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2007年7月 8日 (日)

誇大広告?

 現在放送されている自民党の参院選向けテレビCMについて,当初は「皆様の年金は責任を持ってすべて保証します」となっていたところ,民放側が放送基準に照らして「実現可能性がはっきりしない約束をしている」「視聴者に誤解を与える恐れがある」といった点を指摘したため,表現を「年金の全額支払いに責任を持って取り組んでいます」と変更されたとか。

 この日本民間放送連盟の「放送基準」というのは,以下のような内容↓
http://www.mro.co.jp/mro-info/minkankijun.html

 この中の「第14章 広告の取り扱い」の中に,「(100)事実を誇張して視聴者に過大評価させるものは取り扱わない」「(122)視聴者に錯誤を起こさせるような表現をしてはならない」といった基準があり,このあたりがひっかかったらしいです。要するに,「すべて保証します」という表現が「誇大広告」だと解釈されたらしい。

 政党のCM(=公約と同等でしょう)の内容にまで民放が踏み込むというのは「行き過ぎ」のような気もしますが,それにしても,詐欺商法じゃあるまいし,政党のCMが民放から不適切だと指摘されたというのには笑えます。また,指摘されてあっさり修正した自民党も,なんとも情けない。堂々と「すべて保証します」で通して欲しかったものです。もっとも,もし僕がこの訂正前のCMを見たとしても,「あ~,また言ってるな~」ぐらいで軽く聞き流したかも知れませんが。

 そして,7日の報道によると,この「お蔵入りCM」は,6月25日から7月4日まで関西テレビで放送さていたというオマケ付きだったらしい。これについて関西テレビは,「誇大表現と取られる懸念はあるが,公党の約束として重大であり,考査基準からも逸脱していないと判断した」とのコメント。一放送局の判断としては,これはこれで適切であったと僕は思いますよ。ただし,一度でも「すべて保証します」を放送してしまったのなら,「『保証します』は誤りでした」と訂正広告を出すのがスジでしょうね。でも,そんなことしたら,選挙が終わると公約に対する訂正広告が各党から続出して収拾が付かなくなるのかも。

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