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2008年1月 8日 (火)

外国大使の馬車列

 新任大使が信任状を天皇に渡すために皇居を訪問する際,宮内庁は大使の希望に応じて馬車かクルマで送迎しているらしいですが,馬車送迎の際,2頭立ての馬車が走る姿を見物客に楽しんでもらおうと,馬車列の通過時刻をホームページで事前発表することにしたとか。

Photo
(写真はasahi.comから転載)

 う~~ん,この写真,映画の1シーンを見ているか,タイムスリップしたかと思いましたよ。日本国内でこんな慣例があるとは知りませんでした。この光景は,たしかに優雅で素敵だとは思いますが,経済的にも精神的にも余裕のない僕としては「カネかかってるな~。もったいないな~。タクシーで行けばいいじゃん!」と思ってしまうところが悲しいです。

 そもそも,「新任大使が信任状を天皇に渡す」というルールがあることも知りませんでした。調べたところ,日本国憲法第3条・第6条・第7条に定められた「天皇の国事行為」には以下のものがあり,この(7)に該当するようです。

(1)国会の指名に基づき内閣総理大臣を任命すること
(2)内閣の指名に基づき最高裁判所長官を任命すること
(3)憲法改正,法律,政令および条約を公布すること
(4)国会を召集すること
(5)衆議院を解散すること
(6)国会議員の総選挙の施行を公示すること
(7)国務大臣および法律の定めるその他の官吏の任免,ならびに全権委任状および大使・公使の信任状を認証すること
(8)大赦,特赦,減刑,刑の執行の免除及び復権を認証すること
(9)栄典を授与すること
(10)批准書および法律の定めるその他の外交文書を認証すること
(11)外国の大使および公使を接受すること
(12)儀式を行うこと

 この中には,憲法で言う「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」でしかない天皇の行為としては,けっこう違和感ある行為が含まれているなと思います。つまり,総理大臣の任命や大使の信任状の認証などはともかく,「国会の召集」「衆議院の解散」「総選挙の公示」などは,たとえ形式上の行為とはいえ,国政にきわめて密着した行為。これらを天皇の国事行為とすることに実質的な意味はないでしょう。もし憲法を改める機会があれば,このあたりも見直して,国事行為をもっと減らしてもいいのかなと思いました。

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