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2007年8月 8日 (水)

テロ特措法

 海上自衛隊をインド洋に派遣する根拠となっているテロ特措法(テロ対策特別措置法)の11月1日の期限切れを控え,政府・与党は期限延長のための法改正を臨時国会の最優先案件と位置づけ,一方の民主党は期限延長に反対を表明。参院の与野党逆転を受けて,この法案が最近しきりに話題になっていますが,参院で与野党逆転したらどうなるかの実例として最適ということなんですね。

 だったら,今になって大騒ぎするのではなく,参院選の段階で,両党とも「逆転したらテロ特措法はこうなる!」ってことを具体例としてしっかり主張し,選挙の争点の一つにすべきだったと思いますよ。「どっちの党首を選ぶか?」なんていう間の抜けたことを言ってる場合じゃなかったと思います。まあ,多くのマスコミも,そういう程度のことしか報道しませんけどね。

 このテロ特措法は「国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」のはずなんですが,現実にはアメリカから延長を強く要請されているものの,国連から要請されているような話は聞きませんね。その点からも,かなり「怪しい」法律だというのが僕の思いです。参院選では「どっちの党首を選ぶか?」じゃなく,小泉政権以来強化されてきた米国追従政策を継続するのかやめるのか?」ぐらいの聞き方をすべきだったと思いますよ。

 それはともかく,この期限延長に関しては,民主党の中にも柔軟に対応する動きもあり,また,選挙の争点になってなかったことで議員に対する拘束性も弱いと思えるので,結局は与党の主張に賛成する民主党議員が多く出てくるように思えます。しかも,参院議長に就任したのが保守的イメージの強い江田五月氏。なんだかんだ言っても結局は期限延長が成立するような気がします。

 ところで,この「テロ特措法」って,正式名を省略した名称なので,パソコンで「てろとくそほう」と入力すると,ひょっとしたら「テロとクソ法」なんて変換されるかと思いましたが(笑),ATOKでもMS-IMEでもきちんと「テロ特措法」と変換できたのには感心しました。

 で,この法律の正式名称は「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」だそうです。内容もとんでもない法律ですが,それ以上に,名称の長さもとんでもない法律です。

 ちなみに,落語でおなじみの「寿限無 寿限無・・・」は「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処やぶら小路の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」だそうで(Wikiより),このテロ特措法とほぼ同じ文字数。そんな長い法律名,覚えられないって!

 落語の「寿限無」は,生まれた子供におめでたい名前を付けたためにとんでもない長い名前になり,その子供が水に溺れた時,周りの子供が助けを呼ぶためにその子供の名前を繰り返して言ううちに,時間がかかって助けるのが遅れ,結局は溺れ死んでしまうという悲しいお話だそうです。このテロ特措法も,この「寿限無」みたいに,国会審議中に何度も読み上げているうちに時間がかかって審議が終わらず,期限切れになったりするんでしょうかねー。

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