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2007年12月12日 (水)

死刑執行の公表

 法務省は3人の死刑を執行したことを7日に発表し,対象となった死刑囚の氏名・犯罪事実・執行場所を公表。従来は死刑を執行した事実さえも公表されておらず,1998年以降は執行した事実と執行した人数だけは明らかにされてきたものの,氏名などの公表は今回が初めてとのこと。

 法務省がこれまで非公表としてきたのは,死刑制度そのものの是非についての論議が高まるのを懸念してきたためらしいですが,この方針を転換したのは,情報公開することで死刑制度に対する国民の理解を得るのが狙いということらしい。一方,死刑廃止を主張する人からは「密行主義には反対だが,氏名と犯罪事実に限って公表するのは死刑制度をアピールするための恣意的な開示だ」などの批判的な意見。

 死刑制度の是非とは全く別次元の話として,死刑を執行しておきながらその事実をきちんと公表してこなかったという秘密主義はおかしな話で,執行した場合にはその事実を公表するのは当然だと思います。今回の公表を批判している死刑廃止主張者が多いみたいですが,死刑執行という現実が広く認識されることによって死刑制度に対する議論が高まるという意味では,死刑制度反対者にとってもメリットがあるような気がしますけどね。

 ただ,ちょっと気になったのは,ここぞとばかりに対象となった死刑囚の実名や犯罪内容が報道されている点。死刑執行という事実がわかるように法務省が公表することは必要だとは思いますが,それをメディアがそのまま垂れ流していいかは別問題だと思いますよ。

 過去の関連記事:自動的に執行(2007年9月28日)

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