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2008年1月29日 (火)

管理監督者

 日本マクドナルド直営店の店長が未払い残業代などの支払いを求めた訴訟で,東京地裁は,店長を「管理監督者」(管理職)とみなして残業代を支払わないのは違法と判断し,過去2年分の残業代など約750万円の支払いを命じる判決。同社は全国で約1,700人の直営店長を抱えている事情もあり,控訴する方向とか。

 労働基準法第41条に「監督もしくは管理の地位にある者または機密の事務を取り扱う者は,労働基準法で定める労働時間・休憩・休日に関する規定は適用しない」とあり,この規定によって,飲食・小売業界などでは,直営店長を管理監督者とみなし,人件費を抑えながら異常な長時間労働を強いている企業が多いと言われています。飲食・小売業界に限らず一般企業でも,業務の実態は管理職でないにもかかわらず「課長」などの肩書きを与えるによって労働時間管理対象外とするなど,この条文を人件費削減手段に利用している会社が多いことでしょう。

 今回の裁判では,「管理監督者には重要な職務と権限があり,賃金などの待遇も一般の労働者より優遇されていることが必要」とし,そのうえで,「店長は社員の採用ができないこと,営業時間・メニュー・商品価格の設定も自由に行えないことなどから,そうした権限はない」と認定し,「管理監督者に当たらない」と判断されました。

 ただ,労働基準法の条文だけでは,「管理監督者は一般の労働者より優遇されるべき」とか「管理監督者には採用権限や営業時間・商品価格の設定権限があるべき」とは読み取れません。たとえ社員の部下がいなくて店員全員がアルバイトだったとしても,店長という立場は「管理監督者」と解釈するのが自然にも思えるので,けっこう微妙な判決ですね。

 この問題は,どちらかといえば,労働基準法自体の不備かなと思います。労働基準法でいう「監督もしくは管理の地位にある者」や「機密の事務を取り扱う者」とは,「経営者に準じる立場にある者で,自分自身の労働時間に自由度が与えられている者」というのが,この法律の本来の趣旨だと思いますが,必ずしもそうは読み取れません。

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2008年1月28日 (月)

原発への支援

 昨年7月の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の復旧作業を進める東京電力は,被害を受けた地元に対して,会社を挙げてカネをつぎ込んでいるという話題が,2週間ほど前の新聞に出ていました。

 同社の社員に対する福利厚生の旅費補助などを,新潟への旅行に限って最高14万円に倍増するなどの特例措置を始めたことにより,多くの東電社員や家族が被災地に訪れているらしい。柏崎商工会議所が震災後に立ち上げた特産品販売のネットショップの売り上げが予想の5倍を超えたのも同じ構図で,発送先の半分以上が東電関係者だとか。東電によると,今回の特例措置で新潟入りした社員らは延べ約7万8000人で,特産品購入額も約4億円に上るとか。

 さらに東電は,運転停止による自宅待機者が出ないように,草むしりなどの「普段ならやらない仕事」を被災地の業者に発注したり,現金30億円を新潟県に寄付したりするなどの念の入りよう。社員の方が善意で自腹を切って被災地を支援するのは大いに結構ですが,運転再開に向けて札束をばらまくという会社のやり方は露骨で「いやらしい」と感じます。

 そもそも,原発沖合の断層の再評価の結果,原発立地に不適合な活断層が見つかったことが明るみになったため,柏崎原発は当然廃止すべきでしょう。復旧工事や被災地支援に巨額のカネをつぎ込んで,本当に運転再開ができるのか,大いに疑問です。

 そしてもう一つ。原発4基が集中する福井県敦賀市は,1969~2006年の38年間に,4電力事業者(北陸電力,関西電力,日本原子力発電,動力炉・核燃料開発事業団)から総額120億円の寄付を受けていたと,ある新聞が報じていました。事業者側は寄付主の匿名扱いを求めていたため,寄付の全体像が判明するのは極めて異例とのこと。これらの寄付が匿名扱いで「こっそり内緒でやっている」というところが,かえって悪質に見えたりするのが悲しいです。

 地元への税収,地元の電力契約者への電力料金の還元,雇用の確保,原発関係者の地元滞在など,原発の建設と運転だけで地元は十分な「恩恵」を受けているはず。原発や核燃施設の立地を受け入れる地域が少ないという事情はわかりますが,原発特有の地元優遇処置によって「カネと引換えに原子力施設を受け入れてもらう」というやり方は,電力料金を平等に負担している消費者の立場からすると,どうも釈然としません。

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2008年1月26日 (土)

緊急地震速報

 26日午前4時33分ごろ,石川県能登地方を震源とする地震があり,一部の地域で震度5弱を観測し,気象庁が昨年10月から始めた緊急地震速報の対象となる震度だったにもかかわらず,予測時点の震度が基準の震度5を下回っていたために速報は流れなかったらしいです。

 緊急地震速報システムが導入されて初めての速報の機会だったにもかかわらず,予測の震度と実際の震度がずれて速報に至らなかったということで,このシステムを導入した関係者にとってはなんとも残念な結果でした。でも,もし予測結果が震度5以上で,きちんと速報が流れたとしても,早朝の4時33分にNHKのテレビやラジオを視聴している人って滅多にいないので,結局は全然役に立たなかったと思いますよ。

 そういえば,今月の13日の深夜に,NHK職員が誤って緊急地震速報のボタンを操作し,NHK総合・教育・衛星第1・衛星第2・ハイビジョンの各テレビチャンネルで緊急地震速報が流れてしまうという「事件」がありましたが,この時のNHKコールセンターへの問合せはわずか二十数件だったとか。誤報に気づいてわざわざ電話してくる人というのは少数派だと思いますが,それでも,日本全国津々浦々をカバーしているNHKのテレビ放送に対して,誤報に反応したのがたった二十数人というのは少なすぎます。

 つまり,夜中に地震が発生したような場合には,このシステムは全然役に立たないということが,はからずもこの誤報によって証明されたということですね。かの阪神・淡路大震災も早朝の5時台だったので,たとえこのシステムが導入されていたとしても,結局は役に立たなかったということことでしょう。

 そもそも,仮に多くの人がNHKの放送に注目している時間帯に大地震が発生した場合でも,地震発生のほんの数秒前に緊急速報を聞いて,いったい何ができるのかは疑問で,この速報の有効性が僕には理解できません。このシステムの導入にいったいどれだけの時間と金をかけたのかは知りませんが,ムダなことはさっさとやめた方がいいと僕は思います。

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2008年1月25日 (金)

東京国際空港

 政府が今国会に提出予定の「空港整備法改正案」によると,羽田空港の正式名称の「東京国際空港」は「東京羽田空港」に変更する方針とか。これに対して,自民党の航空対策特別委員会で,羽田空港の国際化を推進する東京都選出議員らから「国際化に逆行する改悪だ」との反対意見が噴出し,政府側の説明者に激しく迫ったとか。国土交通省は「他の地方空港も国際化しており,羽田だけを特別扱いはできない」との見解らしい。

 羽田が「東京国際空港」で成田が「新東京国際空港」という今の正式名称は超まぎらわしいし,一般の人できちんと「東京国際空港」と「新東京国際空港」を使い分けて正式名称で話す人ってほとんどいないと思います。その意味で,羽田を「東京羽田空港」に改称するのは実態にも合っているし,素敵な命名だと思います。一部の議員が強硬に反対している理由が理解できません。

 国交省が言うように「他の地方空港も国際化している」ということであれば,この際,「国際空港」の呼称は全面的にやめてもいいような気がします。そうなると,成田は「東京成田空港」? いえいえ,やっぱり,所在地を正確に表記して,「千葉成田空港」にすべきでしょう。千葉県にある施設に「東京」の地名を付けている今の名称は,地元に対してあまりにも失礼だと思いますよ。

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2008年1月23日 (水)

インサイダー取引

 今日は首都圏でも雪が降ったみたいですが,こちらは降雪ゼロで残念。僕は雪がほとんど降らない地域に育ったので,雪が降ると何だかワクワクするんです(子供か)。

 ところで,NHK職員3人によるインサイダー取引疑惑がニュースとなっています。この事件は,昨年の3月8日にゼンショーがカッパ・クリエイトと資本業務提携を結ぶとのNHK特ダネ原稿を,放送22分前の14時38分から株取引が終了する15時までの間に局内の原稿システム端末などで閲覧し,その情報をもとにカッパ・クリエイト株を3人がそれぞれ1,000~3,000株を購入して翌日売却し,10万~40万円ほどの利益を得たというもの。

 証券取引等監視委員会は,株価に影響する重要な事実が公表されると,それ以前の株売買でインサイダー取引を疑わせる動きがなかったかに目を光らせているそうで,この日は,資本業務提携が15時15分の公表だったにもかかわらず,15時に取引終了した出来高が前日に比べて10万株も多い17万株だった点などに注目して調査を進めていたらしいです。

 NHKの特ダネを元に,放送前にNHK関係者が株を購入し,翌日値上がったところで売却。しかも,今どき携帯を使わずに,勤務時間中に自宅に戻ってパソコンで取引した人もいたとか・・・儲けがわずか数十万円とはいえ,こんな目立つことをしたらインサイダー取引として摘発されるのは当たり前でしょうね。お粗末です。でも,この3人の取引株数は,この日の10万株といわれる「怪しい取引」のごく一部。つまり,NHK関係者以外と思われる,より摘発されにくい立場の誰かはインサイダー取引でボロ儲けをしているということなんでしょう。これには憤りを感じます。

 今回調査を受けた3人は,部署も勤務地もまったく異なる職員。原稿システム端末を見ることができたのはNHK全体で5,000人とも言われており,他にもインサイダー取引をした人がいた可能性が高いと容易に想像できます。

 このためか,NHKは,原稿システム端末で放送前のニュースを見ることができる職員5,470人に対する緊急の聞き取り調査を実施。結果は,2人が勤務時間中の株取引をしたことを認めたものの,インサイダー取引を認めた職員はいなかったとのこと。たしかに,本人に聞き取り調査をしたって,積極的にインサイダー取引を認める人なんていませんよね。そして,今や携帯を使えばいつでも株取引は可能なのに,勤務時間中に株取引したことがあるのがたった2人だけというのも,疑わしい数字だと思います。

 ちなみに,幸か不幸か,僕の職場には,株取引に有益なインサイダー情報なんて一切入ってきません。そして,勤務時間中に携帯を使って株取引をしたことがあるかって?・・・これはノーコメント(笑)

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2008年1月22日 (火)

確定拠出年金

 社会保険庁が年金記録の確認のため送付している「ねんきん特別便」で,「問題なし」と回答した年金受給者のうち,再確認サンプル調査の約半数で記録漏れが見つかった問題や,「ねんきん特別便」を受け取った年金受給者に,社会保険庁が記録漏れの特定につながる助言をしないよう求めた「裏マニュアル」を作成していた問題など,相変わらず公的年金に関する話題が賑やかです。

 それはさておき,今日は公的年金でなく企業年金の話。僕の会社の企業年金も確定拠出年金の導入が決定しています。確定拠出年金というのは,給付額でなく掛金額を確定し,将来の給付額は約束されないもので,企業にとっては「積立不足」の問題が解消されるメリットがあると言われていますが,一方で,従業員は自分の判断で運用商品を購入する必要があり,その運用結果についての責任を負うことになります。

 この確定拠出年金は,従業員が自分の判断で運用商品を選ぶ必要があるわけですが,従業員個人がなんでリスクと責任を負わなければいけないのかという疑問は,どうしても解消できませんね。特に,投資に慣れていない人ほどそう感じるのではないかと思います。それに,自分で選ぶといっても,選択肢は定期預金・投資信託・信託商品などの組合せ。定期預金以外はすべて信託報酬が無条件に差し引かれる商品です。意地悪な見方をすれば,この確定拠出年金というのは,信託商品の押し売りというか,企業年金拠出金の一部を信託報酬という形で金融業界に広く薄く吸い上げるためのシステムじゃないかという疑念は消えません。

 ちなみに,この企業年金は,退職時に一時金として受け取る方法と年金として受け取る方法が選択できるみたいですが,僕は信託報酬を払ってまで他人に運用をまかせたくはないという考えなので,貰える時にさっさと貰って,たとえ失敗してもいいので自分で運用したいという思いが強いです。

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2008年1月21日 (月)

地球の自然

 僕は博物館を見るのが大好きで,出張などで地方へ行った時,空いた時間があると必ずその地方の博物館などに行ったりします。歴史・民族系の博物館を見ることが多いですが,もう一つ好きなジャンルは自然科学系の博物館です。

 首都圏で自然科学系の博物館といえば,やはり上野の「国立科学博物館」が最も充実していますね。そして,穴場なのが,茨城県坂東市(旧 岩井市)にある「茨城県自然博物館」。場所は東京から近いんですが,交通はクルマでないとちょっと不便なのが難点。でも,実物大の動く恐竜(ティラノサウルス)は,なかなか良くできていて,子供なら大喜びかも。そして,ちょっとキモイけど,100倍に拡大したムカデやキノコの模型も出色。この博物館は僕のオススメです。

 でも,博物館に展示されている生物というのは,しょせんは模型か標本か はく製。ホンモノの「動く生物」の迫力には勝てません・・・ということを痛切に感じたのが,地球の自然を描いたドキュメンタリー映画「earth(アース)」です。最近公開されたこの映画,公開直後の休日に見に行ったら満席で見ることができず,仕方なく平日に行ってきました。

 動物などの自然を描いたドキュメンタリーものは僕の大好きなジャンルですが,世界各地200箇所以上を5年の歳月をかけて撮影したと言われるだけあって,さすがに貴重な映像を多く見ることができます。中でも凄かったのは,暗闇でライオンが像を襲うシーン,泳ぐ像の水中シーン,獲物を襲うチーターを超高速度カメラで捕えたシーン,ホオジロザメが空中をジャンプしてオットセイを飲み込むシーン などなど・・・いずれも圧巻です。

 この手のドキュメンタリーって,カメラマンなどの人間の存在を感じさせないように撮影しているところが見事です。そして,人間が出演するドキュメンタリーと違って相手は動物。基本的に「ヤラセ」はないという安心感があります。全体的に空撮が多かった点がちょっと安易に思えたのと,最後は「地球の自然破壊と温暖化に対する警告」という,多少説教じみたベタなナレーションで終わるところが気にはなりましたが,素晴らしい映画だったと思います。

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2008年1月20日 (日)

殯(もがり)の森

 2007年のカンヌ国際映画祭で審査員特別大賞(グランプリ)を受賞した「殯(もがり)の森」(河瀬直美監督)が,テレビ放映されていたので見ました。

 この映画は,認知症老人を介護するためのグループホームで,新任の介護福祉士の女性と33年前に妻を亡くした老人との交流を描いたもので,ある日二人で老人の妻の墓参りに出かけたところ,森の中をさまよってしまうというストーリー。素人らしき出演者が多いせいか,前半は「ナレーションのないドキュメンタリー」のような雰囲気で進み,後半の「墓参り」以降がドラマ風に展開します。

 僕は事前に予備知識を持たずにこの映画を見た上に,周囲に雑音がある家庭のテレビで見たためか,もともと聞き取りにくいセリフがさらに聞きづらく,はっきり言ってストーリーがよく理解できませんでした。肝心の「認知症老人の妻の墓参りに行こうとした」ことすら理解できず,あとでネットを確認して初めてわかったものです。

 静かな映画館だとセリフがはっきり聞き取れたのかどうかは不明ですが,少なくとも字幕付きで見た外国の人にとってはしっかり「聞き取れた」わけで,日本人よりも外国人の方がストーリーをはっきり理解できるという皮肉なことになり,その点でも外国映画賞受賞には有利だったのかも知れませんね。それに,緑一色(麻雀の役ではありませんよ)の茶畑など,日本の田舎の田園風景がとても美しく表現されている点も,外国審査員の目を引いたことでしょう。

 ということで,僕としては「なんでこの映画がカンヌ映画祭受賞?」的な映画でしたが,認知症介護の大変さなど,考えさせられるテーマを持った映画だと感じました。

 過去の関連記事:カンヌ映画祭(2007年6月4日)

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2008年1月19日 (土)

月面の撮影

 天体のことや星座のことなどは全然詳しくないけど,キレイな夜空を見るのは大好きで,見ているだけで癒されます。天体の写真撮影も面白そうだけど,撮影が難しそうで,これまで敬遠していました。でも,撮影結果をすぐに確認できるデジカメは,さすがに便利です。

 かなり前に一眼レフ用の600mm望遠レンズ買ったんですが,これまで使う機会がほとんどありませんでした。ということで,このレンズを使って月面の撮影に挑戦してみました。下の写真は,昨夜20時頃に撮影したもの↓

20080118

 とりあえずクレーターも見えるし,月面の凸凹も確認できます。完全な満月だと平面的な写真になるのに対し,満月じゃない月は陰影が付いて,立体的な写真になるみたいです。カメラを三脚に固定して何度かシャッターを押すと,押すたびに画像の中の月の位置が変化し,月が(もちろん地球も)動いていることを実感できます。

 ところで,日々の月の暦はネットで簡単に確認できるので,こういう撮影には重宝します。たとえばこちらのサイト↓
http://koyomi.vis.ne.jp/

 この中の「月出没計算」のページで,自分の住む地点を選択すると,毎日の月の形(満ち欠け)と,出没時刻と方位,最も高く上がる時刻と高度などが瞬時に計算され,なかなか便利です。これ以外にも「こよみ」に関する情報が満載ですよ。

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2008年1月17日 (木)

古紙配合率

 日本製紙が製造した「年賀再生紙はがき」の古紙配合率について,受注時の取り決めの40%を大幅に下回る1~5%しかなかったことを同社が発表。同社によると,古紙が多いと不純物が増えて要求品質を満たせないと判断し,日本郵政に無断で古紙配合率を下げたとか。それにしても,年賀はがきの大半の販売が終了した今になって日本製紙が発表するというのは「タイミング良すぎ」の感がありますね。

 この問題,もし古紙配合率が低いほど製造コストが高くつくのであれば,「メーカが出血覚悟で古紙配合率を下げて用紙の品質を守った」ということになるのかも知れませんが,実際には古紙配合率が低いほど製造コストが下がると言われており,その点が問題をややこしくしていると言えるでしょう。つまり,古紙配合率を守らなかったことによって契約よりも安価な商品を偽装納入したことになり,「詐欺」と言われても仕方のない状況。

 さらに,コピー用紙や印刷用紙などでも年賀はがきと同様の「偽装」が繰り返されていたことが明らかになり,「100%古紙」とうたった製品が実際には11%しか含まれていないケースもあったとか。

 さらに悩ましいのは,「新しい紙よりも古紙再生の方がCO2排出量は多く,古紙利用は地球環境にとってはかえってマイナス」という説もあるそうです。それが事実なら,いったいなんのための古紙利用推進なのかと思いますが,たとえば環境配慮製品を広める目的の「グリーン購入法」では,国や独立行政法人に「100%古紙」のコピー用紙の購入を義務づけているらしいです。やれやれ。

 実態に合わない品質を要求し,原料古紙の需給関係もコストも無視し,本当に「地球に優しい」かもはっきりしない古紙の利用を数値だけで管理して推進するという今のやり方は,相当無理があると思いますね。

 でもまあ,今回の「偽装」が発覚しても,「偽装された用紙」を回収して廃棄処分にしたような話は聞かないし,地球環境にとってはそれだけが救いなのかも。

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2008年1月16日 (水)

危険運転致死傷罪

 2006年8月に福岡市で幼児3人が死亡した飲酒運転・ひき逃げ事故で,危険運転致死傷罪と道路交通法違反として懲役25年が求刑されていた裁判の結果は,危険運転致死傷罪でなく業務上過失致死傷罪などが適用され,道交法違反の組み合わせでは最高刑に当たる懲役7年6カ月の判決。

 この裁判がこんなに注目を浴びていたことは,ニュースなどで初めて知りました。故意犯である危険運転致死傷罪(2007年6月施行)が適用されるかどうかに注目が集まっていたみたいです。そして,多くのマスコミは危険運転致死傷罪が適用されなかったことに批判的な論調ですが,法律の専門家は「妥当な判決」との意見が多かったようです。

 刑法第208条の2 によると,危険運転致死傷罪が適用されるのは以下のケース。
(1)アルコールまたは薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させた場合の事故
(2)その進行を制御することが困難な高速度,またはその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させた場合の事故
(3)人または車の通行を妨害する目的で走行中の自動車の直前に進入したり著しく接近し,かつ重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転した場合の事故
(4)赤信号またはこれに相当する信号を殊更に無視し,かつ重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転した場合の事故

 わかりやすく言うと,(1)正常に運転できないほどの泥酔状態での運転 (2)制御不能なほどのスピード超過 (3)スピード超過した上での妨害運転 (4)スピード超過した上での信号無視 ということになるのかと思いますが,客観的な判断が難しい項目もあり,かつ,いずれも とってつけたような項目で,「危険運転」がこれですべてカバーされているとは思えません。悪質な交通犯罪をなんとか「故意犯」にしたいというのが立法者の意図だったのかも知れませんが,この法律の適用には限界があるように思えます。

 そして,このニュースでちょっと気になったのは,マスコミが判決内容を論評したり,被害者遺族が判決に対して希望を述べたりするのは自由ですが,刑事裁判において,被害者遺族が自由にしゃべった内容をそのまま垂れ流すという報道は,「公正な裁判」への障害になるのではないかという点。裁判員制度が導入されるに際して,マスコミには節度ある裁判報道を期待したいものです。

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2008年1月15日 (火)

日本語URL

 現在はアルファベット表記となっているインターネットのアドレス(URL)が,2009年にもすべて日本語で入力できるようになるらしい。アドレス「http://○○.jp」の表記のうち,「○○」の部分はすでに各国語の表記が認められていたのに加えて,今回「jp」部分も日本語となり,「http://○○.日本」のような日本語アドレスが可能になるらしい。

 ・・・という話題ですが,これがなんで便利なのか,僕にはさっぱりわかりません。ネットのアドレスをキーボードから入力する際,アドレスがすべて英数字なら英数モードのままで入力すればいいですが,「http://○○.日本」のように日本語と英数字が混在していると,かえって文字変換がわずらわしくなると思います。現に,「○○」部分はすでに日本語表記が認められているとのことですが,日本語表記のURLを僕はこれまでに一度も見たことがなく,ほとんど普及していないと思われます。

 そもそも,あるページへアクセスする際は,「お気に入り(ブックマーク)」から選択するか,他のページからリンクするか,Googleなどの検索結果からジャンプするのがほとんどでしょう。今どきアドレスを手入力する機会なんてほとんどないと思うので,アドレスがアルファベットでも日本語表記でも,どっちでもいいと思いますよ。

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2008年1月14日 (月)

ここで使うか?

 期限切れとなった「テロ特措法」に代わって,インド洋での米国艦船などへの給油活動を再開するための「補給支援特別措置法」が衆院本会議で再議決され,与党などの3分の2以上の賛成で結局は成立。参院で否決された法案が衆院で再議決・成立したのは57年ぶりとか。それにしても,議決結果に影響なかったとはいえ,衆院本会議での再議決に民主党の小沢代表が欠席という,民主党の相変わらずのオマヌケぶりには笑わせていただきました。

 衆院本会議での再議決についてはいろんな意見がありますが,「憲法で認められた処理であり何ら問題ない」「再議決したからといって首相の問責には値しない」というのは,法的にはそのとおりでしょう。ただ,憲法では「衆院で3分の2以上の賛成で可決した法案は参院に送らなくても即成立」とはなっておらず,あくまで再議決した場合に限っており,これの適用は「必要最小限の法案に限る」というのが憲法の趣旨と解釈すべきでしょう。

 その意味で,衆院での再議決というのは,与党にとっては「伝家の宝刀」であり,「ここぞ」という時に限って適用して欲しかったと思います。でも,この法案が「ここぞ」という重要法案とはとても思えないし,「ここで使うか?」というのが僕の感想です。それに,この法案の成立によって臨時国会は実質的に閉会。つまり,実質的にこの法案を成立させるために多額の税金を使って国会を開催・会期延長したというのもスッキリしません。

 以前の記事にも書いたように,多額の税金を使って米国艦船などへ無償で給油することが,なぜ日本にとって重要なのかが僕には理解できないし,そもそも給油した燃料は区別がつかず,何に使われたかがチェックできるわけではないので,この法律は「絶対に守れない法律」です。

 それに,外交的には,本来はアメリカが日本にお願いするべきものであり,日本にとっての対米外交上の諸問題(北朝鮮問題とか,米国産牛肉の輸入問題とか,米軍駐留経費の日本側負担の問題とか)で日本に有利な条件と引換えに,日本が渋々承知して給油再開するべきもの。そういう外交取引を一切やらずに,アメリカといっしょになって給油活動の必要性を力説し,給油再開をアメリカに対して約束してしまうという政府は,いったいどこの国の政府なのかと思います。

 過去の関連記事
  テロ特措法(2007年8月8日)
  米艦への給油(2007年9月27日)
  混ざってしまえば(2007年10月11日)

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2008年1月13日 (日)

ナショナルの思い出

 松下電器産業は,会社名を「パナソニック」に変更することを発表。併せて,国内で使用している「ナショナル」ブランドも廃止する方針とか。

 そういえば数年前,仕事で松下グループの人と同席したとき,その人は「松下の・・・」とは言わずに「パナソニックの××です」と自己紹介されていました。松下は,何年も前から意識的に「パナソニック」ブランドの浸透を図ってきたということなのかも。いつの間にか「明るいナショナル」の歌も聴かれなくなったし。

 以前の記事にも書きましたが,この「松下電器産業」に限らず,僕は馴染みのある漢字表記の社名の方が味わい深くて好きですね。せっかくの由緒ある社名をカタカナ名に変えてしまうのはもったいない気がします。それと,僕のような古い人間にとっては,松下といえば「パナソニック」よりも「ナショナル」の方が馴染み深いですね。

 「ナショナル」の思い出としては,「ズバリ!当てましょう」というテレビ番組が懐かしいです。「ナショナルの顔」こと泉大助氏司会の番組で,「ナショナルぅ~,ナショナルぅ~,プライスクイズ~,・・・,バ~リバ~リ,ズバ~リと~,当てましょお~♪」というテーマソングが今でも浮かびます。モノの値段を当てるという「お下品」な番組ではありましたが,当時としては夢のような豪華景品が用意されていて,子供心には見ているだけでけっこうドキドキして楽しんだ記憶があります。

 そしてもう一つ。「ナショナル」といえば,1960年代の特撮ヒーロー「ナショナルキッド」を思い出します。その名のとおり,松下が作った宣伝のためのヒーローです。僕がテレビで見たのはリアルタイムではなかったと思いますが,ナショナルキッドが登場するシーンで流されるファンファーレはなかなかの名曲で,今でも耳に残っています。たとえばこちらのサイトで,オープニング映像と主題歌が楽しめますよ↓
http://www.komatomo.com/tv/anime/national/menu.html

 ちなみに,この「アニメ・特撮館」のサイトは,これ以外にもアニメ・特撮ヒーローのオープニング映像や主題歌が多数アップされていて,超懐かしいです。

 過去の関連記事:社名って大事(2006年2月16日)

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2008年1月 9日 (水)

パレード中止

 東京ディズニーランドで,パレード用の山車(高さ約6メートル)の支柱が倒れ,強化プラスチック製の装飾物が落下する事故が発生。この事故を受けてパレードは中止され,点検のために再開のめどは立っていないらしい。悪天候や機器故障以外の理由でパレードが中止されるのは,1983年の開園以来初めてとか。

Photo
写真はasahi.comから転載(日刊スポーツ提供)

 そういえば,TDLではほんの1ヶ月前にも電気系統のシステム障害があり,最大で25のアトラクションが止まるという事故がありました。ディズニーリゾートの中は「夢の別世界」ですが,こういう事故が続くと「現実の世界」の怖さが思い知らされますね。

 ところで,TDLで行われている夜のエレクトリカルパレードは,他のテーマパークでは絶対に真似のできない素晴らしいイベントだと思いますが,前々から気になってしようがないのは,パレードの音響と照明の電気はどうやって供給しているのかということ。

 見たところ,電源ケーブルを引きずってパレードするような無粋なことはしていないので,それぞれの山車に独立して電源が搭載されているようです。したがって,大容量のバッテリーを積んでいるのか,山車の中で発電機を回しているのか,どちらかだとは思いますが,ネットで調べてもわかりませんでした。発電機を回す騒音は全然聞こえなかったので,バッテリー搭載なんでしょうか。どっちにしても,このパレードには,長年の経験といろんなノウハウがぎっしり詰まっているということでしょうね。

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2008年1月 8日 (火)

外国大使の馬車列

 新任大使が信任状を天皇に渡すために皇居を訪問する際,宮内庁は大使の希望に応じて馬車かクルマで送迎しているらしいですが,馬車送迎の際,2頭立ての馬車が走る姿を見物客に楽しんでもらおうと,馬車列の通過時刻をホームページで事前発表することにしたとか。

Photo
(写真はasahi.comから転載)

 う~~ん,この写真,映画の1シーンを見ているか,タイムスリップしたかと思いましたよ。日本国内でこんな慣例があるとは知りませんでした。この光景は,たしかに優雅で素敵だとは思いますが,経済的にも精神的にも余裕のない僕としては「カネかかってるな~。もったいないな~。タクシーで行けばいいじゃん!」と思ってしまうところが悲しいです。

 そもそも,「新任大使が信任状を天皇に渡す」というルールがあることも知りませんでした。調べたところ,日本国憲法第3条・第6条・第7条に定められた「天皇の国事行為」には以下のものがあり,この(7)に該当するようです。

(1)国会の指名に基づき内閣総理大臣を任命すること
(2)内閣の指名に基づき最高裁判所長官を任命すること
(3)憲法改正,法律,政令および条約を公布すること
(4)国会を召集すること
(5)衆議院を解散すること
(6)国会議員の総選挙の施行を公示すること
(7)国務大臣および法律の定めるその他の官吏の任免,ならびに全権委任状および大使・公使の信任状を認証すること
(8)大赦,特赦,減刑,刑の執行の免除及び復権を認証すること
(9)栄典を授与すること
(10)批准書および法律の定めるその他の外交文書を認証すること
(11)外国の大使および公使を接受すること
(12)儀式を行うこと

 この中には,憲法で言う「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」でしかない天皇の行為としては,けっこう違和感ある行為が含まれているなと思います。つまり,総理大臣の任命や大使の信任状の認証などはともかく,「国会の召集」「衆議院の解散」「総選挙の公示」などは,たとえ形式上の行為とはいえ,国政にきわめて密着した行為。これらを天皇の国事行為とすることに実質的な意味はないでしょう。もし憲法を改める機会があれば,このあたりも見直して,国事行為をもっと減らしてもいいのかなと思いました。

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2008年1月 7日 (月)

県道の命名権売却

 このブログでも何度か取り上げているネーミングライツ(命名権)の話題・・・とうとう県道の命名権までもが売却される予定らしいです。厳しい財政難の対策として,新潟県が県内の観光道路「弥彦山スカイライン」(約14km)の命名権を売却する計画があり,これが実現すれば公道としては全国で初めてとか。なお,私道では神奈川県の有料道路「TOYO TIRESターンパイク(旧箱根ターンパイク)」が唯一の実施例らしい。

 道路名のように公共性が高い設備に企業名が入るというのは,なんとも違和感がありますが,結局はこの命名権ビジネスというのは,言ってみれば,広告費を払っていない報道機関などに企業名・商品名を連呼して貰おうという「タダ乗り」ビジネスで,かえって企業イメージがマイナスになる危険性もありそうです。しかも道路の場合,悪いイメージにつながる報道となる場合もあるでしょう。たとえば,「TOYO TIRESターンパイクでスリップ事故があり,死者が出ています。TOYO TIRESターンパイクは大渋滞です」・・・みたいな報道をされたら,タイヤメーカーにとってはシャレにもなりませんね。

 この命名権は,これまではスタジアムなどの建造物を対象に実施されてきましたが,道路名に適用されるとなると,今後はさまざまな公共機関に広がっていく可能性がありますね。高速道路の道路名やインターチェンジ名,空港名,鉄道の路線名や駅名 などなど。これらに適用され始めたら,命名権は巨大ビジネスとなる可能性を秘めています。

 そして,「イオン鉄道の伊藤園駅付近で人身事故があり,NTTドコモ線は上下線とも運転を見合わせており,旭化成鉄道サッポロ線に振り替え輸送を行っています」みたいな,何を言ってるのかワケわからないニュースがテレビで流される時代がいずれ来るのかも知れませんね。

 過去の関連記事
  グッドウィルドーム(2007年12月22日)
  命名権ビジネス(2006年10月30日)

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2008年1月 6日 (日)

漢字検定に挑戦!

 財団法人「日本漢字能力検定協会」が実施している日本漢字能力検定(いわゆる漢字検定=漢検)というのがありますね。若い頃に一度受けてみようかと思った時期があったんですが,書店へ申し込むなどの手続きが煩雑で,なんとなく敬遠していました。

 ひさびさに協会のホームページをのぞいてみたんですが,さすがに時代は変わって,ネットで申し込んでクレジット決済が可能になっているらしい。申し込みが簡単になると,一度受けてみようかという気にもなります。

 そして,さらに驚いたことに,パソコンを使って好きな日に受検できて,通常の漢検と全く同じ認定が取得できる「漢検CBT」というテストが実施されていることを初めて知りました。このテストの受験可能日は会場によって異なりますが,たとえば東京・京都などでは毎日いつでも受検できるみたいです。

 この「漢検CBT」の試験方法は,「読み」などはキーボード入力,そして「書き方」や「部首」などは,タブレットを用いてパソコン上で「手書き入力」するらしい。でも,今や日常の文章作成はほとんどパソコンなので,手書きで漢字を書くことよりも,日本語入力ミスや変換ミスなどをしないことの方が重要でしょう。タブレットを使ってまで,なんで「手書き」にこだわるのか,イマイチ理解できませんね。

 タブレットの操作性はどう考えても「手書き」にはかなわないと思うので,「漢検CBT」は通常の試験よりも不利じゃないかとイマイチ心配ですが,それでも,「ネットで申し込んでパソコンで受検」というのは,僕の琴線に触れる受検スタイル。いずれ受けてみようかと思っています。

 過去の関連記事:漢字検定(2006年9月30日)

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2008年1月 5日 (土)

企業へのアンケート

 今年初取引の東京株式市場は,日経平均株価が7年ぶりに前年末を下回り,終値は前年末比616円安と,大発会としては過去最大の下げ幅を記録したとのことで,景気回復はまだまだかなと感じさせるニュースでした。ところで,毎日新聞社が昨年末に実施した「主要120社アンケート」によると,今年の景気予測は,「現状並みで推移」が63%と最も多く,景気回復へは慎重な回答が目立ったものの,「今より悪くなる」と回答した企業は11%と少数派だったとか。

 この毎日新聞の記事によると,「日本経済の先行き」「各社の賃金に対する方針」「福田政権の構造改革に対する取り組み」などの質問の他に,衆参両院で与野党が逆転している「ねじれ国会」に対する望ましい対応についての質問もあり,「自民・民主は政策協議を進めるべき」は54%,「早急に衆院解散・総選挙に踏み切るべき」は14%,「自民・民主が連立政権を組むべき」はゼロだったとか。

 景気動向などを企業に質問するのはいいとして,「ねじれ国会対応」のような政治問題を企業に質問してどうするねん? って思います。企業に何を期待しての質問なのか,イマイチわかりません。

 そもそも,この手の企業向けアンケートって,いったい誰が回答を作るんでしょうね。広報担当部署が回答を作って社長の決裁でも仰ぐんでしょうか。いずれにしても,企業の回答とはいえ,その会社の総意ではなく,企業内の誰か一個人(たとえば広報責任者)の意見ということなんでしょう。その意味で,たかだか120社へのアンケートだと外れる可能性も大きいと思うので,今年は「一気に景気回復!」を期待したいものですが,ムリなんでしょうねー。

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2008年1月 4日 (金)

椿三十郎

 映画館で映画を見ると,上映前に別の映画の予告編を何本も見させられてウンザリすることがあります。でも,映画の予告編というのはなかなか良くできていて,つまらない映画でも予告編を見ると本編を見たくなったりするものです。反対に予告編を見ただけで「こりゃダメだ」と思える映画というのは稀少ですが,リメイク版「椿三十郎」(2007年,森田芳光監督,織田裕二主演)の予告編がそうでした。

 ということで,この映画は予告編を見てしまったおかげで本編は見ない予定だったんですが,どうしてもオリジナル版「椿三十郎」(1962年,黒澤明監督,三船敏郎主演)と比較したくなって,結局見てしまいました。こういうのを「怖いもの見たさ」と言うんでしょうか。

 映画というのは,脚本・撮影・演出・俳優など,関係者すべてのコラボレーションでしょう。脚本だけを流用してリメイクするという作品スタイルがそもそも成立するのかというのは,大いに興味あるところです。

 オリジナル版はテレビ放映で何度も見ていたので,ほとんどのシーンを覚えています。このため,リメイク版を見ていると,どうしてもオリジナル版と比較してしまうという「重苦しさ」が付きまといましたね。映画を見ている人間でさえこうなので,制作スタッフや出演者は,常にオリジナル版を意識する「重苦しさ」を感じていたことだろうと同情します。

 主演の織田裕二さんのキャラは軽すぎて迫力がイマイチで,若侍たちのクサい演技にも閉口しましたが,それでも,純粋に1本の「新作時代劇映画」という目で見た場合,そこそこ楽しめる「いい映画」だったというのが僕の感想です。オリジナル版をよく知っている人にはいろいろ不満はあると思いますが,オリジナル版を見ていない人やあまり記憶に無い人にはオススメの映画かな。

 ちなみに,オリジナル版の上映時間は98分と短く,ムダがなくて軽快。一方のリメイク版は119分と約20分も長いんですが,特に冗長と感じた部分はなかったですね。同じ脚本でも上映時間がこれだけ変化するというのは面白いものです。

 なお,映画の終盤で「赤い椿」と「白い椿」の違いが意味を持つんですが,オリジナル版はモノクロ作品にもかかわらず,赤と白の椿の色が今でも鮮明に目に焼き付いています。カラー版の新作を見て,あらためてモノクロ映画の表現力って凄いものだと感心しました。

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2008年1月 3日 (木)

デジタル一眼レフ

 調査会社BCNによると,昨年1月~11月のデジタル一眼レフカメラの国内販売シェアは,ニコンが43.3%で首位となってキヤノンの39.9%をかわし,12月分を合わせてもニコンの年間首位が確実とか。ニコンは他社製品より安い手頃な入門機を相次いで発売し,女性などの新たな顧客をつかんだのが勝因らしい。なお,第3位はペンタックスの6.3%↓

Photo
(asahi.comから転載)

 2006年はソニー製のデジタル一眼レフが売れているという話題がありましたが,今回の調査ではソニーは番外。いったいどうなっちゃったんでしょうね。やはり国内では「ソニーのカメラ」はニコンやキャノンのネームバリューには勝てなかったのでしょうか。国外では「ソニー」という名前だけでも売れそうな気がしますが。

 古くからのカメラファンにとっては「ニコンの一眼レフ」というのは高嶺の花で(特にレンズが高かった!),僕は経済的な理由もあってペンタックスを愛用していました。そして,デジタル一眼への移行後も,レンズ互換性の面からペンタックスから離れられない。このため,観光地などでニコンのデジタル一眼レフを首にぶら下げたおばちゃんを見かけたりすると,ちょっと悔しくて,「えええ~? 似合ってないぞ~!」と意地悪な目で見ています。

 僕はフィルムカメラ愛用派で,長年MF(マニュアルフォーカス)のフィルムカメラを使っていましたが,ここ1年はデジタルを主体に使っています。悔しいけど,デジタルを使い出したらフィルムカメラには戻れませんね。なんといっても経済性。フィルム代・現像代を気にせずにどんどんシャッターを切れるのが嬉しい。そして撮影結果がその場で確認できるのがありがたいです。夜景の撮影みたいに「撮ってみないとわからない」シーンでは,デジタルが威力を発揮します。

 シャッターを押した時,コンパクトデジカメの場合はまったく音が出ないのに対し,デジタル一眼の場合は,ミラー跳ね上がり音のおかげでフィルムカメラに近い感触があり,コンパクトデジカメのような違和感がないのもいいです。もっとも,「盗撮」みたいな用途には,音の出ないコンパクトデジカメが向いているのかも知れませんが(笑)

 それにしても,カメラのデジタル化により,撮影した画像のトリミングも修正も自由自在となり,フィルムカメラのネガに相当する「オリジナル画像」という概念が無くなりつつあるのが,ちょっと気になります。たとえば何かの証拠写真を簡単にねつ造できたりします。というか,「証拠写真」といったことば自体がいずれは死語になるのかも知れませんね。

 過去の関連記事:
  ソニー製カメラ(2006年8月28日)
  800万画素(2007年6月27日)

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2008年1月 2日 (水)

人口の減少

 厚生労働省が12月31日付で公表した人口動態の年間推計によると,2007年に国内で生まれた日本人の出生数は109万人で,前年より約3,000人減少。一方,死亡者数は前年より2万2,000人多い110万6,000人と戦後で2番目に多く,死亡数が出生数を上回り,1万6,000人の人口自然減となったらしい。

 厚生労働省の人口動態調査というのは,各自治体から毎月報告される出生数や死亡者数から集計したものらしいので,年末に発表された数値は11月までの集計値からの推計なんでしょう。年間の出生数が109万人ということは,1日あたり約3,000人。年間出生数の「前年より約3,000人減少」というのは1日あたりの出生者数と同じぐらいの数字なので,推計誤差を考えると実際の年間出生者数は増加している可能性もありますね。年末に慌てて推計値を発表しなくてもいいのにと思います。

 それはともかく,これ以外の人口調査として,各自治体が年度末にまとめた住民票統計値を総務省が集計する「住民基本台帳に基づく人口調査」や,10年ごとに実施される「国勢調査」などがあるらしいですが,用途(目的)の違いなどはイマイチはっきりしない。また,それぞれの調査には多額の税金が投入されていることでしょう。人口調査に限らず,こういった調査に関しては,関係省庁は具体的な目的を明らかにするとともに,公務員の人件費まで含めた調査費用をきちんと公表し,「費用対効果」が目に見えるようにして欲しいものだとつくづく思います。

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2008年1月 1日 (火)

新年を迎えて(2008年)

 ブログを始めてから3回目の正月になりますが,引き続き本年もよろしくお願いいたします。

 ということで,僕の今年の目標。
  1.もう少しブログを続ける
  2.ある資格取得を目指す
  3.身の回りの整理をしておく
  4.いろんな所へ旅したい

 「2008年はどうなる?」みたいな予想をしたいところですが,どうせ外れるのでやめておきます。ただ,政治について言えることは・・・

(1)今年は「解散総選挙」は絶対ないでしょう。政府与党は,議席大幅減がわかっていて衆議院解散をするはずがない。なんで「解散総選挙」が話題になっているのかが理解できません。

(2)なんとなく,今年も1回ぐらい総理大臣の交代があるような予感がします。

 では皆さん,良いお正月をお過ごし下さい。

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