« 「便乗」ツアー | トップページ | 不謹慎か »

2007年5月28日 (月)

ふるさと納税

 住民税の1割を回すなど,納税者が税金の一部を自分の出身地に納めることができる「ふるさと納税」について,賛否が別れているようです。「発案したのは私!」と名乗り出る与野党の国会議員が続出しているという話もありますが,「受益者負担の原則に反する」との反対意見も強いらしい。

 自民党内でも,中川政調会長は「技術的に非常に難しい」と否定的な発言をしているし,全国知事会では東京・神奈川・愛知・大阪の都市部の都府県が反対。特に石原都知事は,「ナンセンス」「東京に対する収奪だ」「税収格差と財政格差は別」などと猛反発しています。でも,どういうルールになるのかよくわかりませんが,納税先の基準が単に「出身地」というだけなら,必ずしも都市部が「損」をするとは限らないでしょう。

 この「ふるさと納税」構想は,しょせん与党の選挙対策なのかも知れませんが,なんともスッキリしないし,石原知事の言う「ナンセンス」という発言には同感です。そもそも,すべての納税者について,出身地がどこかなんて税務署が把握できるわけがないし,「自分の出身地に納める」という発想自体がヘンだと思います。かといって,もし納税先を納税者の自己申告にしたら,人気投票みたいになって,全国的に有名になった地域とか,有名タレントが首長を務めている自治体とかに税金が集まるといった,とんでもない結果になる可能性もあるでしょう。

 と思っていたら,渡辺行革担当相が,27日に視察に訪れた北海道夕張市で,この「ふるさと納税」構想について,「(国際映画祭で知られる)夕張が再生しようと頑張っているのを応援したいという映画ファンは多い。生まれ故郷でなくても助けられるような制度になればいい」との考えを示したらしい。結局はこういった「人気取り」発言に繋がるし,それにつられて多くの納税者が,夕張市のような注目を浴びた自治体に納税することになる可能性もあるでしょう。これってやっぱり「なんか違う」と思いますよ。

|

« 「便乗」ツアー | トップページ | 不謹慎か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/15227025

この記事へのトラックバック一覧です: ふるさと納税:

» 税務署 [税務署関連情報サイト]
納税について [続きを読む]

受信: 2007年5月28日 (月) 19時11分

« 「便乗」ツアー | トップページ | 不謹慎か »