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2008年1月20日 (日)

殯(もがり)の森

 2007年のカンヌ国際映画祭で審査員特別大賞(グランプリ)を受賞した「殯(もがり)の森」(河瀬直美監督)が,テレビ放映されていたので見ました。

 この映画は,認知症老人を介護するためのグループホームで,新任の介護福祉士の女性と33年前に妻を亡くした老人との交流を描いたもので,ある日二人で老人の妻の墓参りに出かけたところ,森の中をさまよってしまうというストーリー。素人らしき出演者が多いせいか,前半は「ナレーションのないドキュメンタリー」のような雰囲気で進み,後半の「墓参り」以降がドラマ風に展開します。

 僕は事前に予備知識を持たずにこの映画を見た上に,周囲に雑音がある家庭のテレビで見たためか,もともと聞き取りにくいセリフがさらに聞きづらく,はっきり言ってストーリーがよく理解できませんでした。肝心の「認知症老人の妻の墓参りに行こうとした」ことすら理解できず,あとでネットを確認して初めてわかったものです。

 静かな映画館だとセリフがはっきり聞き取れたのかどうかは不明ですが,少なくとも字幕付きで見た外国の人にとってはしっかり「聞き取れた」わけで,日本人よりも外国人の方がストーリーをはっきり理解できるという皮肉なことになり,その点でも外国映画賞受賞には有利だったのかも知れませんね。それに,緑一色(麻雀の役ではありませんよ)の茶畑など,日本の田舎の田園風景がとても美しく表現されている点も,外国審査員の目を引いたことでしょう。

 ということで,僕としては「なんでこの映画がカンヌ映画祭受賞?」的な映画でしたが,認知症介護の大変さなど,考えさせられるテーマを持った映画だと感じました。

 過去の関連記事:カンヌ映画祭(2007年6月4日)

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