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2007年9月29日 (土)

守れない法律

 ほんのここ3日ほどのニュースですが,「政治とカネ」に関連した問題で報じられている内容をちょっとまとめてみました。いずれも「単純なミス」ということみたいですが。

1.福田首相(その1)
(1)内容
 政治資金収支報告書に添付された領収書のあて名が書き換えられていた。
(2)福田氏の釈明
 書き換えは領収書の発行者にお願いすべきだった。

2.福田首相(その2)
(1)内容
 立候補した03年と05年の衆院選の公示日前後に,国の公共事業を受注している群馬県内の2社から計210万円の献金を受けていた。
(2)問題点
 国と契約関係にある企業などが国政選挙に関連した献金をしたり,候補者が献金を受けたりするのは公職選挙法違反。
(3)福田氏の釈明
 2社からの献金を全額返還。「献金をいただいた方の業務内容を確認することは容易ではない」と説明。
(4)献金した企業側の釈明
 通常の応援というつもりだった。法律に対する認識はなく,大丈夫だと思っていた。

3.石破防衛相
(1)内容
 国の補助金を受けている建設会社から05年に10万円の寄付を受けていた。
(2)問題点
 国から補助金などを交付される企業が交付決定通知を受けた日から1年間に政治活動に寄付することは政治資金規正法違反。
(3)石破氏の釈明
 補助金を交付されている会社とは知らなかった。返金したい。

4.伊吹 自民党幹事長
(1)内容
 累積赤字を3年以上抱えていたホテルから寄付を受けていた。
(2)問題点
 3年度以上続けて累積の欠損がある企業が政治活動に寄付したり,それを知りつつ受け取ったりすることは政治資金規正法違反。
(3)伊吹氏の釈明
 受納した側には何らの違法行為はないが,受けた寄付金は全額返還する。

 こんな細かいところまで,いったい誰が調べるんでしょう。よほどヒマな人なんでしょうか。不思議なことに,報道するマスコミも,誰が調べたとか,どこから出てきた話かとかは,一切報じませんよね。調べたマスコミが「ヒマなヤツ」と批判されるのを恐れているんでしょうか。

 それにしても,この手の話にはいろんなバリエーションがあって面白い。というか,「国と契約関係にある企業の国政選挙に関連した献金は禁止」とか,「国から補助金を交付された企業の寄付は禁止」とか,「3年度以上続けて累積欠損がある企業の寄付は禁止」など,いずれも素晴らしい理念であり,すごく立派な法律だと感心します。こういう法律を作った国会をソンケーしますね。

 献金してくれた人のことをイチイチ調べてられない(福田氏)・・・確かにそのとおりだと思います。同感です。でも,自分たち(国会議員)が作った法律なんですよね。イチイチ守れないような法律は作らないで欲しいものです。まあ,「献金する方が悪い」「献金する側の無知が問題」と言ってしまえばそれまでですが,受け取ることを禁じている限りは政治家側もチェックする義務はあるでしょう。企業と政治家の癒着を排除して,不正な政治活動や反社会的な経営を防止するためには,やはり企業からの献金を一律に禁止するのが正論だと思います。

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