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2007年6月 4日 (月)

カンヌ映画祭

 カンヌ映画祭で,河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」がグランプリを受賞。カンヌ映画祭のような国際映画祭は,自国の映画だけを対象としたアカデミー賞なんかとは段違いに権威ある映画賞だと思うので,日本映画がカンヌ映画祭で評価されたのは喜ばしいことでしょう。

 もっとも僕は,この河瀬直美さんという監督のことはよく知らなかったし,映画も見たことはありません。この「殯の森」という映画も現時点では未公開。今後は,カンヌのグランプリを受賞したということで注目を浴び,観客動員も延び,これまで注目していなかった専門家の評価が上がったりするんでしょうね。

 思い出すのは,黒澤明監督の「羅生門」(1950年)。この映画は,当初の評価は低かったのに,ヴェネチア映画祭グランプリとアカデミー特別賞を受賞するや,手のひらを返したようにマスコミや評論家の評価が高まったといいます。日本のマスコミや評論家なんて,自分の判断よりも外国の評価に左右されるということ。多くの映画評論家はその程度のレベルということでしょう。

 この「羅生門」,若い時に見た感想ではありますが,僕にはこの映画のどこがいいのか理解できなかったです。外国人の目で見た日本の「不思議さ」や「もの珍しさ」も受賞の一因だったのかなと思います。その意味で,今回のカンヌ受賞作の「殯の森」ってどんな映画なのか,ちょっと興味あります。

 ちなみに,芥川龍之介の小説「羅生門」も,発表当初の評価はイマイチだったらしいです。なお,余談ながら,映画「羅生門」の原作は「羅生門」ではなく同じ芥川龍之介の「薮の中」。関係者の言うことが食い違って真相が分らないことを「薮の中」と言うのは,この小説のタイトルが語源ですが,一小説のタイトルが日本語の標準的な慣用句になるのって珍しいケースですね。

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