷物が見えないというのは不安でしょう。きちんと付いて来てるかが気になるし,それ以前に,荷物を盗まれたりしないかが心配。一瞬でも荷物から手を離したら「置き引き」される諸外国と違って,日本国内では比較的安心かも知れませんが,それでも,歩いている時に自分の荷物が見えないというのはちょっと不安。

 ということで,この松下電器製のロボットは,人間の心理をイマイチわかってないなという気がします。「ロボポーター」はともかく,こちらのロボットはたぶん普及しないだろうというのが僕の直感です。

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2008年2月26日 (火)

ロス疑惑

 ロス疑惑・・・こんな簡単なことばで特定の事件を指すぐらいに固有名詞化した有名な事件ですが,1984年当時,この事件は,警察が立件する前に一部の週刊誌や民放ワイドショーを中心に報道競争が過熱したことでも有名になりました。もっとも,ワイドショーなどを見ない人間にとっては,この事件のことをほとんど見聞きすることがなく,「三浦和義って誰?」「いったい何を騒いでるの?」状態でしたが。

 そして日本では,三浦和義氏は妻の殺人容疑で逮捕・起訴されたものの,結局は最高裁で無罪判決を受けて確定。実際に無実なのかどうかは知りませんが,裁判所の最終判断はあくまで無罪であり,三浦氏に対するメディアによる人権侵害も何かと話題になりました。

 そして今回のロス市警による逮捕。殺人事件には時効がないというアチラの法律にも驚きましたが,それよりも,日本で無罪確定した人を別の国で逮捕することができるというのも驚きです。日本の場合は,「一事不再理」の規定によって,国内では改めて起訴されることはありませんが,同様の趣旨で,海外で刑が確定した人が日本に帰国した場合には,刑法の規定により,その海外での刑の内容が考慮されて,日本での刑は減刑や免除になるそうで,逆に海外で無罪が確定した場合には,帰国後改めて逮捕・起訴はできないとされているらしいです。アメリカにも日本の「一事不再理」と同様の規定があるらしいので,この趣旨に添えば,今回の逮捕は不当とも思えますが,詳しいことは専門外なのでよくわかりません。

 でも,そもそも,ロスで起こった殺人事件を,なんで日本の警察・検察が立件できたんでしょうね。考えてみたら不思議ですが,これもよくわかりません。

 それにしても,日本のマスコミってホント懲りないですね。連日のワイドショーでの騒ぎは,24年前を思い出させます。そして,日本で無罪確定しているにもかかわらず,外国の警察が逮捕したというだけで三浦氏を「容疑者」扱い。ほとんどのマスコミは「三浦容疑者」と呼び,最大限敬意を払ったケースでも「三浦元社長」という呼称になっています。「元社長」なんていう,とってつけたような呼称はとても敬称とは言えません。「元容疑者」「元被告」ではあんまりなので仕方なく付けている呼称でしょう。マスコミは今でも三浦氏を真犯人と思っているのが見え見えで,絶対に「三浦氏」という敬称では呼びたくないようですね。

 そんな折,2月26日の朝日新聞朝刊の「天声人語」に,三浦氏の「呼称」に関するコラムが載っていました。

 ・・・(略)・・・これほど呼称が変転した人も珍しい。悲劇の夫,三浦「さん」は自らも足を撃たれ,病院で涙ながらに状況を語った。4年後の逮捕で「敬称」が消え,次いで「被告」と呼ばれ,逆転無罪で「元社長」に変わる。万引きの容疑者にもなったが,司法や報道の人権侵害を語る講演では「氏」と紹介された。・・・(略)・・・今,何度目かの「容疑者」に戻り,再始動させた人生が暗転の際(きわ)にある。(以下略)

 その人が真犯人か無実かは,本人だけが知っていることで,警察や検察や裁判所の判断はあくまで証拠に基づく推測です。その推測内容によって呼称が決まるというのもヘンですが,その人をどう呼称するかは各個人の勝手でしょう。でも,マスコミが大々的に付けている呼称は全く他人任せで無責任。呼称をコロコロ変えることをヘンだと思わないし反省もしてない,なんとノーテンキなコラムだと感じました。

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2008年2月25日 (月)

母べえ

 映画「母べえ(かあべえ)」を見てきました。休日にもかかわらず,観客層はほとんどが年配者,というかご老人。観客の中では僕がほぼ最年少者と思えたぐらいです。でも,これがなんで「老人が見る映画」なのか,理由はよくわかりません。

 映画の舞台は昭和15年の東京。反戦思想の文学者が治安維持法違反容疑で特高に捕えられ,残された妻は夫を信じ続けて2人の娘とともに懸命に生きていくというヒューマン・ドラマです(山田洋次監督,吉永小百合主演)。【以下ネタバレあり】

 映画のストーリーよりも,僕はどちらかといえば「昭和初期」という時代の雰囲気を感じたくてこの映画を見ました。玄関のガラス引き戸を開けた時の,鈴の音といっしょになる「ガラガラ」という音。この音を聞くと,祖父母が昔住んでいた家の玄関を思い出して懐かしく,それだけで感激モノでした。

 治安維持法による投獄と獄死,そして開戦・徴兵・戦死と,我々が一般知識として知っている程度の「ひどい時代」の描写でした。えげつない拷問シーンなどの,もっと過激な表現を期待していたので,この点はちょっと拍子抜けで,意外と平坦なストーリーだと感じました。でも,この時代の歴史をマトモに学んだことのない若い人には,ぜひ見て欲しいなと思わせる映画でした。

 脇役で出ていた鶴瓶さんがそのまんまのキャラで出ていて,けっこう笑えたし,ほっとさせる「いい味」を出していたと感じました。「指輪を戦争に供出なんかしたらアカン」と言わせたのは痛快でしたが,この時代に本当にそんなことを言える雰囲気があったのかは疑問です。あと,野上久子役の檀れいさんは,鼻が高くて現代風の美人。この時代にこんな顔立ちの人は絶対いなかったと思いますが,どうなんでしょうね。

 主役の吉永小百合さんは,夫を信じて気高い信念を持ち続ける女性を演じますが,これって「戦争と人間」の伍代順子役の吉永小百合さんと完全にかぶっています。五味川純平氏の大河小説を豪華俳優で映画化したこの映画を思い出しました。何年ぶりかに「戦争と人間」(第1部~3部,1970~73年制作)をまた見たくなりました。

 吉永小百合さんは日本映画界の大女優と言われていますが,僕が見た映画は少なく,一番印象に残っているのはテレビドラマの「夢千代日記」(1981年,NHK制作)ですね。そして,最近500円DVDで発売された「まぼろし探偵」(1959年制作)という少年ドラマ。吉永小百合さんはこのドラマに毎回「ちょい役」でレギュラー出演していて,この当時は14歳。なかなか初々しいですが,今でも面影が残っています。48年前の面影が残っている女性ってホント凄いです↓

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 ちなみに,この「まぼろし探偵」というドラマは,この時代の少年ドラマのご多分に漏れず「突っ込みどころ満載」で,警察官が新聞記者の息子に捜査状況をペラペラしゃべって漏らすのはご愛敬としても,へんなメガネをかけるだけで父親が息子であることに気づかないというのは,あり得ないですよね。なお,この探偵が手にしているのは水鉄砲ではなく,相手をしびれさせる電子銃らしいです↓

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2008年2月23日 (土)

道路特定財源

 道路特定財源の暫定税率延長問題に関して。僕は「地方」に住む一人の意見として,道路の整備拡充よりもガソリン代の値下げの方がずっと嬉しいですね。これに関しては人それぞれ意見があると思いますが,多くの首長は暫定税率延長こそが「地方の住民の声」であるかのように主張をしており,マスコミもこの主張をそのまま垂れ流しています。これはちょっと違うんじゃない? と思います。

 国土交通省が集めた「道路特定財源を維持すべき」との自治体首長の署名に応じなかったのが,全国でたった6市長というのには驚きですが,署名しなかった理由は「道路特定財源維持に異存ないが,すべて道路のために使うというのは違うだろうと,拒否した。一般財源化の議論もあったはず。市バスなど公共交通にも使えるようにすればいい」(尼崎市長),「暫定税率延長は賛成で,拒否ではなく保留。小泉内閣が打ち出した一般財源化を支持してきた。環境対策や国の借金返済にも充てるべきだ」(綾部市長),「自治体としては歳入維持を望むのは当然だが,市民生活を考えるとガソリン値下げも議論の対象であっていい」(国立市長),「必要な道路は整備すべきだが,国は十分精査しないまま中期計画で59兆円を投入することにした。無駄遣いが通る仕組みが残される」(狛江市長)など,いずれもそれなりにマトモな意見。これらがとても少数意見とは思えません。

 この問題になると口角泡を飛ばして論じる宮崎県知事ですが,知事は「大分市から宮崎市まで道路で行くより,大分から飛行機で大阪に行って大阪から宮崎に来る方が早い。地方と都市部の格差は開く一方だ」と暫定税率の維持を主張。ちなみに,僕が調べたところ,宮崎から大分へ行く場合(片道約200km),JRの直通特急で約3時間。飛行機で大阪経由だと飛んでいる時間だけで合計約2時間。乗り継ぎ時間や空港までの所要時間を考えると,宮崎から大分へ行く場合には,飛行機で大阪経由するよりもJRで行った方が遙かに短時間で行けますので,念のため。それはともかく,宮崎県東部で建設中の高速道路(東九州自動車道)の全線開通が必要だと訴えたかったようですが,道路特定財源というのは高速道路でなく主として一般道路建設の財源かと思っていたので,宮崎県知事の主張は理解できませんでした。僕の認識違いだったのかも知れませんね。

 いずれにしても,これらの多くの知事の発言は「地方との格差はすべて道路が原因」「暫定税率が延長されなかったら,今後地方に道路(一般道・高速道路とも)が一切造れなくなる」「地方の住民はみんなガソリン値下げよりも道路の拡張を願っている」と言っているかのように聞こえ,ちょっとヘンです。また,よくよく聞くと,道路自体が本当に必要なのか,道路を造るという公共事業(カネ)自体が欲しいのかがはっきりしないので,けっこういい加減です。

 また,「ガソリンを値下げしたら二酸化炭素排出量が増えて地球環境の悪化を招く」みたいな政府の主張も,道路を増やすことと思いっきり矛盾していて,ナンセンスです。そもそもおかしいのは,あくまで「暫定」なんだから,期限が来たら自動的に廃止するのが自然。延長するなり新しい法律を作ると主張するのはいいとしても,「廃止するなら対案を示せ」と野党に迫る政府もなんだかヘンですよ。

 そんな折,2月23日付の朝日新聞に,この問題に関する前鳥取県知事 片山義博氏のインタビュー記事が出ていました。僕の感性とも一致した発言が多かったので,要点をここで紹介させていただきます。
(1)理想は全額一般財源化。国も自治体も「道路が必要」と言っているのだから,特定財源化して使途を縛る意味がない。
(2)特定財源化により教育などには使えない仕組みとなっている。道路予算の一千万円は端数だが学校現場での一千万円は大金。国力を増やすのは教育・人材育成・科学技術などであり,道路造りではない。
(3)要る道路は要るし,要らない道路は要らない。1本ごとに審査して教育などの他の施策との優先度を議論すればいい。
(4)「税率は下げるが地方の道路を造れるようにする」という民主党の主張もいい加減。税率を下げるなら道路整備もペースダウンするのが当然。
(5)地方が暫定税率維持を唱えるのは自治体の財政しか首長の頭にないから。減税を主張するような知事はいない。もっとも,国からの威圧があり,地方は国に睨まれないような発言をするもの。
(6)国は「道路を早くたくさん造れ」と言うが,街中は立ち退きが必要で時間がかかる。勢い山奥などの場所に造ることになり「なんでこんな所に?」という道路が多くなる。

 なるほどねー。実体験に基づく発言というのはけっこうマトモで説得力もあります。できれば現役時代にこういう発言をして欲しかったものです。ちなみに,この鳥取県も,今は暫定税率維持を主張しているそうです。

 最後に,「道路特定財源でミュージカル」というニュースには笑えました。このミュージカルの制作費はすべて税金で,入場料も無料。上演回数は95回に上り,総額5億7000万円を支出していたらしい。やれやれ。

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2008年2月21日 (木)

なんのための装備?

 10日ほど前,栃木県益子町の交番で,巡査長が拳銃で自殺しているのが発見されました。この交番では,昨年12月にも,巡査が貸与された拳銃で自殺していたらしい。

 自殺することの是非はともかく,今の世の中には潜在的な「自殺志願者」がかなりの数いると推測します。でも,人間はいざ死のうと思っても,簡単に死ねるものじゃないし,なかなか踏ん切れないもの。これを簡単に乗り越えられないことが,自殺者の増大に歯止めをかけているのでしょう。このような「自殺志願者」は,一瞬で簡単に死ぬことのできる拳銃をいつでも使用できる警察官を羨ましく思っているかも知れませんね。

 それはともかく,制服の警察官というのは権力が絶大で,一般市民にとって威圧感は相当なもの。制服警官が街を歩くだけで犯罪抑止効果があると思います。これは,警察官がさまざまな特権を持っているのと同時に,何かあればすぐに警察官に現行犯逮捕されるというイメージが強い(もちろん,警察官でない一般市民でも,現行犯逮捕は可能)からであって,「拳銃を持っているから警察官は恐ろしい」と感じている人は皆無だと思います。

 要するに,警察官の持つ拳銃自体には,犯罪抑止効果はほとんどないと思います。また,実際に警察官が拳銃を発砲して凶悪犯を射殺したという例も非常に少ない。つまり,警察官の所持する拳銃というのは,警察官の自殺目的に使われるのが一番多いように思えます。なんとも皮肉なことで,これが事実であれば,警察官が拳銃を所持するなんてことはやめるべきだと思います。

 海上自衛隊のイージス艦衝突事故も,警察官の拳銃自殺となんだか似ているなと感じます。自衛隊の長い歴史において,戦闘機などの自衛隊の装備が,他国からの侵入機などを直接撃墜したことはありません。にもかかわらず,今回の事故のように,自衛隊の装備がこれまでに民間人を死傷させた例は数多くあります。なんとも悲しいことです。

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2008年2月19日 (火)

わいせつ写真集

 「男性器のアップの写真などが含まれており,わいせつ物にあたる」と判断して米国の写真家メイプルソープ氏の写真集の輸入を禁じたのは違法だとして,出版元の社長が輸入禁止処分の取り消しなどを国に求めた訴訟で,最高裁は「写真集は芸術的観点で構成されており,全体としてみれば社会通念に照らして風俗を害さない」とわいせつ性を否定し,輸入禁止処分を取り消す判決。

 これは,東京都内の映画配給会社社長が写真集を持って米国から帰国した際,関税定率法で輸入が禁じられた「風俗を害すべき書籍・図画」にあたるとして税関が没収したもので,写真集には男性ヌード・花・肖像など計261作品が収録されており,このうち男性の性器を強調した18作品が「わいせつ」と判断されたというもの。

 関税定率法というのは関税の税率を定めた法律であり,この写真集の輸入が「関税定率法違反」というのはピンと来ませんが,それにしても,芸術かわいせつかを判断するのが税関職員や裁判官だなんて,あまりにも滑稽でばかばかしい。今回の裁判でも裁判官によって判断が分かれたそうで,「男女を問わず性器が大きく配置されていればわいせつ物だ」との少数意見もあったとか。裁判官の主観を多数決で決めた判決なんて,ナンセンス。こんな裁判は時間とカネのムダだと思います。

 この手の写真集は,見たい人はお金を払って勝手に見ればいいし,見たくない人は見なきゃいいだけ。税関職員や裁判官が「社会通念」を決めるという問題ではないでしょう。それに,今やインターネットを使えば,どこでも誰でも,どんな画像でも簡単に入手できる時代。税関で写真集の内容をチェックするなんていう時代遅れのことをいつまでやっているのかと,悲しくなります。

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2008年2月18日 (月)

第2回東京マラソン

 2万7千人以上が参加した第2回東京マラソンは,天候にも恵まれて大成功だったようです。マラソン大会というより,ほとんど「お祭り」みたいな雰囲気で,東京都心でこんなお祭りができるというのは,ちょっと羨ましい気がしました。東京マラソンが成功に終わったのは,それはそれで良かったと思いますが,「年に2回も大規模マラソンで都心の交通規制を行うことは困難」との警視庁からの要請を受け,東京国際女子マラソンの方が今年の第30回大会を最後に終了することになったのは,なんとも残念です。

 この東京国際女子マラソンは,国際陸上競技連盟が世界で初めて公認した女子マラソンだそうで,由緒あるマラソン大会。「年に2回の都心の交通規制が困難」というだけの理由で,東京マラソンに押し出される形で止めてしまうというのは,なんとも腑に落ちない。交通規制がホントの理由なら,都心の車道を7時間にもわたって規制する東京マラソンの方が,交通規制に要する警視庁のパワーは膨大だしコストもかかる。しかも東京マラソンは新規参入組。東京マラソンの方を中止するのがスジでしょう。

 年に1回でなく2回交通規制することがそんなに大変とは思えません。これは警視庁の主催者に対するイジメのようにも思えます。というか,結局は,主催者の「力関係」で中止が決まったということでしょう。ちなみに,東京マラソンの主催者は日本陸上競技連盟と東京都で,共催はフジサンケイグループ・読売新聞グループなど。片や東京国際女子マラソンの主催者は日本陸連と朝日新聞社。「東京都主催」というのは,やはり強力か。

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2008年2月17日 (日)

橋下知事 vs NHK

 NHK関西地区で放映された「かんさい特集」という番組で,約30分遅れて生出演した橋下大阪府知事に対し,アナウンサーは「およそ30分遅刻で到着」と紹介。これにキレた橋下知事は「こちらの責任じゃない」と反論。橋下知事は「はじめから絶対に間に合わないと言っていた」「黙っていてもお金が入ってくる組織はこういうものか」と批判し,今後はNHKのスタジオ収録番組には出演しない考えを示したとか。

 問題となったNHK番組と,その後の民放の報道番組のYouTube動画をリンクしておきます↓

http://jp.youtube.com/watch?v=zv8IytNEIHk

http://jp.youtube.com/watch?v=pgeyHazuVtk

 あらかじめ橋下氏の顔写真パネルを用意していたということは,NHKは遅れてくることを想定していたわけですね。間に合わないと事前に伝えていたのに,到着していきなり司会者に「遅刻で到着です」って言われたら,そりゃ怒ると思います。このアナウンサーも「お忙しいところ,無理言ってお越しいただきました」のように紹介するなど,オトナの対応をすればよかったのにと思います。

 事の経緯はよくわかりませんが,橋下知事が直接NHK担当者と話したわけではなく,たぶん広報担当者が間に入るなどして,話の行き違いがあったのが原因でしょう。知事の気持ちもわかるけど,直接関係のないNHKインサイダー取引問題を番組の中で引き合いに出すなど,知事もちょっと大人げなかったという気がします。まあ「どっちもどっち」ということか。この手の他人のケンカって,見ていて面白いけど,知事があまりにも大人げないと,これから大阪府政がどうなっていくのか,ちょっと気がかりです。

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2008年2月16日 (土)

日本史が必修に

 中央教育審議会が1月に出した新指導要領についての答申は,高校では世界史を必修とし,日本史と地理は現行通り選択科目とするように求めているとか。これに対し神奈川県教育委員会は,「国際社会を生き抜く上で,我が国や郷土の歴史・文化・伝統への理解を深めることは不可欠」と判断し,全県立高校で「日本史A」「日本史B」「神奈川の郷土史を学習する科目」「近現代史を総合的に学習する科目」から1科目を選択することを義務づけることにしたらしい。

 2006年度は世界史などの必修科目の履修不足が何かと話題になりましたが,履修不足の問題は最近聞かなくなったし,その後は各高校ともきちんと履修させているということなんでしょうか。

 たしかに,社会科のうち世界史だけが必修科目になっているのはイマイチ理解できませんが,だからといって日本史を必修にしなくてもいいと思います。しかも,神奈川県教委は「国際社会を生き抜く上で・・・」といいながら「神奈川の郷土史」の選択でもいいというのには,なんか笑えます。個人的には,「国際社会を生き抜く上で」必要な歴史は,日本を含む世界の近現代史だと思いますけどね。

 神奈川県のローカルニュースとはいえ,古い時代の日本史には興味が持てなくて超苦手科目だった僕にとっては,ちょっと気になる話題でした。

 過去の関連記事:履修不足(2006年10月27日)

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2008年2月15日 (金)

冤罪

 被告12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の公職選挙法違反をめぐる「志布志事件」について,鳩山法相は法務省で開かれた検察長官会同の席上で「冤罪と呼ぶべきではないと考えている」と発言。この発言は,全国の検事正たちに対して捜査のあり方への反省を求める中で出てきたもので,富山県の男性が実刑判決を受けて服役後に真犯人が発覚した強姦事件の場合は「冤罪」と表現し,刑が確定していない志布志事件の場合は冤罪ではないとの見解を示したもの。

 ところが,鳩山法相はこの発言の後で会見を開き,「志布志事件では,被告とされた方に大変ご迷惑をおかけし,社会通念上は冤罪と言われても致し方ない」と釈明。また,衆院予算委員会では「志布志の被告であられた方々が不愉快な思いをされたとすれば,お詫びをしなければならない」と陳謝したとか。

 調べたところ,「冤罪」の正しい定義は,裁判での有罪判決が確定した場合に限るとのことでした。へ~~,知らなかったです。僕は刑確定前でもごっちゃに使っていました。鳩山氏の認識は正しかったということで,さすが法務大臣ですね。見直しました。

 ということで,この鳩山法相の発言は失言でもなんでもないので,謝罪する必要はないと思いますよ。もっとも,「お詫びをしなければならない」って言ってるだけなので,謝罪なんかしてません。政治家って,謝罪すべき時に「お詫びをしなければならない」とか「お詫び申し上げたい」とかいう表現をすぐに使います。この「素直じゃない」表現は,全然お詫びになってませんよね。

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2008年2月14日 (木)

防ぎきれない

 韓国の国宝「南大門」の火災は,不動産売買をめぐる不満を持った人間による放火だったとか。南大門の警備はかなり手薄だったらしいですが,どんな建造物でも,悪意を持った放火犯による火災を完全に防ぐというのは難しいでしょう。日本にも国宝級の建物は山ほどありますが,いくら厳重な警備をして消火設備を完備したとしても,これらの建物を故意による放火から100%守るのは不可能だと思います。

 冷凍ギョーザの薬物混入事件は,過失や事故ではなく,どうやら犯罪の可能性が高いらしい。そうなると,国内・国外を問わず,いくら製造時の品質管理や輸送時の安全確保を徹底したとしても,薬物混入が可能なタイミングは多くあり,完全には防ぎきれないでしょう。たった1枚の脅迫状で全製品の撤去を余儀なくされた「グリコ・森永事件」のように,この手の犯罪に対しては,犯罪者側が圧倒的に優位に立てるものです。

 言い換えれば,故意であれば,あらゆる商品に対して毒物などの混入の危険性があります。冷凍ギョーザの薬物混入が事故でなく犯罪であることが明確になったなら,その時点で販売禁止などの措置は緩和してもいいと思いますね。特に,中国製食品というだけの理由で食品全般の使用を停止することの根拠は非常に乏しいと思います。

 ところで,あるコーヒー豆専門会社では,中国産食品に関する話題が流れた昨年10月以降,客から「中国の原料を使っている?」という質問が多くなったため,コーヒー豆・チョコレート・菓子などに「中国産原料不使用」のシールを貼り付けているとか↓

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(写真はasahi.comから転載)

 必要に応じて原産国をきちんと表示すればいいのに,ことさらに中国産でないことだけを明示するなんて,はっきり言って中国製品に対するイジメとしか思えません。なんとも不愉快な表示です。

 ということで,僕は中国産原料使用のバレンタイン・チョコレートでも全然気にしませんので,念のため。

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2008年2月13日 (水)

偶然のタイミング?

 沖縄駐在の米海兵隊員が女子中学生への暴行容疑で逮捕されましたが,暴行したとされるのは2月10日の夜。これは,在日米軍の空母艦載機部隊の移転が争点となった岩国市長選の投票終了直後。まさか,市長選の投票終了まで我慢していて,投票終了を待って暴行に及んだわけではないと思いますが,偶然にしては出来すぎたタイミングでしたね。

 この容疑者は「車内でキスしたり体を触ったりしたが,レイプはしていない」と性的暴行の容疑を否認。この容疑者の感覚では,レイプさえしなけりゃ,キスしたり体に触れたりしただけでは「暴行」に当たらないってことらしいです。やれやれ。

 この事件を受けて,在沖縄米軍トップの4軍調整官と在沖縄米国総領事が沖縄県知事を訪ね,再発防止に努めることを約束したらしいですが,この調整官の発言として,「事件を心から遺憾に思う」と報道されていました。「遺憾」というのは「残念」「気の毒」という意味であって,謝罪の意味はありません。これは発言の一部分だけなので,実際の会話の中では当然謝罪しているものと信じますが,メディアは「遺憾」なんていう,政治家しか使わないようなあいまいな単語に翻訳しないで欲しい。オリジナルの英語がどんな表現だったのか,知りたいものです。

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2008年2月10日 (日)

なんかヘン

 最近の話題から「なんかヘン」と感じたものをいくつか。

 まずは,製造日の偽装や回収品の再販売・再使用などの問題で営業停止していた赤福の営業再開の話。今後は,外箱にも製造日を直接印字し,冷解凍設備も撤去し,売れ残り品はすべて焼却処分する方針とか。でも,まだ食べられるのに,売れ残った商品を焼却処分するというのには違和感あります(現に,従来はこれを売っていた)。せっかくの対策内容にケチを付けるようで申し訳ないですが,たかが餅をアンコでくるんだだけのお菓子になんでここまでこだわるのか,イマイチ理解できないし,焼却処分というのはどう考えてももったいない。値段を安くして売り切るなどの工夫をして欲しいものだと思います。

 それにしても,販売再開の前日から店頭に行列ができ,午前5時の開店時には約300人が並び,短時間で完売したというのには驚きました。熱烈なファンがいるんだなーと思ったら,なんとネットオークションで700円の赤福が2,000円で売られていたそうです。う~ん,結局はそういうことなんですね。

 倖田來未さんの「不適切発言」問題の騒ぎ方も,なんだかヘンだと感じます。これはラジオの深夜番組の中での発言で,この発言を実際に聞いた人はそんなに多くないはず。メディアがテレビや新聞などで取り上げて騒ぎを大きくしている感があり,ついには少子化担当大臣までがコメントする始末。いくら有名人の発言といっても,まったく専門外の考えを間違って述べただけ。お笑いタレントが誰かの悪口を言ったのと同レベルの失言だと思います。発言が不適切だったなら,そのラジオ番組で訂正・謝罪する程度で十分でしょう。

 プロ野球の話題で,パウエル投手の「二重契約」問題の結末もヘンですね。詳細の経緯は良くわかりませんが,普通に考えれば,最初に交わしたオリックスの契約が有効と解釈するのが自然でしょう。リーグ会長が,なんで後で契約したソフトバンクの方を有効と判断したのかがわからないし,それが有効だというなら,なんで開幕から3ヶ月間の出場を認めないのかも理解できません。もっとも,この選手が2球団で奪い合うほどの価値ある選手なのかは,僕にはわかりませんが。

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2008年2月 9日 (土)

候補者調整

 次期衆院選の岐阜1区の自民党候補者調整で,前回総選挙で落選したものの比例区で復活当選したS氏が東京5区へ転出し,前回無所属で当選後に復党したN氏が岐阜1区から立候補することを,自民党が正式決定。両氏は党本部でそろって記者会見し,笑顔で握手を交わしたとか。

 「聞くのも恥ずかしい」というのは,こういうニュースを言うのでしょうね。「郵政民営化反対」を掲げて当選したのに,復党したいが為に有権者の意思を無視して「郵政民営化賛成」に寝返ったN氏というのは相当ハレンチだと思いますが,でもまあ,そういう行動は個人の自由だし,そういう議員を支持するのも支持しないのも有権者の勝手でしょう。それ以上に呆れるのは,いやしくも政権を担う大政党が,政策よりも「勝てる候補」という基準で候補者を選定している点。選挙戦略としては「したたか」だとは思いますが,党の判断基準に一貫性が感じられません。前回の総選挙時とは党幹部の顔ぶれも代わっており,既に実現した「郵政民営化」なんて今やどうでもいいことだと,党幹部は考えているということか。

 それにしても,このニュースは,しょせん一政党の候補者調整の話題。全国ニュースに取り上げるような内容ではないでしょう。にもかかわらず,全国版のWebニュースには出ているし,夜のゴールデンタイムの報道番組でも大々的に取り上げられていました。

 選挙で投票する候補者を決める際に,候補者の知名度を一切判断基準にしない僕にはなかなか理解できませんが,候補者の知名度や話題性が投票結果を大きく左右するのは事実。これだけメディアに取り上げられたら,それだけで両者とも当選する確率はかなり高いことでしょう。その意味で,候補者の知名度アップに一役買っているマスコミって,罪深いものだとつくづく思います。実質的に特定候補者の宣伝をしているということに,たぶんマスコミはまったく気づいてないんでしょうね。

 選挙の候補者選定や選挙運動に関するニュースについては,実名報道を一切禁止するぐらいの法規制が必要だと僕は思います。ということで,このブログでも,今回の候補者の実名は伏せてみました。

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2008年2月 8日 (金)

効果なし

 公正取引委員会は,自動車のラジエーターに入れるだけで燃費が向上するなどの効果をうたった自動車用冷却水添加剤が景品表示法違反にあたるとして,メーカーと販売会社に対して排除命令を出す方針とか。この商品は,「排ガスを浄化して燃焼効率を上げる」「燃料消費量がガソリン車で3~30%程度減る」などの効果があると表示されているが,公取委は「実験データなどの科学的な根拠が不十分」「商品は『お守り』的な役割しか果たしていない」などの理由により,不当表示と判断したもの。

 これに限らず,カー用品には効果の疑わしい「怪しい商品」が多いような気がしますね。代表的なのは,ガソリンスタンドなどでよく使用を勧められる「水抜き剤」でしょうか。この「水抜き剤」は,燃料タンクに注入することでタンク内の水分を分解するものらしいですが,そもそも注入しなくてもエンジンにはまったく支障がないとも言われており,商品価値があるのか疑問です。

 話は変わって,「必ず毛が生える」との勧誘を信じて育毛ケアを4年間受けたのに効果がなかったとして,毛髪クリニックに860万円の損害賠償を求めた訴訟について,クリニック側が施術代の約9割にあたる430万円の解決金を支払うことで和解したというニュースがありました。ちなみに,このニュースの新聞見出しは「薄かった効果」(笑)

 育毛ケアの効果というのは,もともと個人差があるでしょう。そもそも,効果があったように見えたとしても,育毛ケアによる効果なのか,他の要因による変化なのかの判断が難しいと思います。育毛とかエステとかダイエットなどは,人の弱みにつけ込むような,効果が怪しい商品は世の中にいっぱいありそうです。こういう科学的根拠がはっきりしない商品に対しても,公取委はきちんと取り締まって欲しいものです。

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2008年2月 6日 (水)

客層キー

 コンビニのレジに「客層キー」というのがあって,商品購入者の年齢層や性別などを店員が入力し,そのデータを商品開発などに利用しているという話は有名ですね。たとえばセブンイレブンの場合,「12」「19」「29」「49」「50」の男女別のキーがあります。つまり,店員が「12歳まで」「未成年」「20代」「30代・40代」「50歳以上」を「見た目」で判断し,最後にこの年令キーを押さないとレジが動作しないようになっているみたいです。また,未成年にはタバコや酒類を販売できないようなロックもかかるんでしょう。

 僕がコンビニで買い物をした時,どのキーを押されているのか,最近ちょっと気をつけて見ているんですが,なんと,「49」を押される場合と「29」を押される場合が半々ぐらいの比率。う~~ん。いくらなんでも「20代」はないだろうって思いますが。

 ところが,ネットを見てみると,アルバイト店員の証言として,「忙しい時にはテキトーに押している」「複数ボタンのどれを押してもレジが動作するので,キー位置確認が不要でかえって便利」「『29男性』が一番押しやすいので,必ずこれを押している」などの書込みがありました。なるほどねー,「20代」で喜んだのはぬか喜びでした。半分ぐらいの店員はテキトーに押しているということらしい。こんなデータを集計して,どの程度役に立つのか疑問ですね。でもまあ,僕が「50以上」を押されたことがないのはちょっぴり安心,というか満足です。

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2008年2月 2日 (土)

よみくらべ

 ネットで朝日新聞・日本経済新聞・読売新聞の3紙を読み比べられるサイト「あらたにす」が,1月31日にサービスを開始したとか。各新聞社のウェブニュースは,このサイトがなくてもネットでいつでもタダで見られるので,このサイトの何が便利なのかがあまり理解できませんが,せっかくなのでちょっと覗いてみました。

 新聞の社説というのは,僕はめったに読まないんですが,このサイトでは3紙を並べて見比べることができます。たとえば2月1日の社説は,3紙とも中国製餃子の中毒に関する内容ですが,朝日と日経が「ギョーザ」と表記しているのに対して,読売の社説は「餃子」の表記。なるほど違いますね~・・・あ,そういう問題じゃない?

 そして2月2日の社説。朝日は「教研集会拒否 ホテルが法を無視とは」と題し,日教組が主催する教育研究全国集会の会場をいったん引き受た「グランドプリンスホテル新高輪」が,右翼団体の街宣活動によって他の客や周辺に迷惑をかけるとして使用を断ったことを批判しています。さらに,裁判所が日教組の訴えを認めて会場を使わせるように命じたにもかかわらず,ホテル側がかたくなに拒んでいることに対しても,「法律に基づき裁判所が出した命令を無視するとは企業として失格」などと手厳しい論調。

 日教組の集会を実施したら右翼の街宣活動があるのは周知の事実なのに,いったん引き受けて契約解除するというホテル側の態度は,たしかに不可解。たぶん「その筋」から強い圧力があったということなんでしょう。ただ,いずれにしても,これは一民間ホテルの問題。ホテル側の最終判断に対して新聞社などの「外野」がとやかく言っても限界があるでしょうね。

 ところで,同じ2月2日の読売の社説は,「教育再生会議 提言の実現度の点検が大事だ」と題し,1月31日に最終報告を提出して解散した教育再生会議の提言を後押しするような内容。う~~ん,この新聞,やっぱりちょっとコワイです。

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