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2008年1月17日 (木)

古紙配合率

 日本製紙が製造した「年賀再生紙はがき」の古紙配合率について,受注時の取り決めの40%を大幅に下回る1~5%しかなかったことを同社が発表。同社によると,古紙が多いと不純物が増えて要求品質を満たせないと判断し,日本郵政に無断で古紙配合率を下げたとか。それにしても,年賀はがきの大半の販売が終了した今になって日本製紙が発表するというのは「タイミング良すぎ」の感がありますね。

 この問題,もし古紙配合率が低いほど製造コストが高くつくのであれば,「メーカが出血覚悟で古紙配合率を下げて用紙の品質を守った」ということになるのかも知れませんが,実際には古紙配合率が低いほど製造コストが下がると言われており,その点が問題をややこしくしていると言えるでしょう。つまり,古紙配合率を守らなかったことによって契約よりも安価な商品を偽装納入したことになり,「詐欺」と言われても仕方のない状況。

 さらに,コピー用紙や印刷用紙などでも年賀はがきと同様の「偽装」が繰り返されていたことが明らかになり,「100%古紙」とうたった製品が実際には11%しか含まれていないケースもあったとか。

 さらに悩ましいのは,「新しい紙よりも古紙再生の方がCO2排出量は多く,古紙利用は地球環境にとってはかえってマイナス」という説もあるそうです。それが事実なら,いったいなんのための古紙利用推進なのかと思いますが,たとえば環境配慮製品を広める目的の「グリーン購入法」では,国や独立行政法人に「100%古紙」のコピー用紙の購入を義務づけているらしいです。やれやれ。

 実態に合わない品質を要求し,原料古紙の需給関係もコストも無視し,本当に「地球に優しい」かもはっきりしない古紙の利用を数値だけで管理して推進するという今のやり方は,相当無理があると思いますね。

 でもまあ,今回の「偽装」が発覚しても,「偽装された用紙」を回収して廃棄処分にしたような話は聞かないし,地球環境にとってはそれだけが救いなのかも。

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